シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1QCG1Z1100
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name TCTEA941商業科指導法1/商業科教育研究1
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject TCTEA941商業科指導法1
英字科目名
English Name of Subject
Methods of Teaching Business Studies1
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 青山 高明
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 木曜6時限(春学期)
授業概要   Course Description 学習指導要領に示された高等学校商業科における目標、内容、内容の取扱いを理解する。学習内容についての背景となる学問領域、様々な学習指導理論を深め、現実の社会・経済の動向にも関心をもちつつ、社会における実践的な実務能力を生徒に身につけさせる具体的な授業展開を目指し、商業科の授業計画・授業実践を行なうための能力を身につける。
到達目標   Class Goals 学習指導要領における高等学校商業科の目標及び主な内容並びに全体構造を理解し、個別の科目の学習内容について指導上の留意点、学習評価の考え方を理解する。また、実際に授業計画・指導案を作成し、模擬実習授業を行うことにより、現場で実際に生徒に対応するための要点を体感することを通じて、教員としての指導力を身につける。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
【第1回】はじめに 講義の進め方、成績評価について。現在どのような授業を具体的にしてみたいか。自身の高校時代をの授業体験やそのときの感想などを回想して、望ましい教師像そしてわかりやすい授業とはどのようなものかを考えてみる。
予習内容
Preparation for Class
高等学校学習指導要領解説・商業編に示された商業科各科目の指導の目標と指導のねらいをよく理解するために週2時間程度の自習を行うこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義で示された各科目の指導法を、高等学校教科書などを参考に具体的に考え、教科指導のイメージを作る意味から、週2時間程度の復習を行いその成果を報告すること。商業科教育論P,8~24を読み、商業教育の意義と必要性について理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
【第2回】商業科の科目はどのような歴史的過程を経て成立してきたのか。特に戦後以降の科目の変遷を、学習指導要領の改正と関連づけながら考えてみる。またその背後にわが国の経済構造の変容や産業界からの期待と要請が、時代を通じて変化し、影響を及ぼしていったことを理解する。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,25~38を読み、我が国の商業教育の歩みについて、特に明治期、大正期、昭和時代の戦前すなわち昭和20(1945)年以前と戦後のちがいについて理解する。また新教育制度の下での商業科目の教科の変遷にも目を向け、科目構成や科目名の変遷が、商業教育対して、社会から求められるニーズの中で、どのように変わってきたのかを理解する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
現在の新学習指導要領に至るまでの商業教育の変化を、特に商業高校の盛衰、教育課程などにも焦点を当て、考えてみる。そこから、現在商業高校が抱えている問題と課題についての理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
【第3回】高等学校学習指導要領と商業科の目標を考える。学習指導要領の法的位置づけを確認するとともに、時代の発展と商業科の改善、商業科の構造などを考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,40~48を読み、学習指導要領より、今回の改訂の趣旨、改訂のねらいについて記述された個所から要点を摘出し、まとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科指導のイメージを作る意味からも、今回の学習指導要領が目指す、改訂の趣旨、改訂のねらいと教科の関係性についての理解を深めることが重要である。そして商業科の学習指導要領の内容を考え、まとめることにより、商業科目によって、何ができるようになるか、何を学ぶか、どのように学ぶかを整理して捉えることができるようにする 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
【第4回】商業科の教育課程の編成と実施
商業科の科目構成 商業科の各分野と、その特徴はどのようになっているか。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,50~58を読み、教科の目標と、商業の各分野、教科の組織について全般的な概略を理解する。
特に新学習指導要領で変化した点を、まとめておく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教育課程の編成と実施を通じて、教育課程の意義を理解するとともに、専門性やカリキュラムマネジメント、さらにその先にある職業資格とのつながりなどを通じて、ビジネスの諸活動において育むべき能力と態度、商業科が育成すべき人材像とは何かについて考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
【第5回】教科の組織1 基礎的科目 ビジネス基礎、ビジネス・コミュニケーションを商業科の基礎科目としてどのように扱うべきか。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,74~85を読み、基礎的科目である「ビジネス基礎」、「ビジネス・コミュニケーションが目指す学力観と指導内容留意点を考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
商業科目全体の「学習ガイダンス」としての本科目の位置づけを理解し、ビジネスの諸活動において必要な能力や態度を学ぶための意義を理解する。また新たに基礎的科目として追加された、ビジネスコミュニケーションの授業方法についても考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
【第6回】教科の組織2 マーケティング分野 マーケティング分野の科目(マーケティング、商品開発と流通、観光ビジネス)はどのように扱うべきか。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,86~99を読み、マーケティング分野の目指す学力観への理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マーケティング能力が消費者(顧客)の側に立ってそのニーズをとらえ、満足を実現するための視点が重要である点を理解し、現代市場において行われているマーケティングの一連の活動の具体例を考える。特に「観光立国」を目指す観点から新たに新設された科目である「観光ビジネス」への関心を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
【第7回】教科の組織3 マネジメント分野 マネジメント分野の諸科目(ビジネス・マネジメント、グローバル経済、ビジネス法規)はどのように扱うべきか。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,100~113を読み、ビジネス経済分野の目指す学力観の理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ビジネス・マネジメントでは、ビジネスを取り巻く環境の変化の中で、企業活動が社会に及ぼす影響に対する責任や適切な経営資源の活用の理解を深めマネジメント能力の育成を図る。グローバル経済では、グローバル化に適切に対応して他国と関わりあいながら日本経済の現状を理解する。ビジネス法規ではビジネスにおけるコンプライアンス(法令遵守)の視点を理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
【第8回】教科の組織4 会計分野 会計分野の科目はどのように扱うべきか。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,114~131を読み、常に商業科目の中核に位置付けられている会計分野を科目構成と目指す学力観から考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
商業科目の中でもっともスタンダードな会計分野の簿記、財務会計、原価計算、管理会計の指導について、できるだけ実際の検定問題などの具体例を通じて理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
【第9回】教科の組織5 ビジネス情報分野 ビジネス情報分野の諸科目(情報処理、ソフトウェア活用、ネットワーク活用、ネットワーク管理)はどのように扱うべきか。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,74~85を読み、ビジネス情報分野がこれまでの事務処理や文書処理のような内容にとどまらず、ネットワークを通じた電子商取引や広告におけるコンテンツの制作など広範囲にわたって展開していることを理解する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ビジネス情報分野が、従来の文書処理・表計算ソフトの操作理解にとどまらず、プログラミング、オフィスにおける情報通信ネットワークなど、きわめて大きな広がりを見せている点を理解することにより、新たなビジネス展開がグローバル化の中でどのように発展しつつあるかを考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
【第10回】学習指導計画の意義 商業科の学習指導案はどのように作るべきか。(指導案用の教科の選択、指導する単元の決定、教科書、教材研究のための資料の準備など)
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,162~174を読み、指導計画の意義と指導計画の内容、年間指導計画や学習指導案作成の実際についての知識を深める。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでに示された各科目の指導法を、高等学校教科書などを参考に具体的に考え、最終的な学習指導案作成に向けて、作成する商業教科および単元を決定し、次回報告できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
【第11回】学習指導計画の作成 商業科の学習指導案はどのように作るべきか。
前期の課題として、学習指導案作成の課題の対象となる科目および単元を決定する。
予習内容
Preparation for Class
前回の講義時に、話し合って策定した、学習指導案作成に向けた準備として、学習指導案の科目、単元、使用教科書、参考文献等をそろえて、指導案の概要を講義時に報告できるようにしておく。すでに準備されている内容については、簡単な中間報告を行う。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
学習指導案作成を決定した教科について再度学習のねらい、目指すべき学習観を重点的に押さえておくための復習を行い、次回模擬授業実施による、発表時に向けて、その授業の学習指導案を完成しておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
【第12回】模擬授業1 学習指導案に基づいてどのように講義、板書などを進めていくべきか。
学習指導案作成の進捗状況、授業に向けた教材選びや資料収集の進み具合を検討する。
予習内容
Preparation for Class
模擬授業に向け、説明内容・授業で取り扱う教材(例題や練習問題)、さらには板書で説明するばあいの記入例、生徒に発問する内容などをおおまかに考えまとめておく。またICT機器を活用する場合についても、その利用手順を含めて事前に準備しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
予習内容をもとに講義の際に取捨選択した内容を、講義時の質疑応答を通じて再度学習指導案の原案として修正し、まとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
【第13回】模擬授業2 学習指導案に基づいてどのように実習授業を指導していくべきか。
授業を進める際の板書、教材の提示、実習の進め方など、授業時を想定して準備を進める。
予習内容
Preparation for Class
実際の模擬授業で話す内容を導入・展開・まとめの形で時間配分も配慮しつつリハーサルしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義で実際に模擬授業を実践してみた結果、得ることができた改善点や感想をまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
【第15回】模擬授業3 模擬授業をしてみての感想と、学習指導案の訂正
予習内容
Preparation for Class
模擬授業の感想・反省点をもとに最終的な学習指導案の完成案を考えておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
提出すべき最終的な学習指導案、および感想・反省点をレポートにまとめ最終回に提出できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
【第15回】本講座のまとめ 全体的な講評と学習指導案およびレポートの提出を行なう。
予習内容
Preparation for Class
学習指導案およびレポートの提出準備。最終回にあたっての質疑応答内容などがあればまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
最終報告を講義で検討し、その内容を後期の「商業科教育研究2」に向けた課題として共有する。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
対面型の実施であるが、新型コロナウィルスの感染状況によっては、遠隔授業を可とする。
商業科教員を目指すものとして、自分の得意、専門的分野にとどまらず幅広い商業科目全般に対する知識と理解を深め
教育現場に立つことを想定した実践力を身につけていただきたい。
教科書   Texts 文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 商業編』実教出版
日本商業教育学会『商業科教育論 21世紀の商業教育を創造する』実教出版
参考書   Reference Books 文部科学省検定 商業科各科目の教科書 全国商業高等学校協会の検定試験問題集など
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
学習指導案の作成提出、模擬授業後訂正の上で学習指導案の最終案を提出(40%)
 模擬授業の経験を踏まえた最終レポート(30%) 模擬授業(30%)
学習指導案・最終レポートの未提出、模擬授業の未実施および1/3 以上の欠席がある場合は単位を認めない。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月09日 11時54分06秒