シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1HF5020001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 医療福祉論
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 医療福祉論
英字科目名
English Name of Subject
Health Care System & Social Work
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 人間とそれをとりまく社会に対する幅広い教養
知識・理解 社会福祉の政策・制度・理論・実践法の理解
汎用的技能 調査技能、社会福祉の理論の習得と実践
態度・志向性 基本的人権の尊重、諸問題に対峙する志向性
統合的な学習経験と創造的思考力 福祉社会に寄与する能力・感性・創造的思考
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 大瀧 敦子
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 火曜3時限(春学期)
授業概要   Course Description 前半は日本の医療制度について、提供体(病院、診療所等)、医療費保障制度、診療報酬制度の3つに区分し、現状と成立の歴史的経緯について学んだうえで、現下で進行する在宅医療化と地域包括ケア政策について理解を深める。後半は、上記の医療政策動向への理解を踏まえたうえで、療養生活を送る患者とその家族への生活支援に求められる社会福祉の理論的基盤を修得する。
到達目標   Class Goals 日本及び先進国の医療保障制度について、その利点と課題を説明できる。また、療養生活を送る人々へ生活支援について、社会福祉理論を踏まえた推論を展開できる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
講義の全体的オリエンテーションと、今後の講義に向けた受講生の基礎知識について確認を行う。具体的には、日本の医療制度の全体像を解説し、受講生自らがどの制度に、どのような理由で組み込まれているのかなどの理解度を確認する。これ等を通して医療制度を身近なものととらえることを狙いとする。
予習内容
Preparation for Class
自身の利用している公的医療保険を確認し、近隣の医療機関に関する情報などを取得する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布資料を再読し、日本の医療制度の全体像を確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
医療制度の重要な一部分である公的医療保険制度を中心に取り上げる。現状の解説とともに、事例を提示しながら、保険による保障のみでは不十分である場合や、他の社会福祉制度活用が求められる状況等についても考察を加える。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する。
事前配布の事例を精読し、可能な制度活用等について考察する。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
公的医療保険制度の概要について整理し、事例で活用された他制度についてその根拠法等を調べる。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
現行の公的医療保険制度の成立経緯を歴史的に振り返る。この作業を通して、現行制度の利点と問題点について整理する。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布資料を再読し、公的医療保険制度成立過程と日本社会の近代化の関係性について整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
医療制度のもう一つの主要パートである提供体制について取り上げる。1990年代から進められてきた医療機関の機能分化は、現下では地域化、在宅化へと至っている。現況を理解するとともにその課題についても取り上げる。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する
自分の住む地域の二次医療圏について調べる。自身の居住地はどの医療圏に属するのか、どのような医療機関があるのかなど。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義の中で言及した医療機関区分について整理し、居住地の医療機関について分類してみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
地域包括ケアを取り上げるに先立ち、在宅医療の実際を映像教材から学ぶ。教材視聴後、小グループでのディスカッションを行う。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
居住地の地域包括ケア計画がどのような状況であるか、各自が調べる。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
現下の医療政策として進められている地域包括ケアの概略と事例を取り上げる。また、関連の深い介護保険制度について言及するとともに、高齢者福祉の観点から考察を加える。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書該当部分、配布資料を再読し、地域包括ケアの利点と課題について整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
日本の医療政策の多くは、診療報酬制度を通して実行される。医療ソーシャルワーカーの実践もこの制度からの影響を多分に受けている。だが一方で、必ずしも政策意図通りに機能しない場合もある。基本的構造と現況を理解するとともに、課題について整理する。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
診療報酬制度により行われている医療政策と、制度の課題について整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
ここまで取り上げてきた日本の医療制度に関するまとめを行うと同時に、米国、英国、フランス、ドイツといった先進国との比較を行いながら、日本の制度の独自性と課題を整理する。
予習内容
Preparation for Class
1回目から6回目までの教科書該当部分と配布資料を再読し、理解したポイントと疑問点をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
日本の医療制度の独自性と課題について整理し、疑問点や独自の考察を展開する。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
この回からは、これまで学んだ医療保障制度等を用いながら支援を行っている医療ソーシャルワークについて取り上げる。特に、支援の基本となる生活課題理解の基本枠組みとして、生物ー心理ー社会モデル並びに、岡村理論について取り上げる。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
生物-心理-社会モデル並びに岡村理論の社会生活上の基本的要求について整理し、医療ソーシャルワークにおける意義についてまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
前回取り上げた理論モデルを補完するものとして、WHOの国際生活機能分類等を取り上げる。療養生活をおくる人々の生活理解への応用を目指し事例を通して理解を深める。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)並びに事前配布予定の事例等を精読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内で取り上げた理論モデルと9回目で取り上げたモデルの比較検証をする。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
療養生活をおくる人とその家族理解を理論的考察できるようになることを目的に、家族システム論等、家族理論を取り上げる。家族理論の応用領域として依存症治療の概要も取り扱う。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
家族理論を整理し、医療ソーシャルワークと依存症治療の関係を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
医療ソーシャルワーカーの視座である生物‐心理‐社会モデルと親和性がある領域として、依存症治療について、さらに詳しく取り上げる。特に一般医療については、治療の入り口となると同時に生活支援の開始にもつながる重要な領域であることを理解する。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
依存症治療とソーシャルワーク理論の親和性に着目し、理解したところをまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
医療倫理に関連する今日的課題を取り上げる。臓器移植等、先端医療技術は様々な社会的課題を生み出している現状とともに、終末期医療との関連で近年取り上げられることの多い、アドバンスケアプランニングについて理解を深め、医療ソーシャルワークとの関連性を考察する。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する。また、医療倫理問題に関する近年の新聞記事等を探し精読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
事前学習した新聞記事等について、講義で得た知識に基づき再考察する。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
日本医療ソーシャルワーカー協会の倫理綱領と業務指針を取り上げる。医療ソーシャルワークとしての倫理と、医療倫理との関連性について考察を加える。
予習内容
Preparation for Class
教科書該当部分(前回講義で指示)を精読する。日本医療社会事業協会のホームページに当たり、倫理綱領を精読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
医療ソーシャルワークの倫理と医療倫理について整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
本授業の前半で取り上げた医療制度政策と、医療ソーシャルワーク支援理論とをつなぐものとして、社会システム論を取り上げ、全体の振り返りと統合を行う。
予習内容
Preparation for Class
14回までに取り上げた教科書部分を精読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
半期取り上げた内容について、15回目の講義を踏まえまとめを行う。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
授業中の動画撮影は禁止する。特段の事情がある場合は申し出ること。
教科書   Texts 『社会福祉士養成講座 保健医療と福祉』日本ソーシャルワーク教育学校連盟 編 中央法規
2021
参考書   Reference Books 『15歳からの社会保障』横山北斗 著 日本評論社 2022
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
定期試験 90% 授業への参加度(リアクションペーパー等の提出状況、内容で判断)10%
関連URL   Related URL 日本医療ソーシャルワーカー協会 ホームページ https://www.jaswhs.or.jp/
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分37秒