授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード Course Code |
1HC2000000
|
授業開講年度 Year of Class |
2024年度
|
授業形態 Course Mode |
講義(対面授業)
|
授業名称 Class Name |
SGLEC249環境社会学
|
テーマ Theme |
|
科目名 Name of Subject |
SGLEC249環境社会学
|
英字科目名 English Name of Subject |
Environmental Sociology
|
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
|
知識・理解
|
①社会学的な理論と概念に関する知識
|
|
知識・理解
|
②現代社会の諸問題に関する知識
|
◎
|
汎用的技能
|
③社会調査の知識・技能
|
|
汎用的技能
|
④社会学的考察を伝える実践力
|
|
態度・志向性
|
⑤社会を論理的かつ批判的に考察する態度
|
〇
|
統合的な学習経験と創造的思考力
|
⑥課題発見力・問題解決力
|
〇
|
科目単位数 Credit |
2
|
履修期 Term |
春学期
|
教員氏名 Name of Teacher |
藤川 賢
|
開講キャンパス Campus |
白金
|
曜時 Day and Period |
火曜2時限(春学期)
|
授業概要 Course Description |
公害などの環境問題の発生・拡大と解決過程に関する事例比較を中心に、環境問題と社会との関係を考察します。環境問題は、発生原因・影響範囲とも広域である一方、それらは必ずしも対等ではなく、加害・被害関係や社会的格差・差別などの問題を含むことも多い特徴があります。この点は環境問題の根本的な解決を難しくする一因にもなっています。それらについて具体的な事例を通して学びます。講義だけでなく、履修者が個人ないし小グループで調査した報告をもとにしたディベートなどをまじえる予定です。その関連で、出席が厳しく問われるのはもちろん、事前学習も多数求められ、通常の授業以上に積極性が重視されます。
|
到達目標 Class Goals |
社会問題としての環境問題について、時代背景や問題の広がりなどを含めて全体的に理解すること、具体的な環境問題を詳しく調べることで、課題発生と解決にかかわる社会過程を経験的に認識すること、問題の錯そう・立場による認識の相違・社会的無関心と差別などに関する議論を通じて、環境問題を多面的にとらえる視点を身に着けること、以上の3点を主要な目標とします。
|
授業言語 Language |
日本語
|
アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング対応
|
授業計画 Daily Class Schedule
|
【第1回】
|
授業内容 Content/Topic
|
環境問題をめぐる継承の課題:なぜ環境問題の構図はくり返されてきたのか
|
予習内容 Preparation for Class
|
公害の歴史、主な事件などについて調べてみる
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
各地の公害資料館のサイトを比較し、共通点・相違点をまとめる。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第2回】
|
授業内容 Content/Topic
|
公害病の被害とその拡大過程:水俣病の発生から訴訟まで、『水俣病その20年』
|
予習内容 Preparation for Class
|
前週に配布する予習ノートを読み、その課題に取り組む。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
翌週提出の報告企画書を作成する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第3回】
|
授業内容 Content/Topic
|
公害被害をめぐる差別:水俣病を題材に追加的・派生的加害/被害、認定問題
|
予習内容 Preparation for Class
|
複数の水俣病訴訟について、争点、被告・原告などを確認する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
復習レポートを作成する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第4回】
|
授業内容 Content/Topic
|
公害被害の放置と基準をめぐる課題:イタイイタイ病と全国のカドミウム問題
|
予習内容 Preparation for Class
|
前週に配布する予習ノートを読み、その課題に取り組む。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
イタイイタイ病と被害の集中について理由と結果を考察する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第5回】
|
授業内容 Content/Topic
|
公害問題の解決過程と経験の継承:神通川流域の発生源対策、公害資料館と環境教育
|
予習内容 Preparation for Class
|
SDGsに関連させてこれまでの環境被害をふり返ってみる。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
公害問題解決とSDGsの諸目標との関係を確認する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第6回】
|
授業内容 Content/Topic
|
持続可能な発展をめぐる課題と責任:1980年代からSDGsへの経緯、SDGsに関する討論会
|
予習内容 Preparation for Class
|
前週に配布する予習ノートを読み、その課題に取り組む。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
報告・討論会に向けて、企画書作成などの準備をする。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第7回】
|
授業内容 Content/Topic
|
途上国の環境被害:インド・ボパールの工場災害
|
予習内容 Preparation for Class
|
前週に配布する予習ノートを読み、その課題に取り組む。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
途上国の環境被害の事例を他に探し、共通する特徴を考察する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第8回】
|
授業内容 Content/Topic
|
被害者運動と国際支援:ボパール事件後におけるBMA,ICJBなどの組織化と活動展開
|
予習内容 Preparation for Class
|
国際NPO・NGOについて、事前学習をする。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
復習レポートを作成する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第9回】
|
授業内容 Content/Topic
|
地球環境問題をめぐる歴史と現在:温暖化と酸性雨の問題化経緯、気候正義
|
予習内容 Preparation for Class
|
新聞などで気候変動をめぐる世代差について事前学習をする。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
報告・討論会に向けた企画書を作成する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第10回】
|
授業内容 Content/Topic
|
現代社会における環境と理論:個人化、リスク論
|
予習内容 Preparation for Class
|
近代化論など、関連する社会学説を確認しておく。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
事例と理論との関係を問い直す。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第11回】
|
授業内容 Content/Topic
|
報告・討論会:環境問題における継承・正義の課題と私たち
|
予習内容 Preparation for Class
|
前週に提示するテーマについて事前学習をする。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
復習レポートを作成する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第12回】
|
授業内容 Content/Topic
|
リスクと社会的公正
|
予習内容 Preparation for Class
|
下記の参考書、第11章を読む。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
環境問題の解決・予防にとっての社会的公正の意味を考察する
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第13回】
|
授業内容 Content/Topic
|
食をめぐる安全性と消費社会
|
予習内容 Preparation for Class
|
下記の参考書、第4章とコラムBを読む
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
これまでの授業で紹介した各事例の展開の過程を確認する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第14回】
|
授業内容 Content/Topic
|
コモンズと市民参加:ソーシャルエコロジー、環境運動の展開
|
予習内容 Preparation for Class
|
先行文献などについて確認しておく。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
これまでの授業で紹介した各事例を参考に、環境活動と市民参加について考察する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第15回】
|
授業内容 Content/Topic
|
まとめ:リスク社会、環境正義、エコロジー運動などの復習
|
予習内容 Preparation for Class
|
これまでの授業を全体的に確認する。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
学習成果をふりかえる。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
授業に関する注意事項 Remarks for Class |
授業に関する詳細は各回の前日までにmanabaでお知らせします。予習に必要なテキストなども含まれますので、必ず毎週確認するようにしてください。
|
教科書 Texts |
特定の教科書は使用しません。ただし、多くのテーマに関するテキストとして、「シリーズ 環境社会学講座」第1巻『なぜ公害は続くのか——潜在・散在・長期化する被害』(新泉社、2023年)を参照します。
|
参考書 Reference Books |
各テーマに関する参考書は予習ノートなどで紹介します。環境社会学全般に関する読みやすい入門書として、鳥越皓之・帯谷博明編『よくわかる環境社会学』ミネルヴァ書房、2009年(2017年改版)などがあります。
|
課題フィードバック方法区分 Assignment Feedback Method |
授業時間外にmanabaで行う
|
課題フィードバック方法内容 Assignment Feedback Method Content |
|
成績評価の基準 Evaluation Criteria |
定期試験60%、復習レポート20%、小テスト10%、討論会及び討論会レポート10%を軸に、授業内での発言やその他の提出物などを加味して総合的に評価します。
|
関連URL Related URL |
|
備考 Notes |
|
添付ファイルの注意事項 Notice |
|
更新日時 Date of Update |
2024年02月12日 10時43分44秒
|