シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1KE1021802
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name EU法2
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject EU法2
英字科目名
English Name of Subject
EU Law 2
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 異文化を柔軟に理解する能力
知識・理解 法的知識
汎用的技能 情報伝達能力
汎用的技能 言語を用いた実践的表現力
態度・志向性 異文化理解力、発信能力、グローバルな視野
統合的な学習経験と創造的思考力 法的問題解決力、 法的基準を見いだす能力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 小野 義典
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 月曜2時限(秋学期)
授業概要   Course Description  欧州連合(EU)は、現在、ヨーロッパの27か国が加盟する連合体であり、経済的な統合を中心に発展してきた欧州共同体(EC)を基礎に、経済・通貨統合を進めるとともに、EU条約に従い、共通外交・安全保障政策、警察・刑事司法協力等の、より幅広い協力も進展する政治・経済統合体のことです。
 EUの加盟国は、国家主権の一部を委譲してEUに協力し、EUは、域外に対する統一的な通商政策を実施する世界最大の単一市場を形成し、政治的にも一枚岩で活動をしつつあります。
 この授業では、EU条約とEU機能条約を基軸に据え、EU法に関する基本的知識を教授し、加えて、法の支配の下で、欧州司法裁判所の役割の重要性を認識しつつ、判例を検討します。具体的には、EU法に関する基本的知識については、EU法の基本原則、EU法秩序(EU法の種類、上位法・下位法の関係、等)、EUの組織法、EU法の履行確保制度、EUの統治機構等について、関連する判例も参照しながら説明し、欧州司法裁判所の役割の重要性については、特に重要判例を中心に検討します。併せて、EUとは異なるヨーロッパの国際機関である欧州評議会の概説と、欧州人権裁判所の説明、その判例についても検討します。
到達目標   Class Goals この授業では、EU法の基本原則、理論、法制度等を理解し、欧州司法裁判所の判例に馴染むことを目標にします。最終的には、受講する皆さんが、自分自身の言葉で、EU法を説明出来るようになることが望ましいです。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
EU法を学ぶ ―オリエンテーション(説明・概観)とイントロダクション(導入)
 受講する学生が、講義を受講する際の注意事項等や、EU法を学ぶ際の重点を理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の1頁から12頁までを、よく読んでおいて下さい。
※丁寧に読むと、意外と時間が掛かります。
・教科書の10頁にクイズがありますので、やってみておいて下さい。(解答は12頁にあります)
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業中に気が付いたところ、教員が重点的に指導したところ、板書や口述筆記でノートしたところなどを中心に、教科書を用いて、授業が再現出来るように、授業中に使用したノートとは別のノートに書き出してみて下さい。その際、紙のノートだけではなく、PCやタブレット、スマートフォンなどのメモ機能や、文章作成ソフト(word等)などを使用することも検討してみると良いと思われます。いずれにしても、受講する学生の皆さんが、「理解する」ことが大切です。次回以降も同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
EU法を支える原則
 受講する学生が、スプラナショナルな統合を目指すEUについてを理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の13頁から74頁までを、よく読んでおいて下さい。
※丁寧に読むと、意外と時間が掛かります。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
EU法とは何か
 受講する学生が、トランスナショナルな法空間の構築を理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の75頁から164頁までを、よく読んでおいて下さい。
※丁寧に読むと、意外と時間が掛かります。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
EU法とその課題
 受講する学生が、EU市民権やヒト・モノの自由移動などを理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の165頁から253頁までを、よく読んでおいて下さい。
※丁寧に読むと、意外と時間が掛かります。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
EU法の統治機構
 受講する学生が、EUの権限と諸機関を理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の256頁から346頁までを、よく読んでおいて下さい。(通読2回目)
※丁寧に読むと、意外と時間が掛かります。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
EU法の法構造と立法過程
 受講する学生が、EU法の法構造と立法過程を理解することが出来る。特に、一次法(Primary Legislation)、二次法(Secondary Legislation)、判例(Case-Law)に留意しつつ、それらの仕組みを理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の256頁から298頁までと、322頁から346頁までを、よく読んでおいて下さい。
※丁寧に読むと、意外と時間が掛かります。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
判例研究(その1):Van Gend en Loos 事件(1963年)
 受講する学生が、Van Gend en Loos 事件(1963年)判決を通じて、EU法が新たな法秩序を形成していくことを理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の34頁から45頁までを、よく読んでおいて下さい。
※参考書でも、関係する判例を探して読んで下さい。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
判例研究(その2):Costa v ENEL 事件(1964年)
 受講する学生が、Costa v ENEL 事件(1964年)判決を通じて、EU法が国内法に優越することを理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の52頁から55頁までを、よく読んでおいて下さい。
※参考書でも、関係する判例を探して読んで下さい。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
判例研究(その3):国際商事会社事件(1970年)とSolange I 判決(1974年)・Solange II 判決(1986年)
 受講する学生が、国際商事会社事件(1970年)とSolange I 判決(1974年)・Solange II 判決(1986年)を通じて、EU法の優越性と加盟国裁判所の態度を理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の60頁から67頁までを、よく読んでおいて下さい。
※参考書でも、関係する判例を探して読んで下さい。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
判例研究(その4):ハンガリー/ポーランド対欧州議会・理事会事件(2022年)
 受講する学生が、ハンガリー/ポーランド対欧州議会・理事会事件(2022年)判決を通じて、EU法の優越と国民的一体性条項の枠組を理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の67頁から74頁までを、よく読んでおいて下さい。
※インターネットなどでも、関係する判例を探してみて下さい(参考書の判例集には未搭載です)。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
判例研究(その5):N.S. 事件(2011年)
 受講する学生が、N.S. 事件(2011年)判決を通じて、EU基本権憲章と「難民」庇護を理解することが出来る。
予習内容
Preparation for Class
・教科書の178頁から187頁までを、よく読んでおいて下さい。
※参考書でも、関係する判例を探して読んで下さい。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
欧州評議会と欧州人権裁判所(その1)
予習内容
Preparation for Class
・教科書の336頁から346頁までを、よく読んでおいて下さい。
※丁寧に読むと、意外と時間が掛かります。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
欧州評議会と欧州人権裁判所(その2)
予習内容
Preparation for Class
・教科書の336頁から346頁までを、よく読んでおいて下さい。
※丁寧に読むと、意外と時間が掛かります。
・教科書を読んで、分からないところ、また、分からない(覚えにくい)キーワードやターム(用語)をチェック&マークしておいて下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
EU法の課題と展望
予習内容
Preparation for Class
・まず、教科書の349頁から351頁までを、よく読んでおいて下さい。
・次に、教科書の347頁から348頁までを、よく読んでおいて下さい。
※順番を間違えないようにして下さい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1回目と同様です。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
EU法のまとめ
※オンデマンド方式の予定です
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業の振り返りを行って下さい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまで学習した内容のチェック&マークしておいたものを中心に、ノート等にまとめてみて下さい。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
 教科書に従って、黒板(ホワイトボード)への要点板書、及び口述筆記により授業を進行させる予定です。また、授業中、受講する学生の皆さんは、教員の板書と並んで、教員が述べる講義の重要部分に関して、詳細にノートして下さい。
 なお、本授業概要(シラバス)に沿って進む予定であるものの、第15回までの授業の内容が、場合によって多少の変動も有り得ることを、受講する学生の皆さんは、了解して下さい。授業進行の詳細を、第1回の授業の際に述べます。
※本講義は、私語厳禁です。また、他の受講する学生の皆さんに対する学習の妨げとなる行為を禁止します。心して下さい。
・毎回の授業の後、受講する学生の皆さんは、リアクションペーパーを提出することになります。このリアクションペーパーの質問事項などは、次回の授業中に回答するように致します。
教科書   Texts 庄司克宏『はじめてのEU法〔第2版〕』有斐閣(2023年)
※教科書は、第1回目の授業までに、必ず用意しておいて下さい。(所持必携です)
参考書   Reference Books ・かなり頻繁に使用するもの
植木俊哉・中谷和弘/編集代表『国際条約集 2024年版』有斐閣(2024年)
中村民雄他『EU法基本判例集〔第3版〕』日本評論社(2019年)
・予復習時に理解を助けるもの
庄司克宏『新EU法 基礎篇』岩波書店(2013年)
庄司克宏『新EU法 政策篇』岩波書店(2014年)

※これ以外にも、授業中に幾つかを紹介する予定です。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
定期期末試験=80%
授業中に提出するリアクションペーパー=20%
関連URL   Related URL
備考   Notes 質問等がある場合には、授業前後にコンタクトを取るか、教員のメールアドレス宛にメールを送信して下さい。
添付ファイルの注意事項   Notice
URLリンク1   URL 1 欧州司法裁判所(適宜、使用言語を選択)
URLリンク2   URL 2 欧州人権裁判所
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分39秒