授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード Course Code |
21B6016000
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授業開講年度 Year of Class |
2024年度
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授業形態 Course Mode |
講義(対面授業)
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授業名称 Class Name |
MGPSY204心理学各論4/D1068心理学8
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テーマ Theme |
臨床心理学
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科目名 Name of Subject |
MGPSY204心理学各論4
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英字科目名 English Name of Subject |
Advanced Study of Psychology 4
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身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
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知識・理解
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現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
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〇
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汎用的技能
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多面的思考・判断力、コミュニケーション力
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◎
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態度・志向性
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多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
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統合的な学習経験と創造的思考力
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課題発見力
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〇
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統合的な学習経験と創造的思考力
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解決策提示力、社会参画による他者貢献
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科目単位数 Credit |
2
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履修期 Term |
秋学期
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教員氏名 Name of Teacher |
呉 永美
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開講キャンパス Campus |
横浜
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曜時 Day and Period |
金曜4時限(秋学期)
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授業概要 Course Description |
臨床心理学は心理学の応用・実践ともいえる。この授業ではまず心理援助を行う実践活動のあり方と援助の背景にある基本理念について理解する。次に発達段階別の特徴と各段階に生じやすい問題について知る。更に現代社会が抱えている諸問題の中でも「虐待」「心の健康:心の健康を阻害するものは何か、心の健康を保つためには」に焦点をあて、そのメカニズムを理解し解決策について考える。後半部では臨床心理学の実践活動として代表的な心理療法について理解を深める。
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到達目標 Class Goals |
・「臨床心理=不適応を抱える個別相談叉は事例研究」の枠を超えて統合的な視点で臨床心理学を理解する。 ・人間の発達段階別の特徴及び段階別にかかえる問題、その対処法について考え、理解を深める。 ・現代社会が抱えている重要な問題(「虐待」「心の健康」「ストレス」)を臨床心理学の知識を用いて理解する。 ・心の不調和問題の原因を主要な臨床手法(精神分析療法、来談者中心療法、行動療法、認知行動療法)のもとで解釈し理解する。
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授業言語 Language |
日本語
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アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング対応
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授業計画 Daily Class Schedule
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【第1回】
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授業内容 Content/Topic
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【第1回】オリエンテーション
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予習内容 Preparation for Class
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教科書に目を通す。特に目次をみて受講者自身で本授業の全体的イメージをつくるつもりで読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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受講の後、本授業の全体像について再度確認する。この授業が受講者の学校生活と日常生活にどう役立ってほしいか再考する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第2回】
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授業内容 Content/Topic
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【第2回】臨床心理学とは;全体構造と基本理論
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅰ‐Ⅱ臨床心理学とは何か」を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業ファイルの空欄に入るキーワードを漏れなく書き込んだのか確認する。 臨床の実践活動としての「アセスメント」とは何か把握する。現代臨床心理学の理論的基底をなしているものは何か確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第3回】
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授業内容 Content/Topic
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【第3回】アセスメントについて
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅲ‐Ⅴ問題を理解する(アセスメント)」を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業ファイルの空欄に入るキーワードを漏れなく書き込んだのか確認する。 クライエントを理解するために行われる情報の収集にはどのような方法があるのか、方法別の特徴を理解しているか確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第4回】
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授業内容 Content/Topic
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【第4回~第7回】生涯発達と段階別問題、家族の発達と問題 (計4回:1/4) ・乳児期・幼児期
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅶ 問題を理解する(5)ライフサイクルと心理的問題」の生涯発達の視点、乳幼児と心理学的問題を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業ファイルの空欄に入るキーワードを漏れなく書き込んだのか確認する。 エリクソンの生涯発達理論の構造を理解し、発達初期の特徴と発達課題について、授業に出た専門用語を中心に理解しているか確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第5回】
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授業内容 Content/Topic
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生涯発達と段階別問題、家族の発達と問題 (2/4) ・児童期・思春期
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅶ 問題を理解する(5)ライフサイクルと心理的問題」の児童期・思春期と心理学的問題、 「Ⅷ 問題を理解する(6)発達過程で生じる障害や問題」を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業ファイルの空欄に入るキーワードを漏れなく書き込んだのか確認する。 学童期~思春期の特徴と発達課題について、授業に出た専門用語を中心に理解しているか確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第6回】
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授業内容 Content/Topic
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生涯発達と段階別問題、家族の発達と問題 (3/4) ・成人期前期・成人期後期
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅶ 問題を理解する(5)ライフサイクルと心理的問題」の青年期・中年期と心理学的問題、 「Ⅷ 問題を理解する(6)発達過程で生じる障害や問題」を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業ファイルの空欄に入るキーワードを漏れなく書き込んだのか確認する。 授業で紹介した映像(青年期関連)を見た感想文を提出する。 成人前期・後期の特徴と発達課題について、授業に出た専門用語を中心に理解しているか確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第7回】
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授業内容 Content/Topic
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生涯発達と段階別問題、家族の発達と問題 (4/4) ・老年期・家族の発達と心理的問題
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅶ 問題を理解する(5)ライフサイクルと心理的問題」の老年期、家族の発達と心理的問題を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業ファイルの空欄に入るキーワードを漏れなく書き込んだのか確認する。 老年期の特徴と発達課題について、授業に出た専門用語を中心に理解しているか確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第8回】
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授業内容 Content/Topic
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【第8回~第11回】現代社会と発達上の諸問題(計4回:1/4) ・「児童虐待」について ・ 日本の児童虐待の実態を知り、関連映像を見る。
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅷ 問題を理解する(6)発達過程で生じる障害や問題」の「虐待」を読む。 ニュースやメディアを通して虐待に関する情報を事前に調べておく。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業で見た映像と関連づけて、児童虐待に関する自分の見解をレポートにまとめる。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第9回】
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授業内容 Content/Topic
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現代社会と発達上の諸問題(2/4) ・虐待;現状、発生のメカニズム、治療にむけて(現状と治療にむけて)
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予習内容 Preparation for Class
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ニュースやメディアを通して虐待に関する情報を事前に調べておく。 本やメディアを通して虐待に関する情報を集める。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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深刻な社会問題になっている虐待の原因について現状を把握し、どうすれば解決していけるのか考察する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第10回】
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授業内容 Content/Topic
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現代社会と発達上の諸問題(3/4) ・現代社会における様々な不適応の問題;ストレス、対人関係の問題など
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅷ 問題を理解する(4)異常心理学」の中、ストレス・不安・気分障害に関連する内容を読む。 WHO(世界保健機関)のHPに入って「健康」の定義などについて調べておく。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業ファイルの空欄に入るキーワードを漏れなく書き込んだのか確認する。 授業の内容を踏まえて自分は「健康」というのをどう定義づけるのか考える。 その後、家族や友人に「健康」について説明し、今健康であるといえるかどうか話し合う。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第11回】
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授業内容 Content/Topic
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現代社会と発達上の諸問題(4/4) ・不適応の解決方法について ・心の健康に関する関連映像を見る。
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅹ問題を介入する(2)介入技法 ①個人」を読む。 ネットで「アサーション」、「自己効力感」について調べておく
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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さまざまな社会的不適応に対処する理論と専門用語を理解しているか確認する。 授業で見た映像と関連づけて、心の健康を保つために重要なものは何か深く考え、自分の見解をレポートにまとめる。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第12回】
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授業内容 Content/Topic
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【第12回~第14回】問題への介入(計3回:1/3) ・精神分析療法
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅸ 問題を介入する(1)理論モデル」を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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精神分析療法の創始者は誰なのか、理論の特徴は何か、心の不適応の原因をどうとらえ、どう解決できると考えたか理解する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第13回】
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授業内容 Content/Topic
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問題への介入(2/3) ・来談者中心療法
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅸ 問題を介入する(1)理論モデル」を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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来談者中心療法の創始者は誰なのか、理論の特徴は何か、心の不適応の原因をどうとらえ、どう解決できると考えたか理解する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第14回】
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授業内容 Content/Topic
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問題への介入(3/3) ・行動療法 ・認知行動療法
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予習内容 Preparation for Class
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教科書の「Ⅸ 問題を介入する(1)理論モデル」を読む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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行動療法は元々どのような理論をもとにつくられたものなのか。心の不適応の原因をどうとらえ、どう解決できると考えたか理解する。認知行動療法が行動療法と区別されるものは何か把握する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第15回】
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授業内容 Content/Topic
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半期の授業内容の総括 まとめ資料を掲載する予定。資料の問題提議に対して受講生が回答するつもりで自主学修を行う。
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予習内容 Preparation for Class
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これまで授業で取り上げたテーマを、詳細な内容の理解だけに留まらず、研究の流れ、時代の影響などを意識して広い視野で理解するつもりで教科書と授業資料を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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個々の知識習得のレベルに留まらず深い理解ができているか自らが判断し、不明なところは教科書、授業資料を通して確認する。現代の臨床心理学を支える基本理論を基軸にして臨床心理学の全体像を理解しているか確認し、ノートを整理する。
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目安時間 Hours
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4 時間
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授業に関する注意事項 Remarks for Class |
事前にmanabaに授業ファイルを掲載するので、受講生は事前にダウンロードして印刷したものを各自用意すること(※印刷時に「配布資料」を選択すると1枚に複数のスライドを印刷できる。例えば6枚のスライドを紙1枚に印刷して受講すると、授業中の説明を紙に書き足せるのでノート代わりにできる)。
掲載する授業ファイルには空欄があるので受講者は授業で適切な内容を書き込む必要がある。
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教科書 Texts |
「よくわかる臨床心理学」、下山晴彦(編)(2009)、ミネルヴァ書房 基本的には上記の本の内容を用いるが、必要に応じて参考書や論文の内容を取り上げることがある。
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参考書 Reference Books |
「スタンダード臨床心理学」、杉江征・青木佐奈枝(編)(2015)、サイエンス社
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課題フィードバック方法区分 Assignment Feedback Method |
授業時間内に講評・解説を行う
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課題フィードバック方法内容 Assignment Feedback Method Content |
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成績評価の基準 Evaluation Criteria |
授業の平常点(30%)+授業期間中のレポート課題(20%)+定期試験(50%) ※レポート課題:授業中映像を見た感想文を提出(2回)
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関連URL Related URL |
必要に応じて授業の中で紹介する。
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備考 Notes |
※単位取得を希望する受講者は初回授業に参加することを勧める。
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添付ファイルの注意事項 Notice |
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更新日時 Date of Update |
2024年02月16日 18時51分06秒
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