シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2110021002
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name C1011キリスト教の基礎A
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject C1011キリスト教の基礎A
英字科目名
English Name of Subject
Foundations of Christianity A
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 久山 道彦
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 水曜2時限(春学期)
授業概要   Course Description 現代的な問題意識を持って歴史的にキリスト教の成立以前を学び,その思想を考えていきます。
映像教材もお楽しみに!
1現代世界とキリスト教:いったい何故キリスト教を学ぶのでしょうか?
2課題と方法:信じることと理解することとはどのような仕方で関係するのでしょうか?
 2.1キリスト学の立場:「キリスト教を理解する」のは簡単でしょうか?
 2.2キリスト教思想:キリスト教とは「どのような考え方」をする宗教なのでしょう?
3ユダヤ教の基本思想:キリスト教の母胎であるユダヤ教とはどんな宗教なのでしょうか?
 3.1歴史と経典:私達になじみのない「一神教」を学ぶ意味は何でしょうか?
 3.2基本思想:神・律法・預言者・言葉
到達目標   Class Goals いったい宗教とは,キリスト教とは何なのでしょうか?そもそもキリスト教という歴史的な宗教は何を主張しているのでしょうか?そして,それは私達の生き方とどのように関わるのでしょうか?この講義では,私達自身のキリスト教理解・宗教理解・人間理解・自己理解をよく吟味し,深めていくことを目的としています。キリスト教の基礎知識を身につけながら,大学生に相応しい学習法と本格的な学問的思考法を身につけていきましょう。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
オリエンテーション:「キリスト教の基礎」という科目の学び方を学びましょう。
学生諸君への期待・大学の授業について(受験生から大学生になりましょう)
「キリスト教の基礎」という科目の学び方(ほとんどの方が初めての経験です!安心しましょう)
質問コーナー(キリスト教Q&A)について(これがこの授業の特徴です)
春学期授業内容・導入編プリントを配布・チャペル・レポートと自由提出レポートについて
成績評価について
予習内容
Preparation for Class
この授業計画(シラバス)を上手に利用しましょう。
各回の授業内容を,課題文献(多くは教科書の数頁か聖書の数箇所です)を読んで理解し,
意見や疑問を持って授業に出席しましょう。今日は教科書の「まえがき」iii~vです。
あとは好きに頁をめくってみてくださいな。
各回の授業内容に関する設問に対して,あらかじめ自分なりの答えを準備して授業に臨めれば,最高です!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
配布されたプリントを熟読しましょう。この授業の学び方が理解できましたか?
時々で良いから,授業義内容に興味が湧いて,図書館で参考図書を手にとり自分で学び始めたら,
あなたはもう受験生ではなく,立派な大学生ですよ!
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
現代世界とキリスト教:なぜ「大学」で「キリスト教」を「学ぶ」のでしょうか?
なぜ,教会でもない「大学」で「キリスト教」という宗教を,信じるのでなく「学ぶ」のでしょうか?
基本的参考文献の紹介・「レポートの書き方」・「大学での読書について」説明
予習内容
Preparation for Class
そもそも「キリスト教を学ぶ」意味があるのでしょうか?
「宗教」を「信じる」のではなく,「学ぶ」とはどういうことなのでしょう?
あなたは,キリスト教と何らかの関係があるのでしょうか?
課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 187-199にある文献案内・DVD(映画)案内に目を
通し,自分が読みたいと思ったり,観たいと思ったものをピックアップしましょう。
でも,なんで,そう思ったのでしょう?
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
宗教を学ぶことに関心が出てきたら,以下の参考図書を手にとってみては如何でしょう。
『宗教を理解すること』 宗教社会学の会編  『日本人はなぜ無宗教なのか』 阿満利麿著
『大学にキリスト教は必要か』 梅津順一著
『キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の知識と英語を身につける』 石井隆之著
『聖書をわかれば英語はもっとわかる』 西森マリー著
目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
DVD鑑賞『プロジェクトX 耳を澄ませ 赤ちゃんの声 伝説のパルモア病院誕生』
まずは,具体的に,20世紀の一人の日本人キリスト者の仕事から学んでみましょう!
三宅簾を支えた思想とはいったいどのようなものだったのでしょうか?
映像教材から疑問を発見し,整理してみる練習です。
予習内容
Preparation for Class
三宅廉という医者を知っていますか?彼について調べてみましょう。
明治学院大学の創立者ヘボンも医者でしたが,彼が何故,日本に来たのか知っていますか?
キリスト教は「いのち」をどのように考えているのでしょうか?
それは,どうしたら調べられますか?
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
何故,三宅廉は,あのような実践をしていたのでしょうか?
三宅廉の活動に対するあなたの疑問は何でしょう?どうしたらそれを解決できますか?
なんで日本人が,クリスチャンなんかになったのでしょう?
もし,これらの問いに関心があるなら,次の参考図書を手にとってみましょう。
『パルモア病院日記』 中平邦彦著(版元品切れですが,古本屋や図書館にはあります)
『こだまするいのち』と『いのちを育くむ』 三宅廉著
『我等なぜキリスト教徒となりし乎』 安岡章太郎・井上洋治著
目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
キリスト教をどのような立場から,キリスト教の何を学ぶのでしょうか?
神学でも宗教学でもない「キリスト教学」って何?
キリスト教学の立場(学問論)・古代キリスト教思想(研究対象)
ヘレニズムとヘブライズムにおける「歴史」とは・「古代」(時代区分)ということの意味
予習内容
Preparation for Class
「学問論」というものは,なぜ必要なのでしょうか?
「キリスト教を理解する」とはどういうことなのでしょうか?
「思想」とは,いったいどのようなものなのでしょうか?
キリスト教(宗教・信仰・信条・信念)と思想(理性)との関係とは如何なるものでしょうか?
「信じているから理解できる」のか,それとも「理解できるから信じる」のでしょうか?
「歴史」とはいったい何で,時代区分とは,どのようにして決められるのでしょうか?
現代的問題意識を持ちながら,その「源泉」から学ぶことの意味って,なんでしょうか?
これらの問いに答えるために,課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 1-9を読みましょう。
難しい言葉は,辞典や事典を調べるのでしたね。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
もう一度,教科書を読み直してみましょう。理解できましたか?
宗教についての基礎的知識を欠くと,現代の世界情勢も誤解してしまうことがわかりましたか?
あと、そろそろ旧約聖書を開いて,創世記を読み始めましょう。
興味が出てきたら,次の参考図書でも開いてみましょう。
『歴史の方法』 色川大吉著  『キリスト教歴史観入門』 R. M. ベイントン著
『教養と無秩序』 M.アーノルド著
目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
ユダヤ教the Judaismの歴史:キリスト教を知るには,その前史の理解が不可欠なんです。
ユダヤ教・キリスト教・」イスラームは「アブラハム宗教」と総称されます。なぜ?
キリスト教前史としてのヘブライズムの歴史・ユダヤ民族の歴史を概観してみましょう。
予習内容
Preparation for Class
キリスト教を理解する上で,どうしてユダヤ教の理解が必要なのでしょうか?
そもそも「ユダヤ教」って,どんな「宗教」なのでしょう?
どうして旧約聖書は,現代まで読み継がれてきたのでしょうか?
キリスト教は,なぜ「ユダヤ教イエス派」に終わらなかったのでしょうか?
これらの問いの答えを求めて課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 10-12を読み,
さらに年表p. 37で全体像を把握しましょう。
人名や地名が紛らわしかったら色分けしましょう。どんな辞典や事典を調べれば良いかは
もうわかっていますね。
旧約聖書の創世記を読み終えたら,出エジプト記を読み始めましょう!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
聖書って聖人・君子の話ではないことがわかりましたか?
創世記をもう一度読見直しましょう。関心をもったら,以下の参考図書へどうぞ。
『聖書の人間像』 A. シュタインザルツ著   『ユダヤ民族史1~6』 H. H. ベンサソン編
『ユダヤ教の歴史』 市川裕著         『ユダヤ教』 M・モリスン+S・F・ブラウン著
『イスラエルとアラブ,和平は可能か』 手島佑郎著  『文明の衝突とキリスト教』 東方敬信著
参考DVDとして『Noah 約束の舟』 D. アロノフスキー監督 R. クロウ主演 2014年
『The Bible … In the Beginning』 邦題『天地創造』 J. ヒューストン監督 M. パークス主演 1966年などがお薦めです。
目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
ユダヤ教the Judaismの経典:世界宗教における経典を考える。
ユダヤ教の経典TaNaK(タナック)としての「旧約聖書」について知りましょう。
高校まででは教わらない「セプトゥアギンタ(七十人訳聖書)」の重要性
ユダヤ教とキリスト教の区別
予習内容
Preparation for Class
ユダヤ教とキリスト教の経典の違いを説明できますか?
ユダヤ教の経典の三区分とは?
ユダヤ教とキリスト教の相違点はとは,どのようなものでしょうか?
こららを説明できるようになるために,課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 12-16を
読みましょう。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
もう一度,教科書のpp. 12-16を読み直し,今回の授業のポイントを人に説明できるようになりましょう。
世界宗教についての基礎知識は教養人としての必須の知識です。
旧約聖書やユダヤ人について興味をもったら,以下の参考図書を覗いてみましょう。
『古典としての旧約聖書』 月本昭男著        『旧約聖書の誕生』 加藤隆著
『ユダヤ人から見たキリスト教』 D. フルッサル他著  『ユダヤ人のビジネス教本』 手島佑郎著
目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
ユダヤ教の基本思想1 神:人間が平等であることの根拠としての超越神
ユダヤ民族の思想としてのユダヤ教
ユダヤ民族の神観と古代オリエントの世界観との比較
予習内容
Preparation for Class
旧約聖書という文書はどのようにして成立したのでしょう? 
眼に見えない神をどうして信仰できるのでしょう?
これらの問いに答えるために,課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 16-19を
熟読しましょう。専門用語は,キリスト教関係の辞典や事典を調べるのでしたね。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
超越神のもつ「思想的意味」が理解できているかを,教科書を読み直して確認しましょう。
古代においては王=神だっだのでしたね。
ユダヤ教について関心をもった方には,次のような参考図書がお薦めです。どれでもどうぞ。
『ユダヤ教の誕生―「一神教」成立の謎』 荒井章三著   『ユダヤ教の本質』 L. ベック著
『ユダヤ思想』 荒井章三・森田雄三郎著   『ユダヤ式家庭教育』上・下 ミリアム・レヴィ著
『聖書の基礎知識(旧約編)』 C. ヴェスターマン著   『私にとって神とは』 遠藤周作著
『人間を探し求める神―ユダヤ教の哲学』 A. J. ヘッシェル著
目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
ユダヤ教の基本思想2 神(その2):人間が平等であることの根拠としての超越神
神関係における排他的独占性と形像の禁止規定(十戒)
唯一神論の意味
予習内容
Preparation for Class
唯一神論における排他的・独占的神関係の意味って,何なんでしょう?
「一神教は好戦的」って本当なのでしょうか?
多神論的環境で暮らす私たちが一神教を学ぶ意味とは?
これらの問いに答えるために,課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 19-22を
熟読しましょう。専門用語は,キリスト教関係の辞典や事典を調べるのでしたね。
旧約聖書の以下の箇所を覗いていましょう。新しい発見があるかも!
詩編14:1, エジプト記20:2~17, ミカ書4:5, レビ記19:31, 申命記4:19, 6:4~9, エレミヤ書31:20
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
今一度,教科書pp. 16-22を読み返して,私たちには馴染みのない一神教が,ユダヤ民族の歴史的
経験とどのように関わっているのか,そしてその人類史上における意義を理解しましょう。
教科書に引用されている聖書箇所を確認しておきましょう。
目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
ユダヤ教の基本思想2 律法(その1):弱い存在を守るためのルール
律法の根本精神としての「十戒」
社会倫理としての諸側面
予習内容
Preparation for Class
律法の様々な側面について理解しましょう。ただの冷たい規則ではありません。
ミレーの『落穂ひろい』という絵の中に,律法があるって知ってました?
課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 22-24
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教科書p. 23に典拠として挙げられていた聖書箇所を確認しましょう。
律法に関心をもった人には,次の参考図書がお薦めです。
『旧約聖書を学ぶ人のために』 並木浩一・荒井章三編
『旧約聖書の医学』 W. エプシュタイン著   『旧約の知恵と法』 J. ブレンキンソップ著
目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
ユダヤ教の基本思想2 律法(その2):単なる法律に留まらない「教え」の意義
基本思想としての律法
クラン(氏族)的思考
「戒め」(契約)と「教え」(律法)
イエスと律法の関係
予習内容
Preparation for Class
律法はユダヤ教徒を束縛しているのでしょうか?
「選民思想」の本来的意味とは,いったいどのようなことでしょうか?
高校の倫社で習ったレベルの理解で良いのか,確認しましょう。
何故,キリスト教は旧約聖書を切り捨てなかったのでしょうか?
その点を理解するために,課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 24-27を読みましょう。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
社会的に弱い人々を守るためにはルールが必要ですが,ルールさえあれば良いのでしょうか?
この問題を解く知恵が律法の中にあること,そしてそれに気づいたイエスという若者の律法理解を
学ぶことが大切です。関心のある人には,
『神の真理 キリスト教的生における十戒』 S. ハワーワス他著
『自由の擁護 社会史の視点からみた十戒の主題』 F. クリュゼマン著 等がお薦め。
また,参考文献として旧約聖書を自分で開いて,面白い箇所を読んでみましょう!
出エジプト記20:2~17; 21:24-25, 28-36 申命記6:4~9, レビ記19:9, 申命記24:19-22などです。
目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
DVD鑑賞『イスラエルに見る聖書の世界 旧約編』(前篇)
これまで学んできたことを,映像により確認しましょう。
DVDと解説により,「聖書の世界」の理解を深めましょう.
予習内容
Preparation for Class
DVD『イスラエルに見る聖書の世界 旧約編』(前篇)のあらすじ&地図プリントにより
全他の流れを把握しておきましょう。
これまで学んできた地名や人名を整理しておくとDVDが理解しやすくなります。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
DVDを観て,次の問いに答えられるようになっていますか?
ユダヤ教を生み出した風土は,はたして「砂漠」なのでしょうか?
律法は,如何にして,そして何故,形成されたのでしょうか?
今日のイスラエルの人々がもつ生活の精神的基盤は,どのようなものなのでしょう?
アラブの人々とユダヤ人たちが,平和に共存している事実を確認しましょう。
関心を持った方には,以下の参考図書とDVDがお薦めです。
『旧約聖書に学ぶ――求めよ,そして生きよ――』 勝村弘也著
『精神科医の見た聖書の人間像』 平山正実著
『聖書考古学―遺跡が語る史実』 長谷川修一著
参考DVDとして『十戒』 セシル・B・デミル監督 チャールトン・ヘストン主演 1958年
『十戒―キングダム・オブ・アーク―』 ロバート・ドーンヘルム監督
  ダグレー・スコット主演 2005年
『プリンス・オブ・エジプト』 チャックマン・ヒックマン・ウェルズ監督 1998年
『エクソダス 神と王』 リドリー・スコット監督 クリスチャン・ベール主演 2015年
目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
ユダヤ教の基本思想3 預言者:自らを吟味する批判的精神
基本思想としての預言者
預言者の社会的機能と歴史への洞察
預言者運動の意義
予習内容
Preparation for Class
「予言」と「預言」との違いは,何なのでしょうか?
預言者が批判した対象とは,いったい何だったのでしょう?
預言者の精神を,キリスト教はどのように継承したのでしょうか?
これらについての理解を得るために,課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 27-31を
丁寧に読みましょう。引用されている聖書箇所を確認しましょう。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
なぜ律法だけでは足りなかったのでしょうか?
律法と預言者の関係はどのようなものだっだのでしょうか?
預言者的精神はイエスの言動の中に活きているのでしょうか?
預言者に関心をもった方には次のような参考図書や聖書の箇所が役に立つかもしれません。
『予言者運動の本質』 A. ネエル著  『イスラエル預言者』上・下 A. J. ヘッシェル著
『預言者 Ⅰ・Ⅱ』 K. コッホ著 『古代イスラエルの思想 旧約の預言者たち』 関根正雄著
参考になる聖書箇所としてはイザヤ書2:6~22, アモス書2:6~9, ホセア書8:4~18,
サムエル記下11:2~12:15などです。
目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
ユダヤ教の基本思想4 言葉:原典で読まないとわからないことがあることに気づいてますか?
ヘブライ的思惟の特質としての「言葉」
ダーバール(dabhar)とハーヤー(hayah)
予習内容
Preparation for Class
翻訳ではなく,「原典で読むこと」の意味は,どこにあるのでしょう?
ユダヤ人にとって,「有りて有るもの」としての神とは,どういう存在なのでしょうか?
何故,キリスト教では,「聖書は神の言葉である」と理解しているのでしょうか?
これらの問いに答えるために,課題文献『考えながら学ぶキリスト教』のpp. 31-36と
出エジプト記3:13-14を,その前後関係も含めて読んでおきましょう。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
大学で新しい語学を始められた諸君に,語学を学ぶ意義がわかってもらえたら嬉しく思います。
聖書を翻訳だけで読んでいるのと,原語を学んで読むことの違いがわかってもらえたら幸いです。
そんなところに関心をもたれた諸君には,以下の参考図書が示唆を与えてくれるでしょう。
『ヘブライ人とギリシア人の思惟』 Th. ボーマン著
『イエスはヘブライ語を話したか』 D. ビヴィン・R. ブリザード著
『聖書の意味をたずねて 改めて知る旧約聖書の深層』 マーカス J. ボーグ著
目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
DVD鑑賞『イスラエルに見る聖書の世界 旧約編』(後編)
映像と解説により,これまで学んできた「聖書の世界」への理解を深める。
予習内容
Preparation for Class
DVD『イスラエルに見る聖書の世界 旧約編』(後篇)のあらすじ&地図プリントにより
全体の流れを把握しておきましょう。
これまで学んできた地名や人名を整理しておくとDVDが理解しやすくなります。
映像を観る前に,春学期授業の総復習を自分で2度はしておきましょう。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
DVDを観て,次の問いに答えられるようになっていますか?
果たして,「一神教」だから,争いが生じるのでしょうか?
預言者と王制の関係はどのようなものだったのでしょうか?
歴史的経験は,民族にとり,また個人にとり,どのような意味を持つのでしょうか?
預言者や言語について関心をもった方には,次の参考図書がお薦めです。
『旧約聖書と戦争 士師の戦いは聖戦か?』 佐々木哲夫著
『聖書と殺戮の歴史 ヨシュアと士師の時代』 秦剛平著
『キリスト教は戦争好きか キリスト教的思考入門』 土井健司著
『聖書と戦争 旧約聖書における戦争の問題 改訂版』 P. C. クレイギ著
『聖書が告げる社会正義 神はすべての人の救いのために「貧しい人」の側に立つ』 本田哲郎著
『古代イスラエルにおける聖戦』 G. フォン・ラート著
目安時間
Hours
4 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回:春学期総復習プリントを使っての総復習。
春学期に学んだことを,自分が充分に理解できているかを確認しましょう。
夏期自由研究用の「お薦め図書リスト」提示
★春学期の「自由提出レポート」提出締め切りを確認して下さいな。
予習内容
Preparation for Class
春学期の授業内容の全て(教科書とDVDの内容,授業中のQ&Aを含む)を確認しましょう。
教科書の熟読と,ポイントの整理,DVDで学んだことの整理もしておきましょう。
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
教科書の「問いかけ」で上手く答えられなかった点を復習しておきましょう。
春学期の授業の全体像を確認しましょう。
夏休みにしておくべきことを確認しましょう。
目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
この授業は対面授業です。毎回の授業は「一緒に考えること」を大切にしていますので,授業に積極的に参加(出席)し,各回の課題に答えることはとても重要です。また,各回の課題に挑戦することによって,大学生としての基本的な学び方(教科書の読み方・レポートの書き方など)が習得できるようになっています。毎回の課題もお楽しみに!
教科書   Texts 久山道彦・泉守彦・吉岡良昌著『考えながら学ぶキリスト教』(川島書店)
参考書   Reference Books 『キリスト教を学ぶ人のために』 武藤一雄・平石善司編(世界思想社 品切れ中)。
他の参考文献は,随時指示します。聖書はどの翻訳であれ,常に参照していただきたく思います。
2018年11月に公刊された最新の翻訳(聖書協会共同訳)もお薦めです。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への参与(出席)と課題を採点した平常点に,提出物を採点して加算し,総合的に評価します。評価配分は以下の予定です。授業への参加(出席・課題・小テスト)50%,学期末定期試験50%,その他,自由提出のレポートにはボーナス・ポイントが加算されます。
関連URL   Related URL http://www.bible.or.jp(日本聖書協会ホームページ),http://ebible.echurch-jp.com(日本語聖書検索サイト)
備考   Notes 批判・懐疑・質問は大歓迎!素朴な疑問から出発し,自分の考えを検討しながら,スリリングな
「探求」へと旅立ちましょう。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分42秒