シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1HF5075000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name SWAVF308女性福祉論
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject SWAVF308女性福祉論
英字科目名
English Name of Subject
Social Welfare for the Female
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 人間とそれをとりまく社会に対する幅広い教養
知識・理解 社会福祉の政策・制度・理論・実践法の理解
汎用的技能 調査技能、社会福祉の理論の習得と実践
態度・志向性 基本的人権の尊重、諸問題に対峙する志向性
統合的な学習経験と創造的思考力 福祉社会に寄与する能力・感性・創造的思考
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 稲垣 美加子
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 水曜2時限(春学期)
授業概要   Course Description  この授業では、まず、性や性別と社会や個人の生き方との間にどのような関連があるのか、「ジェンダー」について、理解することから性や性別と社会福祉の関連について学び始めます。従来の社会構造や人々の意識において、「ジェンダー」とその理解がどのように一人ひとりの市民の生活や生き方と関連してきたのか、そしてそこにどのような先入観や差別や偏見、そして搾取が存在していたのか、女性福祉を中心に具体的な社会福祉との関連を学びます。授業の後半では文学やアニメーションなどを題材に女性の生き方やその考え方が時代とともにどのように変化してきたのかについても学びます。
到達目標   Class Goals  人権の尊重やソーシャルインクルージョンが提唱される今日、未だ性に関わる様々な先入観や偏った役割認識が女性の生き方を拘束したり、自立(律)を阻害している状況があります。特に「女性」でることは、長年ジェンダーバイアスの要因でもあります。一人ひとりの学生が、性や性別に起因する社会福祉ニーズを理解するとともに、自らの中に、当事者性を共有し、あらゆる性自認をもつ人がその人らしく自己実現可能な社会の創造について皆で考えることが出来るようになることを目指します。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
【第1回】授業ガイダンス:この授業の概要、進め方について説明します
予習内容
Preparation for Class
授業内容など確認し、自分なりの問題意識をもって授業にのぞむこと。授業全体のデザインを説明するので、自分の関心と一致するのか、確認する意味から準備をされたい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ガイダンスを聞いて、自分なりに15回の授業にどのような課題意識をもって臨むのか、確認しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
【第2回】「ジェンダー」とは何か?
 「ジェンダー」の概念や枠組みを確認し、自他の「ジェンダー」観やアイデンティティいついて考える。中でも当該授業の主題がなぜ「女性性」のジェンダー・ギャップに着目するのか歴史的経緯を概説する。
予習内容
Preparation for Class
文献検索を行い、「ジェンダー」とはどのような事柄を意味するのか、確認しておくこと。授業内容でも説明しているように、支援対象を女性に限定せず授業をすすめるので、「ジェンダー」についての基礎理解が必要となる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「ジェンダーとは何か」と問われたら、授業内容を参照し、大学で学ぶ専門領域と関連づけて説明できるよう復習すること。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
【第3回】「ジェンダー」と社会構造
予習内容
Preparation for Class
20世紀後半から今日までの社会の構造や変化について予習をしておくこと。「現代社会の理論とシステム」「社会学」などのテキストを活用して社会構造が人々のジェンダーアイデンティティに及ぼす影響など予習しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
自分自身の学習テーマとともに、自分自身のアイデンティティいついても考え、言語化できるよう授業内容を振り返る 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
【第4回】「ジェンダー」と福祉
女性福祉や母子福祉に代表される社会的抑圧構造が、「ジェンダー」をめぐる社会の中にどのような確認されるのか学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
インターネットなどを活用して、「ジェンダー」に関連して支援を必要とする事項:ニーズについて調べ学習をしておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内でレポート課題を出すので、各自その作成に取り組むこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
【第5回】アニメーションとジェンダー:「サザエさん」に見る女性観について、アクティブラーングの形式でまなぶ。半世紀以上に渡って、日本の伝統的な家族像を描きながら、そこに一定の女性観を示すテレビアニメを題材に日本文化に潜在する地域社会や家族と女性について議論する。
予習内容
Preparation for Class
アニメーション「サザエさん」を視聴しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容を踏まえて、自身の日頃との相互作用の中に在るジェンダー観の付与について考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
【第6回】女性福祉の歴史1
 家制度や育児、介護を家庭内で担う女性の役割期待と抑圧構造について学ぶ。
資本主義経済や就労と女性の関係に内在する抑圧構造について学びます。
 さらに、その構造が女性だけでなく弱い立場の人々に波及して「ジェンダー福祉」として考えることの必要性が生じていることを理解します。
予習内容
Preparation for Class
 資本主義経済とはどのようなものであるのか調べ学習をしておくこと。「性別役割期待」、について予習しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 授業内容を参照して自分の身の回りにある「女性福祉」の課題について考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
【第7回】現代社会の女性福祉の課題1:DV被害の実情について学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
 DVについて調べ学習をしておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 授業で学んだことを端緒に、DV被害とその支援について理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
【第8回】現代社会の女性福祉の現場1
  民間シェルターや婦人保護施設の支援状況と課題について学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
売春防止法やDV防止法と施設利用の手続きなど予習しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
リアクション・ペーパーの記入を課題とするので、課題に取り組むこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
【第9回】】現代社会の女性福祉の課題2:ひとり親家庭の支援
 現代社会のひとり親家庭の実情について、ジェンダーと関連づけて学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
我が国のひとり親の動向など厚生労働省のHPなど参照して調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学んだことを短所にひとり親家庭の理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
【第10回】現代社会の女性福祉の現場2
 母子生活支援施設や児童・家庭支援センター等における母子支援や女性支援について学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
児童福祉法とひとり親支援の関係について調べ学習をしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
リアクション・ペーパーの記入を課題とするので、課題に取り組むこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
【第11回】女性福祉の展望:女性福祉からジェンダー福祉へ
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業の内容を再度確認し、ジェンダー福祉のイメージをもつ。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業ないで取り上げた新たなジェンダー福祉の課題について、調べ学習をしておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
【第12回】LGBTQの理解と課題への支援
予習内容
Preparation for Class
LGBTQについて調べ学習をしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
自らの専門性に依拠して、どのようにLGBTQの課題にアプローチするのか考え見る。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
【第13回】文学とジェンダー:源氏物語の女性観1
予習内容
Preparation for Class
形態は問わないので「源氏物語」を一読しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容を端緒に、自身のジェンダー観をふりかえる機会をもつ。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
【第14回】文学とジェンダー:源氏物語の女性観2
予習内容
Preparation for Class
前回の授業内容をふまえて再度「源氏物語」を一読する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容を端緒に、自身のジェンダー観をふりかえる機会をもつ。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
【第15回】ジェンダーと女性福祉の理解(期末レポート)
予習内容
Preparation for Class
提示された課題に基づいて、レポートの作成準備をしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
サポートへの講評をふまえて、授業全体を振り返り、自身の「ジェンダー」観を確認して、内在するであろう抑圧構造や体験を自省してみる。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
 現代社会では、男女だけでなく多様な「ジェンダー」が認められつつありますが、実際に社会生活を送る上では、男女共同参画さえ困難な状況が多く見られます。1人ひとりが互いをかけがえのない存在として認めあえるよう、性や性差について一緒に考えていきましょう。自らの価値観を多様に自由に表現して授業に臨んでください。
 ただし、他者の権利を尊重する観点から、授業内での私語は謹んでください。他の受講者の迷惑になる場合には退出を指導することがあります。
教科書   Texts 特に指定しません。
必要に応じて、授業で指示します。
参考書   Reference Books タイトルに「ジェンダー」と冠された、文献やホームページに一度はアクセスしておいて下さい。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業内に実施するレポート40%、期末レポート60%。
* 授業内レポートは3回程度予定しているが、シラバスに記載した実施回数はあくまでも目安であり、授業の進捗状況に応じて、実施回数は変化する可能性がある。レポートの実施回数によって点数配分は異なる。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年04月08日 11時07分20秒