シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1KC1019000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name J-CRL111刑法総論1
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject J-CRL111刑法総論1
英字科目名
English Name of Subject
Criminal Law:General Part 1
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 歴史、文化、社会、自然、科学などに関する幅広い教養
知識・理解 法に関する基本的な知識および体系的な理解
汎用的技能 価値観の違いを理解しようとする姿勢
汎用的技能 公正、論理的判断と柔軟な思考による解決力
態度・志向性 社会貢献する意欲、価値観の違いの理解姿勢
統合的な学習経験と創造的思考力 社会貢献する意欲と、問題発見・解決力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 渡辺 靖明
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 月曜4時限(秋学期)
授業概要   Course Description  判例等で問題となった具体的事例に即して、刑法の基本原則及び犯罪の一般的・包括的な成立要件を学ぶ。すなわち、刑法上処罰の対象となる「犯罪」は、いかなる原則のもとで、どのような要件のもとで成立し、あるいはその成立が否定されるのかについて学ぶ。

 ※「罪刑法定主義」、「構成要件」(「因果関係」・「不作為犯」)及び「違法性(阻却事由)」(「正当防衛」・「緊急避難」・「被害者の同意」)が主な学習対象となる。
到達目標   Class Goals  刑法の基本原則及び犯罪の一般的・包括的な成立要件の基礎をきちんと文章(言語)で説明できるようになる。
 法の規定及び判例・学説の問題意識・論理を理解し、自分と異なる見解もふまえて、個別事例での犯罪の成否について検討し、その理由も含めて説明できるようになる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
刑法の基本原則及び犯罪の一般的成立要件の概要-Ⅰ.「刑法」の意義、Ⅱ.「刑法総論」の意義、Ⅲ.刑法の重要原則、Ⅳ.「犯罪」の一般的成立要件
予習内容
Preparation for Class
 「刑事法入門」を履修したことがある場合は、同授業で使用した教科書、レジュメで、内容に関連する項目を一読しておくこと。同講義を履修したことがない場合は、刑法の入門書等で、内容に関連する項目を一読しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
刑罰論総説-Ⅰ.刑罰の意義、Ⅱ.刑罰の種類、Ⅲ.他の法的制裁・効果と刑罰との関係、Ⅳ.刑罰の目的
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
刑法の意義・目的-Ⅰ.刑法の意義、Ⅱ.刑法と他の法律との関係、Ⅲ.刑法の最終手段性、Ⅳ.刑法の機能
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
罪刑法定主義-Ⅰ.罪刑法定主義の意義、Ⅱ.罪刑法定主義の基礎、Ⅲ.罪刑法定主義の派生原則
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
構成要件総説-Ⅰ.犯罪体系、Ⅱ.構成要件論(構成要件の機能・概念及び要素)
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
因果関係(1) -Ⅰ.刑法上の因果関係の意義、Ⅱ.現在の因果関係論の概略、Ⅲ.条件関係、Ⅳ.相当因果関係説、Ⅴ.相当因果関係説の危機
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
因果関係(2)-Ⅰ.危険の創出・実現説、Ⅱ.因果関係をめぐる最高裁判例、Ⅲ.因果関係に関する理解の確認
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
不作為犯-Ⅰ.作為と不作為との関係、Ⅱ.真正不作為犯と不真正不作為犯、Ⅲ.不真正不作為犯と罪刑法定主義、 Ⅳ.作為義務(保証人的地位)、Ⅴ.作為の可能性と容易性
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
違法性総説-Ⅰ.犯罪体系における違法性の位置づけ、Ⅱ.違法の実質論、Ⅲ.違法の一元論と多元論
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
正当行為/正当防衛-Ⅰ.正当行為、Ⅱ.正当防衛、Ⅲ.自招侵害
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
過剰防衛-Ⅰ.過剰防衛の意義、Ⅱ.刑の減免根拠論、Ⅲ.質的過剰と量的過剰、Ⅳ.量的過剰における分断的評価と一体的評価
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
緊急避難/可罰的違法性-Ⅰ.緊急避難、Ⅱ.可罰的違法性
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
被害者の同意-Ⅰ.同意の刑法上の効果、Ⅱ.被害者の同意による違法性阻却(減少)の根拠、Ⅲ.有効な同意の要件、Ⅳ.被害者を欺いて(だまして)得た同意の有効性、Ⅴ.違法ないし公序良俗に反する目的での同意の有効性、Ⅵ.推定的同意
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
安楽死・尊厳死-Ⅰ.医療行為と違法性阻却、Ⅱ.終末期医療と刑法(安楽死・尊厳死)
予習内容
Preparation for Class
 講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
総括(授業内容のまとめ)
※ただし、講義の進展度に応じて、内容変更の可能性がある。
予習内容
Preparation for Class
 これまでのレジュメの内容やその書きこみなどから、講義内容の整理をしておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 講義内容の理解を深めること。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
 講義中の私語はつつしんでください。自分たちさえ楽しければよい、として、他の人の迷惑になることをまったく考えない人は、本講義のみならず、大学での講義を受けるに値しません。

 小テストに適当に答え、一夜漬けで勉強して定期試験を受験するだけで「何とかなる。」ということはありません。逆に、毎回きちんと受講して、各回の復習をしておけば、定期試験を含め単位の取得で苦労することは、おそらくほとんどないと思います。
 授業でわからなかったところやレジュメを読んで理解できなかったところは、manabaの掲示板を利用または法学部特別TAに質問するなどして、わからないままに放置しないよう心がけてください。 

 法律学の出発点は条文です。条文は原則としてレジュメに記載しませんので、関連する条文はかならず六法やe-Gov法令検索サイトなどで自分で確認しながら受講してください。
 なお、刑法にかぎらず、法律学は、条文、判例、学説を充分に理解せずに、自分のこれまでの断片的な知識・思い込みによる私見だけを一方的に主張しても、修得したことにはなりません。受講にあたり、また小テスト及び定期試験への回答時には、このことをよく理解しておいてもらいたいと思います。
教科書   Texts  なし。各回毎に講師作成の講義レジュメ(講義資料)を使用します。ただし、令和6年版の六法を持参するか、e-Gov法令検索サイトで必要な条文を読めるようにしてください。

 なお、新型コロナ・ウイルス感染防止対策及び省資源の観点から、講義中にレジュメを直接配布をすることはしません。各自プリントアウト(印刷)して持参するか、電子端末で閲覧できるよう、必ず準備をお願いします。また、書きこんでもらう個所もありますので、講義中、電子端末で閲覧する場合にも、レジュメのファイルに書きこみができるようにしておいてください。
参考書   Reference Books  特に指定しませんが、おすすめの参考書については、開講時に説明します。
 さしあたって、佐久間修・橋本正博編『刑法の時間』(有斐閣、2021年)は、刑法の基礎が比較的わかりやすく学べるのではないかと思います。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
 成績評価は、定期試験80%及びmanaba上での数回の小テスト20%の割合で総合して行います。なお、定期試験対策としては、予習・復習の目安時間は、日ごろの受講態度に応じて増減すると思います。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月15日 17時52分28秒