シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1HF2025001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 権利擁護と成年後見制度
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 権利擁護と成年後見制度
英字科目名
English Name of Subject
Safeguard of Rights and Guardianship for Adult
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 人間とそれをとりまく社会に対する幅広い教養
知識・理解 社会福祉の政策・制度・理論・実践法の理解
汎用的技能 調査技能、社会福祉の理論の習得と実践
態度・志向性 基本的人権の尊重、諸問題に対峙する志向性
統合的な学習経験と創造的思考力 福祉社会に寄与する能力・感性・創造的思考
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 水島 俊彦
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 木曜3時限(春学期)
授業概要   Course Description 本授業では、各テーマに関連する具体的事案及び仮想事例を通じて、ソーシャルワーカーにとって押さえておくべき障害者、高齢者等に対する権利擁護支援全般の理解を深める。
特に近年の課題とされている障害者権利条約を踏まえた成年後見制度の見直しについての議論にも触れつつ、周囲がよかれと思って本人の代わりに決めていく「代行決定」型の社会から、本人の心からの希望、選好及び価値観を踏まえた本人による「支援付き意思決定(意思決定支援)」型社会への転換を図るために必要な視座について学ぶ。
授業では、担当教員からの質問への応答機会、グループディスカッションを取り入れ、各回の授業終了時にはリアクションペーパーを提出する。また、授業内での小テストに取り組みつつ、定期試験に代わるレポート課題を作成する。
到達目標   Class Goals ①法に共通する基礎的な知識を身につけるとともに、権利擁護を支える憲法、民法、行政法の基礎を理解する。
②意思決定支援を含む権利擁護支援の意義と支える仕組みについて理解する。
③権利が侵害されている者や日常生活上の支援が必要な者に対する権利擁護活動の実際について理解する。
④権利擁護活動を実践する過程で直面しうる問題を、法的観点から理解する。
⑤ソーシャルワークにおいて必要となる成年後見制度及び関連する諸制度について理解する。
⑥国際的な観点から、わが国の権利擁護に関する諸制度及び実務上の課題を理解する。
⑦既存の制度にとらわれない新たな権利擁護支援のあり方について主体的に考えることができる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
ガイダンス
法の基礎(法と規範 法の体系、種類、機能 法律の基礎知識、法の解釈 裁判制度判例を学ぶ意義)
予習内容
Preparation for Class
教科書及び参考書の目次及び関心のある部分を見ておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書P46~68(※)を読んだうえで、授業を踏まえて重要と感じた該当箇所にマーカーを引く。
※第2章法の基礎(第1節法と規範、第2節法の体系、種類、機能、第3節法律の基礎知識、法の解釈、第4節裁判制度・判例を学ぶ意義)
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
権利擁護の意義と支える仕組み(権利擁護、意思決定支援の意義)
予習内容
Preparation for Class
①教科書の以下の頁を読んでおく。
第1章 ソーシャルワークと法の関わり 第1節 権利擁護に必要な法制度 P2~8
第3章 権利擁護の意義と支える仕組み 第1節 権利擁護の意義 P70~78
第4章 権利擁護活動と意思決定支援 第1節 意思決定支援とは P106~111
②参考書(藤田早苗『武器としての国際人権―日本の貧困・報道・差別―』)の第一部第一章「人権とは?―「思いやり」と「人権」は別物だ」を読んでおくことが望ましい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
権利擁護の意義と支える仕組み(意思決定支援ガイドライン)
予習内容
Preparation for Class
教科書の以下の頁を読んでおく。
第4章 権利擁護活動と意思決定支援 第2節 意思決定支援ガイドライン P112~129
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
権利擁護の意義と支える仕組み(苦情解決の仕組み、虐待防止法の概要、差別禁止法の概要)
権利擁護活動で直面しうる法的諸課題(権利擁護活動と社会の安全)
予習内容
Preparation for Class
教科書の以下の頁を読んでおく。
第3章 権利擁護の意義と支える仕組み 第2節 福祉サービスの適切な利用 第3節 苦情解決の仕組み、第4節 虐待・暴力防止関係法の概要 第5節 障害者差別解消法の概要 P79~103
第4章 第5節 権利擁護活動と意思決定支援 第6節 権利擁護活動と社会の安全 P143~150
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
権利擁護活動で直面しうる法的諸課題(インフォームド・コンセント、秘密・プライバシー・個人情報、権利擁護活動と社会の安全)
予習内容
Preparation for Class
教科書の以下の頁を読んでおく。
第4章 権利擁護活動と意思決定支援 第3節インフォームド・コンセント、第4節秘密・プライバシー・個人情報)P130~142
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
授業内テスト及び総括
意思決定支援ツール(例:トーキングマット)紹介
予習内容
Preparation for Class
第1回から第5回について、教科書及び配布資料の該当箇所を再読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内テストの結果を振り返る。
意思決定支援ツールを用いることの意義と有用性について振り返る。
目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
ソーシャルワークと法の関わり(民法①)
法テラスの活用方法
予習内容
Preparation for Class
教科書の以下の頁を読んでおく。
第1章ソーシャルワークと法の関わり 第3節民法 P21~29
第3章権利擁護の意義と支える仕組み 第2節福祉サービスの適正な利用 第3節 苦情解決の仕組み P79~92
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
ソーシャルワークと法の関わり(民法②)
予習内容
Preparation for Class
教科書の以下の頁を読んでおく。
第1章ソーシャルワークと法の関わり 第3節民法 P29~33
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
ソーシャルワークと法の関わり(憲法・行政法)
予習内容
Preparation for Class
教科書の以下の頁を読んでおく。
第1章ソーシャルワークと法の関わり 第2節憲法 P9~20
第1章ソーシャルワークと法の関わり 第4節行政法 P34~44
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
成年後見制度(1 成年後見の概要、2 後見の概要、3 保佐の概要、4 補助の概要、5 任意後見の概要)
予習内容
Preparation for Class
①教科書の以下の頁を読んでおく。
第6章成年後見制度 第1節成年後見制度の概要、第2節後見の概要、第3節保佐の概要、第4節補助の概要、第5節任意後見の概要 P188~210
②厚生労働省の「後見はやわかり」Webサイト(https://guardianship.mhlw.go.jp/)を閲覧しておく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
成年後見制度(6 成年後見制度の最近の動向、7 成年後見制度利用支援事業)
予習内容
Preparation for Class
①教科書の以下の頁を読んでおく。
第6章成年後見制度 第6節成年後見制度の最近の動向、第7節成年後見制度利用支援事業 P211~224
②成年後見制度利用促進専門家会議(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212875_00007.html)における議題を確認しておく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
成年後見制度(8 日常生活自立支援事業)
厚生労働省「持続可能な権利擁護支援モデル事業」について
予習内容
Preparation for Class
①教科書の以下の頁を読んでおく。
第6章成年後見制度 第8節日常生活自立支援事業 P225~229
②成年後見制度利用促進専門家会議第1回総合的な権利擁護支援策の検討ワーキング・グループ(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30095.html)の配布資料を一読しておく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
権利擁護に関わる組織、団体、専門職(権利擁護に関わる組織、団体の役割)
予習内容
Preparation for Class
教科書の以下の頁を読んでおく。
第5章権利擁護にかかわる組織、団体、専門職 第1節権利擁護にかかわる組織、団体 第2節 権利擁護に関わる専門職 P152~185
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を踏まえて、重要と感じた教科書、配布資料の該当箇所にマーカーを引く。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
レポート課題提出、授業内テスト及び総括
法テラスと司法ソーシャルワーク
予習内容
Preparation for Class
第7回から第12回について、教科書及び配布資料の該当箇所を再読する。
法テラスのホームページ(https://www.houterasu.or.jp/index.html)を一読しておく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内テストの結果を振り返る。
今回の授業の要点についてノートに箇条書きでまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
総括
※過去の小テスト、配布レジュメ、提出したリアクションペーパー、レポート等を確認する。なお、一部オンデマンドによる総括を行う場合がある。
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業で使用したレジュメ等を振り返り、重要なキーワードやポイントを整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
7月30日までにレポート課題に関する解説を公開するので、課題内容を振り返っておく。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
①講義は原則としてパワーポイントを使用します。ペーパーレス化の観点から、原則として紙資料は配布しませんので、配布資料についてはPCやタブレットでご覧いただくか、あらかじめ各自で印刷してください。
②授業中、教員からの質問やグループディスカッション等を適宜取り入れる予定です。
③自由な議論を促進するため、スマートフォン等による授業の撮影、録画等はご遠慮ください。
④著作権の観点から、無断で第三者に配布資料を渡すことは避けてください。
⑤不明な点がある場合には担当教員に相談してください。
教科書   Texts 日本ソーシャルワーク教育学校連盟編『権利擁護を支える法制度』(中央法規出版,2021) ISBN:9784805882399
※予習・復習及び授業内で触れる予定ですので、できる限り購入するようにしてください。
 その他、担当教員から資料(PDF)を配布します。
参考書   Reference Books ①名川勝、水島俊彦ほか『事例で学ぶ福祉専門職のための意思決定支援ガイドブック』(中央法規出版,2019)ISBN:9784805859698
②藤田早苗『武器としての国際人権―日本の貧困・報道・差別―』(集英社,2023)ISBN:9784087212464
③ミネルヴァ書房編集部編「社会福祉小六法2023[令和5年度版]」(ミネルヴァ書房,2023)ISBN:9784623095124
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業・グループワークへの参加度及びリアクションペーパー(40%) 
授業内テスト(30%)
学期末レポート課題(30%)
関連URL   Related URL
備考   Notes この科目は、実務経験を有する教員(弁護士)が担当しています。
担当教員のプロフィールについては、以下をご参照ください(なお、現在は法テラス本部で稼働しています)。
https://researchmap.jp/toshihiko_mizushima
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分37秒