授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード Course Code |
21C1020001
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授業開講年度 Year of Class |
2024年度
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授業形態 Course Mode |
講義(対面授業)
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授業名称 Class Name |
D1096日本文学6
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テーマ Theme |
明治~昭和の文学②
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科目名 Name of Subject |
D1096日本文学6
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英字科目名 English Name of Subject |
Japanese Literature 6
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科目単位数 Credit |
2
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履修期 Term |
秋学期
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教員氏名 Name of Teacher |
石月 麻由子
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開講キャンパス Campus |
横浜
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曜時 Day and Period |
月曜5時限(秋学期)
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授業概要 Course Description |
この授業では、太宰治「斜陽」(1947/昭和22年)を講読し、当該テクストが戦後のベストセラーとなった所以を批評的に問い直し再評価する。そのために、表面的なストーリーのみならず語りや視点、テクストの構造、メタファー、時代背景、同時代のテクストとの比較など様々な側面に着目することを通してテクストの読みの可能性を追究していく。また、他者との共読・対話・相互講評等のなかで自己の考察を深化させながら言語化すること、言語化批評(メタ)的思考を培うことを目的とする。授業は【講義+相互フィードバック・タスクの作成+講義と全体フィードバック】を1セットとして展開していく。毎授業終了時には、自己の学びのふり返りとしてリフレクションシートの提出が求められる。
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到達目標 Class Goals |
1.「語り手」の位置、テクストの構造の分析、メタファーの役割など、基礎的な解釈の方法について理解を深める。 2.テクストが投げかける時代背景を的確に読みとり、そこに描かれた人物造形を深く洞察できる。 3. 他者との共読や対話を通してテクストを多面的かつ批評的に捉え、テクストの持つ可能性を啓くことができる。 4.主体的な読者として、問いの設定~論理的な分析と考察という言語化のプロセスを丁寧にたどることができる。 5.自身の読みを相対化することができる。
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授業言語 Language |
日本語
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アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング対応
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授業計画 Daily Class Schedule
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【第1回】
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授業内容 Content/Topic
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授業ガイダンスや教員の紹介。 導入的講義1:文学「テクスト」とは何か。
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予習内容 Preparation for Class
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シラバスを熟読し、確認事項や疑問点を洗い出しておく。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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ガイダンスプリントに目を通し、授業の概要・進め方・評価方法・諸注意などを再確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第2回】
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授業内容 Content/Topic
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導入的講義2:文学テクストを「読解」するとはどういうことか。 ・ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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テクストを熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。 事前課題がある場合には取りくむ。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業資料(テクストやスライド資料等)を熟読する。 manabaで、リフレクションシートへの返信(授業のフィードバック)を確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第3回】
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授業内容 Content/Topic
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導入的講義3:太宰治とは誰か?/「斜陽」の成立過程/テクストの時代背景 ・ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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テクストを熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。 事前課題がある場合には取りくむ。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業資料(テクストやスライド資料等)を熟読する。 manabaで、リフレクションシートへの返信(授業のフィードバック)を確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第4回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第一章~第二章:講義 ・ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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授業で扱う予定のテクスト範囲を熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。 事前課題がある場合には取りくむ。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業資料(テクストやスライド資料等)を熟読する。 manabaで、リフレクションシートへの返信(授業のフィードバック)を確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第5回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第一章~第二章:ピアリーディング・グループセッション 【タスク1】(暫定版)を受講生同士で相互講評する。さらに読解を深めるためにグループセッションを行い、疑問点を洗い出したり論点を整理したりするなどして自他の考察をブラッシュアップする。
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予習内容 Preparation for Class
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【タスク1】(暫定版)に取り組む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業内の活動で得たアイデアや気づきを反映させた【タスク1】(完成版)を提出する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第6回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第一章~第二章:講義・【タスク1】フィードバック 「斜陽」第三章:講義+ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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授業で扱う予定のテクスト範囲を熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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【タスク1】をふりかえり、相互評価・自己評価をする。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第7回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第四章:講義 ・ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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授業で扱う予定のテクスト範囲を熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。 事前課題がある場合には取りくむ。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業資料(テクストやスライド資料等)を熟読する。 manabaで、リフレクションシートへの返信(授業のフィードバック)を確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第8回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第五章:講義 ・ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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授業で扱う予定のテクスト範囲を熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。 事前課題がある場合には取りくむ。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業資料(テクストやスライド資料等)を熟読する。 manabaで、リフレクションシートへの返信(授業のフィードバック)を確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第9回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第五章:ピアリーディング・グループセッション 【タスク2】(暫定版)を受講生同士で相互講評する。さらに読解を深めるためにグループセッションを行い、疑問点を洗い出したり論点を整理したりするなどして自他の考察をブラッシュアップする。
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予習内容 Preparation for Class
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【タスク2】(暫定版)に取り組む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業内の活動で得たアイデアや気づきを反映させた【タスク2】(完成版)を提出する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第10回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第五章:講義・【タスク2】フィードバック 「斜陽」第六章:講義+ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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授業で扱う予定のテクスト範囲を熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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【タスク2】をふりかえり、相互評価・自己評価をする。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第11回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第六章~第七章:講義 ・ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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授業で扱う予定のテクスト範囲を熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業資料(テクストやスライド資料等)を熟読する。 manabaで、リフレクションシートへの返信(授業のフィードバック)を確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第12回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第六章~第七章:ピアリーディング・グループセッション 【タスク3】(暫定版)を受講生同士で相互講評する。さらに読解を深めるためにグループセッションを行い、疑問点を洗い出したり論点を整理したりするなどして自他の考察をブラッシュアップする。
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予習内容 Preparation for Class
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【タスク3】(暫定版)に取り組む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業内の活動で得たアイデアや気づきを反映させた【タスク3】(完成版)を提出する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第13回】
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授業内容 Content/Topic
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「斜陽」第六章~第七章:【タスク3】フィードバック 「斜陽」第八章:講義+ワークセッション ・リフレクションシートの提出
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予習内容 Preparation for Class
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授業で扱う予定のテクスト範囲を熟読し、疑問点を整理したり難読語等の意味調べをしたりする。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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授業資料(テクストやスライド資料等)を熟読する。 manabaで、リフレクションシートへの返信(授業のフィードバック)を確認する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第14回】
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授業内容 Content/Topic
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授業内レポート(課題提出) これまでの学びを全体的にふり返り、総括レポートを完成させる。
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予習内容 Preparation for Class
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課題の実施要項を熟読する。 事前にやっておくべきことなど指示あれば取り組む。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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課題の内容をふり返る。
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目安時間 Hours
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2 時間
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【第15回】
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授業内容 Content/Topic
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特別学修回(後半) ・これまでの授業内容を振り返り、総括レポートの全体的なフィードバックを行う。 ・動画(オンデマンド)または資料を配信
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予習内容 Preparation for Class
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授業資料(テクストやスライド資料等)を熟読する。
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目安時間 Hours
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2 時間
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復習内容 Review of Class
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課題の解説および評価基準をふまえ、各自の取り組みをふりかえる。
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目安時間 Hours
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2 時間
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授業に関する注意事項 Remarks for Class |
・社会情勢、履修者数・履修者の関心・進度に応じて内容や構成を変更する場合がある。 ・授業資料(スライド・参考資料等)はmanabaに授業日前日に配信する。各自任意の方法で準備をし授業に臨むこと。 ・授業の無断録画・録音、授業資料をSNS等へ公開してはならない。必要な事情がある場合には担当教員に相談すること。 ・グループワークや討議を円滑に行うために座席を指定することがある。積極的かつ主体的な参加姿勢を期待する。
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教科書 Texts |
・新潮文庫版の『斜陽』(¥324) ※受講者全員でページを揃えるため、できれば新潮文庫(新版)を準備してほしい。
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参考書 Reference Books |
・土方洋一『物語のレッスン――読むための準備体操』(2010年,青簡舎) ・滝口明祥『太宰治ブームの系譜』(2016年,ひつじ書房) ・筑摩書房編集部編『女が読む太宰治』(2009年,ちくまプリマ―新書109) ※その他、必要に応じて随時紹介する。
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課題フィードバック方法区分 Assignment Feedback Method |
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
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課題フィードバック方法内容 Assignment Feedback Method Content |
履修者の人数や希望によっては、フィードバックの方法やタイミングを変更する場合がある。 ※レポートの中から高得点(低得点)に共通しているポイントを解説し、履修者全体に向けて講評するかたちをとる。希望者には学期内にコメントをつけて返却する。
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成績評価の基準 Evaluation Criteria |
授業への参加度(20%)+授業期間中の3回のタスク(60%)+授業内の総括レポート(20%) ※授業参加度の内訳は、毎授業提出するリフレクションペーパー、授業の理解度を確認するためのワーク(随時)、授業内での発言やグループセッションでの貢献度等を以て算出する。 ※全授業回数(初回・特別学修回は除く)の2/3回以上の出席が求められる。
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関連URL Related URL |
青空文庫『斜陽』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1565_8559.html
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備考 Notes |
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添付ファイルの注意事項 Notice |
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更新日時 Date of Update |
2024年03月19日 15時00分46秒
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