授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード Course Code |
1KC1020001
|
授業開講年度 Year of Class |
2024年度
|
授業形態 Course Mode |
講義(対面授業)
|
授業名称 Class Name |
刑法総論2
|
テーマ Theme |
|
科目名 Name of Subject |
刑法総論2
|
英字科目名 English Name of Subject |
Criminal Law:General Part 2
|
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
|
知識・理解
|
歴史、文化、社会、自然、科学などに関する幅広い教養
|
|
知識・理解
|
法に関する基本的な知識および体系的な理解
|
◎
|
汎用的技能
|
価値観の違いを理解しようとする姿勢
|
|
汎用的技能
|
公正、論理的判断と柔軟な思考による解決力
|
〇
|
態度・志向性
|
社会貢献する意欲、価値観の違いの理解姿勢
|
〇
|
統合的な学習経験と創造的思考力
|
社会貢献する意欲と、問題発見・解決力
|
〇
|
科目単位数 Credit |
2
|
履修期 Term |
春学期
|
教員氏名 Name of Teacher |
渡辺 靖明
|
開講キャンパス Campus |
白金
|
曜時 Day and Period |
月曜4時限(春学期)
|
授業概要 Course Description |
判例等で問題となった具体的事例に即して、刑法の基本原則及び犯罪の一般的・包括的な成立要件を学ぶ。すなわち、刑法上処罰の対象となる「犯罪」は、いかなる原則のもとで、どのような要件のもとで成立し、あるいはその成立が否定されるのかについて学ぶ。
※「責任」、「故意」、「過失」、「未遂」及び「共犯」が主な学習対象となる。
|
到達目標 Class Goals |
刑法の基本原則及び犯罪の一般的・包括的な成立要件の基礎をきちんと文章(言語)で説明できるようになる。 法の規定及び判例・学説の問題意識・論理を理解し、自分と異なる見解もふまえて、個別事例での犯罪の成否について検討し、説明できるようになる。
|
授業言語 Language |
日本語
|
アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング対応
|
授業計画 Daily Class Schedule
|
【第1回】
|
授業内容 Content/Topic
|
刑法の基本原則及び犯罪の一般的成立要件の概要-Ⅰ.「刑法」の意義、Ⅱ.「刑法総論」の意義、Ⅲ.刑法の重要原則、Ⅳ.「犯罪」の一般的成立要件
|
予習内容 Preparation for Class
|
「刑事法入門」を履修したことがある場合は、同授業で使用した教科書、レジュメで、内容に関連する項目を一読しておくこと。同講義を履修したことがない場合は、刑法の入門書等で、内容に関連する項目を一読しておくこと。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの熟読、受講内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第2回】
|
授業内容 Content/Topic
|
責任総説/責任能力-Ⅰ.責任主義、Ⅱ.責任の要素、Ⅲ.責任の内容、Ⅳ.責任能力
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第3回】
|
授業内容 Content/Topic
|
原因において自由な行為/期待可能性-Ⅰ.原因において自由な行為、Ⅱ.適法行為の期待可能性
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第4回】
|
授業内容 Content/Topic
|
故意総説-Ⅰ.「故意」の条文上の定義(「罪を犯す意思」)、Ⅱ.故意の機能、Ⅲ.故意の認識対象、Ⅳ.「故意」と「願望」との区別、Ⅴ.故意の種類、Ⅵ.故意における「意的要素」、Ⅶ.意味の認識
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第5回】
|
授業内容 Content/Topic
|
故意と事実の錯誤-Ⅰ.事実の錯誤、Ⅱ.具体的事実の錯誤、Ⅲ.因果関係の錯誤、Ⅳ.抽象的事実の錯誤
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第6回】
|
授業内容 Content/Topic
|
過失総説-Ⅰ.過失犯処罰の条文上の根拠(「法律に特別の規定がある場合」)、Ⅱ.過失犯処罰の実質的根拠―過失の意義、Ⅲ.過失の類型、Ⅳ.過失犯の成立要件、Ⅴ.信頼の原則
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第7回】
|
授業内容 Content/Topic
|
管理監督過失/法人処罰-Ⅰ.管理監督過失、Ⅱ.法人処罰(両罰規定)
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第8回】
|
授業内容 Content/Topic
|
違法性の意識-Ⅰ.違法性の意識の意義、Ⅱ.違法性の意識不要説、Ⅲ.違法性の意識必要説、Ⅳ.違法性の錯誤と事実の錯誤
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第9回】
|
授業内容 Content/Topic
|
違法性阻却事由の錯誤(誤想防衛)-Ⅰ.違法性阻却事由の錯誤、Ⅱ.誤想防衛、Ⅲ.誤想過剰防衛
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第10回】
|
授業内容 Content/Topic
|
未遂犯-Ⅰ.未遂―結果発生の危険、Ⅱ.実行の着手、Ⅲ.不能犯と未遂犯との区別、Ⅳ.早すぎた構成要件実現
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第11回】
|
授業内容 Content/Topic
|
中止犯-Ⅰ.障害未遂と中止未遂、Ⅱ.中止未遂の刑の必要的減免の根拠、Ⅲ.成立要件、Ⅳ.中止結果の不発生
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第12回】
|
授業内容 Content/Topic
|
共犯の概念と諸類型-Ⅰ.正犯、Ⅱ.共犯の種類、Ⅲ.正犯と狭義の共犯との区別、Ⅳ.共犯の処罰根拠論、Ⅴ.共犯の従属性、Ⅵ.片面的共犯
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第13回】
|
授業内容 Content/Topic
|
共犯をめぐる諸問題-Ⅰ.承継的共犯、Ⅱ.共犯からの離脱、Ⅲ.共犯と中止
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第14回】
|
授業内容 Content/Topic
|
「罪数」概説-Ⅰ.罪数論の難しさ、Ⅱ.罪数の基礎、Ⅲ.一罪、Ⅳ.数罪
|
予習内容 Preparation for Class
|
講義レジュメや参考書等での関連項目の一読。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義レジュメの内容の整理及びレジュメ末尾の「知識の確認」への解答(知識の確認の解答例(解説含む。)はmanabaでアップ)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第15回】
|
授業内容 Content/Topic
|
総括(授業内容のまとめ) ※ただし、講義の進展度に応じて、内容変更の可能性がある。
|
予習内容 Preparation for Class
|
これまでのレジュメの内容やその書きこみなどから、講義内容の整理をしておくこと。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
講義内容の理解を深めること。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
授業に関する注意事項 Remarks for Class |
講義中の私語はつつしんでください。自分たちさえ楽しければよい、として、他の人の迷惑になることをまったく考えない人は、本講義のみならず、大学での講義を受けるに値しません。
小テストに適当に答え、一夜漬けで勉強して定期試験を受験するだけで「何とかなる。」ということはありません。逆に、毎回きちんと受講して、各回の復習をしておけば、定期試験を含め単位の取得で苦労することは、おそらくほとんどないと思います。 授業でわからなかったところやレジュメを読んで理解できなかったところは、manabaの掲示板を利用または法学部特別TAに質問するなどして、わからないままに放置しないよう心がけてください。
法律学の出発点は条文です。条文は原則としてレジュメに記載しませんので、関連する条文はかならず六法やe-Gov法令検索サイトなどで自分で確認しながら受講してください。 なお、刑法にかぎらず、法律学は、条文、判例、学説を充分に理解せずに、自分のこれまでの断片的な知識・思い込みによる私見だけを一方的に主張しても、修得したことにはなりません。受講にあたり、また小テスト及び定期試験への回答時には、このことをよく理解しておいてもらいたいと思います。
|
教科書 Texts |
なし。各回毎に講師作成の講義レジュメ(講義資料)を使用します。ただし、令和6年版の六法を持参するか、e-Gov法令検索サイトで必要な条文を読めるようにしてください。
なお、新型コロナ・ウイルス感染防止対策及び省資源の観点から、講義中にレジュメを直接配布することはしません。各自プリントアウト(印刷)して持参するか、電子端末で閲覧できるよう、必ず準備をお願いします。また、書きこんでもらう個所もありますので、講義中、電子端末で閲覧する場合にも、レジュメのファイルに書きこみができるようにしておいてください。
|
参考書 Reference Books |
特に指定しませんが、おすすめの参考書については、開講時に説明します。 さしあたって、佐久間修・橋本正博編『刑法の時間』(有斐閣、2021年)は、刑法の基礎が比較的わかりやすく学べるのではないかと思います。
|
課題フィードバック方法区分 Assignment Feedback Method |
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
|
課題フィードバック方法内容 Assignment Feedback Method Content |
|
成績評価の基準 Evaluation Criteria |
成績評価は、定期試験80%及びmanaba上での数回の小テスト20%の割合で総合して行います。なお、定期試験対策としては、予習・復習の目安時間は、日ごろの受講態度に応じて増減すると思います。
|
関連URL Related URL |
|
備考 Notes |
|
添付ファイルの注意事項 Notice |
|
更新日時 Date of Update |
2024年03月19日 15時00分39秒
|