シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2110006001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name MGCHR101キリスト教の基礎A
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject MGCHR101キリスト教の基礎A
英字科目名
English Name of Subject
Introduction to Christianity A
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 大石 周平
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 月曜2時限(春学期)
授業概要   Course Description 古代オリエント世界で長い時間をかけて成立した聖書は、それ自体、そのうちに様々な声のひびく「対話の書」である。その読解作業と、ユダヤ・キリスト教史との対話を通して、現代に通じる普遍的な諸問題(人間観、宗教観、歴史観、世界観や倫理観、とくに国家と平和の問題など)に関する幅広く(良い意味で)批判的なものの見方を身につける。
講義の四本柱は以下のとおり:
 ①主題確認・問題提起
 ②聖書本文との対話(旧約聖書最初の五書を中心に。新約を視野において。)
 ③歴史に照らした主題の掘り下げ
 ④協議とさらなる課題の提示。
時にオンデマンド動画を利用して予習・復習に役立てていただく場合等のため、必要に応じて更新されるmanaba内の「コースニュース」を、各回の講義予告・講義資料とともに、その都度確認のこと。
到達目標   Class Goals 聖書やユダヤ・キリスト教史の基礎的な知識を用いて、物事を相対化し、他者の立場を理解する幅広い可能性を多角的に検討したうえで、私たちが個人的、社会的、国際的に今なお抱えている諸問題にアプローチする新しい視座を獲得し、自らの信じるところを公に説明できる。したがって、本講義ではひとつの模範解答を得ることが目標とはならず、講義の終わりには、さらに考えるべき問題や課題が示されることとなる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
【はじめに】 オリエンテーリング~講義の視座と目標
【主題1「創造」】への手引き 「はじめに~創造の冠としての人間」
予習内容
Preparation for Class
● 本講義のシラバスを手元に用意して参加してください。
● manaba「コースコンテンツ」内、第一講の≪講義資料(1)≫に目をとおしておいてください。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
● 講義後、manaba内の「アンケート」に回答してください。
● 授業のまとめ:上述の「アンケート」を提出後は、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
【主題1 創造】講義形式により、以下の流れで学びます。

「はじめに~創造の冠としての人間」 
 ①人間とは何か(1)~他の動物と違う? 
 ②旧約聖書創世記1章26~28節からの問いかけ
 ③古代メソポタミアの人間観との比較
 ④まとめにかえて~「基本的人権」よりもさらに大きな人間の尊厳
予習内容
Preparation for Class
● 改めて≪講義資料(1)≫に目をとおし、冒頭に記された課題について、自分なりに調べて授業に備えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
【主題2「裸性」(前半)】同じ主題を二回にわけて、以下のとおり講義形式で学びます。

「塵(ちり)の人間性~ 剥(む)き出しの生」
 ①人間とは何か(2)~その存在の軽さ、ちっぽけさ、卑しさと虚しさ
 ②旧約聖書創世記2章7節からの問いかけ
 ③戦時における名もなき裸の生~強制収容所、日本軍「慰安婦」の慰安所、ヒロシマ・ナガサキ等の被爆地、戦地オキナワ等にて
 ④まとめにかえて~現代における「剥き出しの生」
予習内容
Preparation for Class
● manaba「コースコンテンツ」内の≪講義資料(2)≫に目をとおしておいてください 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
【主題2「裸性」(後半)】前回の続き。講義+協議

「塵(ちり)の人間性~剥(む)き出しの生」
予習内容
Preparation for Class
● 改めて≪講義資料(2)≫に目をとおし、冒頭に記された課題について、自分なりに調べて授業に備えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
【主題3「男女」(前半)】 講義

「助け手~性と命について」 
 ①人間とは何か(3)~人生のパートナーに求めるものは?
 ②旧約聖書創世記2章22~24節からの問いかけ
 ③ 宗教改革から#ME TOO運動まで
 ④まとめにかえて~性の多様性と他者との一体感
予習内容
Preparation for Class
● manaba「コースコンテンツ」内の≪講義資料(3)≫に目をとおしておいてください 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
【主題3「男女」(後半)】前回の続き。講義+協議 

「助け手~性と命について」
予習内容
Preparation for Class
● 改めて≪講義資料(3)≫に目をとおし、冒頭に記された課題について、自分なりに調べて授業に備えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
【主題4「苦難」(前半)】講義

「約束の虹~神と人の苦しみについて」
 ①その苦しみは、「言葉にならない」のか。
 ②旧約聖書ヨブ記1~2章からの問いかけ
 ③歴史における災禍からの問いかけ
 ④東日本大震災後の課題
予習内容
Preparation for Class
● manaba「コースコンテンツ」内の≪講義資料(4)≫に目をとおしておいてください 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
【主題4「苦難」(後半)】前回の続き。講義+協議  

「約束の虹~神と人の苦しみについて」
予習内容
Preparation for Class
● 改めて≪講義資料(4)≫に目をとおし、冒頭に記された課題について、自分なりに調べて授業に備えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
【主題5「犠牲」(前半)】講義

「犠牲と倫理~法に例外はあるか」
 ①殺してはならないのはなぜか? 殺してよい事態はあるか?
 ②旧約聖書創世記22章1~14節からの問いかけ
 ③「犠牲」について哲学者・神学者が考えたこと
 ④まとめにかえて~キリスト教における「犠牲」について
予習内容
Preparation for Class
● manaba「コースコンテンツ」内の≪講義資料(5)≫に目をとおしておいてください 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
【主題5「犠牲」(後半)】講義・協議

「犠牲と倫理~法に例外はあるか」
予習内容
Preparation for Class
● 改めて≪講義資料(5)≫に目をとおし、冒頭に記された課題について、自分なりに調べて授業に備えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
【主題6「労働」(前半)】講義

「労働と安息~強制性からの解放」
 ①正社員、契約社員、バイト、日雇い労働、ボランティア、それぞれの「働き方」を問う
 ②旧約聖書出エジプト記3章からの問いかけ
 ③いわゆる「徴用工」問題について
 ④まとめにかえて~休み(安息)の必要性
予習内容
Preparation for Class
● manaba「コースコンテンツ」内の≪講義資料(6)≫に目をとおしておいてください 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
【主題6「労働」(後半)】動画視聴・協議

「労働と安息~強制性からの解放」
予習内容
Preparation for Class
● 改めて≪講義資料(6)≫に目をとおし、冒頭に記された課題について、自分なりに調べて授業に備えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
【主題7「偶像」】講義

「偶像と金~きらびやかな虚(うつ)ろ」
 ①経済的な格差~たとえば「子どもの貧困」について
 ②旧約聖書出エジプト記32章からの問いかけ
 ③資本主義社会の偶像(アイドル) 
 ④まとめにかえて~欲望という名の「神」との戦い
予習内容
Preparation for Class
● manaba「コースコンテンツ」内の≪講義資料(7)≫に目をとおしておいてください 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
【主題8「復讐」】

「逃れの町~翼の陰に匿(かくま)われ」
 ①「目には目を、歯には歯を」(ハムラビ法典)はもともとどのような意味か。
 ②旧約聖書民数記35章9~15節からの問いかけ
 ③ルワンダの歴史から
 ④まとめにかえて~赦すこと、赦されること
予習内容
Preparation for Class
● manaba「コースコンテンツ」内の≪講義資料(8)≫に目をとおしておいてください 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
【全体のまとめ】(資料学習)
予習内容
Preparation for Class
● 改めて≪講義資料(8)≫に目をとおし、冒頭に記された課題について、自分なりに調べて授業に備えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業のまとめ:「小テスト」に回答し、その後、講義資料で紹介する文献などを用いたさらなる思索を深めてください。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
● 遅刻や欠席に際しては、理由いかんにかかわらず、事前に必ず講師へのメール連絡をしてください。連絡がない場合は、配慮願の提出の有無にかかわらず、評価に影響があるとお考えください。メールと配慮願を合わせて考慮いたします。
● 小テストやレポート等における「剽窃」には厳しく対応します。何が「剽窃」にあたるかについては最初の授業で確認します。
教科書   Texts 教科書なし。資料をmanabaを通して提供します。印刷物としては配りませんので、各自必要に応じてプリントアウトして持参してください。その他、聖書は毎回用いますので、必ず手元にアプリ※であれ書物(詳細は参考書欄へ)であれ、何らかの形で参照できるように準備してください。※ App Store等で「聖書」の無料アプリケーション(Life.Churchのものなど)がありますので、各自の判断でダウンロードして活用してください。詳しくは授業の最初にお知らせします。
参考書   Reference Books ・ 『聖書 新共同訳』日本聖書協会、1993年. その他の日本語訳や、学生みなさんが第二外国語として学んでいる諸言語の翻訳聖書も使用します。購入の義務はありません(上述の無料アプリケーションやサイト等を利用の場合)。
・ 明治学院テキスト作成委員会編『ヤバいぜ!聖書 あなたに贈る40のメッセージ』新教出版社、2019年(定価1000円+税)。予習復習に用いると便利です。授業内でも時々言及しますが、購入の必要はありません。
その他の参考文献・資料は上述のとおり「授業内容」や「復習内容」に応じて各回ごとに紹介します。毎回、manabaの「コースコンテンツ」等を確認してから授業にのぞんでください。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
出席・授業参加の積極性60%(※)、レポート40%、学期末試験はありません。レポート課題は授業中に示します。
(※)授業参加とは、授業中の発言・発表、グループ発表や小テスト等の課題への取り組みのことです。
関連URL   Related URL 講師の略歴 http://www.fuchu-nakagawara-church.com/bokushi.html
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分42秒