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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1CH0113500
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name LATHE310日本演劇研究B
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject LATHE310日本演劇研究B
英字科目名
English Name of Subject
Japanese Theatre Studies B
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 芸術・表現活動、文化・社会の基礎的教養
知識・理解 芸術に関する個別専門領域の体系的知識
汎用的技能 問題解決を提案する分析力・構想力・表現力
態度・志向性 社会志向、知的好奇心、柔軟な感性
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題提起する力
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題解決を提案する力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 門脇 幸惠
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 金曜2時限(秋学期)
授業概要   Course Description 前期に続き、16世紀以降の日本の芸能を概観する。戦国時代以降、為政者が変わる中で芸能がどのように変容・発展したか、また新たに萌芽したかを確認し、政策、パトロネージの視点から芸能を捉えることを学ぶ。これにより次の大きな変化となる明治維新でのダメージの理解の糧となると考える。
また出版文化の発達が、興行を取り巻く状況に与えた影響を史資料により学ぶ。
到達目標   Class Goals 芸能のカテゴリーやジャンルに拘らず、興味に従い自主的に調べることを何より尊重する。
芸能研究に必要な基本資料を知り読み解き、自身の研究対象を見出だしフォーカスし、研究に繋がる情報収集を進めることが目標である。また種々の史資料を読み解くことで、より的確な文章表現が出来ることを目指す。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
・戦国から近世へと移行する時代、次々と変わる為政者がどのように芸能とかかわったかを史資料により確認する。特に能楽の文化政策の変遷を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
16世紀~17世紀の歴史的事象を確認しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
歴史事象と照らし合わせながら芸能政策を再確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
・「式楽」となったことによる、能楽師の身分の変化や芸能の変化を史資料から探る。
予習内容
Preparation for Class
「式楽」とは何か、について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
政治利用の観点からこれまでの芸能を考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
・出版文化の発達により能楽に生じた変化について考える。
予習内容
Preparation for Class
江戸時代の大ベストセラーを調べる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
出版文化の爛熟により、能の享受層齎された影響を整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
・カブキものの登場。
 阿国歌舞伎・若衆歌舞伎の時代を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
「バサラ」「カブキもの」の風俗を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
この時代の歌舞伎の演劇的要素を探ってみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
・人形浄瑠璃の駘蕩。京阪の人形浄瑠璃の劇場と大夫。
予習内容
Preparation for Class
人形芝居と三味線音楽の系譜を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
京都と道頓堀の芝居小屋を確認しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
・戯作者の活躍。人形浄瑠璃から歌舞伎へ。
予習内容
Preparation for Class
浄瑠璃作者について調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
歌舞伎へ移されることによる功罪を考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
・東西両歌舞伎の比較
上方歌舞伎と江戸歌舞伎のパトロネージの違いを学ぶ
予習内容
Preparation for Class
上方歌舞伎と江戸歌舞伎の特徴を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
パトロンの違いによる芸態の違いを確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
・江戸歌舞伎への上方役者の流入による芸能の変化を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
近世の上方と江戸の文化の相違を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
上方役者が江戸へ下った理由とその影響を確認し、マネージメントの上での問題点を整理してみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
錦絵をどう読み解くかを学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
現代の劇場における宣伝チラシについて調べてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
出版文化と歌舞伎について再検証しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
歌舞伎の扮装を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
能の出立を再度確認しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
能の出立との相違から、歌舞伎という芸能を考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
・明治維新による能楽への影響を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
江戸時代の能楽師の待遇を再確認しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
パトロネージの視点から明治の能楽を考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
・近代歌舞伎の時代へ
 文明開化の活歴劇と演劇改良会、新歌舞伎の時代までを学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
近世以降の社会情勢と政治思潮などを整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
歌舞伎の発生から新歌舞伎への変遷を整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
・太神楽について学ぶ。
「散楽」から断続的に続く技芸が再生し、太神楽となったことを学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
近世以降の神社と芸能の関係を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
神事における芸能の必要性を検証しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
観劇
予習内容
Preparation for Class
事前に手交された資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ドラマツルギーを確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
これまでの授業内容を総括する資料の提示。また個々の学生の研究に合致した補足資料を提示する。
予習内容
Preparation for Class
疑問点を再確認しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
今までの講義の中から、自身の研究に活かせる部分や興味の湧いた部分をさらに掘り下げ、研究の方向性や手法を整理し、文章にまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
授業計画はあくまで予定であり、状況によって内容が前後または若干変更することがある。日本の芸能の歴史は長くまた多岐にわたるため、学生の関心と研究に資することを重視し、内容をシフトすることもある。またなるべく実演や関連する文化財・文化遺産の実物に触れることも目的の一つとするため、フィールドトリップが増える可能性がある。
講義に使用するパワポ等は一切の撮影を禁ずる。
教科書   Texts 適宜指示または手交する。
参考書   Reference Books 適宜指示または手交する。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
出席評価(30パーセント)。提出物は理解力・論理性・日本語による文章表現を確認する重要なツールであるため、必要に応じて研究ノートや小論文の提出を求め、講評を加え、時にはクラスでディスカッションを行い、芸能の流れを理解し説明できているかを確認する(30パーセント)。期末試験においては、本質を的確に捉え、適正な表現で説明することが出来るかを確認する(40パーセント)。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月24日 15時42分10秒