シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 11D5544100
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name MGCHR224宗教史4/D1014宗教史4
テーマ   Theme 近代史の中の宗教
科目名   Name of Subject MGCHR224宗教史4
英字科目名
English Name of Subject
History of Religion 4
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 蝶野 立彦
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 月曜5時限(秋学期)
授業概要   Course Description  17世紀から20世紀までのヨーロッパと北アメリカの宗教史の展開を概観する。特に「社会の近代化と宗教」「《世俗化》と宗教的伝統の再解釈」「近代的《人権》観の成立とキリスト教」「宗教的寛容と《寛容の限界》」「奴隷制とキリスト教」「《近代国民国家》および《近代ナショナリズム》と宗教」「近代の思想・芸術と宗教」「《近代合理主義への適応》および《合理主義に対する批判》と宗教」「宗教をめぐる対立・軋轢・差別・共生」「《近代化》と《伝統的宗教》との間の葛藤」「宗教と文化摩擦」「宗教における事実と虚構」などの問題を軸にして、重要な邦訳史料や図像史料を読み解きながら、宗教史についての理解を深めてゆく。
 秋学期の前半では、近代合理主義の考え方が生まれ、近代社会の基盤が確立する17~18世紀の展開について学ぶ。ヨーロッパの近代化のなかで宗教の社会的位置づけがどう変わっていったかを、近代科学、宗教戦争、宗教的寛容、政教分離、宗教の多元化、人権観念の変容、宗教的差別の構造変化、宗教と公共領域などの問題を通して考える。
 秋学期の後半では、ヨーロッパや北アメリカで近代的な文化が花開く19~20世紀の展開について学ぶ。この時代の思想・芸術・政治に宗教がいかなる影響を与え、また、この時代の歴史的展開のなかで宗教的伝統にどのような新たな解釈が施されたのかを、ロマン主義、精神分析、ナチズム、対抗文化などのトピックを通して考える。さらに、ユダヤ人やアフリカ系アメリカ人などのマイノリティーの視点から、近代史と宗教との関わりについて考察する。
到達目標   Class Goals 「近代のヨーロッパおよび北アメリカの宗教史の展開とそれに関わる重要な論点について、歴史的事実と具体的資料に基づいて正確な知識を身につけること」「参考文献等を活用しながら、それらの知識を独自の視点から理解・解釈し、現代社会が抱える諸問題とも関連付けながら、それを論述する能力を養うこと」が本授業の目標である。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
授業の狙いとコンセプトについての説明
予習内容
Preparation for Class
シラバスの熟読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のコンセプトと各自の問題関心を照らし合わせて、受講の準備を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
近代化と宗教(1)近代科学と合理主義・啓蒙主義 ― 17世紀ヨーロッパの科学革命と宗教的世界観の変容、ガリレイ裁判と異端審問、18世紀の合理主義者・啓蒙思想家による宗教批判、「合理化された宗教(理神論)」の出現
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
近代化と宗教(2)宗教戦争と《平和》 ― 17世紀ヨーロッパの宗教戦争の下でのさまざまな「宗教平和」論、「複数の宗教の共存」のための条件とは何か、「宗教的寛容」および「政教分離」のコンセプト
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
近代化と宗教(3)近代的な《人権》観念の成立と宗教 ― 中世~近代のヨーロッパにおける人権観念の変容と宗教、大航海時代のカトリック神学者による「奴隷制」をめぐる議論と「アメリカ先住民の権利(人権)」の擁護、「アメリカ先住民の権利(人権)」に関するプロテスタント諸派の議論、17~18世紀の北アメリカにおける「信教の自由」、「信教の自由」の歴史的起源の一つとしてのプロテスタント神学、ルターによる「良心の自由」の基礎づけ
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
近代化と宗教(4)近代国民国家および近代ナショナリズムの出現と宗教的差別の構造変化 ― 近代国民国家における「ナショナリティー」と「宗教的アイデンティティー」の関係、《世俗化された社会》における宗教的差別の特徴、フランス革命期の非キリスト教化運動、19世紀半ばのローマ・カトリック教会の教皇権至上主義(ウルトラモンタニズム)と文化闘争期のドイツにおけるカトリック信徒への差別、19世紀の「国民国家への同化」とユダヤ人差別
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
近代化と宗教(5)近代ヨーロッパの「世俗化」に関する近年の議論とそれが孕む諸問題 ― 近代ヨーロッパにおける「宗教の社会的位置づけの変化」と「世俗化」、「世俗化」と「宗教の衰退」をめぐる議論の妥当性、「信教の自由」と「宗教的寛容」の《限界》についてのさまざまな見解、「宗教の内面化・プライベート化」と「公共領域の非宗教化」に関する近年の議論
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
宗教と近代芸術 ― ロマン主義の芸術運動
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
宗教と精神分析 ― フロイトとユング
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
マイノリティーの視点から ― ヨーロッパのユダヤ人と近代(1)
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
マイノリティーの視点から ― ヨーロッパのユダヤ人と近代(2)
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
20世紀の政治文化とキリスト教的伝統の再解釈 ― ナチズムの時代のドイツ教会闘争とプロテスタント神学(1)
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
20世紀の政治文化とキリスト教的伝統の再解釈 ― ナチズムの時代のドイツ教会闘争とプロテスタント神学(2)
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
マイノリティーの視点から ― アフリカ系アメリカ人の宗教文化
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
20世紀の大衆文化と宗教(アメリカの対抗文化運動)、冷戦後の世界と宗教(西洋世界とイスラーム、宗教と文化摩擦)
予習内容
Preparation for Class
講義で取り扱われるトピックについて参考図書・事典などを用いて初歩的な知識を得る。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
授業の総括と補足説明。「まとめ資料の提示」と「オンデマンドでの解説(音声のみ)」によって授業を実施する。資料の公開日については、事前にコースニュースで告知する。
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業内容を復習する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時に紹介した参考文献を参照し、講義についての理解を深めるとともに、学期末レポートを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
・各回の授業終了後に「授業の感想」を「レポート」としてオンラインで提出すること。「レポート」に記された受講者からの質問に対しては、返答・コメントを行う。
・manabaで配信する教材をインターネット上で流布させることは不可。
・授業時には、manabaで配信した「レジュメ」に解説を付けるかたちで、講義を進めてゆきます。教場では、教室のスクリーンに「レジュメ」の内容を映し出しながら授業を行いますが、ノート型PCやタブレットPCを教室に持参することが可能であれば、PCの画面に「レジュメ」を表示しながら、講義を聞いてください。
・授業では、近代のヨーロッパや北アメリカの宗教について、重要な邦訳史料(未邦訳史料の場合には教員による訳文)や図像史料を紹介しつつ、それぞれの時代の歴史的・文化的背景を踏まえながら考察してゆきます。特別の基礎知識がなくても受講は可能ですが、講義内容を正確に理解するためには、各回のテーマに関して参考文献などを用いて知識を深めることが必要です。
・講義内容は、受講者の関心に応じて、部分的に変更することもあります。
教科書   Texts 使用しない。
参考書   Reference Books 特になし。それぞれの講義箇所についての参考文献は、各回のレジュメで紹介する。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への参加度(各回の授業終了後に提出するレポートの評価を含む)50%、学期末レポート50%
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月16日 22時51分43秒