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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21D9001000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(遠隔授業)
授業名称   Class Name MGSOS101社会科学概論1/D1291社会科学概論1
テーマ   Theme 社会科学の源流と展開①
科目名   Name of Subject MGSOS101社会科学概論1
英字科目名
English Name of Subject
Introduction to Social Sciences 1
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 高山 宏司
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 集中(春学期)
授業概要   Course Description 皆さんは以下のスケジュールに沿って、ホッブズ、ロック、ルソーといった大思想家たちが、どのような歴史的状況の中で、またどのようなやり方で独自の社会哲学を形成していったのかを「社会契約説の発生と衰退」という思想史的視点から学びます。これによって近代社会のあり方についての基礎的知識を習得できると思います。
到達目標   Class Goals この授業で皆さんは、西洋近代、特に十七世紀から十八世紀において国家理論の主流となり、現代においても人々の社会的共生を考える際には政治思想として重大な意味を持つ「社会契約説」の概念を学びます。具体的には皆さんにはその発生から衰退までの期間における主要な論者たちの思想を比較しつつ自分の言葉で表現できるようになってもらおうと思います。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
ヨーロッパ初期近代の社会状況と社会契約論の発生について学びます。
近代以前から近代にかけて西欧社会にどのようにして主権国家が誕生していったかを学習します。近代社会契約論は主権国家を正当化する為の一つの理論ですが、そのライバルでもあった王権神授説についてもお話しします。
予習内容
Preparation for Class
一般論として週に2時間程度の時間を割いて、授業で取り上げるホッブズ、ロック、ルソーなどについて書かれた新書などの入門書に目を通してきてくれれば講義をより楽しく受けられると思いますし、中央公論社の「世界の名著」における当該巻の解説を読むのも予習復習にとって有効です。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
以後の時間全てに通じることですが、授業というのは常に前回までの授業で得られたはずの知識を前提として行われています。だから前回までの部分のノートを授業前に週2時間程度の時間を掛けて読み直し整理しておく習慣をつけると次の授業の理解度がずいぶん増すと思います。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
近代社会契約論の土台となる近代自然法理論の誕生とその思想について学びます。自然法思想は古代から存在するものですが、それがヨーロッパ近代にどのように受け継がれ、そして変貌していったのかを学びます。
予習内容
Preparation for Class
この回は少し予習が難しいかと思います。ネットなどで自然法の項目を検索してみるなどの方法もありますが、この回についてはむしろ復習をしっかりやってほしいと思います。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義のノートを読み直してみること。今回はやや抽象的でしかも幅広い内容を盛った思想が扱われているので特に復習が大切です。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
トマス・ホッブズの生涯と主要著作の解説を行います。他の思想家達もみなそうなのですが、彼らの社会思想はその時代の厳しい社会情勢の中で練り上げられたものなのです。
予習内容
Preparation for Class
時間があればホッブズについて書かれた易しい概説書(例えば清水書院の人と思想シリーズのホッブズの巻とか)を読んでみると良いかもしれません。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
「リヴァイアサン」における社会契約論(1)
ホッブズの主著「リヴァイアサン」の解説に入ります。浩瀚なリヴァイアサンを読めというのは無理な要求かとも思いますが、図書館で岩波文庫版を手に取り、解説を読んでみるぐらいはしてみると良いかもです。
予習内容
Preparation for Class
前の時間のノートを読み直してみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。リヴァイアサンの骨格となる部分が語られているのでしっかりと復習しましょう。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
「リヴァイアサン」における社会契約論(2)
「リヴァイアサン」の解説が続きます。
予習内容
Preparation for Class
前の時間のノートを読み直してみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
ジョン・ロックの生涯と主要著作の解説
ロックの生涯と思想についての解説が始まります。ロックの生涯も意外と波瀾万丈です。
予習内容
Preparation for Class
これも時間があればロックについて書かれた優しい概説書(清水書院の人と思想シリーズのロックの巻とか)を読んでみると良いかもしれません。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
「統治二論」における社会契約論(1)
彼の政治哲学上の主著「統治二論」についての解説を行います。
予習内容
Preparation for Class
「統治二論」は岩波文庫から新しい翻訳が出ています。意欲のある方は挑戦してみてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
「統治二論」における社会契約論(2)
特に第二論文を中心に解説します。
予習内容
Preparation for Class
前の時間のノートを読み直してみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
「統治二論」における社会契約論(3)
あと先送りしていた多数決原理と自然法思想との緊張関係についてもお話しします。
ロックの政治哲学の抱える難点の一つである自然法理論と多数決原理との緊張関係について解説します。
またこのあたりで課題を出し中間レポートを課す予定です。
予習内容
Preparation for Class
ここはちょっと入門書などでの予習が効かない回かもしれません。授業をしっかり理解してください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
ルソーの生涯と主要著作の解説
ルソーについては、彼の生涯こそが彼の生み出した最大の傑作かもしれません。時間を掛けてお話ししたいと思います。
予習内容
Preparation for Class
これも新書などでルソーについての知識を仕入れておくと興味が倍増すると思います。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
ルソーの生涯と主要著作の解説(2)及び「社会契約論」の思想(1)
このあたりから彼の政治哲学上の主著「社会契約論」の解説に入ります。
予習内容
Preparation for Class
前の時間のノートを読み直してみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
「社会契約論」の思想(2)
「社会契約論」の解説が続きます。
予習内容
Preparation for Class
各種文庫などに入っている「社会契約論」を読んでみるのがベストだと思います。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
社会契約説の衰退(1)
19世紀以後、社会契約論は凋落の過程をたどりますが、その原因を考えるのがこの回のテーマです。
予習内容
Preparation for Class
ここはちょっと専門的な内容なので入門書などでの予習が効かない回かもしれません。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
社会契約説の衰退(2)
19世紀から20世紀以後における社会契約説の衰退とある意味での復活についてお話しします。
予習内容
Preparation for Class
同じく、ここもちょっと専門的な内容なので入門書などでの予習が効かない回かもしれません。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義を読み直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回ですが形式は今まで通りのオンデマンド型授業です。内容的には1-14回の授業の総括的な内容になるかと思います。
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業内容を復習する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
社会契約論の発生と衰退の原因を総括的に振り返る。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
この時間はmanabaを使ったオンデマンド型遠隔授業ですので一年生の皆さんはこのシステムになれるようにしてください。授業の内容は毎週火曜日十二時ごろ、manabaのコンテンツ欄にword形式でアップします。初回は四月九日(火)になります。なお、重要なお知らせはしばしmanabaのコースニュースを通じて行いますのでこれにも注意してください。レポートの提出もmanaba経由でやることになります。
教科書   Texts 特に指定しません。
参考書   Reference Books 特に指定しません。必読ではないけれど進んだ学習のための参考となる本はそのつど紹介します。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
学期末に課すレポートのみで評価します。評価の基準は「授業内容を消化し正しい知識を持っているか」及び「課題に対して論理的に明晰な論述が出来るか」が二大評価基準です。この両者が最低限出来ているのが「B」、一応満足できるレベルで出来ているのが「A」、感心させるレベルのが「S」という評価になります。学期の成績は課題レポートの点数の総計でつけます(100%)。
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備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年01月28日 01時50分30秒