シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1HC3120001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name SGDAT201質的データ分析
テーマ   Theme ※人数制限授業
科目名   Name of Subject SGDAT201質的データ分析
英字科目名
English Name of Subject
Qualitative Research Methods
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 ①社会学的な理論と概念に関する知識
知識・理解 ②現代社会の諸問題に関する知識
汎用的技能 ③社会調査の知識・技能
態度・志向性 ⑤社会を論理的かつ批判的に考察する態度
統合的な学習経験と創造的思考力 ⑥課題発見力・問題解決力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 上村 淳志
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 月曜3時限(秋学期)
授業概要   Course Description 質的データは、豊かな具体例に満ち溢れている。ただし、それを単に叙述しただけでは決して分析にはならない。分析のためには、個別事例を精査しながら、また他の事例や質的データと比べながら、ときには既存の統計データと比べたり、自らの集めた質的データを一度数量化して眺めてみたりしながら、質的データを整理してコーディングすることが必要になる。その作業は、様々な事例の中から「類似していて反復しているように見えるもの」を探していく形で「量」の側面を伴う。そうした質的調査・分析における「量」の側面に焦点を当てる。本講義では、4つの代表的な質的調査・分析の手法(①インタビュー法、②ライフ・ストーリー分析、③テキスト分析・写真分析、④フィールドワーク法)について、授業説明から理解する。その理解を踏まえて、①と③の手法についてクラス内および身近な所でミニ実践をし、調査および分析の経験を積む。最終的には、クラス内のグループごとに一つの調査テーマを決めて、学んだ質的調査法を使いながらクラス外で質的調査を行う。その調査結果については、授業内でグループ発表を行って、6000字以上/人で最終レポートを書いて調査報告書の形に仕上げる。
到達目標   Class Goals ・質的調査の「面白さ」と「難しさ」の両方を理解する
・質的データの「量」にめげずに分析を導き出す忍耐力を養う
・自分一人でも質的調査を計画して実践できるようになる
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
【講義①】イントロダクション:量的調査と質的調査の違い
予習内容
Preparation for Class
特になし 目安時間
Hours
0 時間
復習内容
Review of Class
①配布資料を復習して質的調査の特性および「量」の問題を理解する、②リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
【グループ実習①】被調査者と分析者の両方になってみる:初年次生用の質的な傾聴力判定試験
予習内容
Preparation for Class
第1回講義中に提出した自らのデータを見直して分析可能性を考える 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
①授業中のグループ討論を踏まえて自分なりの分析結果を出す、②リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
【講義②】グラウンデッド・セオリー:コーディングの重要性と理論の立ち上げ
予習内容
Preparation for Class
第1-2回講義を振り返って質的調査の「質」と「量」の関係性を考え直す 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
①配布資料を復習して質的分析の「面白さ」と「難しさ」を理解する、②リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
【講義③】質的データの収集・分析法① インタビュー法
予習内容
Preparation for Class
特になし 目安時間
Hours
0 時間
復習内容
Review of Class
①配布資料を復習してインタビュー法の特徴を理解する、②第7回に向けてインタビューを「する/される」側の両方を経験をする、③リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
4 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
【講義④】質的データの収集・分析法② ライフ・ストーリー分析
予習内容
Preparation for Class
特になし 目安時間
Hours
0 時間
復習内容
Review of Class
①配布資料を復習してライフ・ストーリー分析の特徴を理解する、②第7回に向けて実施したインタビューを書き起こす、③リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
6 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
【講義⑤】質的データの収集・分析法③ テキスト分析・写真分析
予習内容
Preparation for Class
特になし 目安時間
Hours
0 時間
復習内容
Review of Class
①配布資料を復習してテキスト分析・写真分析の特徴を理解する、②第8・9回に向けて新聞記事を収集すると同時に自ら写真撮影をして分析データを用意する、③リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
6 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
【グループ実習②】インタビュー法:コロナ禍での学校経験の語り
予習内容
Preparation for Class
自らやクラスメイトの行ったインタビューの書き起こしを全て読んで考えてくる 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
①グループ討論を踏まえて自分なりの分析結果を出す、②その分析結果をリアクションペーパーに書く 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
【グループ実習③】テキスト分析:同一事象に関する新聞主要5紙の比較
予習内容
Preparation for Class
自らの集めた主要5紙の記事を比べて独力で分析の方向性を探る 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
①グループ討論を踏まえて自分なりの分析結果を出す、②その分析結果をリアクションペーパーに書く 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
【グループ実習④】写真分析:写真を通した生活経験の再帰的な理解
予習内容
Preparation for Class
写真データを眺めて自分の集めた範囲内で分析の方向性を探る 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
①グループ討論を踏まえて自分なりの分析結果を出す、②その分析結果をリアクションペーパーに書く 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
【グループ研究①】グループでの質的調査テーマの設定および役割分担
予習内容
Preparation for Class
①自分の希望する調査テーマを探しておく、②事前に指定されたグループでオンライン会議を行って関心あるテーマを相互に話して調査テーマの候補を絞っておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
①グループで決まった調査テーマについて先行研究を読む、②どのような質的調査を行うべきかを考える、③リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
【グループ研究②】先行研究の輪読および調査手法の具体化
予習内容
Preparation for Class
自分の担当となった先行研究について簡潔にまとめて他の班員に説明できるようにする 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
①グループ討論を踏まえて各人の担当となった調査に着手する、②調査結果を書き起こした上で報告書にまとめる、③リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
【グループ研究③】コーディング方法に関するグループ内/間の意見交換
予習内容
Preparation for Class
既に集まっている範囲の資料を整理し、その範囲内で分析の可能性を考える 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
①グループ討論を踏まえて調査データについて分析方針を検討する、②グループ研究のための調査を継続する、③リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
4 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
【グループ研究④】分析精度の向上
予習内容
Preparation for Class
収集の終わった全データを眺めてコーディングを再検討し、より良い分析の仕方を探す 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
①グループ討論を踏まえて調査データについて最終的な分析方針を検討する、②リアクションペーパーの執筆 目安時間
Hours
4 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
【グループ研究⑤】グループによる質的調査の成果発表会、総括
予習内容
Preparation for Class
研究発表に向けて発表素材を準備する(必要に応じてオンラインでグループ内会議を行う) 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
①最終レポートに向けて教員コメントを踏まえて分析を修正する、②リアクションペーパーの執筆、③最終レポートの作成 目安時間
Hours
8 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
【講義⑥(オンデマンド授業)】質的データの収集・分析法④ フィールドワーク法、課題(最終レポート)の提出および総括
予習内容
Preparation for Class
特になし 目安時間
Hours
0 時間
復習内容
Review of Class
①配布資料を復習してフィールドワーク法の特徴を理解する、②全15回を振り返って「質的データ分析」の意味を考える、③リアクションペーパーの執筆、④最終レポートの提出 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
・データの収集および分析のために積極的な参加が不可欠である
・実習期間中(特に12月~1月)は予復習の時間が長くなるので時間をしっかり確保すること
・履修者同士でインタビュー調査や相互データ分析を行うので守秘義務を守ること
・調査・分析用の写真現像代が高額ではないがかかるので注意すること
教科書   Texts 使用しない
参考書   Reference Books 特になし
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
manaba上で毎回課すリアクションペーパーについては、全員に毎回得点をつけて返却する。その際に、優秀なコメントと何らかの課題を抱えているコメントに限って、コメントバックする。
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
①毎回のリアクションペーパー 30%、②グループ研究発表への貢献度 30%、③最終レポート 40%
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分37秒