シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1QCG2Z1200
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name TCTEA942商業科指導法2/商業科教育研究2
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject TCTEA942商業科指導法2
英字科目名
English Name of Subject
Methods of Teaching Business Studies2
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 青山 高明
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 木曜6時限(秋学期)
授業概要   Course Description 商業科教育研究1に引き続き、高校商業科教育の内容、進め方などより踏み込んだ講義内容となる。今日商業高校生の進路には進学が就職を上回るという現状がある。その中で専門高校の強みを進学・就職でいかに活かし、その特長を伸ばしていくべきかという課題に直面している。スペシャリストとして世界規模の産業構造の変化や、技術進歩に柔軟に対応できる職業人を育てるため、商業科教員にはどのような資質と能力が必要とされるかを中心に考え、指導計画の作成や模擬授業の実践を通じて授業を設計する力を身につける。
到達目標   Class Goals 商業科各科目の応用的分野の理解を深め、こんにち求められているスペシャリストとしての職業人を目指す商業高校生の指導の在り方を考えていく。特に商業科特有の実践(総合実践)・実習(情報分野のコンピュータ実習)にも対応した内容とする。また2では、学習指導要領改訂に伴い内容の改変、新設された科目を中心にその内容や課題を考察し、情報社会における職業人を育て上げるための教育の実践力を身につける。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
【第1回】はじめに 講義の進め方、成績評価について。商業科の授業の具体的な授業の型を考える。特に応用的科目が今日の社会的ニーズとどのように関連しているかを理解する。
予習内容
Preparation for Class
応用的な商業科目のねらいを高等学校学習指導要領解説・商業編等を通して事前に確認するために、商業科教育研究1で学んだ商業科目の内容を復習しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
特に今回の学習指導要領における新設科目を中心に、指導上の改善点、変更点について理解し、なぜ新設されたかの背景などに注目しつつ、指導にあたっての要点を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
【第2回】高等学校学習指導要領商業編 商業科の教科目標の改善点を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,40~48を再度見直し、教科「商業」の改善の基本方針について、再確認する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
商業科の学習指導を通して「何ができるように」なり、「何を学ぶか」、「どのように学ぶか」を明示し、それにより指導要領の目標である経済社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要ない資質・能力とは何かを理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
【第3回】高等学校学習指導要領商業編 整理統合・新設された各科目の改善点を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育法P,34にある学習指導要領における商業科目の変遷、特に今回の改訂(平成30年告示)の指導要領における前回(平成21年告示)との新旧科目の対照に注目し、科目編成のイメージと統合された科目、新設された科目の意味について確認する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
必履修教科・科目との関連で新設科目の位置づけを背景(社会や経済のニーズ)から考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
【第4回】科目の検討1 「商品開発と流通」の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
教員必修最新商業科教育法P,91~93を読み、マーケティング分野の応用として商品の企画、事業計画及び流通とプロモーションに関する計画の立案といった本科目の意義を考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
企業の果たす社会的な視点を持ちつつ、実践的・体験的学習を通じて、商品開発と流通に関わるための知識や態度とは何かを考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
【第5回】科目の検討2 「観光ビジネス」の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,94~97を読み、マーケティング分野の応用として新たに設けられた「観光ビジネス」に関連する活動について学ぶ本科目の意義を考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
観光資源の効果的な活用、マーケティング及び国内旅行や海外からの訪日観光の振興策などについて、企業組織の一員としてどのような役割を果たせばよいかを考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
【第6回】科目の検討3 「ビジネス・マネジメント」の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,100~105を読みマネジメント分野の1科目として、この科目が企業経営やビジネスの創造に果たす役割に対応するために設けられたという点を理解する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ビジネスを取り巻く環境が変化する中で、企業が経営資源として人的資源や物的資源などを適切に組み合わせてマネジメントを行うために、組織の一員として必要な資質・能力とは何かについて考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
【第7回】科目の検討4 「グローバル経済」の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,105~107を読み、経済のグローバル化に適切に対応して他国との関わりを持ってビジネスを展開するための資質、能力について考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでのビジネス経済の内容に加えて、人材や金融などのグローバル化の動向や課題、企業のグローバル化の課題について考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
【第8回】科目の検討5「ビジネス法規」の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,108~112を読み、グローバル化、規制緩和、情報化などの変化の中で、法規に基づき法令を遵守しつつビジネスを適切に展開するためにはどのような方策が必要かについて考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ビジネスにおける法の役割、法の体系と解釈・適用など法に関する知識を基盤として、適正な企業活動を進めるための資質とは何かを考えにまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
【第9回】科目の検討6「ソフトウェア活用」の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,136~140を読み、企業活動におけるソフトウェア活用に必要な資質・能力を実務に即して体系的・系統的に身に付けるための方策を考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
表計算やデータベースソフトウェアといった基本的な事務ソフトの理解にとどまらず、仕入、販売管理、顧客管理、経理といった応用的な側面を、それぞれの企業のニーズに応じて創造的に情報システム化する視点も考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
【第10回】科目の検討7「ネットワーク活用」の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,143~146を読み、ビジネスにおけるインターネットの効果的な活用を単なる情報収集や整理の手段といった見方にとどまらず、企業独自の情報コンテンツの制作や、その企業情報の発信といった側面もふくめて考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
企業を取り巻く社会的・経済的環境の急激な変化の中で、ネット情報を活用して、適切な意思決定を行うことや、新たなビジネスを開発して産業や地域に貢献するといった面にも広げて考える観点も身に付ける。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
【第11回】科目の検討8「ネットワーク管理」の内容を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,147~150を読み、情報通信ネットワークやビジネス情報システムの知識と技術の重要性について理解する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
情報通信ネットワークの発達により、ますます重要性を増している情報システムと業務の合理化、そして運用におけるセキュリテイ管理のありかたを、ネットワーク構築や運用管理の実例なども参考にしながら考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
【第12回】商業科教育における学習指導の理念と方向性を考える。
予習内容
Preparation for Class
商業科教育論P,60~73を読み、商業科教育が育成すべき人材像、問題解決能力、課題発見能力を育成するための手段について考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
商業教育において生徒の主体的・対話的な学びを引き出すための方策を考えるとともに、そのための学習のファシリテーターとしての商業科教員の在り方についても考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
【第13回】学習指導計画の作成 商業科の学習指導案はどのように活用されるべきか。
予習内容
Preparation for Class
前期とはことなる商業科科目の中から、模擬授業用の題材を決定する。授業内容も商業科目の中から、応用的な内容のものを選び、後期における学習指導案作成および模擬授業のための教科および単元として準備し決定しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
出来るだけ、応用科目、新設科目を中心に、指導上の改善点、変更点について理解し、指導にあたっての要点を整理する。そのうえで学習指導案作成にとりかかり、その原案をつくっておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
【第14回】模擬授業 教育実習にむけて留意すべき問題を検討する。
予習内容
Preparation for Class
応用的な商業科目の模擬授業を行うための、指導案、教材(使用問題等)、板書計画などをあらかじめ作成しておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
実際に模擬授業を実施したうえで成果や今後の課題について講義の中で検討し最終レポートへの準備にとりかかる。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
【第15回】本講座のまとめ 全体的な講評と学習指導案およびレポートの提出を行なう。
予習内容
Preparation for Class
前回の模擬授業の結果に基づき、最終的な学習指導案および、課題や感想をレポートにまとめ提出する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
翌年度に実施される教育実習本番にそなえて、模擬授業や学習指導案を再点検する。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
対面型の実施であるが、新型コロナウィルスの感染状況によっては、遠隔授業を可とする。
生徒の認識や思考,学力などの実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解し、商業科の特性に応じた効果的な指導法を考え、授業設計に活用できる力を身につけてもらいたい。また商業科における実践研究の動向にも目を向け、授業設計の向上に取り組んでもらいたい。
教科書   Texts 文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 商業編』実教出版
日本商業教育学会『商業科教育論 21世紀の商業教育を創造する』実教出版
参考書   Reference Books 文部科学省検定 商業科各科目教科書 全国商業高等学校協会検定問題集 など
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
学習指導案の作成提出、模擬授業後訂正の上で学習指導案の最終案を提出(40%)
 模擬授業の経験を踏まえた最終レポート(30%) 模擬授業(30%)
 学習指導案・最終レポートの未提出、模擬授業の未実施、および1/3 以上の欠席がある場合は単位を認めない。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月09日 11時55分30秒