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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1QCF2Z4101
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 社会科・公民科指導法2
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 社会科・公民科指導法2
英字科目名
English Name of Subject
Methods of Teaching Civic and Social Studies2
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 渡部 竜也
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 金曜2時限(春学期)
授業概要   Course Description 社会科・公民科1の議論を踏まえて、科学的探求型、または意思決定型(討議型)の授業を作成する。
到達目標   Class Goals ①社会科の授業理論を自覚しつつ、それを具体的に授業案の形で表現することができる。
②作成した指導案を模擬授業でパフォーマンスすることができ、仲間と自らの実践について省察することができる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
社会科・公民科教育の歴史と教育的ねらい
予習内容
Preparation for Class
社会科・公民科教育研究1での議論を思い出してもらうことが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
国内外の公民教育の歴史について取り上げた書籍を2冊程度読むのが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
常識的な社会科授業(網羅主義)と「深い理解」を生む社会科授業(科学的探究主義)の違いについて(渡部による模擬授業を体験する):科学的探究学習の社会科授業を体験する
予習内容
Preparation for Class
特に予習は必要としない 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまで人生の中で受けてきた授業との違いを考えてみる 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
常識的な社会科授業(網羅主義)と「深い理解」を生む社会科授業(科学的探究主義)の違いについて(渡部による模擬授業を体験する):網羅主義の社会科授業を体験する
予習内容
Preparation for Class
特に予習は必要としない 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
学校現場で蔓延する社会科授業の構造上の特質について、具体的に考察する。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
常識的な社会科の授業の構造上の特質と社会科授業としての課題
予習内容
Preparation for Class
渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』の冒頭部分や第1章を読んでおくことが望ましい 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義で学んだことを踏まえて、渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』の冒頭部分や第1章、第2章を再読しておくことが望ましい 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
なぜ科学的探究学習は「深くわかる」のか①〔学力論の特質と「問い」〕
常識的な社会科学習は「How」問いから構成され個別的事実的知識を網羅する。科学的探究学習は「WHY」問いから構成され、しかもそれが入れ子構造になって、より説明力のある「概念的説明的知識」を追求する。
予習内容
Preparation for Class
渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』の第3章の該当部分を事前に読んでおくことが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義で学んだことを踏まえて、渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』の第3章の該当部分を再読しておくことが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
なぜ科学的探究学習は「深くわかる」のか②〔知的に挑戦する授業と入れ子式の問いの構造〕
MQとSQ、SSQの3段階から構成される入れ子式の問いの構造図づくりによる「知的に挑戦する探究」の実現
予習内容
Preparation for Class
渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』第3章の該当部分を事前に読んでおくことが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義で学んだことを踏まえて、渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』第3章の該当部分を再読しておくことが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
科学的探究学習における教師の役割は何か〔指導された討論による探究の支援と問いの構造〕
教師の役割は「問う」こと。そして必要なら必要な資料を提示して考えるきっかけや、問題解決の筋道を導いて支援をしていくこと。
予習内容
Preparation for Class
渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』第3章の該当部分を事前に読んでおくことが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
もし教師がこうした介入をしない場合、「知的に挑戦する授業」に生じてしまう事態について、3点以上あげることができることが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
科学的探究学習の実際を見てみよう
中本実践「多文化社会オーストラリア」(高校地理)を鑑賞する→レッスン・スタディ
予習内容
Preparation for Class
第7回までの講義内容を復習しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
中本先生が生徒に探究を促すために行っている工夫についてまとめておくこと。また、中本氏の実践の課題についても考察しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
科学的探究学習の教材研究と問いの構造図の作り方
探究学習の成否を決めるのは問いの構造図づくりのできである。
教材研究が問い作りに先行するのではなく、これらは連続的に行われる
予習内容
Preparation for Class
中本先生がオーストラリアの授業をどうして授業化できたのか。教材作りや問い作りの秘訣は何なのかを推測しておくことが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』第4章、第5章を読んでおくことが望ましい。
実際に教材研究+問いの構造図づくりの準備に入ってもらうため、まずはMQを決めて、必要な本や文献をそろえてもらいたい。模擬授業の2週間前までに指導計画と教材作成を終わらせて、私のところで指導を受けること。
目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
科学的探究学習の課題①「不自然な探究」
教えたい知識や解釈(理論)が先行して、それを埋め込む形で授業が行われる時、子どもの自然な探究の流れを妨げる「不自然な探究」となりやすい。
予習内容
Preparation for Class
デューイの探究について予習しておくと、議論が活発になると思われる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』第7章を読んでおくことが望ましい。
不自然な探究とならないようにするために必要となる条件をもとに、自身が作成している問いの構造図を再検討する。
目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
科学的探究学習の課題②「真正ではない問い」
「なぜ日本は冷涼な気候の東北が米作りの生産の中心なのか」といった問いは、知的に挑戦する問いではあるが、子どもたちにとって「真正ではない(マジで探究したいと思うテーマではない)」。どうすれば良いのかを考える。
予習内容
Preparation for Class
渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』第6章を読んでおくことが望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義で学んだことを踏まえて、渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法』第6章を再読しておくことが望ましい。
裏テーマとしてEQ(本質的な問い)を設定する、というのも一つの案であることを理解した上で、EQの課題についても考えることができるようになることが望ましい。
目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
意思決定型授業の考え方と作成方法
科学的探究学習の延長で行うタイプの意思決定型の授業もあれば、原理的に科学的探究学習とは異なる意思決定型の授業理論の考え方や授業づくりもある。ここでは、さまさまな意思決定型授業について学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
意思決定型授業について書かれている論文を集めて読んでおくことが望ましい。
オリバー『ハーバード法理学アプローチ』に目を通しておくことが望ましい。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
解釈が分かれるテーマなどは科学的探究学習よりも、討論方式の授業(ハーバード法理学アプローチを含む)の方が望ましいことについて理解し、自らの授業設計の見直しを図る。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
中学校社会科地理的分野もしくは高校地理の模擬授業
予習内容
Preparation for Class
模擬授業を担当する学生は、指導計画を2週間前までに完成させておき、私の指導を受けること。
指摘された事項について再吟味し、必要な場合は教材や授業の計画を見直し、私の再指導を受けること。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を受けた学生から出た意見などを踏まえて、指導計画を見直すこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
中学校社会科歴史的分野もしくは高校歴史の模擬授業
予習内容
Preparation for Class
模擬授業を担当する学生は、指導計画を2週間前までに完成させておき、私の指導を受けること。
指摘された事項について再吟味し、必要な場合は教材や授業の計画を見直し、私の再指導を受けること。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を受けた学生から出た意見などを踏まえて、指導計画を見直すこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
逆向き設計法や知識構成型ジグソー法(KCJ)など類似の授業との比較考察(動画)
予習内容
Preparation for Class
最近流行している授業設計法の特質と利点、そして課題について論じる 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
拙稿について紹介するので、各自読んでおくこと。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
対面を予定しているが、状況によって遠隔に切り替えることもある
教科書   Texts 渡部竜也ほか『社会科授業づくりの理論と方法ー本質的な問いを生かした科学的探求学習』明治図書、2020年を各自購入すること
参考書   Reference Books 「予習内容」「復習内容」であげた書籍
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への参加度(30%)+指導案の出来(70%)。基本的には指導案の完成をもって単位を認定する。指導案の「完成」を見極めるのは、原則として本講義の担当者(渡部)。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分42秒