シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1NF3206100
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name PEEAO304音楽科指導法
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject PEEAO304音楽科指導法
英字科目名
English Name of Subject
Methods of Teaching Music
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 幅広い教養と生涯発達に関する十分な知識
汎用的技能 発達支援力、教育実践力
態度・志向性 自主的に学び続ける姿勢
態度・志向性 心理支援力
統合的な学習経験と創造的思考力 学習成果を総合的に活用し、学び続ける姿勢
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 中山 由美
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 月曜2時限(秋学期)
授業概要   Course Description 小学校音楽授業をデザインし、模擬授業を通して実施する方法を学ぶ。具体的には、①学習指導要領に示されている小学校音楽科教育の目標、内容について理解する。②第1学年から第6学年までの教科書に掲載されている表現(歌唱・器楽・音楽づくり)、鑑賞の教材について実技を交えながら概観する。③学習指導案を立案し、模擬授業を実施して指導法を検討する。④年間指導計画の立案、音楽行事の企画運営、式歌の指導の方法を知る。
到達目標   Class Goals ・学習指導要領から、音楽科や各学年の目標、学習内容、領域と〔共通事項〕等を読み取ることができる。
・「歌唱」「器楽」「音楽づくり」「鑑賞」の目標、学習内容と活動を知り、各活動を横断的、縦断的にとらえながら指導法を考えることができる。
・教科書の活用の仕方、教科書外の教材の選定の仕方を知る。
・表現技能の習得方法と指導法を知り、模擬授業で実践できる。
・自らも音楽的な視野を広げ、音楽の楽しみ方を実践できる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
オリエンテーション 
楽しい音楽授業になる方法、学習指導要領の読み方(音楽的な見方・考え方、音楽を愛好する心情、音楽科の目標、学習内容と活動、2つの領域と〔共通事項〕)、音楽授業のデザイン、題材と教材、共通教材、授業実践の実例、授業マネジメントの考え方など、学級担任が行う音楽授業の方法について学ぶ本講義の全体像を知る。
予習内容
Preparation for Class
各自の小学校での音楽授業について、記憶していること(授業内容や活動、楽しかったこと、つらかったことなど)を整理しておく。各自が描く「こうあってほしい音楽授業」のイメージをもつ。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
音楽授業者の役割を授業マネジャーとしてとらえ、指導法の考え方を整理する。「子どもの学び」をイメージしながら学習指導要領を読み直す。学習指導要領の用語を理解できているかどうか確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
歌唱活動のねらいを確認し、第1学年から第6学年までの歌唱教材を分析して、学年による児童の声の変化を知り、共通教材の歌唱を通し、歌唱の指導法(発声のしかた、ハーモニーのづくり方など)を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
教科書に掲載されている各学年の教材曲について、下調べする(ワークシートに記入)。各学年の共通教材の曲名、作詞・作曲者名を整理し、自らが既知曲か未知曲かを分類する。未知曲については音源を聴いておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
共通教材の中で未知曲だった楽曲については歌って親しむ。自らの音域をチューナーを使って調べ、自らが歌いやすいキーを知る。そのキーで共通教材曲を歌唱してみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
器楽活動のねらいを確認し、第1学年から第6学年までの器楽学習の流れ、打楽器、鍵盤ハーモニカ、ソプラノリコーダーの基本操作の方法を確認して、教科書第1学年から第6学年までの器楽曲の演奏を通して、器楽の指導法を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
鍵盤ハーモニカ、ソプラノリコーダーの演奏法について、教科書に掲載されている内容を確認しておく。第1、2学年の鍵盤ハーモニカ活動掲載ページを読み、学習内容を確認する。ソプラノリコーダーの運指を確認し、タンギングして音階練習をする。第3学年の教科書のリコーダー学習掲載ページを読んでおよその内容を把握する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
鍵盤と五線楽譜の関係、リズム譜の読み方を確認する。鍵盤楽器で第1・2学年の教科書に掲載されている任意の楽曲を演奏し、児童がつまづきやすい点を検討する。ソプラノリコーダーの運指を確認し、任意の教材曲を演奏し、児童がつまづきやすい点を検討する。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
音楽づくりの活動のねらいを知り、第1学年から第6学年までの教科書に掲載されている音楽づくりの活動の実践を通して、音楽づくりの指導法を学ぶ。音楽づくりの活動と、歌唱、器楽、鑑賞の関連付けを知る。
予習内容
Preparation for Class
自らが経験してきた音楽づくりの活動を振り返る。教科書に掲載されている音楽づくりの活動を読み、シミュレーションしてみる。音楽づくりのねらいを考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
音楽づくりの活動のねらいを確認し、音楽づくりの活動パターンを整理し、音楽を形づくっている要素との関連を整理する。また、音楽づくりと歌唱、器楽、鑑賞の関連を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
鑑賞活動のねらいを確認し、第1学年から第6学年までの教科書に掲載されている鑑賞教材曲の分析と鑑賞活動を通して、鑑賞の指導法を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
各学年の教科書に掲載されている鑑賞教材曲の曲名、作曲者名、演奏形態について整理しておく。鑑賞教材曲が既知曲か未知曲かに分類しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
鑑賞曲と音楽を形づくっている要素の関連を整理する。未知曲だった鑑賞教材曲を教科書やインターネットを活用しながら鑑賞する。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
学習指導案の作成方法と読み方を知り、授業実践の例示を参考にしながら、低学年の学習の流れについて構想を練る。歌唱、器楽、音楽づくり、鑑賞の4つの活動をつないだ授業プランを検討する。
予習内容
Preparation for Class
教育芸術社HPに掲載されている教科書資料を参考に、学習指導案の題材、目標、評価規準、内容、計画、授業展開(学習内容と活動、教師の支援、評価方法)についてわかったこと、疑問点を整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
学習指導案に書かれている内容を読み取る方法を復習し、模擬授業を想定して、各自が選択した学年(低学年)、題材の学習指導案の素案を考え、つくってみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
授業実践の例示を参考にしながら、中学年の学習の流れについて構想を練る。歌唱、器楽、音楽づくり、鑑賞の4つの活動をつないだ授業プランを検討する。
予習内容
Preparation for Class
各自が取り組みたい学年、題材を中学年から選び、目標、内容、活動、評価規準などを整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
模擬授業を想定して、各自が選択した学年(中学年)、題材の学習指導案の素案を考え、つくり、次時の講義に備える。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
模擬授業の立案① 
各自が考えてきた学習指導案をもとに、班で協議しながら、選択した学年と題材の授業プランを考え、学習指導案をつくり、教材づくり、模擬授業の計画を立てる。
予習内容
Preparation for Class
各自が選択した学年、題材に基づく学習指導案(ラフスケッチ)を考え、班での話し合いが能動的に取り組めるように備える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
模擬授業実施に向けて、ねらいに即した授業になるようにつくった学習指導案を読み返し、授業をイメージし、教師の支援、児童の活動を検討する。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
模擬授業の立案② 
班で協議しながら、学習指導案を作成し、教材選択や教材づくりをし、模擬授業の練習をする。本時の展開における「学習内容と活動」「教師の働きかけ」「評価方法」のつながりを検討する。
予習内容
Preparation for Class
具体的な授業の流れをイメージしながら、必要な教材、音源を探したりつくったりする模擬授業の準備計画を立てる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
模擬授業実施に向けて、ねらいに即した授業になるようにつくった学習指導案を読み返し、授業をイメージし、教師の支援、評価内容と方法、児童の活動を検討する。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
模擬授業の実施①
1班あたり15分模擬授業実施、10分協議、5分まとめ
予習内容
Preparation for Class
模擬授業をする班は、授業で使用する教材づくり、準備をして模擬授業に備える。
模擬授業に当たっていない班は、担当の授業を練り上げて、模擬授業に備える。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
模擬授業によって得られた成果と課題を整理する。課題解決のための方策を考え、実行に移す。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
模擬授業の実施②
1班あたり15分模擬授業実施、10分協議、5分まとめ
予習内容
Preparation for Class
模擬授業をする班は、授業で使用する教材づくり、準備をして模擬授業に備える。
模擬授業に当たっていない班は、担当の授業を練り上げて、模擬授業に備える。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
模擬授業によって得られた成果と課題を整理する。課題解決のための方策を考え、実行に移す。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
模擬授業の実施③
1班あたり15分模擬授業実施、10分協議、5分まとめ
予習内容
Preparation for Class
模擬授業をする班は、授業で使用する教材づくり、準備をして模擬授業に備える。
模擬授業に当たっていない班は、担当の授業を練り上げて、模擬授業に備える。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
模擬授業によって得られた成果と課題を整理する。課題解決のための方策を考え、実行に移す。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
音楽行事(今月の歌・音楽集会・音楽発表会など)の企画・運営、式歌(君が代・校歌、卒業の歌など)の指導法を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
各自が経験してきた音楽行事について記憶していることを整理しておく。「君が代」の歌詞の意味を調べ、歌唱時の留意点を考える。自らが経験した卒業の歌について整理しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
音楽行事の企画・運営における留意点、「君が代」「校歌」の指導、支援の在り方について整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
年間指導計画の立案方法と音楽科指導法の総括 小論文作成
予習内容
Preparation for Class
これまでの講義内容を総括し、自分なりに論拠を立てて「自分がこうありたいと考える音楽科指導法」について考えをまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
学級担任として音楽授業をどのようにマネジメントできるかについて、具体的なイメージをつくることができたか確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回
本講義の内容を振り返り、習得した内容を確認し、残された課題についてまとめる。音楽授業をどのようにマネジメントしたらいいかについて自らの考えをもつ。
予習内容
Preparation for Class
14回の講義内容を整理し、本講義で学んだこと、残された課題(質問も含めて)についてまとめておく。マネジメントの観点から音楽授業を考え、設計することをイメージする。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
各自が、音楽授業に必要な表現技能の基礎、音楽の基礎知識などの中で不足していると自覚する内容を、今後、どのように補っていくかについて見通しを持つ。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
ソプラノリコーダーは全員用意してください。
鍵盤ハーモニカは、所有している場合は用意してください。新たに購入する必要はありませんが、低学年では授業で使用する楽器です。
どの活動でも活用しますので、毎時間用意してください。

許可なく板書やスライドの写真撮影、録画、録音することはご遠慮ください。
授業中のスマートフォン等の使用はお控えください。
教科書   Texts 小学校学習指導要領解説音楽編(文部科学省HPからもPHFがダウンロードできますが、活用のしやすさから、140円ほどですので、購入をお勧めします)
小学生のおんがく1 小学生の音楽2~6(教育芸術社:令和6年度発行)6冊1セットです。
※生協書籍部で販売していますので必ず購入しておいてください。
参考書   Reference Books 適宜紹介します。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への取り組み(出席状況を含む)・・・40%  
毎時の振り返り(感想・疑問、成果と課題を書いて毎時提出)、学習指導案、小論文・・・60%
関連URL   Related URL https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_007.pdf 小学校学習指導要領解説(平成29年)解説 音楽編https://www.kyogei.co.jp/textbook/es/es-r6/document#nenkei 教育芸術社 音楽教科書資料ダウンロード
備考   Notes 欠席、遅刻の場合はmanabaで事前連絡してください。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月16日 12時11分25秒