シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21C1027001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name D1098日本文学8
テーマ   Theme 日本近代文学とは何か②
科目名   Name of Subject D1098日本文学8
英字科目名
English Name of Subject
Japanese Literature 8
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 篠崎 美生子
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 金曜3時限(秋学期)
授業概要   Course Description この授業は、ヒロシマ、ナガサキでの被爆や核実験、原発等を扱った文学作品や漫画、映画等を、時代背景とともに学ぶものである。それを通じて、「唯一の被爆国」神話が間違いであることを確認するとともに、悲劇の〈記憶〉の分有の可能性を考察する。また、なぜ現状肯定から逆算された物語が人口に膾炙するのかについても考察してもらう。
到達目標   Class Goals 1.核兵器と原発に関する簡単な歴史を学び、日本が「唯一の被爆国」ではないことを知る。
2.〈原爆〉に関する文学作品、漫画を読み、映画等についても知識を得る。
3.そのうち、どのようなものが一般に支持され、どのようなものが忌避されるかを理解し、その理由を考える。
4.現在および未来の人類に、世界中の《原爆文学》がどのような力をもたらすかを考える。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
ガイダンス(この授業のルール、アカデミックライティングの基礎の基礎を含む。)
イントロダクション ー「核」における文学的想像力ー
予習内容
Preparation for Class
これまで読んだことのある原爆文学(漫画、アニメ、映画等も含む)にどのようなものがあるかを思い出しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
高校までの国語、社会、音楽などの教科書で、核を扱った教材を探してみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
核と被爆者についての基礎知識
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
被爆者(被ばく者)が世界中に生まれ続けてきた歴史を確認し、「唯一の被爆国」言説が間違いであることを理解する。
(第1回リアクションペーパー)
目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
<原爆文学>史
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
広義の〈原爆文学〉史を理解し、実際に手に入るものを読んでみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
プレスコードとプレスコード下の執筆ー石田雅子「雅子斃れず、大田洋子「屍の街」ー
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
プレスコードが当時の日本社会に与えた影響について、自分で資料を補い、理解を深める。
(第1回小テスト)
目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
祈りの長崎とキリスト教ー永井隆「長崎の鐘」ー
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
(第2回リアクションペーパー) 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
リアクションペーパーと小テストの講評(1)
解放後の《原爆》報道とビキニ事件
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業内容を復習し、提出したリアクションペーパー、小テストを見直しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「アサヒグラフ」(1952.8.6)の衝撃、ビキニ事件と「ゴジラ」など、めまぐるしく変化する1950年代の状況について理解を深める。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
<原爆文学>にとって「文学性」とは何かー井伏鱒二「黒い雨」ー
予習内容
Preparation for Class
「黒い雨」および資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
(第2回小テスト) 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
トラウマになってもよいという立場 ー中沢啓治「はだしのゲン」ー
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「はだしのゲン」がなぜ子どもに受け入れられ、大人に抑圧されることがあるのかについて考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
どんどんきれいになる<原爆文学>① ー井上ひさし「父と暮せば」ー
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「父と暮せば」に問題があるとすれば、どのような点か考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
どんどんきれいになる<原爆文学>② ーこうの史代「夕凪の街」「桜の国」ー
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「夕凪の街」「桜の国」と「この世界の片隅に」の違いについて考えてみる。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
被爆者とはだれか ー林京子「祭りの場」ほかー
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
(第3回小テスト) 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
原爆と〈疎外〉
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
(第3回リアクションペーパー) 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
リアクションペーパーと小テストの講評(2)
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業内容を復習し、提出したリアクションペーパー、小テストを見直しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
他の人の意見で参考になる点を書き留めておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
SFの世界、海外文学、原発文学
予習内容
Preparation for Class
資料を読んでおく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「唯一の被爆国」という発想から逃れるために、どのような《原爆文学》が有効かを考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
総括
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業内容を見直し、広義の《原爆文学》の果たす役割について考える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
最終ミニレポートに取り組む。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
・予習が必要な教材は、配布するかmanabaにアップする。
・リアクションペーパーやミニレポートにおいて、一度でも、わずかでも剽窃があった場合には、すべての課題を0点とし、単位を認めない。剽窃とは何かについては、初回の授業で説明するので、必ず出席して聴くこと。
教科書   Texts 使用しない。資料は、配布するかmanabaにアップする。
参考書   Reference Books ・川口隆行『「原爆文学」という問題領域(増補版)』(創言社、2011)
・川口隆行編『〈原爆〉を読む文化事典』(青弓社、2017)
・原民喜ほか『戦争と文学 ヒロシマ・ナガサキ』(集英社文庫、2019)
・大田洋子著、長谷川啓編『大田洋子原爆小説集 屍の街』『同 人間襤褸・夕凪の街と人と』(小鳥遊書房、2020,2021)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
・課題型リアクションペーパー30%/小テスト50%/ミニレポート20%
・一度でも剽窃があった場合には、すべての課題を0点とし、単位を認めない。
関連URL   Related URL
備考   Notes ・この授業の内容は、時事的な問題ともかかわるものである。ぜひ、関連のニュースに関心を持ち、できれば、自分にできることは何かを考えてほしい。
・「現代平和研究1」(春学期木4)とあわせて受講することをお勧めする。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分46秒