シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 11D1899000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name MGCHR214キリスト教の思想と文化4/D1008キリスト教の諸相8
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject MGCHR214キリスト教の思想と文化4
英字科目名
English Name of Subject
Christian Thought and Culture 4
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 深澤 英隆
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 火曜4時限(秋学期)
授業概要   Course Description 「ヨーロッパ・キリスト教文化の危機と変容—G・ジンメルの宗教論に照らして」

ヨーロッパはキリスト教社会であると言われながら、すでにそのキリスト教の統一性や統制力は、近世より揺らぎはじめ、俗に世俗化と呼ばれるプロセスがその後長く続きました。この時代はしかし、単なる宗教性の喪失というのみでなく、キリスト教的宗教性の変容やヨーロッパ宗教の多様化の時代でもあり、またそうした変化は今でも生々しく続いております。本講義では、19世紀末から20世紀にかけてのドイツの宗教状況の変化を、社会学の創始者のひとりでもあり、またユニークな生の哲学者でもあったゲオルク・ジンメルの宗教論を手引きとして解明したいと思います。19世紀末前後のジンメルの時代のドイツは、一方では教会キリスト教の衰退と世俗化の進行が認められるとともに、多様な宗教運動・宗教思想が花開いた時代でもありました。ジンメルは、伝統的宗教の失効を確認するとともに、そうした新たな宗教運動にも批判的に対峙しました。それと同時にジンメルは、「生の宗教」とも呼ぶべき独自の宗教思想をも展開しました。ジンメルのこうした宗教理解は、100年の時を隔てて、私たちの時代の宗教状況を予見するものでもあったと言うことができます。
到達目標   Class Goals 同じ社会学のパイオニアでありながら、ヴェーバーやデュルケムなどと比べて論じられることがほとんどなかったジンメルのユニークな宗教社会学・宗教哲学的議論を知ること、またそれを通じて、19世紀末から20世紀初頭にかけての、混沌としたドイツの宗教状況・社会状況を整理・概観し、それと今日の宗教状況を照らし合わせて理解することが、本講義の目的です。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
はじめに
・ヨーロッパキリスト教史・キリスト教社会史における19世紀の問題
・近代社会の自己理解の試みとしての(宗教)社会学の成立
予習内容
Preparation for Class
参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
ドイツ近代史概観—ドイツの近代化の特殊性とキリスト教①
・ドイツの親近代的要素
・ドイツの反近代的要素
・19世紀ドイツの近代化の特徴——近代化の諸段階
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
ドイツ近代史概観—ドイツの近代化の特殊性とキリスト教②
・近代化とキリスト教
・ドイツ近代化の根本性格
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
ドイツ第二帝国という時代
・ヴィルヘルム時代の問題
・ヴィルヘルム時代を中心とする第二帝国の宗教状況
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
「世俗化」と「宗教問題」①
・世紀末ドイツの宗教状況と「流浪する宗教性」
・教会的宗教(教会的キリスト教)
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
「世俗化」と「宗教問題」②
・非教会的宗教の諸相
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
ジンメル宗教論の学問的背景
・世俗化と宗教諸学の生成 
・近代宗教社会学の形成
・ジンメルの生涯と社会学・哲学上の立場
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
ジンメル宗教論講読講読①
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。ジンメル宗教論の指定箇所を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
ジンメル宗教論講読講読②
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。ジンメル宗教論の指定箇所を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
ジンメル宗教論講読講読③
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。ジンメル宗教論の指定箇所を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
ジンメル宗教論講読講読④
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。ジンメル宗教論の指定箇所を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
ジンメル宗教論講読講読⑤
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。ジンメル宗教論の指定箇所を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
ジンメル宗教論講読講読⑥
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。ジンメル宗教論の指定箇所を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
まとめ
・ジンメル宗教論とヨーロッパキリスト教の帰趨
予習内容
Preparation for Class
前回レジュメ、参考文献などに目を通し、予備的学修を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業レジュメ、参考書などを参照し、授業内容を再確認する 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回として、manabaにおいて提示した資料等に基づきこれまでの講義内容の整理・復習を行い、レポート作成の準備を進める。
予習内容
Preparation for Class
これまでの講義内容を再確認する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class

特別学修の内容とプリント等を復習し、レポートの構想を練り始める。
目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
はじめは、ヨーロッパの、遠い時代の話だと思われるかもしれない。しかしジンメルという思想家は、21世紀を様々な形で先取りした思想家だということがしばしば言われる。宗教の問題についても同様であり、ジンメルが100年前のベルリンの中間知識層のさまよえる宗教性として描いたことがらは、実は今日の、日本も含めた世界の諸地域にひろがる無定形な宗教的欲求の性格をよく示している。そうしたことも念頭において、積極的に授業に参加していただければと思う。
教科書   Texts ゲオルク・ジンメル『ジンメル宗教論集』深澤英隆訳(岩波文庫)
参考書   Reference Books ゲオルク・ジンメル『ジンメル・コレクション』北川東子他訳(筑摩学芸文庫)
ゲオルク・『ジンメル・エッセイ集』川村二郎編訳(平凡社)
北川東子『ジンメル』(講談社)
居安正他編『ゲオルク・ジンメルと社会学』(世界思想社)
〃   『21世紀への橋と扉』(世界思想社)
早川洋行/菅野仁編『ジンメル社会学を学ぶ人のために』(世界思想社)。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
出席30%、中間レポート30%、期末レポート40%の割合で、採点する予定です。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月24日 17時33分56秒