授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード Course Code |
1HC5071251
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授業開講年度 Year of Class |
2024年度
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授業形態 Course Mode |
講義(対面授業)
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授業名称 Class Name |
経済と社会
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テーマ Theme |
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科目名 Name of Subject |
経済と社会
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英字科目名 English Name of Subject |
Economy and Society
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身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
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知識・理解
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①社会学的な理論と概念に関する知識
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知識・理解
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②現代社会の諸問題に関する知識
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◎
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汎用的技能
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③社会調査の知識・技能
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態度・志向性
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⑤社会を論理的かつ批判的に考察する態度
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〇
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統合的な学習経験と創造的思考力
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⑥課題発見力・問題解決力
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〇
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科目単位数 Credit |
2
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履修期 Term |
秋学期
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教員氏名 Name of Teacher |
稲葉 振一郎
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開講キャンパス Campus |
白金
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曜時 Day and Period |
水曜2時限(秋学期)
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授業概要 Course Description |
「経済」という言葉で言い表される対象は、直観的にはかなり明確(要するにお金が絡むこと)だが、いざそれを学問的に定義しようとするとまた面倒である。それは人間社会の一部、あるいは一側面のことであるから、当然社会学の対象となるが、その一方で経済学という学問が別に存在して、歴史的な経緯を見れば社会学から経済学から分かれて独立してきたという性格も強い。では社会学の立場からわざわざ経済について考えるとはどういうことか? この難問について考えたい。もちろんその途上で「市場とは何か」「貨幣とは何か」「資本主義とは何か」といったもう少し具体的な問題についても考える。
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到達目標 Class Goals |
資本主義経済の基本的な仕組みやその歴史についての、経済学、経営学、社会学、歴史学を踏まえた常識的な理解を身に着ける。その傍ら、経済学、法律学と社会学の関係についても一定の見通しを得る。
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授業言語 Language |
日本語
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アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング非対応
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授業計画 Daily Class Schedule
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【第1回】
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授業内容 Content/Topic
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イントロダクション
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予習内容 Preparation for Class
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シラバスに目を通しておく。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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共通科目の経済学・経営学・社会学の内容を思い出しておく。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第2回】
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授業内容 Content/Topic
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「経済」という言葉の意味(1)古典古代
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予習内容 Preparation for Class
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以下参考図書を記す。興味がある場合、図書館などで閲覧すること。木庭顕『ローマ法案内』(勁草書房)、稲葉『政治の理論』
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第3回】
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授業内容 Content/Topic
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「経済」という言葉の意味(2)キリスト教、中世
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予習内容 Preparation for Class
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大月康弘『ヨーロッパ史』(岩波新書)、ジョルジョ・アガンベン『王国と栄光』(青土社)
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第4回】
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授業内容 Content/Topic
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「経済学」の成立(1)政治学からの分化
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予習内容 Preparation for Class
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ピエール・ロザンヴァロン『ユートピア的資本主義』(国文社)、稲葉『政治の理論』
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第5回】
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授業内容 Content/Topic
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「経済学」の成立(2)アダム・スミス
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予習内容 Preparation for Class
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ロザンヴァロン『ユートピア的資本主義』、稲葉『政治の理論』
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第6回】
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授業内容 Content/Topic
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「経済学」と「社会学」(ウェーバーの時代)
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予習内容 Preparation for Class
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ウェーバーの著作のほか、竹林史郎『歴史学派とドイツ社会学の起原』(ミネルヴァ書房)
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第7回】
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授業内容 Content/Topic
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「資本主義」とは何か(1)マルクス主義・ドイツ歴史学派・ウェーバー
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予習内容 Preparation for Class
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ウェーバーの著作のほか、竹林『歴史学派とドイツ社会学の起原』
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第8回】
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授業内容 Content/Topic
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「資本主義」とは何か(2)シュンペーター的視点
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予習内容 Preparation for Class
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コルナイ・ヤーノシュ『資本主義の本質について』(講談社学術文庫)、稲葉『AI時代の資本主義の哲学』
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第9回】
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授業内容 Content/Topic
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「資本主義」とは何か(3)「法と経済学」的視点
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予習内容 Preparation for Class
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ヘンリー・ハンズマン『企業所有論』(慶應義塾大学出版会)、稲葉『AI時代の資本主義の哲学』
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第10回】
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授業内容 Content/Topic
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「資本主義」の歴史的発展段階(1)マルクス主義的視点
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予習内容 Preparation for Class
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稲葉『「新自由主義」の妖怪』
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第11回】
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授業内容 Content/Topic
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「資本主義」の歴史的発展段階(2)ケインズ的視点
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予習内容 Preparation for Class
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稲葉『経済学という教養』『「新自由主義」の妖怪』
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第12回】
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授業内容 Content/Topic
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「資本主義」と「国家」(1)財政=軍事革命
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予習内容 Preparation for Class
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マイケル・ハワード『ヨーロッパ史における戦争』(中公文庫)、ウィリアム・マクニール『戦争の世界史』(中公文庫)
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第13回】
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授業内容 Content/Topic
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「資本主義」と「国家」(2)福祉国家
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予習内容 Preparation for Class
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デイヴィッド・ガーランド『福祉国家』(白水社)、田中拓道『福祉政治史』(勁草書房)
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第14回】
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授業内容 Content/Topic
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資本主義の未来
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予習内容 Preparation for Class
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ウィリアム・マッカスキル『見えない未来を変える「いま」』(みすず書房)
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第15回】
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授業内容 Content/Topic
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まとめ
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予習内容 Preparation for Class
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講義全体を振り返る
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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同上
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目安時間 Hours
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2 時間
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授業に関する注意事項 Remarks for Class |
感染状況次第では、遠隔授業ないしハイブリッドとなる可能性もあるので、毎回manabaを確認すること。
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教科書 Texts |
決まった教科書は用いないが、稲葉振一郎『社会学入門』(NHK出版)『経済学という教養』(ちくま文庫)『政治の理論』(中央公論新社)『「新自由主義」の妖怪』(亜紀書房)『AI時代の資本主義の哲学』(講談社)の内容をもとに講義する。手元において必ず読んでほしいものを一冊だけ指定するなら『AI時代の資本主義の哲学』となる。
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参考書 Reference Books |
各回の予習内容のところに関連文献を提示する。図書館などで眺めておくとよい。
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課題フィードバック方法区分 Assignment Feedback Method |
授業時間内に講評・解説を行う
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課題フィードバック方法内容 Assignment Feedback Method Content |
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成績評価の基準 Evaluation Criteria |
期末テスト100%の予定だが、感染症の動向によっては変更もありうる。
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関連URL Related URL |
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備考 Notes |
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添付ファイルの注意事項 Notice |
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更新日時 Date of Update |
2024年03月19日 15時00分37秒
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