シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1CH0095000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name LATHE317パフォーマンス理論A
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject LATHE317パフォーマンス理論A
英字科目名
English Name of Subject
Theory of Performance A
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 芸術・表現活動、文化・社会の基礎的教養
知識・理解 芸術に関する個別専門領域の体系的知識
汎用的技能 問題解決を提案する分析力・構想力・表現力
態度・志向性 社会志向、知的好奇心、柔軟な感性
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題提起する力
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題解決を提案する力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 宮下 寛司
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 水曜4時限(春学期)
授業概要   Course Description この授業では主に1980年代以降のドイツを中心とした欧米圏における舞台芸術を概観します。
80年代以降の演劇シーンでは、演劇についての旧来的なイメージ(俳優の技能や舞台セットを駆使して戯曲テクストが持つ世界観の忠実な再現するような表現)を超え出る作品が多く生み出されました。これらの新しい展開は、演劇学者ハンス=ティース・レーマンによって『ポストドラマ演劇』のうちにまとめられました。ポストドラマ演劇において注目すべきは、新しい傾向を単にまとめてラベリングしているのではなく、演劇史および演劇理論の学術的蓄積の結果として演劇という営みに批判的方法論をもたらしたことでした。ポストドラマ以降は学術的理論と実践が交流することで多種多様な実験的試みが欧米圏で展開されるようになります。『ポストドラマ演劇』が出版されてすでに20年以上が経ちますが、学問的にも演劇実践にとってもいまだに重要な転換点だといえるでしょう。
現代演劇を対象とするドイツ演劇学は、上演そのものを学問的対象としていることが特徴です。これは上演分析と呼ばれる手法ですが、メディア学・美学・演劇史などを組み合わせ、一見すると近寄りがたい実験的作品を観客の視点から分析し論じることができます。演劇とは多様な行為をなす人たちが集まる芸術だと考えると、単なる作品を意図を超えて場の在り方を論じるためには、この視点がいかに重要かわかるでしょう。
授業では、様々なテーマを理論的言説および実践の両面から検討していきます。現代演劇を概観するうえで見逃すことのできない制作者や作品を実践例として取り上げていきますが、「ポストドラマ演劇」以降の演劇学の成果を中心に説明していく予定です。
到達目標   Class Goals 西洋における近代から現代にかけての理論と実践の両面からみた演劇史の理解を獲得する。
現代の多様な演劇・パフォーマンスの特徴を、授業内のディスカッションや期末のレポート課題において習ったことを用いて説明できることを目指す。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
イントロダクション(授業の進め方・扱う対象(時代やジャンルなど)の簡単な紹介・現代の演劇学を考える上で必要な諸概念についての導入)
予習内容
Preparation for Class
シラバスを読む 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
「ドラマ演劇」について―劇場、身体、文学
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
歴史的アヴァンギャルドについて―ブレヒト、アルトーを中心に
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
戦後の転換(演出演劇とネオ・アヴァンギャルド)
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
パフォーマンス理論について
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
演劇嫌いな人たちによる演劇理論―反演劇性について
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
ポストドラマ演劇の諸世代
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める
レポートに向けて課題を見つける
目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
演劇における「自分自身/自己呈示」について:グザヴィエ・ル・ロワ、イヴァナ・ミュラー
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める
レポートに向けて課題を見つける
目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
演劇固有のフィクションのあり方について:リミニ・プロトコル
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める
レポートに向けて課題を見つける
目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
演劇とメディア・テクノロジー:ハイナー・ゲッベルス
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める
レポートを書き進める
目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
越境文化演劇
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める
レポートを書き進める
目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
ジェンダー・パフォーマンスについて:She She POP
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める
レポートを書き進める
目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
演劇における参加の位相―状況概念について
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める
レポートを書き進める
目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
演劇と社会・政治の関係について
予習内容
Preparation for Class
講義内容を整理して、提示した参考文献を読み進める
レポートを完成させる
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義内容を整理する 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
課題提出および総括
予習内容
Preparation for Class
授業内の総括をおこなう 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
レポートへのレビューを受ける 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
授業中は講義だけではなく、作品をビデオ映像で鑑賞したりテクストを講読し、それらについて簡単な意見交換も行う予定です。また、観るべき公演情報もお知らせし、観劇された方がいればその公演についても自由な意見交換をすることも考えています。そのため、現代のアートや演劇に関心のある方の参加をお待ちしております。
教科書   Texts スライドを用いて説明します。必要な資料があれば適宜プリントアウトして説明をします。
参考書   Reference Books ハンス=ティース・レーマン著/谷川道子他訳『ポストドラマ演劇』、同学社、2002年
平田栄一朗『在と不在のパラドックス―日欧の現代演劇論』、三元社、2016年
藤井慎太郎監修『ポストドラマ時代の創造力: 新しい演劇のための12のレッスン』、白水社、2014年
ハンス=ティース・レーマン著/林林立騎訳『[レーマン演劇論集]ポストドラマ演劇はいかに政治的か?』、白水社、2022年
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業回数全体の2/3以上の出席を前提とした参加態度:30%
期末レポートの提出:70%
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月09日 16時43分07秒