シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1CH0147000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name LACUR310視聴覚教育メディア論B
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject LACUR310視聴覚教育メディア論B
英字科目名
English Name of Subject
Audio-visual Education B
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 三河内 彰子
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 火曜5時限(秋学期)
授業概要   Course Description 視聴覚教育メディア論Aに引き続き、ミュージアムを中心としてメディアと社会の関係をより詳細に吟味します。前期よりもミュージアム内部の複雑な活動、特にミュージアムが培ってきた組織としての仕組みとの関係を現代社会の中で再検討をしつつ、メディアとしてのミュージアムという総体においてミュージアムが果たす役割について検討します。
到達目標   Class Goals 前期に引き続き、より詳細で複雑な人とモノと社会のやり取りを意識したミュージアムにおける情報とメディアの関係について捉える方法を身に付けます。昨年度は歴史資料館事業の一環として、文化祭と同期間開催の都の東京文化財ウィークにて、受講生の前期最終課題のツアー案を一般来館者向けにパネル展示に仕上げて紹介し、得られたコメントをさらなる改善案へと活かしました。以下はそれを基とする予定案です。(今年度の状況で変更があり得ます)また、より精緻な分析と発信の方法を散策ツアーのチラシ(紙と電子媒体)等を「デザイン」する作業を通して学びます。その際、ミュージアムに限らず広く広告媒体の分析なども取り入れ、共同で作業し、多様な価値観の下に自他の作品と作成過程についてメディア論の視点から解説、講評する力を身に着けることを目標とします。その結果、将来社会のそれぞれの場でメディアを主体的かつ協働的に創造しながらコミュニケーションのデザインをしてゆける足がかりを得られるようにします。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
ミュージアムと来館者調査(実践編)
前期の最終課題のツアー案の講評を行い、アイディアを振り返るとともに、今学期の方針を見通す目的で以下を行う:
ミュージアムをより広い社会に開く一つの手段に、来館者からのフィードバックを得て活かす来館者調査があります。来館者研究の系譜と事例を紹介し、キャンパス散策ツアー案を対象者に近い人々と共有しフィードバックを得る手立てを検討する。今回はその初回として、ツアー案のルートをグループ内で実際に見学し、コメントをしあう。さらに、中間発表会(学内での文化財ウィークもしくは別な機会)を設けた際に実施する来館者調査(アンケートやインタビュー)の作成を通して学ぶ。歴史資料館との協働授業。
予習内容
Preparation for Class
シラバスに目を通して質問を整理する 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
中間発表会での来館者調査についてグループで案を作成、提出する 目安時間
Hours
1 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
ミュージアムとデザインI:広告のデザイン分析
第1回課題の来館者調査の内容に関して、歴史資料館からコメントをもらい吟味する。さらに、情報の発信に向け、ミュージアムとデザインについて学ぶ。そのために、広く広告のデザインを分析することから学ぶ。社会的な文脈と広告の関係を吟味するため、雑誌広告(紙とウェブ)のデザインを批判的に分析する方法を学ぶ。課題を通してさらに学び、作成中の公開資料に活かす。著作権、ユニバーサルデザイン/多様性への対応や倫理的な観点からの吟味も行う。
予習内容
Preparation for Class
身の回りで目をとめたり気になった広告を集め、持参する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
広告の分析をリフレクションペーパーとして提出。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
ミュージアムと知的財産権
第2回で検討した広告のデザインの分析結果を発表し共有する。それらを活かして、中間発表に向けた発表展示資料をストーリーボードを基に準備する。また、そのことを通して、情報発信の方法や知的財産権について深く学ぶ。歴史資料館との協働授業。
予習内容
Preparation for Class
前回の復習を通して質問のポイントを整理する 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
発表展示資料の原稿を完成させ提出する 目安時間
Hours
1 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
公開資料の準備と完成
予習課題で提出した公開資料に対する歴史資料館の方からのコメントを反映し、完成版を作成する。来館者調査と公開のための展示の搬入、設営、当日の解説担当などの役割分担を決め、各自ミッションを遂行する。
予習内容
Preparation for Class
復習課題をもって予習とする。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
公開資料の最終稿を提出する。来館者調査担当者は来館者調査のアンケート調査用紙(紙とウェブ)の最終稿を提出する。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
ミュージアムとデザインII:展示デザイン
展示デザインとコミュニケーションについて国内外の事例から学び、ミュージアムと社会のコミュニケーションを再吟味する。(ゲスト講師もしくはオンライン中継授業の可能性あり)
予習内容
Preparation for Class
復習課題をもって予習とする。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
他館のミュージアム見学を行い、リフレクションペーパーを提出する 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
社会とのコミュニケーション
公開事業で実施した来館者調査結果の分析をグループで行い、ミュージアムと社会とのコミュニケーションについて吟味する。
予習内容
Preparation for Class
復習課題を予習とする 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
議論を通じて感じたこと考えたことをリフレクションとして提出する。これらはすべてツアー案の改善に反映してゆく。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
展示とまなざし:
展示および博物館学の研究が歴史的に築いてきた社会に対するまなざしを批判的に吟味する。
予習内容
Preparation for Class
参考文献を読み質問点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
リフレクションペーパ-の提出。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
展示と権力:展示の光と影
展示が社会に対して持つ力について参考文献の予習から議論をし、特に原爆にまつわる国内外の展示の光と影の側面を吟味する。
予習内容
Preparation for Class
原爆にまつわる複数のネット記事を比較検討し、リフレクションペーパーを提出する。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
リフレクションペーパ-の提出。 目安時間
Hours
3 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
ミュージアムとデザインIII:デザインの力とICTの活用
昨今の事例として、ICTを用いた3Dモデリングによる展示コミュニケーションについてその実情を知り、可能性と課題を検討する(ゲスト講師の可能性あり)
予習内容
Preparation for Class
ミュージアムにおける3Dモデリングの技術を持ちいたコンテンツを体験する 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
リフレクションペーパーの提出(各自の最終課題に取り入れる案を含む)。 目安時間
Hours
1 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
メディアとしてのミュージアムの実践と今後II
映画「ナショナルギャラリー」を教材として、歴史と伝統のあるミュージアムが、21世紀型の社会に開かれたミュージアムへ移行する試み、その過程と課題について検討する。
予習内容
Preparation for Class
映画「ナショナルギャラリー」を視聴し、リフレクションを提出する 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
リフレクションペーパーを書き提出する 目安時間
Hours
1 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
博物館教育とメディア
前回の教材として挙げた映画も踏まえ、博物館教育に特徴的なメディアとコミュニケーションの関係を国内外の事例を通して検討する。
予習内容
Preparation for Class
ミュージアムにおける教育プログラム(ネット、対面双方)を調査する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
リフレクションを提出する 目安時間
Hours
1 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
メディアとしてのミュージアムの実践と今後III
これまでの授業と中間発表からの学びを振り返り、先学期の最終課題である散策ツアー案をグループで再検討する。今学期はプログラムのチラシやワークシートを追加で作成する。(全3回)
予習内容
Preparation for Class
前回の最終課題を今学期学んだことを活かして見直す。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
プログラムの再検討を行う 目安時間
Hours
3 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
ミュージアムと体験拡充のメディア
第9回の3Dモデリングに加え、従来のミュージアムがはぐくんできたジオラマ、レプリカ、ワークシートなどミュージアムでの体験を拡充するメディアを再検討する。
予習内容
Preparation for Class
ミュージアムでのフィールドワークを適宜行い(オンライン上でのコンテンツも含む)事前調査する。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
授業で学んだことを最終課題に反映し、ストーリーボードとチラシのラフスケッチを次回の授業に持参するよう準備する 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
最終課題(明治学院大学おすすめ散策ツアー案改善版)の講評会(グループワーク)を行うことで、一年を振り返る。また、メディアとしてのミュージアムの関係について今後の展望について検討をする。
予習内容
Preparation for Class
講評会で、作成のプロセスをクラスメイトと共有するための発表の準備をしておく 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
もらったフィードバックから最終課題を仕上げる 目安時間
Hours
4 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
各自、講評会での発表とフィードバックをもとに最終課題に関するレポートを完成し、提出する
予習内容
Preparation for Class
前回もらったフィードバックを整理しておく。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
最終課題を読み返し、前期後期で学んだことを振り返り、また、今後のために、それらを十分活かすことができたか、新たな興味や課題は何か展望する。、 目安時間
Hours
3 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
ミュージアムを利用した授業、歴史資料館と協働の実践的な授業を行うために、学外、時限外での作業がみこまれます。また、各自の理解 を軸とする実践的な授業を行います。話し合いはもちろん、発表も一方向的ではなく、受講生の積極的な参加及び互いから学びあう姿勢が求められます。
教科書   Texts 特になし
参考書   Reference Books Dubin, Steven C. (1999) “Displays of Power: Controversy in the American Museum from the Enola Gay to Sensation”、ハイン, E. ジョージ(1998/2010)『博物館で学ぶ』鷹野光行監訳, 同成社、マックリーン,K.(1993/2003)『博物館を見せる』井島真知・芦谷美奈子訳,多摩川大学出版部。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
平常点(授業への取り組み方、発表、リフレクションペーパーのやりとりなど)40%、内容点(リフレクションペーパー以外の提出物、小課題と最終課題(リフレクションペーパーを活用する))60%をめやすに、総合的に評価します。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月27日 04時22分01秒