シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1NF3209001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 道徳教育の理論と方法/道徳教育の指導法
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 道徳教育の理論と方法
英字科目名
English Name of Subject
Principles and Methods of Moral Education for Elementary School
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 幅広い教養と生涯発達に関する十分な知識
汎用的技能 発達支援力、教育実践力
態度・志向性 自主的に学び続ける姿勢
態度・志向性 心理支援力
統合的な学習経験と創造的思考力 学習成果を総合的に活用し、学び続ける姿勢
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 石黒 真愁子
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 金曜1時限(春学期)
授業概要   Course Description 急速に社会は変化し、未来を担う児童生徒には、答えのない課題に対し、主体性をもちながらも、他者と協働して納得解を打ち出していく資質・能力が求められている。個人の豊かな人生と、幸福な社会の実現のために道徳教育は大きな役割を果たす。
 本講義では道徳教育の意義を道徳教育の歴史や道徳性の発達論などの理論とともに、道徳教育やその要となる道徳科に対する深い理解をもとに、様々な切り口から演習を中心としたアクティブラーニングを展開することを通して、受ける立場から教える立場へと視点を転換し、具体的な指導技術や教科理解を身に付け、学生たちが教育現場で通用する実践的な授業力を養うことを目的としている。
 具体的には中学校学習指導要領解説の「第Ⅰ章 総則」および「道徳編」に示された道徳教育の目標、内容、指導計画の作成、授業構想等についての基礎的な理解をもとに、教材研究を進め、指導案作成や模擬授業等を通して実践へと結び付け児童生徒の豊かな道徳性を育成する実践力を身に付けていく。
到達目標   Class Goals (1)道徳の理論
①道徳の本質を理解し説明することができる。
②道徳教育の歴史や「特別の教科 道徳」の方向性、今日的課題を理解することができる。
③道徳教育の改訂の歩みを理解し、課題意識をもつことができる。
④子どもの心の成長と道徳性の発達について理解している。
⑤学習指導要領に示された道徳教育及び道徳科の目標や内容を理解している。
⑥家庭や地域社会と連携した道徳教育の必要性を把握することができる。
(2)道徳の指導法
①学校における教育活動全体を通して行われる道徳教育の全体計画や道徳の時間の指導計画の必要性を理解し、作成することができる。
②道徳科の特質を生かした多様な指導方法の特徴を理解し活用することができる。
③道徳科における教材の特徴を踏まえて、授業設計に活用することができる。
④学校や学年段階、実態を踏まえ、明確な授業のねらいを設定するとともに、指導過程を工夫し指導案を作成したり、教材・教具を開発することができる。
⑥模擬授業を通して授業改善の視点を身に付けている。
⑦道徳科の特性を踏まえた学習評価の在り方を理解し、評価することができる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
ガイダンス、道徳教育の意義と重要性 
○授業の方針、年間授業計画
○道徳教育とは何か、その特質と重要性
〇読み物教材吟味(小学校高学年教材)
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P6を読む。
・『小学校学習指導要領 特別の教科 道徳編』第1章を読んでおく。
目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・道徳教育とは何か、その意義についてまとめる。 目安時間
Hours
3 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
〇令和の日本型学校教育と道徳教育
○これから求められる資質・能力
・道徳教育のこれまでの課題を確認し、道徳科における主体的・対話的で深い学びを考える。
・考え、議論する道徳への転換
・道徳科教科化の背景
・学習指導要領の変遷等
〇読み物教材吟味(小学校中学年教材)
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P8,10,12,19,21を読む。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・道徳教育において主体的・対話的で深い学びを通して、自身が児童生徒に育成したい資質・能力を根拠を明確に考える。 目安時間
Hours
3 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
○道徳性の発達論
・道徳性とはなにか
・道徳性の発達段階
・ピアジェ、コールバーグ、デュルケイム、フロイト、デューイ等の道徳性発達
○小学校低学年、中学年、高学年、中学校における道徳性の発達段階と発問構成
〇読み物教材吟味(小学校低学年教材と授業視聴)
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P22,24読む。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・ピアジェ、コールバーグなどの道徳性の発達論の特徴をおさえる。また、ハインツのジレンマに対する自身の考えを根拠をもってまとめる。 目安時間
Hours
3 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
戦前・戦後の学校における道徳教育
・道徳教育の歴史的変遷
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P14を読む。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・戦前の修身教育と戦後の道徳教育との類似点や相違点をまとめる。また、昭和33年に「道徳の時間」が特設された背景を理解する。
・諸外国の道徳教育と日本の道徳教育との類似点や相違点をまとめる。
目安時間
Hours
3 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
○道徳教育や道徳科の目標、全体計画、年間指導計画、内容項目
・目標のとらえかた
・目標を具現化するための指導計画
・内容項目とはいかなるもの
○第1回から第5回までのまとめ
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P30,32,35,36,38,40,44,47,50,52,54を読む。
・『小学校学習指導要領 特別の教科 道徳編』の内容項目等、第2章、第3章を読む。
目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・小学校高学年の22の内容項目から、1つ選択し、自身の考えを述べる。また、道徳教育や道徳科の目標がいかなるものか咀嚼し、それを具現化する全体計画や年間指導計画作成の際の留意点について考える。 目安時間
Hours
3 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
○教材分析の仕方(小学校高学年~中学校教材)
・授業構想のための教材分析の手だて
○学習指導案の様式
・学習指導案の書き方
〇発問とは何か
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P74,78,83を読む。
・『小学校学習指導要領 特別の教科 道徳編』P102,103,104,105,106を読む。
・『道徳にチャレンジ』P68,70,72,88,90,94,を読む。
・『小学校学習指導要領 特別の教科 道徳編』第4章を読む。
目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・教材分析表を活用し、実際に教材分析を行う。
・道徳科学習指導案の様式をおさえ、着眼点を理解する。
目安時間
Hours
3 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
○道徳科学習指導案作成の実際(演習)
・本時のねらいや、基本発問、中心発問等の学修指導過程を中心とした指導案作成
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P96を読む。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・道徳科学習指導案作成の手順や発問の作成についてポイントをおさえ、学習指導案を作成する。 目安時間
Hours
3 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
○道徳科学習指導案作成の実際(演習)
・主題設定の理由を中心とした指導案作成
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P96,107,109を読む。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・これまでの講義から実際に道徳科学習指導案を作成する。 目安時間
Hours
3 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
○質の高い多様な指導方法
・読み物教材の登場人物への自我関与が中心の学習
・問題解決的な学習
・道徳的行為に関する体験的な学習等
○情報モラルと現代的な課題
・いじめ問題、情報モラル等の現代的課題
○道徳教育と各教科等、家庭や地域社会との連携
・連携の意義や方法
○中学校の読み物教材の略案作成(小中の連携)
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P55,60を読む。
・『道徳にチャレンジ』P112,116,119,120,121を読む。
・『小学校学習指導要領 特別の教科 道徳編』P97、98,99,100,101を読む。
目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・質の高い3つの指導方法の特徴をおさえ、学習指導案に反映させる。
・現代的な課題と道徳教育の内容項目との関連を考える。
・全体計画や別葉の事例を参考に、道徳教育と各教科等との関連を確認する。また、家庭や地域社会との連携を図るための手だてとなる情報発信や情報収集をまとめる。
目安時間
Hours
3 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
○道徳科における評価
・評価の意義
・評価の視点、観点
・評価ツール
・評価方法
・評価の演習
予習内容
Preparation for Class
・『道徳にチャレンジ』P126,127,135,137を読む。
・『小学校学習指導要領 特別の教科 道徳編』第5章を読む。
目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・評価の基本姿勢をおさえ、実際に通知表の評価文を作成する。 目安時間
Hours
3 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
〇道徳科学習指導案作成と模擬授業(小学校低学年教材)
予習内容
Preparation for Class
・学習指導案を構想する。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・模擬授業を振り返り、学習指導案の改善を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
〇道徳科学習指導案作成と模擬授業(小学校中学年教材)
予習内容
Preparation for Class
・学習指導案を構想する。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・模擬授業を振り返り、学習指導案の改善を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
〇道徳科学習指導案作成と模擬授業(小学校高学年教材)
予習内容
Preparation for Class
・学習指導案を構想する。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・模擬授業を振り返り、学習指導案の改善を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
〇授業内試験
予習内容
Preparation for Class
・これまでの授業内容を復習する。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・試験内容を振り返る。 目安時間
Hours
3 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回〇まとめと振り返り
予習内容
Preparation for Class
〇これまでの講義内容を復習する。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
・学修内容を振り返り、これまでの講義を通して、道徳教育に対する新たな見方・考え方を整理し、あらためて、道徳教育の意義について考えるとともに、これからの道徳教育の在り方について考察する。資料は、授業内またはmanabaで提示する。 目安時間
Hours
3 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
本講義では、道徳教育とはいかなるものか、また、児童生徒の道徳性を育成するためには、どのようなアプローチが必要かを考察していきます。
○私語、途中退室、飲食、講義内容外の個人作業等に留意し、良識ある受講態度で積極的に講義に参加してください。評価対象ともなりますので、注意しましょう。
○授業の録画、板書、パーポイントのスライドの撮影は禁止します。
○テキスト『道徳にチャレンジ』『学習指導要領』は毎講義持参してください。
○講義の進行状況により、シラバス内容が変更される場合もあります。
○ご自身の出欠状況をしっかりと管理しましょう。
教科書   Texts 〇石黒 真愁子著『道徳にチャレンジ』日本文教出版 2019年 ISBN 4536601115
〇文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』廣済堂あかつき 2018年 ISBN 4908255359
〇必要に応じてプリントを配付する。
参考書   Reference Books 赤堀博行著『道徳授業で大切なこと』 東洋館出版 2013年 ISBN 4491029679
赤堀博行著『「特別の教科道徳」で大切なこと」 東洋館出版 2017年 ISBN 9784491034270
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
〇授業のマナーの遵守(私語、スマホ操作、講義外作業、飲み物以外の飲食、板書やパーポイントのスライドの撮影など)、授業への意欲、グループワークや課題への取組の姿勢、レポートや指導案作成などの課題作成状況などを含む平常点40% 
〇授業内試験60%
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備考   Notes 本授業ではその性質上、新型コロナへの配慮は実施しない。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分41秒