シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 1QCH3Z1300
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name TCTHE906教育の方法・技術(情報通信技術の活用含む)
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject TCTHE906教育の方法・技術(情報通信技術の活用含む)
英字科目名
English Name of Subject
Studies in Instruction and Methods on Teaching
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 夏季第1期
教員氏名   Name of Teacher 青山 高明
開講キャンパス   Campus 白金
曜時   Day and Period 集中(夏1)
授業概要   Course Description どのような授業をすれば上手く教えられるのか?どのように教材や学習環境を工夫すれば学習者は上手く学べるか?本科目では、授業設計にかかわる基本的な考え方、授業場面での指導技術、ICT(情報通信技術)の効果的な活用や情報社会の中で学び続ける力の育成方法について学びともに考える。①教育の方法:指導と学習の両視点で、教育史・思想および多様な教育実践について体験を通して学習する。②教育の技術:指導計画や授業設計、ニーズに応じた様々な指導法や評価について学習する。③情報機器や教材・教具の活用:最新の情報や理論的背景、実践的事例を紹介し、理解をさらに深める。なお、ビデオ等の視覚教材の活用、グループワーク等も取り入れて行う。
到達目標   Class Goals ICT技術の進展する中で、新たな教材や学習環境を整えつつ、効果的な授業を生徒の前で展開するためにはどうしたらよいか。授業を達成するため授業設計・計画、指導技術、ICT機器の活用の基礎的な知識・技能を、毎回の様々テーマに応じた、方法(実習、ディスカッション、グループワークや発表)を通して習得し、常に学び続けていく、これからの教師に不可欠の資質を身につけることを目指す。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
この講座で何を学ぶのか (オリエンテーション)
・教育における方法と技術とはどのようなものか
・「主体的・対話的で深い学び」と教育の方法と技術とはどのようなものか
・授業の概要、進め方、評価方法等
予習内容
Preparation for Class
教育における方法と技術として具体的に何を思い浮かべるかを、これまでの生徒・学生として授業を受けてきた中での教師の様子などを思い浮かべ、それをまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
あなたが思い浮かべる授業のイメージとはなにか、これからの子どもたちに育みたい資質・能力に
ついての展望を、自分がこれまで生徒として受けた経験から考えまとめてみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
近代日本の教育方法の理論と歴史(カリキュラム)と、それらにみられる教育の方法と技術にはどのようなものがあるのか。最新の動向はどのようなものがあるかを考えてみる。
教育における視聴覚やメディアの利用の歴史はどのようであったか。専門教育分野における情報教育の先行的導入。教科としての情報の発足に至る事情などを把握する。
予習内容
Preparation for Class
教師に求められる授業力とはなにか、生徒・学生としてのニーズを念頭に置いて、そのイメージを考えまとめててみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
この講義で授業の技術、授業に対する心構えなど、どのように学ぶのか、学びたい内容をまとめてみる 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
授業論(授業づくりとは) 授業づくりにおける生徒の理解(新しい学力観とカリキュラム、発達論などから「主体的・対話的で深い学び」を理解する)
子どもたちに求められる資質・能力と教育の方法と技術の関係性、教育におけるコンピュータ導入の歴史的展開とその意義を考える。
予習内容
Preparation for Class
授業づくりにおける情報活用能力とは・情報の収集とは何か、自分がこれまで受けた授業の経験からまとめてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ICTを活用した教材開発と指導法についての考察を深めるとともに、授業をつくるに際しての
情報教育のありようを考える。その上に立ったインストラクショナルデザイン(教育設計)はどうあるべきか自分の考えをまとめてみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
AIなどの先端技術や教育におけるビッグデータの活用などを通して、教育の技術そして子どもの
学びと授業のあり方はどのように変化しつつあるかを考える。子どもたちの学習意欲を高めるための
情報機器の使い方とは何かについての理解を深める。さらに情報の整理・分析また教育データを活用した評価についても理解を深める。
予習内容
Preparation for Class
教育ビッグデータにはどのようなものがあるかを、ネット検索をしてみる。その中で興味を惹かれた内容をまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
AIを用いた機械学習が教師の働き方や生徒の学びかたに及ぼす影響を、功罪両面から考えその感想を考え、まとめてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
主体的・対話的で深い学びでの教師の役割は何か。授業の構想・計画と学習指導案について学習指導要領の内容を踏まえつつ学習環境のデザインのありかたをデジタル化を通して考える。
予習内容
Preparation for Class
あなたが授業では、情報機器を用いてどのような授業を設計するか。そのためには教職課程においてどのようにICT活用指導力を身につけたらよいかを考えまとめてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
自分の授業の専門分野や範囲を超えて、これからの児童・生徒に情報教育さらには情報モラル教育を行うべきかを考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
「深い学び」とは何か、それを実現するための協働的な学びの授業デザインを考える。
授業を支える指導技術と授業におけるICT活用のあり方を考えてみる。さらには特別支援教育
におけるICT活用について考える。
予習内容
Preparation for Class
授業におけるICT活用の目的はなにか、授業における実践例をネット検索などで調べておく。
その中で注目した事例についてまとめる。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ICTを活用した授業の活用事例を通して、効果的な授業計画はどのようにあるべきかを考えてみる。
特に特別支援教育におけるICT活用には、先端的技術が用いられている事例が多いことも理解する
目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
教育の方法におけるメディアの活用 メディア(ICT)機器を授業でどのように活用するのか
授業において児童生徒から学びを引き出す指導技術について考える。
予習内容
Preparation for Class
学校とテクノロジーの関係、情報におけるICT活用の事例を調べまとめてみる。またどのような問題点があるかも考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業や学習評価さらには校務の情報化とICT環境の整備についての理解が深まったかを考える。その一方で情報化が教師の多忙化をもたらしていないか。実社会(企業社会など)とも比較してその問題点をまとめてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
カリキュラムと評価を授業づくりに活かすにはどのようにすればよいか。学習目標の設定と明確化、授業研究と授業づくりについて。教師によるICT活用を支える指導力について考える。
予習内容
Preparation for Class
カリキュラムと評価を考えることはなぜ重要なのか、自分の考えをまとめてみる。またコロナウィルス流行の下で行われた遠隔オンライン教育において自分が受けた体験などについても思い起こしてまとめてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
実習授業に向け、おおまかな授業企画書の構想をしてみる。校務の情報化と情報セキュリティの重要性について理解できたかを考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
深い学びを導く教材研究、教材づくり・教材研究と授業づくりのあり方を考え、設計の実際を試して
みる。
予習内容
Preparation for Class
教育実習を念頭に置きながら、自分の担当科目の教材づくりはどのように行ったらよいか考えを
まとめてみる。あわせて校務の情報化についても考えてみる。さらには電子メールなどによる情報
共有などについても問題点を考えてみる。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業企画書の構想を進めるうえで、教材研究を幅広い資料を駆使して行うことの大切さを理解する。
また今日普及しているデジタルコンテンツの役割とそれを授業に活用できるかについても理解を進める。
目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
教育の方法としての教師の存在とは何か。教師にとって単に授業技術だけでなく、対話を通じた人間
性の重要性についても考えてみる。生徒の学びが見える評価方法を考え個別最適化された学びを実現
するにはどうしたらよいかを考えてみる
予習内容
Preparation for Class
ICTを利用した授業づくり、設計の実際にはそのように行えばよいか、事例等を検索し調べてみる。
特に授業時における直接の情報伝達と、ICT機器を用いた間接的な情報伝達についても、自らの経験を踏まえてまとめてみる。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
プログラミング教育の概要と、AIなどがますます発達するであろう、今後の教育活動についての理解を深める。授業企画書(構想)から正式の学習指導案の作成へと進めていく。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
ICT・デジタル教材を活用した学習活動、ICTによる学びの保障など授業づくりを通じた教師教育
の可能性について考える。また学習指導案のチェック、振り返りを行い改善点を考えてみる。
予習内容
Preparation for Class
遠隔授業の可能性が今後もありうることを想定し、その場合にどのように教材づくりおおこない、
授業を展開していけばよいか自分なりの構想をまとめておく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ICT・デジタル教材を活用した学習活動が、遠隔教育などの状況下において特性を発揮する点を理解するとともに、遠隔教育において生じかねない問題点も情報モラル教育の観点から考えてみる。その中で教師間においてもどのような協力態勢がとれるであろうかについても考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
情報化への対応を通して、多様な学びを実現する教育方法を考えてみる。さらに教科を横断した学校全体として、情報活用能力の育成どのように取り組んでいったらよいかを考えてみる。
予習内容
Preparation for Class
教科書やテストが今後、情報化の進展によってどのように変化していくか、デジタル教科書やCBT(コンピュータを用いたテスト)の経験があったならばそれについても考えてみる。また幼児教育におけるICT活用についても考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
情報モラル教育さらにはミニ授業の実践計画を考えてみる。その際に、ICT機器をどのように効果的に使えばよいかも構想してみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
テクノロジーによる授業の拡張と校務の情報化を通じて教師は生徒とともに持続可能な社会とどの
ようにかかわるべきかを考える。
予習内容
Preparation for Class
教科の資質・能力と情報活用能力を1人1台で育成するにはどのようなことが必要か、これまで自分が受けてきた授業の内容も踏まえて考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
校務の情報化と教育データの活用について自分なりのアイデアを出してまとめてみる。また生徒の個人情報の保護や校内データのセキュリティ保持の視点についても考察を深めまとめてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
教師になったあとも学び続けるにはどうするべきか。同僚とともに学び合う校内授業研究授業の実施
などを考える。ミニ模擬授業・研究授業の実施と改善。
予習内容
Preparation for Class
実習授業の最終的な内容確認を行う。またほかの人の実習を観察するにあたって、どのような点に注目すべきかについても項目化してまとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
短時間でも模擬授業を行ってみて、またそれを見て、教育実習に向けた改善点をあげてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回
まとめ 本講義で学んだ内容と学びかたの振り返りと今後に向けてどのように活かしていくべきか。
(パワーポイントまたはオンデマンドの予定
予習内容
Preparation for Class
終わりにあたり、児童・生徒の探求を支えるリテラシーの育成としての教育の方法と技術、情報教育のありかたを考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
各教科を通して情報モラル・情報セキュリティを育み、プログラミング教育で育てる資質・能力は
どうあるべきかを考え最終レポートにまとめてみる。
目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
課題や小テスト、小グループでのワークショップ、ディスカッションを行い、最終的にはミニ授業などの形で成果発表を行う。
教科書   Texts 使用しない。
参考書   Reference Books 情報通信技術を活用した教育の理論および方法(西野和典・鹿野利春・佐藤万寿美・高橋参吉・高橋朋子・西端律子)実教出版
ICT活用指導力アップ 教育の情報化 教員になるための情報教育入門(梅田恭子・齋藤ひとみ・高橋岳之・松永豊・野﨑浩成・福井真二)実教出版
その他の参考書は授業内で随時紹介する。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
グループでの活動成果を発表してもらい、好評、開設の時間を設け、全体で共有するための時間を設ける。
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への参加度(課題への参加・発表を含む)40%、授業内での小テスト、課題30%、最終レポート30%
関連URL   Related URL 授業内で随時紹介する。
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月12日 17時00分40秒