シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1FF0039001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 証券論1
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 証券論1
英字科目名
English Name of Subject
Securities Market 1
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 幅広い教養
知識・理解 経営学分野の基礎的知識とそれらを横断的にとらえる能力
汎用的技能 知識や体験に基づいて的確に課題を解決するための情報収集力
汎用的技能 知識や体験に基づいて的確に課題を解決するための思考力・分析力
態度・志向性 諸問題に積極的に取り組む姿勢
態度・志向性 本学の教育理念である“Do for Others(他者への貢献)”の精神
態度・志向性 他者と協業して課題解決にあたるためのコミュニケーション能力
統合的な学習経験と創造的思考力 現代社会に生起する諸問題に積極的に取り組む力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 水沼 久雄
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 水曜2時限(秋学期)
授業概要   Course Description 株式投資をギャンブルと取られる風潮が未だにありますが、株式投資は本来ギャンブルではありません。大学生の皆さんが個人で株式投資をしていなくても、現代社会では家計、企業、国家財政は証券市場と密接につながっています。
 例えば、身近なところで国民年金を例に見てみますと、20才以上から国民年金の被保険者となります。つまり20才になれば、大学生であっても原則として国民年金の保険料を国に納めることになります。被保険者から納められた保険料は年金積立金として長期にわたって、株式や債券などの資産に分散投資され安定的に運用されています。運用先は証券市場です。その運用成績によって年金積立金は増えることもあれば減ることもあり、その結果は高齢者への年金給付や現役世代の保険料に影響することもあります。
 また、現在や将来、NISAやiDeCoを始めとする自分自身の資産形成には大学生にも社会人にも証券関係のリテラシーは必要です。
 「証券論」は「証券市場の制度・歴史」と「証券投資等のファイナンス理論」を対象としますが、この講座「証券論1」では「証券市場の制度・歴史」を授業で取り上げます。
到達目標   Class Goals  この講座では、前半で証券市場の基礎的な知識習得を、後半では複雑化する証券市場の実態や実際に起きた経済的な出来事をもとに国民経済と密接な証券市場についての知識や見識を養います。
 最終的な到達イメージは経済新聞・雑誌等の証券市場に関する専門的な記事が理解できるようになることです。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
【オリエンテーションと証券の基礎知識】
 当講義「証券論1」のオリエンテーションを行います。授業計画や成績評価について説明します。
次に、講義の基本中の基本となる「証券」の一般的な概要を説明します。
予習内容
Preparation for Class
シラバスを確認するとともに、教科書「図説日本の証券市場」の「はしがき」と『「第1章 証券市場と国民経済」の「1.証券とは」』をあらかじめ読んでおいてください。

(注)教科書の章立てはシラバス執筆(2024年2月)時点の直近版「図説日本の証券市場 2022年版」に基づいています。授業開始時点の9月には最新版「図説日本の証券市場 2024年版」が発刊されている予定ですので、授業計画予習内容欄記載の章立てと異なる可能性があります。最新版の章立てで類似する章を参照してください(当該注書きは授業計画第14回まで同じ)。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
【証券市場の機能・役割】
証券市場について家計、企業、国家財政等のメインプレーヤーとの関係から説明します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の「第1章 証券市場と国民経済」をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
【証券市場の歴史(上)】
日本の証券市場を中心に起源からバブル崩壊の1990年前後までの歴史を概観します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の『「第2章 日本の証券市場の歴史」の「1.戦前の証券市場~6.バブル経済前後の発展」』をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
【証券市場の歴史(下)】
バブル崩壊後に顕れた証券不祥事、その後の様々な改革、さらに最近の証券市場の動きを説明します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の『「第2章 日本の証券市場の歴史」の「7.証券不祥事と金融制度改革~10.リーマンショック後の変化」』をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
【株式市場】
証券市場の中心的存在である株式市場を発行市場と流通市場に分けて概説します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の「第3章 株式発行市場」と「第4章 株式流通市場」をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
【債券市場】
日常では直接関わりの少ないと思われる債券市場ですが、わが国の国家財政は厳しい状況であります。これを支えている国債を中心に債券市場についての発行市場、流通市場、さらに債券格付けを概説します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の「第5章 公社債発行市場」と「第6章 公社債流通市場」をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
【デリバティブ市場】
証券取引が高度化したデリバティブ取引について、歴史、仕組み、種類等を説明します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の「第8章 デリバティブ市場」をあらかじめ読んでおいてください。
難易度が高いですので、この回の授業を理解するには「教科書第8章の予習は必須」です。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
【投資信託】
金融商品で最も身近である投資信託について、歴史、仕組み、種類、販売、ディスクロージャー(情報開示)について概説します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の「第7章 投資信託」をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
【証券化商品】
不動産等の様々な資産を小口分割しさら流動性を付与して証券化した金融商品が数多く組成されています。このような証券化商品の基本的な仕組み、内容、関係者等を概説します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の「第9章 証券化商品市場」をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
【バブル崩壊、アジア通貨危機及びリーマンショック】
平成以降の証券市場は様々な事象がありましたが、その中で重要な事柄をピックアップして解説します。
予習内容
Preparation for Class
再度、授業第3回と同第4回の「証券市場の歴史」を復習しておいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
【日本の取引所(上)~歴史・売買制度・決済制度~】
日本の証券取引所の歴史、現在の売買制度・決済制度について説明します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の『「第10章 金融商品取引所等(1)」の「1.金融商品取引所等の機能、7.株式売買制度(1)~、13.金融商品取引所のシステム化(2)」』をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
【日本の取引所(中)~上場制度~】
上場制度について上場の入口に当たる新規上場、証券市場(取引所)が既上場会社に求める諸々の義務等について説明します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の『「第10章 金融商品取引所等(1)」の「2.市場の歩み、4.新規上場制度~5.上場管理制度」』をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
【日本の証券取引所(下)~東証の市場区分~】
東証が2022年4月に改正した市場区分について概説します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の『「第10章 金融商品取引所等(1)」の「3.東証市場区分の見直し」』をあらかじめ読んでおいてください。
また、前回授業(第12回「日本の取引所(中)」についても復習して、取引所の上場制度を理解しておいてください。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
【コーポレートガバナンス・コードとスチュワードシップ・コード】
企業の持続的成長を促す企業と機関投資家のそれぞれの行動規範を定めたコードについて、導入意義、概要等を説明します。
予習内容
Preparation for Class
教科書の『「第10章 金融商品取引所等(1)」の「6.コーポレートガバナンス・コード」』と『「第13章 資産運用業」の「7.スチュワードシップ・コード(1)~8.スチュワードシップ・コード(2)」』をあらかじめ読んでおいてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布したレジュメと教科書該当ページを熟読してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
【総括】
これまでの授業の総括。
予習内容
Preparation for Class
これまでのレジュメや、授業で使用した教科書範囲を復習してください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
予習同様、これまでのレジュメや教科書の内容をもう一度整理してください。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
授業の録画・録音、板書の撮影は禁止ですが、毎回講義資料(レジュメ)を配布します。

授業は証券市場を対象としていますので、日頃から経済新聞、経済誌、テレビの経済番組等で話題になる問題に日頃から関心を持って目をとおしてください。

また、授業中に実施する確認小テストでは、スマホ等の使用、レジュメ等の閲覧は厳禁です。
教科書   Texts 毎回講義資料(レジュメ)を配布しますが、「図説 日本の証券市場 公益財団法人 日本証券経済研究所」の最新版を使用します。

*「図説 日本の証券市場」として市販されているほか、日本証券経済研究所サイト(関連URL参照)からPDF版を無料でダウンロードできますので、購入は各自の判断のお任せします。

*「図説 日本の証券市場」は2年ごとに3月頃に改訂版が発刊されます。そのため、当シラバスは執筆現在の直近版2022年版に基づいています。授業は9月時点の直近版となる2024年版を使用しています。
参考書   Reference Books 金融審議会(金融庁所管)や現行取引所制度に関する有益な報告書、審議状況、制度概要が金融庁と東証のサイトに掲載されています。
*金融審議会URL
   https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/base.html
*東証URL
   https://www.jpx.co.jp/equities/improvements/index.html
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への出席状況が良好であることを前提とし、
①「履修・理解度等」の確認小テスト(実施は不定期):25%
② 課題レポート:25%
③ 定期試験:50%
でウエイト付けして評価します。
関連URL   Related URL 図説証券市場シリーズ(公益財団法人 日本証券経済研究所)の無料PDF版入手先
https://www.jsri.or.jp/publication/stock_market/
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分35秒