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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1HF5090000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name SWAVF311司法福祉論
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject SWAVF311司法福祉論
英字科目名
English Name of Subject
Judicial Welfare Theory
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 人間とそれをとりまく社会に対する幅広い教養
知識・理解 社会福祉の政策・制度・理論・実践法の理解
汎用的技能 調査技能、社会福祉の理論の習得と実践
態度・志向性 基本的人権の尊重、諸問題に対峙する志向性
統合的な学習経験と創造的思考力 福祉社会に寄与する能力・感性・創造的思考
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 金子 重紀
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 金曜1時限(秋学期)
授業概要   Course Description 司法福祉論は、司法と福祉の関連分野全てを扱うものである。また、福祉は法に基づき行われるものであるから、その分野は福祉全てに及ぶといってよい。しかし、この半期でこの全て講義することはできない。社会福祉士国家試験の試験科目「更生保護制度」に対応することも含めて、本講義は「更生保護制度」を中心に講義する。制度の基本的理解を重視し進めるとともに、弁護士としての活動としてかかわってきた具体的な事例を示し理解の一助とする。
到達目標   Class Goals ①更生保護制度の前提として、刑事司法手続・少年審判手続について説明できる。
②更生保護制度の前提として、矯正施設について説明できる。
③更生保護制度がなぜ必要なのか(犯罪・非行の実態と原因)を理解できる。
④更生保護の制度、特に保護観察制度を説明できる。
⑤犯罪を行った者や非行をした少年に対する対応に関する意見を自分で構築することができる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
犯罪ないし犯罪者の実態
予習内容
Preparation for Class
近年の日本における犯罪・非行の量的・質的変化について、犯罪白書等により調べる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
各自の認識していた犯罪・非行に関する量的・質的理解と現実とを比較し、現在の日本の犯罪・非行について理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
刑事司法手続の概要予習内容
予習内容
Preparation for Class
犯罪が行われた場合の手続について調べておく。
映画「それでも僕はやってない」を見るといい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
刑事司法手続の目的を確認し、報道で流される犯罪に関する情報を刑事司法手続の中に位置づけられるようにする。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
少年審判手続の概要
予習内容
Preparation for Class
犯罪白書を検索し、近年の少年非行の状況を把握し、近年の特徴およびその原因を検討する。
少年法第1条を読み、少年法の目的を理解する。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
少年審判の目的を確認し、刑事司法手続との違いを理解する。過去の少年事件について調べてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
矯正施設とその処遇(その1)~刑務所を中心に~
予習内容
Preparation for Class
刑事司法手続を復習し、どのような場合に矯正施設に収容されるかを理解しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
刑罰の目的を確認した上で矯正施設における処遇の原則の理解し、処遇内容を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
矯正施設とその処遇(その2)~少年院を中心に~
予習内容
Preparation for Class
少年法および少年審判手続の意義について確認し、少年院の目的について調べる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
s少年院における教育の特徴を理解し、少年院における教育内容を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
仮釈放・仮退院
予習内容
Preparation for Class
仮釈放・仮退院制度の概略を調べる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
仮釈放・仮退院の制度の意義を確認し、仮釈放・仮退院の要件と判断権者について整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
保護観察(その1)~保護観察の対象者と保護観察期間~
予習内容
Preparation for Class
前回までの手続を理解し、どのような場合に保護観察の対象となるのかを整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
保護観察の対象者および保護観察期間について整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
保護観察(その2)~保護観察の内容~
予習内容
Preparation for Class
犯罪・非行を行った者を更生させるために必要な要素を検討してくる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
保護観察の内容を整理し、保護観察を行う機関(保護観察所、保護観察官、保護司)の役割を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
更生緊急保護
予習内容
Preparation for Class
更生保護法第85条を読み、内容を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
更生緊急保護の対象となる者とならない者の区別の基準を理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
医療観察制度(その1)~医療観察制度の意義と成立経過~
予習内容
Preparation for Class
刑法第39条の理解、すなわち、心神喪失者に対して無罪判決が出る理由について理解しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
医療観察法の成立経過を理解し、医療観察制度の特徴を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
医療観察制度(その2)~医療観察制度の特徴と制度内容~
予習内容
Preparation for Class
福祉制度の異同について検討してくる 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
医療観察制度の内容の整理をする。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
被害者支援制度の概要予習内容
予習内容
Preparation for Class
法務省のホームページの中の被害者支援制度について読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
被害者支援制度の変遷を整理する。
更生保護制度にとって、被害者支援制度がどのような意義があるのかを理解する。
目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
更生保護の担い手予習内容
予習内容
Preparation for Class
関係機関や関係団体との連携更生保護制度全体を見渡して、更生保護にかかわる機関、個人を整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
更生保護にかかわる機関や個人を確認し、それぞれの役割を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
社会福祉士国家試験の過去問等での演習
予習内容
Preparation for Class
事前に問題を提示するので、解いてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
演習を通して、更生保護制度のポイントを明確にする。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
更生保護の課題~福祉国家と更生保護~
予習内容
Preparation for Class
前回までの授業全般を概観する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
司法福祉論を学んだ結果、犯罪や非行を行った者に対する見方が同変化したかを自分なりに整理する。
福祉国家を担う者として社会の在り方について自分の見解を形成できたかを考える。
目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
単に制度の知識を得るだけでなく、なぜこのような制度を構築したのかを常に意識して授業に臨んでほしい。講師と学生の相互交流の中で理解を深める授業を行いたいので、学生には積極的に考え、反応する姿勢を求めたい。
教科書   Texts 講師作成のレジュメおよび資料集を配布する。また、随時必要に応じてプリントを配布する。
参考書   Reference Books 『司法福祉を学ぶ』総合的支援による人間回復への道 ミネルヴァ書房 加藤博史、水藤昌彦編著
犯罪白書(書籍として購入する必要はない。法務省のホームページから閲覧可能)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
期末試験もしくは課題に対するレポート70%、授業への参加度30%
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月14日 09時37分19秒