シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1KC1138002
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 地方自治法
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 地方自治法
英字科目名
English Name of Subject
Local Government Law
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 原島 良成
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 木曜5時限(春学期)
授業概要   Course Description  誰しも、水道を利用せずに、ゴミを出さずに、道路を通らずに生活することなどできない。災害に遭えば、自分が実は多くの公的サービスにくるまれていたと知るだろう。この講義では、「自治体は何のために存在するのか」「何が自治体を存在させているのか」という問いかけに徹底してこだわる。「住民は自治体の顧客なのか株主なのか」「行政権を行使しているのかサービス業なのか」「税収増を目指す収益事業なのか」「自治体職員の仕事は何によって評価されるのか」等、派生的な問答を経由しながら、受講者は何度も「自治体って何なの」と自問し、やがて、【法学上の意味で】という限定付きではあるが、応答に挑戦することになる。
到達目標   Class Goals ①住民の法的地位を条文と判例に基づいて説明できること。
②自治体による規制の根拠と限界を憲法に照らして説明できること。
③自治体法政策の実効性阻害要因を分析して解決策を提示できること。
④条例制定権の根拠・対象・程度を事案に即して議論できること。
⑤自治体の法的地位を踏まえて時事的問題を論評できること。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
イントロダクション(講義の進め方、予習復習の進め方)
予習内容
Preparation for Class
憲法の地方自治に関する規定内容とその解説。行政法で学ぶ行政訴訟の具体例(事案)の復習。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
自治会は自治体とどう異なるのか
予習内容
Preparation for Class
身近な自治会の活動について調査し、メモを作成する。行政法における「行政主体」「行政庁」の定義を確認し、説明できるように準備する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
住民とは誰か
予習内容
Preparation for Class
高根町別荘水道料金値上条例事件(教科書第3部file6)について調査し、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
自治体とは何か(規制主体としての側面に着目して)
予習内容
Preparation for Class
奈良県ため池条例事件(教科書第3部file2)について調査し、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
自治体の事務とは何か
予習内容
Preparation for Class
越智敏裕「文化財保護条例の課題」(教科書220頁以下)を読んで、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
自治体議会は何のために存在するのか
予習内容
Preparation for Class
広島県府中市議会議員政治倫理条例事件(教科書第3部file7)について調査し、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
条例とは何か(法律との異同に着目して)
予習内容
Preparation for Class
身近な市町村の例規集を検索して、何らかの規制を導入する短めの条例を探し、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
条例による政策実現はいかにして可能か(基礎)
予習内容
Preparation for Class
箕輪さくら「ペット霊園規制条例の制度設計」(教科書199頁以下)を読んで、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
条例による政策実現はいかにして可能か(発展)
予習内容
Preparation for Class
清水晶紀「原子炉稼働を規律する条例の可能性」(教科書178頁)を読んで、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
条例による政策実現は実効的か
予習内容
Preparation for Class
行政法の「義務履行確保」「実効性確保」に関する解説を読み、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
条例による規制と法律による規制は併存しうるか
予習内容
Preparation for Class
徳島市公安条例事件(教科書第3部file10)について調査し、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
法律上適法な事業活動を条例で合憲的に規制しうるか
予習内容
Preparation for Class
飯盛町旅館建築規制条例事件(教科書第3部file14)について調査し、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
裁判所は自治体の暴走を止められるか
予習内容
Preparation for Class
憲法で学習する住民訴訟の事例(政教分離原則関係で見つかる)を調査し、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義配布資料を確認して講義中のメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
時事問題講義
予習内容
Preparation for Class
新聞報道等でこれまでの講義内容と接点がある最新事案を探し、メモを作成する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義中に作成したメモを整理し、必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
住民論、事務論、条例論、住民訴訟論に関する自主学修。
予習内容
Preparation for Class
講義配布資料と小テストの内容を再確認しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教員から配布される総括資料を読んで必要な補充調査を行う。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
・講義で用いる資料は前日までにmanabaで配布します。ダウンロードして講義に持参して下さい。
・教科書に加えて、地方自治法が載っている法令集を持参してください(小型でも大抵載っています)。これらがないと小テストで不利益を受けることがあります。
・講義中に各自のスマホ等からmanabaにアクセスして小テストに取り組んでもらいます。これに対応できない場合は第1回講義終了時に必ず申し出てください。
・感染症等のやむをえない理由で講義を欠席する場合は、原則として講義当日の16時までにmanaba上で申し出てください。小テスト不受験は代替措置で救済します。
・就職活動はやむをえない欠席理由とは認めず、小テスト不受験は救済しません。就活を優先する自由は尊重しますが、特別なお世話まではしないということです。
教科書   Texts 原島良成編著『自治立法権の再発見』(第一法規、2020年)
参考書   Reference Books 小幡純子ほか編『地方自治判例百選〔第5版〕』(有斐閣、2023年)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
manabaで出題する小テスト(5回程度に分けて随時実施):60点
期末試験:40点
関連URL   Related URL
備考   Notes  この講義は憲法、行政法の専門知識が無くても理解できるように構成されていますが、裁判例の分析には特に力を入れ、司法試験の受験準備を念頭に置いた指導も行います(担当教員は法科大学院の専任教員です)。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分39秒