授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード Course Code |
1FC0210100
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授業開講年度 Year of Class |
2024年度
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授業形態 Course Mode |
演習(対面授業)
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授業名称 Class Name |
EESEM302演習A2
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テーマ Theme |
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科目名 Name of Subject |
EESEM302演習A2
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英字科目名 English Name of Subject |
Seminar A2
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身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
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知識・理解
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幅広い教養
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知識・理解
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経済理論の基礎と、経済現象の体系的理解
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汎用的技能
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情報収集能力
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〇
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汎用的技能
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分析力
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◎
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態度・志向性
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主体的な対応能力
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〇
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態度・志向性
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社会的責任をもって他者と協調する能力
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統合的な学習経験と創造的思考力
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主体的に対応できる自立した経済人としての能力
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〇
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科目単位数 Credit |
2
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履修期 Term |
秋学期
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教員氏名 Name of Teacher |
大石 尊之
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開講キャンパス Campus |
白金
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曜時 Day and Period |
金曜4時限(秋学期)
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授業概要 Course Description |
私は「法と経済学」を、法制度や法律の社会的パフォーマンスを評価したり、規範や慣習を含む法的ルールが市場や組織とどのように関連しているのかを明らかにしたりするための経済学として位置付けています。このような観点から、これまで3年ゼミでは、競争法の実際の運用とその法学的意義を経済学的に再検討することや、法と代替・補完的な機能をもつ規範、慣習のメカニズムを情報のゲーム理論の有益なツールの1つであるシグナリング・ゲームを通じて議論するために、法学者や(法と)経済学者が書いたテキストを輪読してきました。また、4年ゼミでは卒論執筆に向けて、各自が興味ある法と経済学に関する研究テーマに即して、論文指導をしています。ゼミ生は、私が担当する「法と経済学1&2」を履修することが必須となっており、この科目履修を通じて、法と経済学の基本的な考え方を学ぶことになります。 2024年度は、デジタル通貨などの基盤技術であるブロックチェーン技術が様々な法制度に与える影響を、ゲーム論的に分析することをテーマにしたいと思います。使用するテキストは、ブロックチェーンの法学的分析の先駆的著作であるテキストの邦訳本である「ブロックチェーンと法:<暗号の法>がもたらすコードの支配」(プリマヴェラ・デ・フィリッピ&アーロン・ライト 著, 片桐直人 編訳, 弘文堂, 2020年)です。この演習では、ブロックチェーンと経済取引に係る法の関連性、特に金融法・契約法との関連性に焦点を当てて、法と経済学的の観点から議論します。
具体的には、毎回の報告者と討論者を事前に決めておき、パワーポイント等でプレゼンテーションをしてもらいながら、双方向的な議論をしていきます。各回で、報告者・討論者に割り当てられなかった学生は、当該の議論に関するレポートをmanabaで課します。さらに、グループディスカッションも行い、教科書の内容を発展的に掘り下げるような議論を展開していきます。なお、授業で扱うテーマは授業計画で提示されていますが、授業の進捗状況によっては一部扱わない場合や内容を変更する場合もあります。
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到達目標 Class Goals |
次の3点を目標に据えます。
① 法制度の経済学的理解を深める。 ② プレゼンテーションの技能を修得し、自分の考えを相手に論理的に、わかりやすく伝えることができるようになる。 ③ グループディスカッションの技能を修得し、相手との積極的な議論を通じて、より豊かなアイデアを生み出すことができるようなコミュニケーション能力を磨く。
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授業言語 Language |
日本語
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アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング対応
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授業計画 Daily Class Schedule
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【第1回】
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授業内容 Content/Topic
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ガイダンス(ゼミ方針の説明やゼミ教科書の趣旨など)
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予習内容 Preparation for Class
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不要です。
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目安時間 Hours
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0 時間
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復習内容 Review of Class
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ゼミ方針を確認して、教科書の読み進めてください。
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目安時間 Hours
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1 時間
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【第2回】
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授業内容 Content/Topic
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ブロックチェーンと金融・契約:デジタル通貨と既存の法
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の上記タイトルのセクションを読んで、経済学的にどのように考えることができるのかを検討してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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報告者のスライド内容について、経済学的な観点からレポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第3回】
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授業内容 Content/Topic
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前回の教科書内容に関するグループディスカッション
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予習内容 Preparation for Class
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前回の教科書内容についてゼミで議論された内容を整理して、グループディスカッションで、自分の意見の中に活用できるようにしておいてください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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グループディスカッションの内容について、経済学的な観点から各自レポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第4回】
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授業内容 Content/Topic
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ブロックチェーンと金融・契約:デジタル通貨と金融プライバシーの低下
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の上記タイトルのセクションを読んで、経済学的にどのように考えることができるのかを検討してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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報告者のスライド内容について、経済学的な観点からレポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第5回】
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授業内容 Content/Topic
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前回の教科書内容に関するグループディスカッション
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予習内容 Preparation for Class
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前回の教科書内容についてゼミで議論された内容を整理して、グループディスカッションで、自分の意見の中に活用できるようにしておいてください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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グループディスカッションの内容について、経済学的な観点から各自レポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第6回】
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授業内容 Content/Topic
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ブロックチェーンと金融・契約:代替性と透明性/中央銀行の役割の縮小
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の上記タイトルのセクションを読んで、経済学的にどのように考えることができるのかを検討してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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報告者のスライド内容について、経済学的な観点からレポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第7回】
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授業内容 Content/Topic
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前回の教科書内容に関するグループディスカッション
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予習内容 Preparation for Class
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前回の教科書内容についてゼミで議論された内容を整理して、グループディスカッションで、自分の意見の中に活用できるようにしておいてください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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グループディスカッションの内容について、経済学的な観点から各自レポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第8回】
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授業内容 Content/Topic
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法的契約としてのスマートコントラクト:スマートコントラクトと法的契約
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の上記タイトルのセクションを読んで、経済学的にどのように考えることができるのかを検討してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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報告者のスライド内容について、経済学的な観点からレポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第9回】
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授業内容 Content/Topic
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前回の教科書内容に関するグループディスカッション
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予習内容 Preparation for Class
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前回の教科書内容についてゼミで議論された内容を整理して、グループディスカッションで、自分の意見の中に活用できるようにしておいてください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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グループディスカッションの内容について、経済学的な観点から各自レポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第10回】
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授業内容 Content/Topic
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法的契約としてのスマートコントラクト:スマートコントラクトを用いた契約の法的執行可能性
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の上記タイトルのセクションを読んで、経済学的にどのように考えることができるのかを検討してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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報告者のスライド内容について、経済学的な観点からレポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第11回】
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授業内容 Content/Topic
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前回の教科書内容に関するグループディスカッション
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予習内容 Preparation for Class
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前回の教科書内容についてゼミで議論された内容を整理して、グループディスカッションで、自分の意見の中に活用できるようにしておいてください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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グループディスカッションの内容について、経済学的な観点から各自レポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第12回】
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授業内容 Content/Topic
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法的契約としてのスマートコントラクト:モニタリング・コストと機械主義的行動リスクの低減
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の上記タイトルのセクションを読んで、経済学的にどのように考えることができるのかを検討してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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報告者のスライド内容について、経済学的な観点からレポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第13回】
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授業内容 Content/Topic
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前回の教科書内容に関するグループディスカッション
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予習内容 Preparation for Class
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前回の教科書内容についてゼミで議論された内容を整理して、グループディスカッションで、自分の意見の中に活用できるようにしておいてください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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グループディスカッションの内容について、経済学的な観点から各自レポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第14回】
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授業内容 Content/Topic
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法的契約としてのスマートコントラクト:契約の標準化/犯罪契約または不道徳契約
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の上記タイトルのセクションを読んで、経済学的にどのように考えることができるのかを検討してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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報告者のスライド内容について、経済学的な観点からレポートを作成してください。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第15回】
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授業内容 Content/Topic
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総括
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予習内容 Preparation for Class
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これまで学んできたことが、どのように社会経済問題に関連するのかについて、資料をアップロードするので、資料を通じて自主学修をしてもらう。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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manabaの小テストあるいはレポート機能で、自主学修内容の理解度を確認しますので、その内容を通じて復習してください。
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目安時間 Hours
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4 時間
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授業に関する注意事項 Remarks for Class |
対面で実施します。毎回の報告者と討論者を事前に決めておき、パワーポイント等でプレゼンテーションをしてもらいながら、双方向的な議論をしていきます。各回で、報告者・討論者に割り当てられなかった学生は、当該の議論に関するレポートをmanabaで課します。教科書の各セクションの内容の議論の総括として、グループディスカッションを行い、教科書の内容を発展的に掘り下げるような議論を展開していきます。 なお、演習参加者は、2024年度開講の「法と経済学1・2」を必ず履修してください。また、1年生時に「ミクロ経済学入門」、2年生時に「初級ミクロ経済学」を履修していることが望ましいです。
※ 無断欠席は許可しません。毎回のゼミ参加を原則とします。
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教科書 Texts |
「ブロックチェーンと法:<暗号の法>がもたらすコードの支配」(プリマヴェラ・デ・フィリッピ&アーロン・ライト 著, 片桐直人 編訳, 弘文堂, 2020年)
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参考書 Reference Books |
特にありませんが、ゼミ生必修の「法と経済学1・2」の授業で紹介する文献および書籍は興味に応じて目を通しておくと良いでしょう。
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課題フィードバック方法区分 Assignment Feedback Method |
授業時間内に講評・解説を行う
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課題フィードバック方法内容 Assignment Feedback Method Content |
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成績評価の基準 Evaluation Criteria |
ゼミでの議論に対する貢献度(報告者・討論者・およびグループディスカッションでのパフォーマンス)(80パーセント)と議論の総括レポート(20パーセント)で評価します。
※ ゼミでは無断欠席は許可しません。毎回のゼミ参加を原則とします。
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関連URL Related URL |
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備考 Notes |
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添付ファイルの注意事項 Notice |
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更新日時 Date of Update |
2024年02月22日 16時08分57秒
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