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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21D2012000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name MGSOC102社会学理論の基礎2/D1222社会学2
テーマ   Theme 社会理論への招待②
科目名   Name of Subject MGSOC102社会学理論の基礎2
英字科目名
English Name of Subject
Introduction to Basic Sociological Theory 2
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 矢作 征男
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 金曜5時限(秋学期)
授業概要   Course Description  近代社会は地理的・文化的境界を打ち壊し、乗り越えていくと同時に、様々な境界を新たに作り上げてもきた。その原動力となった近代西欧理性といったものを私たちはあまりにも当然のものとして受け取ってしまってはいないか。時としてそれが私たちを盲目にしてしまうことがある。その罠を見抜く目を養うために、まずは常識に囚われず、近代もしくは現代において称揚されてきたもの・ことを点検してみよう。そこにはグローバル化やテクノロジーの問題、それらにまつわる支配や服従のありさま、そして今日の権力の姿について考えるためのヒントが埋まっているはずだ。

・講義形式にて行う。
・論点・ポイントを板書しながら進めるので、話を聞きながら各自ノートを取る必要がある。(書く量は比較的多めかもしれない)。
・場合に応じてレジュメや資料を配布することもある。

*「社会学理論の基礎」の《基礎》は「初心者版」「入門編」を意味しない。「ものを考える」を行っていくための「基礎体力作り」の鍛錬と理解してほしい。これまでしてこなかった身体(脳)の動かし方を会得するために、それなりに負荷のかかる筋トレ、ストレッチを施すことになる。その際、大いに汗をかき、腱や関節に軋みをおぼえることになるかもしれない。

*なお、必須要件ではないが、出来れば春学期に開講される「社会学理論の基礎1(担当:矢作)」から引き続き履修することが望ましい。
到達目標   Class Goals  私たちは今、どのような社会を生きているのか。答えや情報を獲得して安心するのではなく、社会に対して問いかけ、何度でも新たな問いを創造すること――その思考を開始するための「使える道具」を講義の中から持ち帰ってもらいたい。何はともあれ貞淑ぶった常識の関節にちょっとしたワザをかけてやることだ。社会学はそのためのひとつのトレーニングの場である。

・理性やテクノロジーが振るう暴力について自覚的になる。
・《主体》や《主体的であること》がいかに権力と抜き差しならない関係にあるのかを理解する。
・私たちが今=ここを生きている社会の過酷さを見抜き、生き残る術を探ることができるようになる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
オリエンテーション、授業のねらいと予定
予習内容
Preparation for Class
自分はこれまで「どのように《考える》ことをしてきたのか」あるいは「考えてこなかったのか」に思いをめぐらせておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ノートを整理しつつ授業内容を反芻し自身の「考える」姿勢を作ること。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
光の臨界--ホルクハイマーとアドルノ/啓蒙としての〈歴史〉
予習内容
Preparation for Class
20世紀の二つの世界大戦について思いを巡らせておくこと。映画作品を観てみるのもよい。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
光の臨界--ホルクハイマーとアドルノ/理性の野蛮化
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
光の臨界--ホルクハイマーとアドルノ/自然の支配と人間の支配
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
光の臨界--ホルクハイマーとアドルノ/オデュッセウスの詭計
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
主体と権力--フーコー/監獄の誕生、身体刑から監禁刑へ
予習内容
Preparation for Class
自宅から教室に来るまでにどれほどの監視カメラがあったのか気にしてみること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
主体と権力--フーコー/一望監視装置と近代的主体sujet
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
主体と権力--フーコー/規律訓練社会と資本主義の発展
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
主体と権力--フーコー/知への意志、司祭-牧人制、告白の獣
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
主体と権力--フーコー/君主の至上権から生に対する権力へ
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
主体と権力--フーコー/戦争とジェノサイド、生命の経営管理
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
速度体制社会--ヴィリリオ/速度生産者としての人間
予習内容
Preparation for Class
自宅から教室まで辿り着く間、人々の「流れ」の速さ・遅さに注目して来ること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
速度体制社会--ヴィリリオ/機械による戦争、地政学から時政学へ
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
速度体制社会--ヴィリリオ/身体の有用性
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
[特別学修回 オンライン授業(オンデマンド方式)]
速度体制社会--ヴィリリオ/時間戦争と技術革新のスピード
予習内容
Preparation for Class
前回までのノートを見直し、理屈の流れを振り返っておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業時のノートを整理し、論理展開を確認しつつ、自分でも日常生活に事例を探したりたとえ話を考えてみたりすること。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
日常「人のやること」に敏感であること。授業中「授業とともに」考えること。ただ居るだけでは何も得られない。あらゆるシーンで思考の運動神経が試されることになるのかも知れないが、身体=脳のストレッチを重ねることで“私らしさ”の牢獄を脱することができれば、〈自由〉の外気にふれることができるようになるだろう。

*授業の録画、板書の撮影は禁止する
(手と頭を動かし「自分のノート」を作っていくことが肝要。それが自分の中で「理解」というものを生み出していくことになる)

*上述の毎回の「授業計画」は多少進度がずれることもあり得る

◆授業に関する諸注意を講義第1回に述べるので、履修希望者は必ず受講すること
教科書   Texts いわゆる「テキスト・教科書」は使用しない。
参考書   Reference Books ・M・ホルクハイマーとT・アドルノ『啓蒙の弁証法』(徳永恂訳)、岩波文庫、2007年
・ミシェル・フーコー『監獄の誕生』(田村俶訳)、新潮社、1977年
・ポール・ヴィリリオ『速度と政治』(市田良彦訳)、平凡社ライブラリー、2001年
その他講義において適宜紹介する。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
・定期試験:100%。

論述試験形式。(持ち込み不可)
授業内容のあるテーマについて十分に説明することが求められる。
したがって、ある程度まとまった分量で論理的に筋道の通った文章を書くことになる。

採点は以下の観点から総合的に行う。「テーマに関する概念・キーワードを使うことができているか」「それぞれの概念・キーワードの理解は適切であるか」「説明を進める上で必要となる諸要素(論点)は充たしているか」「日本語文章として読み手に的確に伝わるものとなっているか」等。

なお、出欠は特に評価には関わらないが、出席せずに(もしくは単に席に着いているというだけでは)試験に合格することはまず困難であろう。つまり講義を聞きながら考えるというプロセスを経ていることが肝要である。
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備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月16日 21時50分45秒