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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1HF4080001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 学校ソーシャルワーク論
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 学校ソーシャルワーク論
英字科目名
English Name of Subject
School Social Work
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 人間とそれをとりまく社会に対する幅広い教養
知識・理解 社会福祉の政策・制度・理論・実践法の理解
汎用的技能 調査技能、社会福祉の理論の習得と実践
態度・志向性 基本的人権の尊重、諸問題に対峙する志向性
統合的な学習経験と創造的思考力 福祉社会に寄与する能力・感性・創造的思考
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 夏季第2期
教員氏名   Name of Teacher 横井 葉子
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 集中(夏2)
授業概要   Course Description この授業の目的は、学校(スクール)ソーシャルワークを題材としてソーシャルワークの展開過程およびミクロ・メゾ・マクロ実践の理解を深め、ジェネラリスト・ソーシャルワークを教育現場をベースに展開するための最も基本な知識を習得することである。「身に付く能力」としては、①教育と福祉分野の政策動向、ソーシャルワークの展開過程の応用等の専門知識、特に学校の場でのメゾ実践の技術(知識・理解)、②子どもの人権や尊厳が損なわれた状態を発見し、学校をベースにチームで問題の解決を志向する態度(態度・指向性)が挙げられる。
到達目標   Class Goals ①学校現場で把握される諸問題を理解し、学校(スクール)ソーシャルワークの必要性を整理して述べることができる。
②学校におけるソーシャルワークのメゾ・マクロ実践の重要性を理解し、働きかける対象と方法を述べることができる。
③学校におけるソーシャルワークの展開過程をミクロレベルの実践に応用する方法を事例を挙げて述べることができる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
学校における現代的課題と学校(スクール)ソーシャルワークの意義
子どもの発達の多様さ、家庭における子育て不安や不適切な養育、生活困窮、地域のつながりの希薄化等を背景として学校現場で子どもから表出される不登校、学力低下、いじめ、自傷行為、非行、自殺等のサインについて学ぶ。事前に教科書を読み、授業では子どもが表出する諸課題についてブレーンストーミングの方法を用いて整理を行う。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.1-p.23をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに「学校における現代的課題」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
子どもが抱える諸問題について、気になったテーマを選び、統計、制度・政策、実践事例等を調べてファイリングする。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
学校(スクール)ソーシャルワークとは何か
定義、意義と目的、スクールソーシャルワーカーの役割と職務内容、スクールソーシャルワーカー活用事業、法令上の位置づけについて、ペアワーク、グループワークを用いて理解する。DVDの視聴によって実際のスクールソーシャルワーカーの動きや意義を知る。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.24-p.33をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに「なぜスクールソーシャルワーカーが必要なのか」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
DVDをインターネット上で再視聴し、スクールソーシャルワーカーの動きやスクールソーシャルワーカーを活用する学校の管理職や教員の発言内容の理解を深める。また、それらの要点をノートにまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
学校(スクール)ソーシャルワークの歴史、政策動向
学校(スクール)ソーシャルワークの発祥地であるアメリカと日本における学校(スクール)ソーシャルワークの発展過程を知り、そこに共通する学校(スクール)ソーシャルワークの価値を考える。また、子どもの貧困、いじめ防止対策、不登校や児童虐待、ヤングケアラー等の政策との関連を知り、学校(スクール)ソーシャルワークの意義を考える。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.34-p.51をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに「スクールソーシャルワーカーに求められていること・期待されていること」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
関連の法令を検索して文面を読み、スクールソーシャルワーカーの職務内容と役割をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
学校(スクールソーシャルワークの展開過程① ミクロ実践におけるケース発見の方法
ミクロ実践におけるソーシャルワークの展開過程のうちケース発見をどのように学校現場で展開するかについて、模擬事例を使った講義を通じて学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.114-p.115をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに、ケース発見のプロセスを想像しながら「学校(スクール)ソーシャルワークにおけるケース発見」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「ソーシャルワークの展開過程」の教科書の記述を読み、それを学校(スクール)ソーシャルワークで展開する際に留意すべき点(一般的なソーシャルワークの展開過程とのちがい)をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
学校(スクールソーシャルワークの展開過程② ミクロ実践におけるインテーク、アセスメント
ミクロ実践におけるソーシャルワークの展開過程のうちインテークとアセスメントをどのように学校現場で展開するかについて、模擬事例を使った講義を通じて学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.114-p.115をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに、「学校(スクール)ソーシャルワークにおけるアセスメント」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「ソーシャルワークの展開過程」の教科書の記述を読み、それを学校(スクール)ソーシャルワークで展開する際に留意すべき点(一般的なソーシャルワークの展開過程とのちがい)をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
学校(スクールソーシャルワークの展開過程③ ミクロ実践におけるプランニング
ミクロ実践におけるソーシャルワークの展開過程のうちプランニングをどのように学校現場で展開するかについて、模擬事例を使った講義を通じて学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.116-p.117をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに、「学校(スクール)ソーシャルワークにおけるプランニング」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「ソーシャルワークの展開過程」の教科書の記述を読み、それを学校(スクール)ソーシャルワークで展開する際に留意すべき点(一般的なソーシャルワークの展開過程とのちがい)をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
学校(スクールソーシャルワークの展開過程④ ミクロ実践におけるモニタリング、評価、終結
ミクロ実践におけるソーシャルワークの展開過程のうちモニタリング、評価、終結をどのように学校現場で展開するかについて、模擬事例を使った講義を通じて学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.118-p.119をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに、「学校(スクール)ソーシャルワークにおけるモニタリング」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「ソーシャルワークの展開過程」の教科書の記述を読み、それを学校(スクール)ソーシャルワークで展開する際に留意すべき点(一般的なソーシャルワークの展開過程とのちがい)をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
学校(スクールソーシャルワークの展開過程⑤ メゾ実践における学校・地域のアセスメント
ソーシャルワークの展開過程をメゾレベルの学校や地域を対象として実践する際に、どのように学校や地域をアセスメントすればよいのかについて、模擬事例やモデルを使った講義を通じて学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.120-p.121をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに、「学校(スクール)ソーシャルワークにおける学校アセスメント」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「ソーシャルワークの展開過程」の教科書の記述を読み、それを学校(スクール)ソーシャルワークで展開する際に留意すべき点(一般的なソーシャルワークの展開過程とのちがい)をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
学校(スクールソーシャルワークの展開過程⑥ メゾ実践におけるプランニングと「チーム学校」
ソーシャルワークの展開過程をメゾレベルの学校や地域を対象として実践する際に、どのように学校や地域をアセスメントすればよいのかについて、模擬事例やモデルを使った講義を通じて学ぶ。また、「チーム学校」と2022年に改訂された『生徒指導提要』について講義を通じて理解する。
予習内容
Preparation for Class
教科書『よくわかるスクールソーシャルワーク第2版』のp.122-p.123をアンダーラインを引きながら読み、アンダーラインを手掛かりに、「学校(スクール)ソーシャルワークにおける校内チームアプローチの構築」をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「ソーシャルワークの展開過程」の教科書の記述を読み、それを学校(スクール)ソーシャルワークで展開する際に留意すべき点(一般的なソーシャルワークの展開過程とのちがい)をノートに整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
事例分析① 不登校
不登校の事例においてメゾ・マクロ実践を含む学校(スクール)ソーシャルワークをどのように展開するかについて事例分析を通じて学ぶ。事例は教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』に掲載された事例を扱う。事例分析は、ソーシャルワークの展開過程に沿ってディスカッションを通じて行う。
予習内容
Preparation for Class
教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』のp.73-p.86を読み、事例(クライエント)が抱える課題をノートに箇条書きにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
不登校について文献を調べ、知識を広げる。集めた文献は整理して保存しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
事例分析② 発達障害
発達障害の事例においてメゾ・マクロ実践を含む学校(スクール)ソーシャルワークをどのように展開するかについて事例分析を通じて学ぶ。事例は教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』に掲載された事例を扱う。事例分析は、ソーシャルワークの展開過程に沿ってディスカッションを通じて行う。
予習内容
Preparation for Class
教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』のp.112-p.124を読み、事例(クライエント)が抱える課題をノートに箇条書きにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
発達障害について文献を調べ、知識を広げる。集めた文献は整理して保存しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
事例分析③ 児童虐待
児童虐待および不適切な養育の事例においてメゾ・マクロ実践を含む学校(スクール)ソーシャルワークをどのように展開するかについて事例分析を通じて学ぶ。事例は教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』に掲載された事例を扱う。事例分析は、ソーシャルワークの展開過程に沿ってディスカッションを通じて行う。
予習内容
Preparation for Class
教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』のp.99-p.111を読み、事例(クライエント)が抱える課題をノートに箇条書きにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
児童虐待について文献を調べ、知識を広げる。集めた文献は整理して保存しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
事例分析④ 子どもの貧困
子どもの貧困の事例においてメゾ・マクロ実践を含む学校(スクール)ソーシャルワークをどのように展開するかについて事例分析を通じて学ぶ。事例は教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』に掲載された事例を扱う。事例分析は、ソーシャルワークの展開過程に沿ってディスカッションを通じて行う。
予習内容
Preparation for Class
教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』のp.87-p.98を読み、事例(クライエント)が抱える課題をノートに箇条書きにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
子どもの貧困について文献を調べ、知識を広げる。集めた文献は整理して保存しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
事例分析⑤ いじめ
いじめの事例においてメゾ・マクロ実践を含む学校(スクール)ソーシャルワークをどのように展開するかについて事例分析を通じて学ぶ。事例は教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』に掲載された事例を扱う。事例分析は、ソーシャルワークの展開過程に沿ってディスカッションを通じて行う。
予習内容
Preparation for Class
教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』のp.125-p.136を読み、事例(クライエント)が抱える課題をノートに箇条書きにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
いじめについて文献を調べ、知識を広げる。集めた文献は整理して保存しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回
第1回:教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』のp.137-p.160の2つの事例分析を読み、それぞれの事例についてスクールソーシャルワーカーの動きをミクロとメゾ・マクロに分けてノートに整理する。
第2回:教科書『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』のp.9-p.70を読み、学校(スクール)ソーシャルワークにおけるメゾ実践がなぜ重要なのかをノートにまとめる。
なお、特別学修回の第1回と第2回の間に、レポート課題(テーマは授業の初日に周知する)の提出を課す。
予習内容
Preparation for Class
第10回~第15回の事例分析について復習し、共通点を見出しておく。
第8回と第9回の授業内容について復習し、「チーム学校」について書かれた文献を読んでおく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教員からのレポートのフィードバックを参考に、今後の自己の学習プランを立てる。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
夏季集中講座であるが、当日3日間の出席に加えて春から計画的に予習を進めて授業に備え、講座終了後も集中的に復習を行うことが必須となっている。アクティブラーニング対応の授業であり、事前学習が前提となっていることに留意されたい。
また、教科書は指定のものを2種類、各1冊購入する必要がある。そのほかに参考書を指定する。また、授業理解に役立つ図書を授業の初日に周知する。
授業中は私語、居眠り、スマートフォン等での動画撮影、板書の写真撮影を禁ずる。飲み物のペットボトル等は机の上に置かないこと(必要な水分補給は行ってかまわない)。
教科書   Texts ①山野則子・野田正人・半羽利美佳編著『よくわかるスクールソーシャルワーク 第2版』ミネルヴァ書房、2016年
②大塚美知子・西野緑・峯本耕治編著『「チーム学校」を実現するスクールソーシャルワーク』明石書店、2020年
上の①、②の両方を購入し、春から予習を計画的に行ってください。
参考書   Reference Books 高良麻子・佐々木千里編著『複合化・多様化した課題に対応するジェネラリスト・ソーシャルワークを実践するために―スクールソーシャルワーカーの事例から―』かもがわ出版2022年
購入は必須ではない。講座終了後に発展的に学ぶのに適した文献。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業の参加態度(事前学習に基づき積極的に発言できているか、内容は建設的かを評価する)40%
期末レポートの内容(目標達成度を評価する)60%
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分37秒