シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21C4000001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name D1124日本文化論4
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject D1124日本文化論4
英字科目名
English Name of Subject
Introduction to Japanese Studies 4
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 田中 祐介
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 木曜4時限(秋学期)
授業概要   Course Description この授業では、近代日本における「書くことの歴史」を考察するために、最も日常的な書記習慣である日記とその文化を取り上げる。誰しも一度は日記を書いたことがあるだろう。明治以降、学校教育を通じて読み書きを習得した無数の人々が日記を綴ってきた。自発的に書き、時に義務的に書かされる日記を手掛かりに、書記文化史の観点から近代日本を見つめ直すことが授業の目的である。

今学期は概論的な主題を扱ったのち、後半では太平洋戦争期の日記に焦点を定める。大きな歴史に埋もれがちな個人の声を明るみに出すことで、戦争の理解はいかに深まり、あるいは再考を迫られるだろうか。当時綴られた日記帳の現物も活用しながら議論を深めたい。

ほぼ毎週、リーディング課題を出す。自分の考えを述べられるよう、少なくとも2度は熟読し、疑問や論点を整理の上、授業に臨むこと。課題を熟読した前提で、授業内では毎回グループディスカッションをおこなう。
到達目標   Class Goals ・事象の歴史的考察を通じて、批判的な思考力と応用可能な読みの技術を修得する
・近代日本の「書くことの歴史」とその問題の所在を把握し、説明することができる
・自分の考察や解釈を客観的な根拠とともに他者に伝えることができる
・近代日本の日記文化に関わる「問い」を自ら設定し、レポートで論証することができる
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
イントロダクション:受講生の経験から日記文化を考える
予習内容
Preparation for Class
特になし 目安時間
Hours
0 時間
復習内容
Review of Class
授業での配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
日記を定義する:日記を日記たらしめる条件とは何か
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
自己の内面を書き綴るということ:真実吐露の空間としての日記
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
真実と虚構:自己演出の空間としての日記
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
日記に注がれる他者の眼差し:書き手の規範化と逸脱
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
中間課題に向けたグループ発表
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
日記を読み解く(1):明治から昭和戦前期の手書きの日記帳を題材として
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
戦時下の日記概論:開戦と敗戦の反応から
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
日記を読み解く(2):戦場で綴られた日本兵の日記から(前半)
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
日記を読み解く(3):戦場で綴られた日本兵の日記から(後半)
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
戦争の記録と記憶、その継承:映画『タリナイ』を題材として(前半)
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
戦争の記録と記憶、その継承:映画『タリナイ』を題材として(後半)
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
期末レポートに向けたグループ発表(1)
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
期末レポートに向けたグループ発表(2)
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、翌回以降の授業とレポートに活かす 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
一学期の総括
予習内容
Preparation for Class
リーディング課題を熟読し、疑問と論点を整理する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
これまでの配付資料を熟読して考察を深め、レポートに活かす 目安時間
Hours
4 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
・課題の掲示と提出にはmanabaを用いる。
・初回からリーディング課題を出すので、受講希望者はかならず初回授業を受講し、翌週までの課題を確認して取り組むこと。やむを得ず休む場合、必ず第二回用のリーディング課題を確認し、指示に従い熟読して臨むこと。
・ほぼ毎回グループディスカッションの時間を設け、席替えをして様々な学科学年の受講生と議論をする。
・授業時間内に提供する資料もあるので、ノートPCやタブレットなど視認性の高い端末を持参することを推奨する。
教科書   Texts 特になし。manaba上で授業前および授業中に資料を配付する。
参考書   Reference Books 田中祐介編『無数のひとりが紡ぐ歴史 日記文化から近現代日本を照射する』(文学通信、2022年)
田中祐介編『日記文化から近代日本を問う 人々はいかに書き、書かされ、書き遺してきたか』(笠間書院、2017年)
西川祐子『日記をつづるということ 国民教育装置とその逸脱』(吉川弘文館、2009年)
大川史織編『​マーシャル、父の戦場 ある日本兵の日記をめぐる歴史実践』(みずき書林、2018年)
ほか、授業内で適宜紹介する。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
・授業への参加度(30%)、中間課題(10%)、期末レポート(60%)。
・リーディング課題を読んでいない場合、授業中の取り組みが消極的な場合は、その回の平常点を認めない。
・欠席(「考察」課題の未提出含む)が5回に達した時点で履修継続の資格を失う。
関連URL   Related URL http://diaryculture.com/books/
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分46秒