シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1CH0036000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name LAMUS312音楽学特講4/音楽学特講4A/音楽学特講4B
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject LAMUS312音楽学特講4
英字科目名
English Name of Subject
Lecture of Musicology 4
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 芸術・表現活動、文化・社会の基礎的教養
知識・理解 芸術に関する個別専門領域の体系的知識
汎用的技能 問題解決を提案する分析力・構想力・表現力
態度・志向性 社会志向、知的好奇心、柔軟な感性
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題提起する力
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題解決を提案する力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 本條 秀慈郎
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 火曜5時限(春学期)
授業概要   Course Description 日本の音楽とその芸術性、歴史、そして原理を口唱歌、声、うた、三味線演奏を真似ることなど実体験も交えながら学ぶ。
到達目標   Class Goals 日本人がこだわり、磨き抜いてきた音楽様式にある美意識・哲学的な要素の断片をつかみ、それを伝達できるようになることで自身の独創性にもそれを生かすことができるようになる。また時折世界の音楽と対比することで多角的な視点を確立できる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
【イントロダクション〜生で聞く・見る】三味線の演奏を聞いてその芸術性と歴史、所作などに関心を抱く。日本伝統音楽のイメージをディスカッションしこれからの授業全体のイメージと目的を形づくる。  [理論①基本となる旋律・間の仕組みを理解する。]
予習内容
Preparation for Class
事前にどんなことでもよいので日本伝統音楽について3〜5つ自身がいま認識していることを答えられるようにすること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
三味線の演奏・解説を聞いて、自分なりに重要な項目をまとめておくこと。理論については何度も音読をおこなうこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
【原始〜日本音楽の起源】「大和ことば」から古来つかわれていた楽器や、うた、形式をイメージする。 古事記や日本書紀における記紀歌謡などから読み解く。*口唱歌(掛け声)や歌囃子を実践してみる。
予習内容
Preparation for Class
原始の歌謡や日本の音楽の起こりはどうであったか、出土したもの等他の文化的内容からイメージを3〜5つほどまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
原始の音楽における重要な項目を自分なりにまとめておく。口唱歌と歌囃子を繰り返し復唱すること。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
【大陸から〜楽人たちと旅】聖徳太子らによって輸入された沢山の音楽、楽人、正倉院等に残る楽器群を認識し日本周辺の国の音楽も理解する。理論②音階やモードについて]
予習内容
Preparation for Class
遣隋使や遣唐使によってはじめて外来から日本に入ってきた音楽とはどういうものだったか、音楽以外の輸入された物事からイメージをまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
飛鳥・奈良と続いた音楽の輸入の時代において周辺国との関連を含めて重要項目をまとめておく。音階やモードを何度も繰り返しソルフェージュしておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
【声明から〜日本声楽の基礎へ】声明の音楽に触れ、さらにそこから影響された音楽を想像してみる。*実際に声に出して真似て特性を理解する。世界の宗教における発生ことの精神性を考える。
予習内容
Preparation for Class
仏教において声明の意味を想像し、そういった意味で、演奏の特徴をまえもって想像し答えられるようにする。世界の宗教歌についても調べておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業でとりあげた声明の断片を復唱しておく。声明の影響を受けたであろう音楽の特徴などをまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
【日本最古のオーケストラ】雅楽の管弦、舞に関しての形式や楽器、譜面を理解し、*唱歌を真似てみたりして、その様式美を感じ取る。[理論③音律について。]
予習内容
Preparation for Class
雅楽についての自身のイメージを答えられるようにするために、雅楽の音楽をあらかじめ5つ程度視聴しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
雅楽で使われる唱歌を何度か復唱すること。音律名を用いて表現できるよう復唱すること。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
【うたあそび〜日本的趣へ】貴族文化の全盛に生まれた「梁塵秘抄」など数々の形式と音楽から、当時の多様性について考える。*歌を詠むことも真似てみる。
予習内容
Preparation for Class
和歌を詠むということを多角的にイメージできるよう平安時代の歌を3つ自身で選び音読復唱し歌のイメージを答えられるようにすること 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
当時の多様性についての重要項目を自身でまとめておくこと。授業に取り上げた歌を復唱すること。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
【世阿弥と武士の時代】風姿花伝における物事の価値観や哲学を能の様式美と共に学ぶ。発生を真似てみるなどしてそのストーリーと想像性を膨らます。
予習内容
Preparation for Class
能に関して自身の知っていること3つまとめて答えられるようにすること。また能の作品を3つほど視聴しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
様式美における重要項目をまとめて現在の自身が目指す独創性にそれをどう活かしたいかをまとめること。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
【三味線伝来〜動き出す”ひと”と”人形”】三味線の伝来によってもたらされた新しい結びつきを学ぶ。*口三味線の実践。[理論④旋律・リズムについて。]
予習内容
Preparation for Class
これまでの学びから次の日本音楽における新しい動きとは音楽的にどういうことであるかを予想して答えられようにしておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
琵琶法師、人形使い、出雲阿国など三味線との出会いに新しい創造を産んだことの詳細をまとめて、自分なりの感想を短くまとめること。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
【語る音楽「浄瑠璃」と「文楽」の様式美。】文楽の舞台を紐解きながら、浄瑠璃の魅力を探してゆく。声の色を真似してキャラクターを演じる面白さを実感する。
予習内容
Preparation for Class
文楽の作品を視聴し、感動したことや気づいたことをいくつかまとめ、自身が共感したことを答えられるよにする。[理論⑤音程について。] 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
文楽の舞台に関する項目を自身なりにまとめ、自分なりに短いストーリーを描いてみて、さらに自身でセリフを語ってみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
【日本のオペラ〜多様な音楽に支えられる「歌舞伎」】沢山の要素が関わって成り立つ舞台をのぞきながら音楽と芝居の関わり方を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
歌舞伎についてのイメージをまとめておく。さらに作品を視聴し、その作品のストーリーを述べられよう試みること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
総合芸術としての歌舞伎のヴィジョンを明確にまとめ上げておくこと。三味線・鳴物などにある情景描写を意識できるように口三味線のフレーズを思い出し繰り返し口ずさむこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
【近世邦楽・楽器の形成】江戸時代には楽器もほぼ今の形に形成され音楽も充実した。今に継承されていないものもあるがその流れや特性を理解し、深く楽器の音と音楽を理解できるようにする。
予習内容
Preparation for Class
知っている日本の伝統楽器を取り上げ、それに関する特徴をいくつか答えられるようにすること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
多彩な音楽の特性と、それぞれの微細な違いをまとめること。楽器の魅力をまとめて、簡潔に答えられるようにすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
【音楽の転換〜明治から現代】明治維新から西洋音楽を主体とする世界に変わり、音楽取り調べ係によって伝統音楽が明確化される中、西洋の音楽の形式や要素を取り入れていこうという日本音楽の動きと、日本本来の良さを高めようとする音楽の流れを確認する。
予習内容
Preparation for Class
現代のグローバリズムという中において、当時西洋化するということ人々の心模様はどんなものだったかをイメージし、まとめておくこと。理論⑥奏法 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
明治以降の日本音楽の潮流を自分なりにまとめ、これまでにおける学びと合わせ現代における日本音楽はどうあるべきかをまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
【流行歌と民謡〜自然への畏敬と感謝の芸術】日本音楽の源流として流行歌や民謡、民族芸能を一つの軸として考えながらこれまでの復習をする。理論⑦形式
予習内容
Preparation for Class
民謡や民族芸能について、自身の知っている近隣・近辺の祭りや、その土地で謳われている歌を調査し、述べられるようにすること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
今後日本音楽が抱えている現状をこれまでの学びから振り返り、今回の授業で感じた心得を照らして感想をまとめること。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
【理論のまとめ〜三味線に触れる】三味線に触れながら、日本音楽の実践として使われている原理や理論をまとめて今後の自身の創造性に役立たせる。
予習内容
Preparation for Class
これまでの学びから日本音楽と西洋音楽の違いは何かを述べられるようにまとめておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
実際に楽器に触れてみた感想から、日本音楽の魅力について理論や原理をもとにまとめておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
【自主学習】日本音楽を学び、自身の独創性や可能性にどうそれを活かしたいかを一コマかけてレポートにし明確にする。
予習内容
Preparation for Class
最後はレポートをまとめるのでこれやでの学びをよく復習すること。真似たことや実践も振り返ること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
レポートに書いたことを忘れることなく大切に、今後日本人としての性質をもって社会、海外に活躍できるよう役立てること。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
筆記用具を忘れずに
教科書   Texts 特になし
参考書   Reference Books 配布プリントのみ
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
出席は必須のうえ、レポート100%で成績評価
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月28日 07時00分40秒