授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
| 授業コード Course Code |
1CF0073000
|
| 授業開講年度 Year of Class |
2024年度
|
| 授業形態 Course Mode |
講義(対面授業)
|
| 授業名称 Class Name |
LFFAL310 17･18世紀文学B
|
| テーマ Theme |
|
| 科目名 Name of Subject |
LFFAL310 17･18世紀文学B
|
英字科目名
English Name of Subject |
Literature of 17th and 18th century B
|
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
|
知識・理解
|
フランス語圏の言語・文化についての広範な知識
|
〇
|
| 知識・理解
|
フランス語圏の言語や文化についての個別的知識の習得
|
◎
|
| 汎用的技能
|
情報収集力
|
|
| 汎用的技能
|
フランス語の実践的な運用能力及び知識をもとにした思考の相対化
|
〇
|
| 態度・志向性
|
多様な文化のあり方を追求する姿勢
|
〇
|
| 統合的な学習経験と創造的思考力
|
問題提起力
|
|
| 統合的な学習経験と創造的思考力
|
論理的かつ説得的見解を述べる力
|
|
| 科目単位数 Credit |
2
|
| 履修期 Term |
秋学期
|
| 教員氏名 Name of Teacher |
一丸 禎子
|
| 開講キャンパス Campus |
白金
|
| 曜時 Day and Period |
火曜３時限(秋学期)
|
| 授業概要 Course Description |
フロンドの乱（1648-1653）とマザリナード文書の出版を中心に、17世紀フランスの歴史的事件を背景に文学場の状況を観察します。内容は教科書にそって、章ごとのテーマを展開します。今学期の重要な点は、実際に17世紀のテクストであるマザリナード文書を読み解くことです。フロンドの乱の時代にフランスと日本では直接の交易はありませんでしたが、マザリナード文書には日本に言及するテクストが数点あります。後半ではそのひとつをとりあげ、そこからフランス文学のユートピアの系譜に日本が位置付けられることを検証します。
|
| 到達目標 Class Goals |
直接的にはフランスの17世紀の事象をよりよく理解することですが、それだけでなく履修者の皆さんが現代のメディア環境を思考するところまでつなげたいと考えます。同時に、授業内容を理解するために、積極的にインターネットを利用し、情報を集め、適切なものを選別し、発表に際してまとめる過程を通じ、メディアリテラシーを獲得し、デジタルヒューマニティーズの新しい方法論に触れます。
|
| 授業言語 Language |
日本語
|
| アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング対応
|
授業計画
Daily Class Schedule
|
|
【第1回】
|
授業内容
Content/Topic
|
マザリナード文書概説（歴史的背景の解説：春学期からの履修者にはおさらいとなります）
|
予習内容
Preparation for Class
|
教科書第１章を読んでおきます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
授業内容を振り返り、わからなかったところ、疑問点を整理し、質問できるように準備します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第2回】
|
授業内容
Content/Topic
|
現存するマザリナード文書：教科書第４章 誰が読み、集めたのか
学生発表/討論
|
予習内容
Preparation for Class
|
第4章を読んで、現在どのような状態で保存されているかをまとめます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
授業で提示されたURLを利用し、マザリナード文書を所蔵する図書館をインターネットで検索。Web上のマザリナード文書を探します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第3回】
|
授業内容
Content/Topic
|
Web上のマザリナード文書：教科書第4章
学生発表/討論：Web上で公開されているマザリナード文書の紹介（果たしてその文書はマザリナードと呼べるのかどうか）
|
予習内容
Preparation for Class
|
Web上で公開されているマザリナード文書を調べます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
マザリナード文書とはどのような性質の文書なのかまとめます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第4回】
|
授業内容
Content/Topic
|
マザリナード文書のなかに登場するJapon （1）
|
予習内容
Preparation for Class
|
日本と西洋との出会いについて、図書館で参考文献を探します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
どのような点が注目されるか考察します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第5回】
|
授業内容
Content/Topic
|
マザリナード文書のなかに登場するJapon （2）
学生発表/討論：参考文献、URLを調べた結果
|
予習内容
Preparation for Class
|
図書館で調べた参考文献で文献表をつくる。インターネット上で有効と思われるURLを記録します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
参考文献表を完成させます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第6回】
|
授業内容
Content/Topic
|
Cavalier d’outre-mer というテクスト （１）内容
学生発表/討論：17世紀のフランス語の特徴
|
予習内容
Preparation for Class
|
配布された17世紀のテクストCavalier d’outre-merを読んでみます（音読）。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
現代のフランス語テクストとの相違点を整理します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第7回】
|
授業内容
Content/Topic
|
Cavalier d’outre-mer というテクスト （2） 内容
|
予習内容
Preparation for Class
|
配布された17世紀のテクストCavalier d’outre-merを読んでみます（音読）。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
現代のフランス語テクストとの相違点として得られた新しい知見を整理します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第8回】
|
授業内容
Content/Topic
|
西洋からの視点（1） Cavalier d’outre-merに登場するJaponと地理上の発見
学生討論
|
予習内容
Preparation for Class
|
フランス国立図書館・電子図書館Gallicaを使い、16-17世紀の地図に日本がどのように描かれているかを調べます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
古地図に描かれる日本の特徴をまとめます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第9回】
|
授業内容
Content/Topic
|
西洋からの視点（2） 17世紀の日本とフランスの交易
学生討論：日本とフランス、西洋との関係性について
|
予習内容
Preparation for Class
|
図書館で17世紀の日本とフランスの交易について調べるために文献を探します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
日本とフランス、西洋との関係性についてまとめます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第10回】
|
授業内容
Content/Topic
|
Cavalier d’outre-merにおける日本の描写
学生発表/討論
|
予習内容
Preparation for Class
|
描写部分について、どのような価値をもつか考察する。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
討論の結果をまとめます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第11回】
|
授業内容
Content/Topic
|
マザリナード文書における表象としての「日本」
学生発表/討論
|
予習内容
Preparation for Class
|
描写部分について、どのような価値をもつか考察する。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
討論の結果をまとめます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第12回】
|
授業内容
Content/Topic
|
マザリナード文書における「日本」；トポスとしてのユートピア（1）
学生発表/討論 ：ユートピアとは
|
予習内容
Preparation for Class
|
「ユートピア」とは何か、考えてみます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
ユートピアをテーマにした文学作品を整理します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第13回】
|
授業内容
Content/Topic
|
マザリナード文書における「日本」；トポスとしてのユートピア（2）
学生討論
|
予習内容
Preparation for Class
|
授業で名前のあがっているユートピア文学の作品を図書館で読んでみます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
「日本」はどのような点が、17世紀のフランスにとってユートピアたり得たのかまとめます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第14回】
|
授業内容
Content/Topic
|
マザリナード文書における「日本」；トポスとしてのユートピア（3）
学生討論
|
予習内容
Preparation for Class
|
フロンドの乱において、Cavalier d’outre-merのような文書は世論の形成にどのようにかかわったか、あるいは影響しなかったかを考えます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
討論を経て、マザリナード文書と世論の形成について考察をまとめます。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
|
【第15回】
|
授業内容
Content/Topic
|
特別学習日（１４回目の授業で出された指示にしたがい、自宅学習します。）
|
予習内容
Preparation for Class
|
事前に与えられた指示にしたがって各自が準備します。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
復習内容
Review of Class
|
どのようなことを達成したか自己分析しましょう。
|
目安時間
Hours
|
2 時間
|
授業に関する注意事項
Remarks for Class |
発表担当者は授業に遅れてこないようにしてください（発表はひとり、あるいはグループになりますが、それは履修者の人数と習熟度によります）。また、発表担当者でなくても、その日のテーマに関して、教室で質問されるので、予習は必要です。調べる、まとめるだけでなく「自分はこう考える」という意見をもってください。授業中の発言内容も成績評価では重要になります。
|
| 教科書 Texts |
『フロンドの乱とマザリナード：駒場博物館展覧会の記録』一丸禎子著 9784909411211
（一般の書店では取り扱いがないので、仏文研究室およびフランス図書のオンラインショップから購入してください。https://www.francetosho.com/）
|
| 参考書 Reference Books |
アラン・ヴィアラ『作家の誕生』藤原書店 2005年
|
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method |
授業時間内に講評・解説を行う
|
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content |
|
成績評価の基準
Evaluation Criteria |
試験・提出物50％ 平常点（教室での積極的な取り組み、発表、考察内容など）50％
|
| 関連URL Related URL |
http://mazarinades.jp/
http://mazarinades.org/
|
| 備考 Notes |
|
| 添付ファイルの注意事項 Notice |
|
| 更新日時 Date of Update |
2024年02月22日 13時53分01秒
|