シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1CF0706000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name LFLTJ301日本文学(専)A
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject LFLTJ301日本文学(専)A
英字科目名
English Name of Subject
Japanese Literature A
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 フランス語圏の言語・文化についての広範な知識
知識・理解 フランス語圏の言語や文化についての個別的知識の習得
汎用的技能 情報収集力
汎用的技能 フランス語の実践的な運用能力及び知識をもとにした思考の相対化
態度・志向性 多様な文化のあり方を追求する姿勢
統合的な学習経験と創造的思考力 問題提起力
統合的な学習経験と創造的思考力 論理的かつ説得的見解を述べる力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 菊間 晴子
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 火曜4時限(春学期)
授業概要   Course Description 「日本現代文学における語りとジェンダー」

今日、ますますジェンダー(社会的に構築された性)に関する考え方が多様化してきています。男性/女性という二項対立を超えて、人の性(生)の形を考えていこうとする試みが盛んな一方で、まだまだ多くの課題もあります。
そこで本年度は、「語りとジェンダー」というテーマから、日本の現代文学作品を読んでみようと思います。

春学期には太宰治、大江健三郎、小野正嗣という男性作家たちが、女性を語り手(あるいは主人公)に据えて執筆した小説作品を読んでいきます。また秋学期には、柳美里、多和田葉子、高瀬隼子という女性作家たちが、男性を語り手(あるいは主人公)に据えて執筆した小説作品を読んでいきます。

それぞれの作家は、自身とは異なる性を有する対象による(あるいはそのような対象をめぐる)「語り」を、どのように構築してきたのでしょうか?言葉によって性差を越えようとしたともいえるこれらの試みを、丁寧に読み解くことを通して、それぞれの作家の特徴を深く知るとともに、その背景にあった時代潮流や社会問題についても学んでいきます。

またそれだけではなく、文学作品に対する読解の深め方、論理的な文章の書き方、効果的な発表(プレゼンテーション)の組み立て方などを実践的に学び、アカデミックスキルを磨く機会ともなるよう、授業を設計します。文学の分野のみならず、あらゆる物事に対して多角的な視点で考察を発展させていく上で役立つ、批評の方法論についても適宜紹介します。

通年授業ではありますが、春学期のみ、秋学期のみの受講も歓迎します。
到達目標   Class Goals ・日本現代文学作品を精読することを通じて、文学に対する知見を深める。
・語りとジェンダーという観点から文学作品を読むことを足がかりとして、現代社会におけるジェンダー問題を深く考察する。
・自分なりに作品と批評的に向き合い、その考察をアウトプットする練習を通して、アカデミックスキルを磨く。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
イントロダクション:授業の内容や目的、到達目標について確認する。担当教員の研究分野や関心についても合わせて紹介する。
予習内容
Preparation for Class
授業シラバスの確認。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
「語りとジェンダー」をテーマに授業を進めていくにあたって必要な基礎知識としてのナラトロジー(物語論)やフェミニズム/ジェンダー批評について、具体例を挙げながら解説する。参考文献はPDFで事前配布する。
またこの授業内で、発表担当を割り振る(授業内で主として扱う3作品の内、どれをテーマに発表を行うかを各自で決めてもらう)。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品(PDF)の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
太宰治『斜陽』(1947)を取り上げ、「語りとジェンダー」に焦点を当てて分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
前回に引き続き、太宰治『斜陽』を取り上げ、多角的に分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
前回に引き続き、太宰治『斜陽』を取り上げ、多角的に分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
太宰治『斜陽』を担当する履修生が、各自の考察を10分程度プレゼンし、それを踏まえて全体でディスカッションを行う。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。発表担当者は、発表のための準備(レジュメあるいはスライド作成)を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
大江健三郎『静かな生活』(1990)を取り上げ、「語りとジェンダー」に焦点を当てて分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
前回に引き続き、大江健三郎『静かな生活』を取り上げ、多角的に分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
前回に引き続き、大江健三郎『静かな生活』を取り上げ、多角的に分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
大江健三郎『静かな生活』を担当する履修生が、各自の考察を10分程度プレゼンし、それを踏まえて全体でディスカッションを行う。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。発表担当者は、発表のための準備(レジュメあるいはスライド作成)を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
小野正嗣『九年前の祈り』(2014)を取り上げ、「語りとジェンダー」に焦点を当てて分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
前回に引き続き、小野正嗣『九年前の祈り』を取り上げ、多角的に分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
前回に引き続き、小野正嗣『九年前の祈り』を取り上げ、多角的に分析する。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
小野正嗣『九年前の祈り』を担当する履修生が、各自の考察を10分程度プレゼンし、それを踏まえて全体でディスカッションを行う。
予習内容
Preparation for Class
授業で扱う作品の精読。発表担当者は、発表のための準備(レジュメあるいはスライド作成)を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
春学期授業の総括をする。学期末レポート執筆に関する質疑応答・アドバイスの時間も設ける。
予習内容
Preparation for Class
学期末レポート執筆の準備。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容の振り返り。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
・授業の録画は禁止する。

・配布資料や、終了後の授業スライドは、すべてmanabaからダウンロードできる。しかし、あくまで個人的な学習のための利用に限る。

・毎授業の出欠確認をかねて、manabaから簡単なコメントを提出してもらう。授業内で10分程度、コメントを書く時間を設ける。(テーマは各回ごとに提示、字数制限なし)

・主として扱う3作品のうちどれか1つを選び、発表資料を準備した上で、10分程度の短い発表をすることを必須とする。その後の全体ディスカッションにも、できるだけ積極的に参加すること。

・学期末レポートとして、授業内発表およびその後のディスカッションに関する報告文(800字程度)の提出を必須とする。
教科書   Texts 授業で扱う作品については、書籍を購入するか(中古でも可)、図書館等で借りて、必ず手元に置くようにすること。
できるだけ、電子書籍ではなく紙の書籍を用いるのが望ましい。

文庫本・単行本の別などについては問わないが、比較的手に入りやすいと思われるバージョンは以下の通り。

・太宰治『斜陽』、新潮文庫、2003年。
・大江健三郎『静かな生活』、講談社文芸文庫、1995年。
・小野正嗣『九年前の祈り』、講談社文庫、2017年。
参考書   Reference Books ・大橋洋一編『現代批評理論のすべて』、新書館、2006年。
・三原芳秋・渡邊英理・鵜戸聡編『クリティカル・ワード 文学理論 読み方を学び文学と出会いなおす』、フィルムアート社、2020年。
(すべて、購入は必須ではない)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
・授業への参加度 30%、授業内での発表1回(全体ディスカッションへの参加度も含む)30%、学期末レポート 40%
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月08日 15時47分49秒