シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1NF3307000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name PEDAO310通級指導の実際
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject PEDAO310通級指導の実際
英字科目名
English Name of Subject
Practical Issues of Special Education in Resource Rooms(Tsuukyu)
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 幅広い教養と生涯発達に関する十分な知識
汎用的技能 発達支援力、教育実践力
態度・志向性 自主的に学び続ける姿勢
態度・志向性 心理支援力
統合的な学習経験と創造的思考力 学習成果を総合的に活用し、学び続ける姿勢
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 田中 容子
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 水曜3時限(春学期)
授業概要   Course Description  通級による指導について、わが国の制度と歴史及び障害に応じた指導のあり方を知る。また、小中学校、高等学校の通常の学級における通級による指導や支援が必要な児童生徒の発見から指導開始までの手続き、実態把握、個別の指導計画及び個別の教育支援計画の立案及び指導の実施、保護者の障害理解、本人の自己理解を深める面接の在り方等を学ぶ。
到達目標   Class Goals ・通級による指導の概要を知り、説明できる。
・通常の学級で支援が必要である児童生徒の発見、相談の実際を知る。
・通級による指導を行う担当教員や児童生徒の在籍する通常の学級担任の児童生徒の特性把握、個別の指導計画・個別の教育支援計画立案と指導実施の方法、保護者や多機関との連携内容を知る。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
<オリエンテーション>通級による指導とは? どんな子が何のために通うところか? 平成5年に法制化された通級による指導は、特殊教育から特別支援教育への転換を機に全国的に広がり、各都道府県や自治体の特色の中で発展してきた。みなさんの出身地等、関心のある地域における通級指導の現状を知り、可能な限り身近な指導として通級による指導を捉える。
予習内容
Preparation for Class
 学生それぞれの出身地等、関心のある地域における通級による指導について、その設置状況、対象児童生徒の特徴、指導の目的や内容、運営の実際等を調べ、通級による指導の概観をつかむ。自分の小中高校時代を振り返り、個別に支援が必要な子どもたちがどのような対応をされていたかをまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 授業内容やそれぞれの発表を通じて得た知識から各地の通級による指導を概観し、整理、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
<通級による指導の制度の変遷と現状>
 わが国の通級による指導の開始及び制度化以降の変遷と、現在の学習指導要領における通級による指導の考え方や位置付け、指導の内容を知る。
予習内容
Preparation for Class
 わが国の通級による指導の開始及び制度化以降の変遷と、現在の学習指導要領における通級による指導の考え方や位置付け、指導の内容について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 わが国の通級による指導の開始及び制度化以降の変遷と、現在の学習指導要領における通級による指導の考え方や位置付け、指導の内容について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
<通級による指導に必要なアセスメント・保護者との連携>
 通常の学級及び通級指導の場で行うアセスメント、また、心理・医療等と連携しながら行うアセスメントの実際を知る。また、アセスメント結果の保護者への効果的な伝え方と保護者との連携を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
 通常の学級及び通級指導の場で行うアセスメント、また、心理・医療等と連携しながら行うアセスメントの実際及びアセスメント結果の保護者への効果的な伝え方と保護者との連携について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 通常の学級及び通級指導の場で行うアセスメント、また、心理・医療等と連携しながら行うアセスメントの実際及びアセスメント結果の保護者への効果的な伝え方と保護者との連携について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
<校内委員会の実際と組織的な他機関連携>
 小中高等学校の通常の学級において、児童生徒の課題を発見し、通級による指導につなぐための校内委員会や巡回発達相談等の役割について学ぶとともに、組織としての医療・福祉・保健機関や民間機関との連携の在り方を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
 小中高等学校の通常の学級において、児童生徒の課題を発見し、通級による指導につなぐための校内委員会や巡回発達相談等の役割について学ぶとともに、組織としての医療・福祉・保健機関や民間機関との連携の在り方について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 小中高等学校の通常の学級において、児童生徒の課題を発見し、通級による指導につなぐための校内委員会や巡回発達相談等の役割について学ぶとともに、組織としての医療・福祉・保健機関や民間機関との連携の在り方について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
<通級による指導の開始・終了を決定する仕組み・通級による指導の小中高のつなぎ>
 教育委員会等によるアセスメントやカンファレンスを通して、通級による指導の開始・終了の判断を行う仕組みを作っている自治体も多い。これらの仕組み及び通級による指導の小中高のつなぎを知る。
予習内容
Preparation for Class
 通級による指導の開始・終了を決定する仕組み・通級による指導の小中高のつなぎについて、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 通級による指導の開始・終了を決定する仕組み・通級による指導の小中高のつなぎについて、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
 LD:「聞く・話す・読む・書く・計算・推論」に偏りのある子どもの通級による指導の目的と内容、保護者及び通常の学級との連携の実際を知る。
予習内容
Preparation for Class
 LD:「聞く・話す・読む・書く・計算・推論」に偏りのある子どもの通級による指導について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 LD:「聞く・話す・読む・書く・計算・推論」に偏りのある子どもの通級による指導について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
<ADHD:落ち着きがなかったり衝動的だったりする子どもの通級による指導>
 対象児童生徒の特性による学習・生活上の困難さや、それらに対応した通級による指導の目的と内容、保護者及び通常の学級との連携の実際を知る。
予習内容
Preparation for Class
 ADHD:落ち着きがなかったり衝動的だったりする子どもの通級による指導について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 ADHD:落ち着きがなかったり衝動的だったりする子どもの通級による指導について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
<ASD:自閉症スペクトラム症の子どもの通級による指導>
 対象児童生徒の特性による学習・生活上の困難さや、それらに対応した通級による指導の目的と内容、保護者及び通常の学級との連携の実際を知る。
予習内容
Preparation for Class
 ASD:自閉症スペクトラム症の子どもの通級による指導について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 ASD:自閉症スペクトラム症の子どもの通級による指導について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
<かん黙や通常の学級への不適応等、情緒障害と言われる子どもたちの通級による指導>
 被虐待や不登校等の諸問題も含めて、対象児童生徒の学習・生活上の困難さや、それらに対応した通級による指導の目的と内容、保護者及び通常の学級との連携の実際を知る。
予習内容
Preparation for Class
 かん黙や通常の学級への不適応等、情緒障害と言われる子どもたちの通級による指導及び被虐待や不登校等の諸問題について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 かん黙や通常の学級への不適応等、情緒障害と言われる子どもたちの通級による指導及び被虐待や不登校等の諸問題について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
<聴覚障害(難聴)、視覚障害(弱視)の子どもの通級による指導>
 対象児童生徒の特性による学習・生活上の困難さや、それらに対応した通級による指導の目的と内容、保護者及び通常の学級との連携の実際を知る。
予習内容
Preparation for Class
 聴覚障害(難聴)、視覚障害(弱視)の子どもの通級による指導について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 聴覚障害(難聴)、視覚障害(弱視)のある子どもの通級による指導について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
<吃音、発音等、言語障害のある子どもの通級による指導>
 対象児童生徒の特性による学習・生活上の困難さや、それらに対応した通級による指導の目的と内容、保護者及び通常の学級との連携の実際を知る。
予習内容
Preparation for Class
 吃音、発音等、言語障害のある子どもの通級による指導について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 吃音、発音等、言語障害のある子どもの通級による指導について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
<肢体不自由・病弱等の子どもの指導と個別の指導計画の考え方>
 肢体不自由・病弱等の子どもの指導と個別の指導計画立案のための通常の学級及び通級指導における実態把握から課題の抽出、通級による個別及びグループでの指導目標の設定、指導内容の立案、実施、評価の在り方を学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
 肢体不自由・病弱等の子どもの指導と個別の指導計画立案のための通常の学級及び通級指導における実態把握から課題の抽出、通級による個別及びグループでの指導目標の設定、指導内容の立案、実施、評価の在り方について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 肢体不自由・病弱等の子どもの指導と個別の指導計画立案のための通常の学級及び通級指導における実態把握から課題の抽出、通級による個別及びグループでの指導目標の設定、指導内容の立案、実施、評価の在り方について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
<個別の教育支援計画の考え方>
 児童生徒への適切な指導と支援のための通常の学級との連携や、心理・医療・福祉等他機関との連携及び個別の教育支援計画の作成手順や考え方について学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
 児童生徒への適切な指導と支援のための通常の学級との連携や、心理・医療・福祉等他機関との連携及び個別の教育支援計画の作成手順や考え方について、文献やネット検索等を通じて知っておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 児童生徒への適切な指導と支援のための通常の学級との連携や、心理・医療・福祉等他機関との連携及び個別の教育支援計画の作成手順や考え方について、授業内容や話し合いの中から得た知識を整理し、確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
<個別の指導計画・個別の教育支援計画作成・実施の実際>
 事例を通して、実際に通常の学級担任及び通級指導担当教員として、実態把握を行い、個別の指導計画及び個別の教育支援計画を立案し、指導や連携の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
 実際に通常の学級担任及び通級指導担当教員として、実態把握を行い、個別の指導計画及び個別の教育支援計画を立案し、指導や連携の内容を考えるために、各自、小中高等学校の児童生徒から架空事例を作成し、具体的な実態把握や指導計画の立案・実施をシュミレーションする。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 自分及び他の受講生が作成した架空事例を通して、具体的な実態把握や指導計画の立案・実施の過程を確認する。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
 これまでの授業を振り返り、小中高等学校の児童生徒の中から架空の1事例を想定し、通常の学級における課題を校内委員会でどう捉え、通級指導につなぐか、その際のアセスメント及び個別指導計画・個別の教育支援計画、保護者や多機関との連携はどうあるべきかを考える。(最終レポートに向けて)
予習内容
Preparation for Class
 これまでの授業を振り返るとともに、特に通常の学級における課題と教育支援の方向性を明確にする事例を創作し、児童生徒の実態把握、個別指導計画・個別の教育支援計画立案過程を具体的に記述できるよう工夫する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
 学修したことをもとに最終レポートを作成する。児童生徒の課題の発見から個別計画の立案、対応までの論理の一貫性を確認すること。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
各回、講義、ディスカッションにより授業を行う。6~11回の障害種別による通級指導の実際については、学生諸君に発表を分担してもらうが、発表者の都合により各回の入替は可能。板書の撮影は可だが、講師が提供する動画がある場合の録画は不可。
教科書   Texts 使用しない。
参考書   Reference Books 購入の必要はないが、図書館等で一度は手に取ってほしい。
・障害に応じた通級による指導の手引き●解説とQ&A●改訂第3版 文部科学省編著 海文堂 平成30年8月
・「特別支援学級」と「通級による指導」ハンドブック 田中裕一監修 全国特別支援学級通級指導教室設置学校長協会編著 東洋館出版社 2019年8月
・みんなが輝くために第1~4巻 梅田真理原作・著 河西哲郎マンガ 学びリンク 2019~2022年
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
発表20%、授業参加度及び理解度50%、最終レポート30%
関連URL   Related URL ・https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1340250_00001.htm 障害のある子供の教育支援の手引~子供たち一人一人の教育的ニーズを踏まえた学びの充実に向けて~(文部科学省)
備考   Notes 地方自治体の教育委員会及び通級による指導等の実務経験のある講師が担当する。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年04月12日 17時53分19秒