シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1KC1146001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 刑事政策
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 刑事政策
英字科目名
English Name of Subject
Criminal Policy
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 歴史、文化、社会、自然、科学などに関する幅広い教養
知識・理解 法に関する基本的な知識および体系的な理解
汎用的技能 価値観の違いを理解しようとする姿勢
汎用的技能 公正、論理的判断と柔軟な思考による解決力
態度・志向性 社会貢献する意欲、価値観の違いの理解姿勢
統合的な学習経験と創造的思考力 社会貢献する意欲と、問題発見・解決力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 渡邊 一弘
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 木曜5時限(春学期)
授業概要   Course Description 広義の刑事政策は、犯罪現象論および犯罪原因論を対象とする犯罪学と、犯罪対策論としての狭義の刑事政策論とを研究対象とするが、前者は秋学期開講の「犯罪学」に委ね、本講義では狭義の刑事政策としての犯罪対策論を講義内容とする。
本講義では,犯罪学の各領域における研究成果をふまえ、犯罪対策としての各種の司法的処分の有効な運用方法を探り、また刑事政策上の諸問題への効果的な取り組みを探る。具体的には、刑罰思潮の歴史的発展を概観した後、司法処分の諸類型(死刑、自由刑、社会内処遇、処遇、罰金刑、保安処分論、少年司法制度)、刑の量定、そして犯罪被害者の救済などの刑事政策上の諸問題への取り組みについて解説する。 
なお、近年、刑事司法における犯罪被害者の権利の拡充が図られるなど、刑事司法制度も、従来のように単純な「国家対犯罪者」という対立構図では理解が難しくなってきている。また、犯罪対策については、公権力による処罰という観点からのみ検討するのではなく、地域社会による犯罪防止のための取り組みの構築も重要視されてきており、こうした考えは平成28年に公布された「再犯の防止等の推進に関する法律」でも明確に示されている。犯罪者の処遇に関しては、令和4年の刑法一部改正により懲役と禁錮が廃止され、新たに個々の受刑者に合わせた更生や再犯防止に向けた指導が可能とする「拘禁刑」が創設された。
本講義では変革の時期を迎えている我が国の刑事司法は今後どのような方向に進むべきなのか、履修者とともに検討したいと考えている。
到達目標   Class Goals (1)犯罪統計の読み方を身に付け、刑事司法の運用に関する必要な情報を入手できる能力を獲得することができる。
(2)各種の犯罪者処遇制度の本質と運用上の課題を理解し、今後の刑事司法制度の在り方を検討することができる。
(3)裁判員に選任された際に、刑の確定後の処遇の実態やその効果などを理解したうえで、「犯罪者を処罰すること」の意味や量刑判断のあり方を考えられるよう、刑事司法制度についての基本的な素養を身につける。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
ガイダンス
(概要)本講義の内容、講義スケジュール、講義の運営方針について説明する。
予習内容
Preparation for Class
教科書を概観し、刑事政策の講義で扱うテーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
レジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
刑事政策の基礎、刑罰思潮の概観
(概要)刑罰制度の歴史的発展を学ぶとともに、刑事政策研究の現代的課題を確認する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める... 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
死刑(1) 死刑制度の概要、死刑の運用状況、死刑存廃論
(概要)死刑制度の概要、死刑の運用状況、死刑存廃論の議論状況を確認する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
死刑(2) 死刑の適用基準、死刑の代替刑、死刑執行猶予制度の検討
(概要) 死刑の適用基準、死刑の代替刑、死刑執行猶予制度について検討を行う。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
自由刑
(概要)自由刑制度の歴史的発展、自由刑単一化論の歴史的展開、短期自由刑の刑事政策的意義について検討する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
犯罪者の施設内処遇(1) 施設内処遇制度の概要
(概要)犯罪者の施設内処遇制度の概要を把握する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
犯罪者の施設内処遇(2) 施設内処遇の実際、刑事施設の運営、受刑者の人権保障
(概要)我が国における犯罪者の施設内処遇の実際を学ぶとともに、刑事施設の運営をめぐる問題および受刑者の人権保障のための諸制度を確認する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
犯罪者の社会内処遇(1) 社会内処遇制度の歴史的発展、更生保護法の概要
(概要)社会内処遇制度の歴史的発展を学ぶとともに更生保護法の概要を理解する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
犯罪者の社会内処遇(2) 微罪処分、各種猶予制度、仮釈放制度
(概要)微罪処分、各種猶予制度、仮釈放制度の刑事政策的意義と運用状況を確認する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
犯罪者の社会内処遇(3)保護観察、罰金刑
(概要)保護観察制度の刑事政策的意義と運用状況を確認するとともに、罰金刑の刑事政策的意義と運用状況を確認する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
高齢・障害を理由とした「処遇困難者」の処遇のあり方(1)「処遇困難者」の実際
(概要)映像資料を視聴し、刑務所における「処遇困難者」の状況を確認するとともに、地域生活定着支援事業の内容および福祉施設における犯罪予防教育の取り組みを確認する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
高齢・障害を理由とした「処遇困難者」の処遇のあり方(2)司法と福祉の連携
(概要)高齢や障害を理由とした「処遇困難者」の処遇のあり方として、司法と福祉の連携の意義と確認する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
刑事司法における被害者保護・被害者配慮
(概要)犯罪被害者調査の概観、被害者学の誕生と発展を確認するとともに、犯罪被害者等基本法、犯罪被害者等基本計画の理解を中心とした犯罪被害者に対する法的支援制度の在り方を検討する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
少年司法と少年法
(概要)少年法制の誕生、少年法の基本理念を理解するとともに、少年司法制度の概要を把握する。
予習内容
Preparation for Class
教科書の該当部分をよく読み、今回の学習テーマの概要を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書の該当部分およびレジュメをよく確認し、講義内では十分には理解出来なかった部分の内容を整理し、今回の学習テーマの理解を深めること。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回
予習内容
Preparation for Class
まとめ資料の提示・自主学習 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
提示された資料をよく確認し、講義内容の理解を深めること。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
<授業への参加の際の注意事項>
1.授業中の私語などの他の履修者の迷惑になる行為を禁じる。
2.ネット閲覧などの授業と関連のない行為のためのスマートフォン等の使用を禁じる。
3.授業の録画、板書の撮影は禁止する。必要な情報がある場合は担当教員に相談すること。
4.課題(授業で課したレポート)に対しては、授業内で代表的な意見やまとめを取り上げ、全体に対する講評を行う。
5.犯罪原因研究と犯罪対策論を総合的に学習するためにも、秋学期の「犯罪学」も履修していただきたい。
教科書   Texts 岩井宜子ほか『刑事政策(第8版)』(尚学社、2024刊行予定)
※講義については、主に担当教員作成のレジュメを用いて授業を進行する。教科書については主に予習・復習の際の利用を想定している。
参考書   Reference Books 法務省法務総合研究所編『令和5年版犯罪白書』
その他、犯罪学各領域の代表的な文献については講義中に適宜指示する。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
(1)成績評価方法
・定期試験を実施する
・授業期間内に小レポートを実施する(3回~5回の実施を予定)

(2)評価の配分
・定期試験:70%、授業期間内レポート(3回から5回の実施を予定):30%
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分39秒