シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1CH0113000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name LATHE309日本演劇研究A
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject LATHE309日本演劇研究A
英字科目名
English Name of Subject
Japanese Theatre Studies A
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 芸術・表現活動、文化・社会の基礎的教養
知識・理解 芸術に関する個別専門領域の体系的知識
汎用的技能 問題解決を提案する分析力・構想力・表現力
態度・志向性 社会志向、知的好奇心、柔軟な感性
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題提起する力
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題解決を提案する力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 門脇 幸惠
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 金曜2時限(春学期)
授業概要   Course Description 旧来の芸能研究は、時代やジャンルによりカテゴライズされた中で行われてきたが、近年は学際研究により新たな成果を生んでいる。本授業では、日本の芸能の歴史を時代を追って概観しつつ、個々人が興味のある芸能研究の基盤を確認し、時代背景、流行や扮装、パトロネージなど、様々な観点からのアプローチを先行研究から学び、独自の研究方法を創造する一助とする。
・文献・絵画資料、文化財等、芸能研究の基本となる諸資料を利用することが出来る様にする。
・舞台鑑賞及び実物資料の実見など、適宜フィールドトリップを交えることもある。
到達目標   Class Goals 芸能のカテゴリーやジャンルに拘らず、興味に従い自主的に調べることを何より尊重する。
芸能研究に必要な基本資料を知り読み解き、自身の研究に活かす方法を習得することを目標とする。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
・オリエンテーリング
個人的に興味を抱いた芸能を紹介してもらう。
・日本芸能の濫觴期を学ぶⅠ
現在確認されている文献上、最初に大陸から齎されたとされる芸能とはどのようなものだったのかを探る。
予習内容
Preparation for Class
「日本の芸能」と聞いて、何を思い浮かべるか。個人的に興味を抱いた「芸能」や「技芸」について調べてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
今日の授業で紹介された資料を確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
・日本芸能の濫觴期を学ぶⅡ
「伎楽」とはどのような芸能であったのかを伝存する伎楽面や文献、さらには復元された「伎楽」を映像で学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
仮面を用いる日本の芸能を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
仮面についての研究を調べる。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
・日本芸能の濫觴期を学ぶ。
「雅楽」について学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
文化デジタルライブラリーを活用してみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
本日の講義内容を自分なりに整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
・日本芸能の源流を探る
『信西古楽図』にある芸能について学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
前3回の講義の内容を整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
前回までの講義と今回の講義から、外来の芸能が移入された背景を確認しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
・「社寺の芸能」について学ぶ。
春日若宮のおん祭り、東大寺二月堂のお水取りの芸能を学ぶ。『年中行事絵巻』などの絵画資料に芸能を探る。
予習内容
Preparation for Class
気になる社寺の祭礼や法会を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
社寺における芸能の必要性を検証してみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
・「田楽」と「猿楽」について学ぶ。
歌舞中心であった芸能に演劇的要素の萌芽を見る
予習内容
Preparation for Class
民俗芸能の中に残る「田楽」を調べてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
双方の芸態の違いを、記録類から拾ってみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
・面を学ぶ。
 仮面劇の系譜と様々な芸能の面について学ぶ。資料手交。
予習内容
Preparation for Class
「伎楽」「舞楽」「能」における面の用い方の違いを考えておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「猿楽」における能面の役割を整理しつつ、面の種類を整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
・大成期の能楽を学ぶ。観阿弥・世阿弥時代の能を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
岩波書店刊、日本思想体系『世阿弥・禅竹』から『風姿花伝』『世子六十以後申楽談儀』を調べておく。購入するか、図書館を利用。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
『世阿弥・禅竹』は頭注・補遺が論文に相当すると云われる力作である。その部分を再度確認しながら読み直し理解を深めておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
・能楽伝書を読む。観阿弥・世阿弥の作劇の基本理念を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
前回同様、岩波思想体系『世阿弥・禅竹』から『三道』『五音』『二曲三体人形図』を調べ、必要カ所をコピーしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
世阿弥の作劇理念を再確認しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
・世阿弥以降の能界を学ぶ。
初めて芸能理論や能本を成文化させた世阿弥以降、金春禅竹・禅鳳も成文化を試みている。世阿弥と禅竹・禅鳳の伝書を比較し、音阿弥・禅竹・禅鳳らの時代を確認する。禅竹以外の資料は手交する。
予習内容
Preparation for Class
今回も、岩波思想体系『世阿弥・禅竹』から禅竹の「歌舞髄脳記」を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
大成期を反芻し整理してノートに纏めておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
国宝『洛中洛外図』に描かれた諸芸能を探る。
予習内容
Preparation for Class
『梁塵秘抄』『閑吟集』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
当時の市井の諸芸能を再確認し、その後の芸能の流れと照合できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
能の道具を学ぶ。
面、装束、手道具、作り物等を学び、その調査研究方法を学ぶ。(場合によってはフィールドトリップに変更)
予習内容
Preparation for Class
演劇に必要な要素を考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
能道具からパトロネージを考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
・「出立(扮装)」から芸能を考えるⅠ
「雅楽」「能楽」扮装を画像で学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
当時の服飾を絵画資料で探してみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
服飾の規範と舞台効果を確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
実演鑑賞
予習内容
Preparation for Class
事前に手交する資料を熟読しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
鑑賞の余韻を大切に! 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
これまでの授業内容を総括する資料、並びに事前に確認した個々の学生の研究対象に合致した補足資料を提示する。
予習内容
Preparation for Class
今までの授業を再確認し、不足情報や疑問点を整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
個人の研究テーマに合致する部分を再整理し、夏季休暇中の研究計画を立てる。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
授業計画は予定であり、状況によって内容が前後または若干変更することがある。日本の芸能の歴史は長くまた多岐にわたる。学生の関心を拾い内容をシフトすることもある。またなるべく実演や関連する文化財・文化遺産の実物に触れることも目的とするため。フィールドトリップが増える可能性がある。
講義に使用するパワポ等は一切撮影を禁ずる。
教科書   Texts 講義の一部で岩波思想体系『世阿弥・禅竹』を用いるが、芸能研究を志す方には購入し熟読してほしい。図書館で調べ、必要に応じコピーで対応することも可。
その他資料は、適宜指示または手交する。
参考書   Reference Books 適宜指示または手交する。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
出席評価(30パーセント)。提出物は理解力・論理性・日本語による文章表現を確認する重要なツールであるため、必要に応じて研究ノートや小論文の提出を求め、講評を加え、クラスでディスカッションを行い、芸能の流れを理解し説明できているかを確認する(30パーセント)。期末試験においては、本質を的確に捉え、適正な表現で説明することが出来るかを確認する(40パーセント)。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月24日 15時38分19秒