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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1KF1022700
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name J-POL364政治文明論B
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject J-POL364政治文明論B
英字科目名
English Name of Subject
Politics and Civilizations B
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 歴史、文化、社会、自然など教養に関する幅広い知識
知識・理解 政治学に関する基本的知識と体系的理解
汎用的技能 政治現象に対する分析力と判断力ならびに問題解決能力
態度・志向性 他者と関わり、共に生きる力
態度・志向性 “Do for Others”の精神
態度・志向性
統合的な学習経験と創造的思考力 社会において知識・技能・態度を活用する力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 畠山 弘文
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 月曜4時限(秋学期)
授業概要   Course Description 前記を受けて、第3の社会理論という文明論的視点からの個々の重要な研究をとりあげて論じる。そのことによって西欧的社会科学というものの普遍性への疑問をもっていただきたい。
到達目標   Class Goals 社会科学とは一種の文明の利器であるとすれば、その発生の場である西欧文明の刻印が強く押されているということを実感し、日本の現実にはもっと繊細なアプローチが必要だということを知る。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
ガイダンス
予習内容
Preparation for Class
第1回目なのでとくに予習は必要はない。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
第1の社会理論がもつ自由主義的偏向という視点を獲得すること。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
グローバルヒストリーの挑戦1
予習内容
Preparation for Class
羽田正『グローバル化と世界史』を今回と次回扱うので読んでおくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「新しい歴史学」としてのグローバルヒストリーというものを、その出現の背景から理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
グローバルヒストリーの挑戦2
予習内容
Preparation for Class
羽田、前掲書を読んでくる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
1700年以降いかに、帝国が、国民国家ではなく、世界の標準的な統治体制であったかを理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
グローバル経済史の試み――産業革命をどう説明するか。
予習内容
Preparation for Class
ロバート・アレン『なぜ豊かな国と貧しい国が生まれたのか』を読んでくる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
産業革命の一国史的理解がいかに問題であるかを理解する。比較史的アプローチの重要性を確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
アメリカの保護主義貿易論――ハミルトン・システムとはいかなるものか。
予習内容
Preparation for Class
コーエン+デロング『アメリカ経済政策入門』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの授業を受け、アメリカという国が第二次大戦前までは保護主義を国家の経済政策にしてきたことをみ、自由主義というのが決して標準的な社会科学的学説ではないということを理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
日本に古代はあったのか――時代区分論批判
予習内容
Preparation for Class
井上章一『日本に古代はあったのか』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
古代中世近代の3分法がいかに社会科学を縛っているのかを理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
ポランニーの経済人類学1――経済史的側面
予習内容
Preparation for Class
ポランニー『大転換』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
最初の近代国家イギリスに関するポランニーの評価をみることで、国家・保護主義・近代そのものの見方に疑問をもっていただきたい。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
ポランニーの経済人類学2――人類学的側面
予習内容
Preparation for Class
ポランニー『経済の文明史』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
経済人類学の祖ポランニーの書物を通じて、社会科学がいかに近代ヨーロッパの歪みを帯びているかを確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
イスラムの社会と国家――異文化イスラムはほんとうに異文化なのか。
予習内容
Preparation for Class
加藤博のイスラム研究、たとえば『イスラム世界の経済史』などがそばにあれば目を通す。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
社会科学がイスラム社会と国家をいかに偏頗に理解するものであるかを確認し、ヨーロッパの伝統的な社会と国家の関係と同じものがあることを理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
ヨーロッパの王権論――王権とは何なのか。
予習内容
Preparation for Class
樺山紘一『歴史の歴史』の該当部分を読んでくる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ヨーロッパの王国も一種の帝国であること、それが今日の統治にもひそかに生きていることを理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
地政学の誘惑――地理的社会科学1
予習内容
Preparation for Class
奥山真司『地政学』を読んでくる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
地政学的視点は戦後長く無視されてきたが、それが復活している。地政学の概要を大雑把に理解する。そのことで社会科学に地理的視点が導入されることが望ましいことを確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
関広野の地理学的文明論――地理的社会科学2
予習内容
Preparation for Class
関広野他『グローバリズムの終焉』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
脱工業文明論というのがどういうものかを地理的視点の観点から理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
近代の経済主義体制と新自由主義批判
予習内容
Preparation for Class
E・ハイマン『近代の運命』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
見慣れた、経済が自律化した近代社会の不思議発見を行う。地理的文明論を踏まえて、ポスト近代のあり方を考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
帝国と帝国の合い間としての近代
予習内容
Preparation for Class
山下範久『世界システム論で読む日本』を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
近代が目標ではなく、過渡期であり、決して国家的な終着点ではないという視点があることを学ぶ。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
各自の総括
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業の疑問点などを各自、整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
半年間の講義内容を、第3の社会理論という観点をもう一度思い出して総括する。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
できるだけ休まず出席することは必要だが、パワーポイントで行うので、休んだ場合はそれを読んで復習すること。
教科書   Texts 毎回の課題図書が教科書ともいえるが、できれば拙著『近代・動員・国家』を読むよう勧めたい。
参考書   Reference Books 上に書いたように、毎回あげる課題図書を参考書とする。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
レポートによる。ただし出席も重視する。両者を総合して評価する。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月04日 08時47分08秒