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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 12T1049002
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 日本史1
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 日本史1
英字科目名
English Name of Subject
Japanese History 1
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 田村 航
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 金曜6時限(春学期)
授業概要   Course Description 歴史の中における農民というと、権力者から搾取されているイメージが強い。しかし、これは一面的な理解であり、農民は大陸の先進文化に精通しつつ、江戸時代に入ってもなお武装し、領主から家賃を徴収していたのである。本講義では古代から近世までの、前近代における農民の歴史を振り返り、定型的なものとは異なる農民の姿を見て行きたい。なお本講義は教員免許状取得のために必要とされる科目で、「歴史全体を概観」することを狙いとした授業である。
到達目標   Class Goals 1.歴史を通して、現代社会の在りようを考えることができる。
2.確たる価値基準を喪失しつつある現代社会について考えることができる。
3.日本史における個々の人物・事件と全体的な流れを理解できる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
はじめに―本講義の概要
予習内容
Preparation for Class
高校の時の日本史もしくは世界史の教科書を読んでおく。アンケート(回答は任意)を出すので、日本史および世界史で関心のある事柄について考えておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
日本史通覧
予習内容
Preparation for Class
高校の時の日本史の教科書もしくは日本史の概説書を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、日本史の各時期の特色について振り返る。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
古代の農民(1)―律令の制定
予習内容
Preparation for Class
古代の天皇と律令制について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、律令制の歴史的意義について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
古代の農民(2)―防人と『万葉集』
予習内容
Preparation for Class
防人と『万葉集』について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、防人と『万葉集』、そして陶淵明について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
古代の農民(3)―律令制の挫折
予習内容
Preparation for Class
墾田永年私財法と宇佐八幡宮神託事件について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、律令制が挫折した理由について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
古代の農民(4)―平安時代における税制の変化
予習内容
Preparation for Class
平安京の遷都や国風文化について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、人頭税から土地税へと課税方式が転換したことについて考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
中世の農民(1)―天皇の複数化と中世の混沌
予習内容
Preparation for Class
平氏政権期・鎌倉時代・南北朝時代・室町時代の天皇について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、天皇が複数存在した意味について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
中世の農民(2)―寄進地系荘園の成立と武士による荘園侵略
予習内容
Preparation for Class
荘園の構造について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、中世の特質である重層性について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
中世の農民(3)―惣(惣村)の成立
予習内容
Preparation for Class
室町時代における惣村について調べ、参考書である榎原雅治『室町幕府と地方の社会』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、惣村が成立した背景について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
中世の農民(4)―合戦に動員される農民たち
予習内容
Preparation for Class
南北朝の内乱と応仁の乱について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
農民が武装することと、農民と戦争との関係について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
近世の農民(1)―職分(役割)・法度の制定
予習内容
Preparation for Class
なぜ江戸時代の農民が不自由な存在と見なされたのかということについて調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、安土桃山~江戸時代における農民の役割について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
近世の農民(2)―刀狩令と鉄砲を所持する農民たち
予習内容
Preparation for Class
豊臣秀吉の惣無事令と元禄時代の生類憐れみの令について調べ、参考書である武井弘一『鉄砲を手放さなかった百姓たち』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、江戸時代における自然破壊、すなわち開発のための木の乱伐について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
近世の農民(3)―領主から家賃を徴収する農民たち
予習内容
Preparation for Class
本阿弥光悦と鷹峯について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、農民たちのしたたかさについて考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
近世の農民(4)―収奪される農民たち
予習内容
Preparation for Class
安藤昌益とその著である『自然真営道』について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読し、「百姓は生かさず、殺さず」という言葉の意味について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
おわりに―日本史の全体像
予習内容
Preparation for Class
日本史の各時期の特色を踏まえつつ、その全体にわたる構成について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
日本史における農民の歴史的意義について考える。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
基礎的な事柄から説明するので、高校での日本史履修の有無は問わない。レポートは締切間際に作成するのではなく、毎日少しずつ作業を重ねることが望ましい。
教科書   Texts 講義の概要を示した資料(レジュメ)を配布した上で、それに基づいた講義を行なう。
参考書   Reference Books 榎原雅治『室町幕府と地方の社会 シリーズ日本中世史③』(岩波書店、2016年)、武井弘一『鉄砲を手放さなかった百姓たち―刀狩りから幕末まで』(朝日新聞社、2010年)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への参加度:50%、レポート:50%。就職活動中の者は、授業への参加度については配慮する。
関連URL   Related URL
備考   Notes 成績や点数などの「結果」だけにとらわれず、自分自身を豊かにすることを考えて欲しい。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分31秒