シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 12S1027001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 宗教学概論1
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 宗教学概論1
英字科目名
English Name of Subject
Introduction to Science of Religion 1
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 久山 道彦
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 火曜3時限(春学期)
授業概要   Course Description 「神が存在するか?」ではなく,現代世界に「神を信じている人々が存在している事実」を踏まえて,「そのような事態をどのように理解するか?」が宗教学的な問題設定です。世界の民族や文化を今もなお規定している諸宗教について基本的な理解をもつことは,国際人の必須条件です。柔軟な異文化理解と適切な自国文化理解を目指して,宗教学の基礎的な知識を確認しながら,宗教現象を分析する手法を学んでいきます。「日本人は無宗教か?」も含めて,自分自身の宗教的メンタリティーを充分に吟味していないことの問題性を考えていきましょう。宗教を批判するのは宗教学を学んでからでも良いはずですよ。映像教材もお楽しみに!
到達目標   Class Goals 現代の世界・社会・人間を深く洞察する上で欠かせないのが「宗教」についての理解です。ですが,そもそも「宗教」とは,どのような事態を指すのでしょうか?この講義では,身近な例を挙げながら,「宗教」の奥深さまで学んでいきます。文化を理解することの練習の一つが,「宗教」を理解することです。現代宗教学の成果を学びながら,この多様なる世界・人間・自分を解明していきましょう。
この授業計画(シラバス)を上手に活用しましょう。
各回の授業内容を,課題文献(教科書の数頁)を読んで理解し,疑問をもって授業に出席できれば,最高です!
各回の予習用の設問に対して,あらかじめ自分なりの解答を準備して授業に臨んでくれたら嬉しいよ!
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
「宗教学」ってどんな学問?:宗教を研究することの意味を考えてみましょう。
はじめに:自己紹介・講義の概要と目的・教科書と参考書
講義の方法:シラバスの利用・出席と課題・自由提出レポート・成績評価
「宗教を研究すること」の前提:宗教的伝統への批判精神・諸宗教の出会い
「学問としての宗教学」の判断基準:経験科学・価値中立性・人間の全体性
「宗教学」の科学性:現代宗教学の問題点・純粋な客観性でなく,相互主観的コミュニケーションの確保へ
予習内容
Preparation for Class
宗教を,「信じる」のではなく,「研究すること」に意味があるのかな?
宗教学って,宗教哲学や神学とは,どこが違うの?
経験科学として宗教を研究する場合なら,価値の中立性って保つことができるの?
課題文献:『宗教学入門』 棚次正和・山中弘編著 ミネルヴァ書房 2005年 pp. 8, 220-221, 230-231
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義の内容に興味が湧いたら,シラバスに掲載されている各回の参考図書を手にとったり,ビデオを観たりして,自分で学んで良いんだよ。今回ならば,以下の参考図書がお薦め。
参考図書:『知っておきたい日本の宗教』 岩田文昭他編著 ミネルヴァ書房 
     『講座宗教学Ⅰ 宗教理解への道』 田丸徳善編 東京大学出版会
     『宗教哲学 研究入門」(『西谷啓治著作集』6) 西谷啓治著 創文社
     『宗教史の発見』 ハンス・G・キュッペンベルク著 岩波書店
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
世界の諸宗教はお互いをどのように考えているのでしょうか?
DVD鑑賞 『我々の相違を超えて』 原題Beyond Our Differences P. Bisanz監督 (2009年)
映像から諸宗教の在り方を,そして諸宗教の指導者たちの考えを聴いてみましょう。
予習内容
Preparation for Class
宗教がこれまで存在してきた理由はあるのでしょうか?
宗教は現代社会で,どのような機能を果たしているのでしょうか?
宗教が悪用される場合と善用される場合の違いは,いったい何?
諸宗教の指導者たちは,お互いをどのように考えているのでしょうか?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 172-173, 196-200, 202-210, 19-58, 83-107
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『世界の宗教ものがたり』 荒木美智雄監修 創元社
     『世界宗教史』 M. エリアーデ著 ちくま学芸文庫
     『宗教間対話と原理主義の克服―宗際倫理的討論のために』 西谷幸介著 新教出版社
     『世界の宗教』 S. タイラーヒッチコック&J. L. エスポズィード著
       日経BP出版センター
     『世界の教科書で読む〈宗教〉』 藤原聖子著 ちくまプリマー新書
     『現代世界と宗教の課題―宗教間対話と公共哲学』 星川啓慈他著 蒼天社出版
目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
なぜ宗教を学ぶの?・宗教とは何か?・宗教の機能・宗教の共通要素
「宗教現象」ってどんなもの?:宗教へのアプローチの仕方を考えてみましょう。
宗教宗教現象を分析するモデル:作業仮説・「構造―プロセス-レベル」モデル
宗教現象の構造:宗教現象の構造モデル・近代的な「主観-客観図式」との違い・宗教現象学
宗教の定義:宗教概念の規定・「狭義の宗教」と「広義の宗教」の区別
予習内容
Preparation for Class
種々雑多な「宗教現象」を,どう整理したらいいのかな? 
「ある人がXを信じている」ってどういうこと?
「宗教」が何だかわらかないのに,「宗教を研究する」なんて,できるかい? 
じゃあ「宗教」って何?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 133-153, 220-222
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『宗教の社会学』 R. ロバートソン著 川島書店
     『見えない宗教』 T.ルックマン著 ヨルダン社
     『比較文化序説 宗教と文化』 井門富二夫著 玉川大学出版部
目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
「信じる」ってどんなこと?:信心(信仰)を別の言葉で表現してみましょう。
究極的関心としての信心(信仰):宗教現象学による「信心」の説明手順・
簡略化した「信心」の説明手順
知情意の統合としての「心」が向かう対象:日常的関心の根底を基礎付ける「究極的関心」・
                    「日常的関心」から「究極的関心」へ
アイデンティティを可能にする信心(信仰):全人生・全存在に関わる事柄
予習内容
Preparation for Class
「信仰」という言葉で,また「信心」という言葉では,どんなことをイメージする?
宗教的信仰を,別の言葉で言い換えることはできるのかな?
「あなたは,本当のところ,どんな人間ですか?」という問いに,あなたはどのように答えるかな?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 157, 170-172, 176-178, 222-225, 230-232
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『信仰の本質と動態』 P.ティリッヒ著 新教出版
     『宗教心理学』 松本滋著 東京大学出版会
     『知ることと信じること 哲学入門』 稲垣・リーゼンフーバー他著 勁草書房
     『宗教学入門』 脇本平也著 講談社学術文庫
目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
「意味の世界」ってどんな世界? 
日常性の中に聖と俗が存在していることに気づいていますか?
聖と俗と日常性:「聖なるもの」に出会う場としての「俗なるもの」・
日常世界において経験される
        「聖なるもの」
「聖なるもの」の基本構造:「聖なるもの」とは・「聖なるもの」と「俗なるもの」の区別・
              R. オットーの『聖なるもの』・「聖なるもの」の二重構造
「俗なるもの」の意義:日常的な経験世界の重要
コスモロジーの意味:宗教的人間における経験世界・日常世界におけるミクロ=コスモスの創造・
          超越と内在の二重性
予習内容
Preparation for Class
人間は,何を信仰の対象にするのだろうか?
それとは何処で出逢うのだろうか?
信心の対象としての「非合理的なもの」に,君ならどう対処する?
自分の存在を確認できる「場所」って,君の場合はどこ?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 143-153, 163-164, 203-205, 227-228
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『聖と俗』 M.エリアーデ著 法政大学出版局
     『聖なるもの』 R.オットー著 岩波文庫(新訳)
     『ルードルフ・オットー 宗教学の原点』 澤井義次著 慶応義塾大学出版会
     『宗教民俗学』 宮家準著 東京大学出版会
     『聖なるもの俗なるもの』 立川武蔵著 講談社
目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
「宗教的象徴」って具体的には?:私たちの周りの意味の媒介とその効果を考えてみましょう。
「象徴」とは:「象徴(symbol)」の語義・宗教経験が具体化される場ないし媒介物
「宗教的象徴」:「S―M―Oモデル(SがMを通してOを信じる)」におけるM・
「宗教的象徴」としてのM
「意味の媒介」としての「象徴」とその効果:宗教的象徴の「媒介機能」・
私たちの周りの「意味の媒介」・
        「関係」としての「意味」・
「意味の媒介」のもたらす効果
意味と力の媒介が及ぼす心理的・共同体的効果:意味と力の媒介・心理的効果・共同体的効果
予習内容
Preparation for Class
人間は,「何を通して」,あるものを信じるのだろうか?
「国旗」は,何のシンボルで,どんな意味をもっていると思う?
徳川時代の禁教下,切支丹(キリシタン)の人たちは,何故,「踏み絵」を踏めなかったのかな?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 180-182, 225-226
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『人間 この象徴を操るもの』 E.カッシーラー著 岩波書店
     『象徴と儀礼』 竹沢尚一郎著 勁草書房
     『象徴と芸術の宗教学』 M.エリアーデ著 作品社
     『解釈の革新』 P.リクール著 白水社
目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
「神話」って何か意味あるの?:民族のルーツと市民宗教の関係を学ぶことは近代社会理解の
鍵です!
民族のルーツと市民宗教:「民族」とは何か・「市民宗教」とは何か
神話の真理性:創世神話と神々の神話・神話研究・
民族にとっての究極的現実の表現としての創世神話
民族のルーツとしての神話:「聖なる物語」としての神話・イスラエル民族の成立・
             批判的聖書研究による仮説・神話研究の意義
市民宗教の機能:アメリカの建国神話・神話の「追体験」・「市民宗教」とキリスト教との関係
予習内容
Preparation for Class
神話なんて,幼稚で非科学的な作り話だと思ってない?
古事記・日本書紀の研究って,どんな意味があるの?
アメリカって「キリスト教国」なの?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 158-159, 164-165, 196-199, 207-208, 244-246
★「神話に関する参考資料」は授業を受講する前に必読!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考文献:『神話学とは何か』 吉田敦彦・村松一男著 有斐閣新書
     『民族と国家』 山内昌之著 岩波新書
     『社会変革と宗教倫理』 R.N.ベラー著 未来社
     『エミール』と『社会契約論』 J.J.ルソー著
     『宗教は国家を超えられるか』 阿満利麿著 ちくま学芸文庫
目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
「精神の深層構造」って私にもあるの?:構造主義的神話研究の成果を学ぶとびっくりしますよ!
構造主義的神話研究に学ぶ:構造主義とは・構造主義的神話研究とは
神話体系の構造と精神の深層構造:神々の体系・神話体系と世界観・
神話の構造と思考方法との対応関係
神話の意図:神話の理論・神話の意図すること(人間存在のもつ根本問題の解決)
予習内容
Preparation for Class
神々の物語が,なぜ,私に関係あるの?    
世界の神話って,何か共通点があるの?
日本神話の中に,日本人の思考法や歴史観を示すものがあるなら,神話で文化の比較ができるかな?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 158-159, 176-180, 240-241
★「神話」に関する参考資料を再度丁寧に読んでみよう!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『神々の構造 印欧語族の三区分イデオロギー』 G.デュメジル著 国土社
     『構造・神話・労働』 レヴィ=ストロース著 みすず書房
     『神話の系譜』 大林太良著 講談社学術文庫
     『王権の心理学 ユング心理学と日本神話』 織田尚生著 第三文明社
目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
「儀礼」って私に関係あるの?:礼拝と通過儀礼について基本的な理解をもちましょう。
神話と儀礼:起源神話と儀礼・神話は儀礼の脚本であり,儀礼は神話の再演である・儀礼研究史・
      儀礼の諸要素
礼拝の機能:聖なるものとの交流・ルーツの出来事の確認・世俗的日常世界への秩序づけ・
      礼拝を中心とした信仰者の生活
通過儀礼の構造:通過儀礼の意味・通過儀礼の基本構造・典型的通過儀礼としての洗礼式・
コミュニタス
予習内容
Preparation for Class
宗教って,個人の主観だけでなく,共同体の客観的実践を考えないと理解できないのは何故?
なんで,宗教には色々な「儀式」があるんだろう?
キリスト教の礼拝って,どんなことするの? なんで?
信仰をもって,何らかの共同体に入会するって,なんだか「危ない」感じがするのは何故?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 178-180, 212-213, 237-241
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『通過儀礼』 ヴァン・ジュネップ著 思索社
     『文化とコミュニケーション』 E.リーチ著 紀伊國屋書店
     『宗教とはなにか―古代世界の神話と儀礼から』 小林道憲著 NHKブックス
     『生活の中の宗教』 宮家準著 NHKブックス
     『フリーメイソン』 吉村正和著 講談社現代新書
目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
「祭」って楽しい以外に意味あるの?:祭の歴史的成立プロセスとその機能を学ぶことも
宗教学なんです!
祭の特徴と機能:「鎮魂」としての祭・「祝祭」としての祭・祭の機能
宗教現象の歴史的形成と変化を映す鏡としての祭:世俗化における日本の祭・
                       祭の担い手における変化・
                       日本の祭の行方
神話と儀礼の複合体系としての祭のもつ宗教性:神話と儀礼の複合体系としての祭・祭の宗教性
祭研究の手順:祭の予備調査・研究計画・フィールドワーク実施・結果の分析
予習内容
Preparation for Class
自分の育った地域に,伝統的な祭があったかい?
お祭の変化って,共同体の変化に対応してない?
祭のもつ祝祭性って,日常的から解放されたイベントとかフェスティバルみたいな感じ?
祭の研究って,どうやったらいいの?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 118-124, 169-170, 178-182, 210-212
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『宗教学とは何か』 柳川啓一著 法蔵館
     『祭と儀礼の宗教学』 柳川啓一著 筑摩書房
     『祇園祭』 米山俊直著 中公新書
     『天神祭』 米山俊直著 中公新書 
     『祭りと宗教の現代社会学』 芦田徹郎著 世界思想社
目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
「呪術と占い」ってチョッと興味ない?:私たちはどんなコスモロジーと世界観の中で生きているのでしょうコスモロジーと世界観:呪術的コスモロジー・呪術的世界観・日本人と呪術
呪術的コスモロジーの構造と原理:呪術の基本原理・疑似科学?・迷信か科学か?・
                呪術的コスモロジーと科学
占星術と数魔術:占星術・数魔術
予習内容
Preparation for Class
呪術や占いが意味をもつなら,どんな点でなの?   
『陰陽師』が面白いのは,何故?
科学なのか疑似科学なのか,どうやって見分けるの?
近代科学の基礎が,占星術や錬金術だったなんて,本当?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 186, 200-203, 213-217, 238-239
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『金枝篇』 J.G.フレーザー著 岩波文庫
     『呪術宗教の世界』 速水侑著 はなわ新書
     『日本陰陽道史話』 村山修一著 平凡社 
     『日本の呪い』 小松和彦著 光文社  
     『西洋占星術』 中山茂著 講談社現代新書
     『錬金術』 澤井繁男著 講談社現代新書
目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
「宗教の世俗化」って何のこと?:これまでの授業で学んだことから,現代人にとっての宗教の
意味を考えてみましょう。
現代人にとっての宗教の意味:世俗化とは・宗教の衰退?
近代化と宗教:社会システム・文化・意識の各レベルにおける歴史的変化
世俗化後の人間にとっての宗教の意味:個人の内面的危機・共同体の遺産・
                  宗教の側からの世俗化評価
予習内容
Preparation for Class
宗教って,これからも続くの,それとも無くなるの?
科学が進歩すれば,日本の伝統的な祭は廃れると思う?
キリスト教って,「宗教裁判」のイメージがあるけど,科学と対立するものなの?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 125-131, 154, 169-170, 193-195, 199-203
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『世俗都市』 H.コックス著 新教出版社
     『聖なる天蓋』 P.L.バーガー著 新曜社
     『故郷喪失者たち』 バーガー他著 新曜社
     『宗教社会学』 N.ルーマン 新泉社
     『日本人はなぜ無宗教なのか』と『人はなぜ宗教を必要とするのか』
       阿満利麿著 ちくま新書
目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
「宗教」も進化するの?:宗教の起源と類型からみる宗教史
宗教起源論:アニミズム・「憑き物」・トーテミズム
宗教進化論:社会進化論批判・文化進化論批判・
宗教類型論:原始宗教・民族宗教・普遍宗教・重層構造
予習内容
Preparation for Class
宗教は,いつからどのような形態で始まったの? 
宗教って,幻聴や幻覚から生じたの?
日常的な経験で合理化できないことやものを,どう理解したら良いの?
キリスト教って宗教史における最終形態なの?
課題文献:『宗教学入門』 pp. 10-18, 59-82, 118-124, 220-222, 224-225, 234, 242-243
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『トーテムとタブー』 フロイト著 日本教文社
     『宗教生活の原初形態』 デュルケム著 岩波文庫
     『歴史とメタファー』 R. A. ニスベット著 紀伊國屋書店
     『世界宗教史』 M. エリアーデ著 筑摩書房
目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
DVD鑑賞『サイモン・バーチ』:現代人にとっての宗教の意味
原作は,J. Irving, A Prayer for Owen Meanyです。自由提出レポートにでもどうぞ。
邦訳は,J. アーヴィング著『オウエンのために祈りを』上・下(新潮文庫)です。
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業内容の復習をしてからDVD鑑賞をしましょう。
教科書や授業プリントを反復学習してください。
春学期の学習の本質に迫るDVDです。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
参考図書:『映画でまなぶ現代宗教』 井上順孝編 弘文堂
     『アメリカ映画とキリスト教 120年の関係史』 木谷佳楠著 キリスト新聞社
     『シネマで読むアメリカの歴史と宗教』 栗林輝夫他著 キリスト新聞社
     『映画でわかるアメリカ文化入門』 奥村みさ他著 松柏社
目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回:春学期の総まとめ
今学期に,自分が学んだことが,充分に理解できているかを確認しましょう。
春学期末試験の準備
予習内容
Preparation for Class
範囲は,今学期の授業内容の全て(教科書の内容と授業プリントを含む)です。
何度も何度も教科書と授業プリントを読み返しましょう。
人名や事項で大切なことを繰り返し辿り,人に説明できるくらいまで理解しましょう。
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
この授業を履修する前と後では,自分の宗教観は変わりましたか?
どこが,どのように変わったのでしょうか?
それは自分についての理解や世界についての理解を伴っているでしょうか?
目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
この授業は教職科目の授業です。毎回の出席と課題提出が必須です。常に,自分の
「宗教」理解が問われます。シラバスを上手に利用して,「思い込み」から「学問的理解」へと
進みましょう。できるだけ授業への出席と課題提出を休まないようにしましょう。
映像教材も,お楽しみに!
教科書   Texts 『宗教学入門』 棚次正和・山中弘著 ミネルヴァ書房 2005年
参考書   Reference Books 『宗教学を学ぶ』 井上順孝・星野英紀・月本昭男編 有斐閣 1996年
『現代宗教思想を学ぶ人のために』 山本誠作・長谷正当編 世界思想社 1998年
『宗教学を学ぶ人のために』 石田慶和・薗田坦著 世界思想社 1989年
『宗教学入門』 脇本平也著 講談社学術文庫 1997年その他の参考文献等は随時指示します。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業に積極的に参加(出席)し,課題を提出し,学期末試験を受けること。
各回の出席と課題の評価を平常点とし,春学期末試験の点数に,自由提出の
レポートを+αとして加算し,各人の学びの成果を総合的に評価します。
評価配分は以下の予定。平常点50%,学期末試験50%
関連URL   Related URL
備考   Notes 思い込みだけの表面的な「宗教」理解を超えて,文化を,世界を,そして自分自身を深く理解するツールとして,宗教学の素養を身につけましょう。「宗教」を学びもせず良く知りもしないでレッテルをはるのは偏見と憎しみへの道です。まずは「宗教」を学んで,真の平和への道を踏み出しませんか?
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分31秒