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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21D9002000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name MGSOS102社会科学概論2/D1292社会科学概論2
テーマ   Theme 社会科学の源流と展開②
科目名   Name of Subject MGSOS102社会科学概論2
英字科目名
English Name of Subject
Introduction to Social Sciences 2
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 高山 宏司
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 火曜4時限(秋学期)
授業概要   Course Description この時間で皆さんは西洋の古典古代世界を代表する哲学者の一人であるプラトンの思想を学びます。彼の哲学は現在に至るまで様々な方面に強い影響を与えていますが、ここでは特に彼の社会哲学及び道徳哲学的側面に集中し、人が正しく生きるべき理由とそのために必要な社会のあり方に関する彼の思想を学んでもらいます。
到達目標   Class Goals 皆さんの到達目標はまず、プラトンの生涯を通じて同時代の古代ギリシャ世界の有り様を理解すること。次に彼の思想がそういった社会状況の中からどのような思想的課題を取り出したかを知ること。そして最終目標はそれらを手がかりにしてプラトンがどのように哲学理論を発展させていったかを知ることです。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
古代ギリシャとはどんな時代か(1)
ギリシャ哲学の舞台である「古代ギリシャ社会」なるものの歴史と地理についてまず学んでもらいます。プラトンの哲学を知るためには一見遠回りのようにみえますが、この時間ではプラトンの哲学の内でも特に政治や道徳思想に光を当てて講義する以上、これは必要なプロセスだと思います。
さらにギリシャ哲学の誕生とそのアテナイへの流入の影響についても論じます。
予習内容
Preparation for Class
週2時間程度の時間を掛けて、授業で取り上げるプラトンやソクラテスについて書かれた新書などの入門書や、授業で取り上げている当該のプラトンの著作に目を通してきてくれれば講義をより楽しく読めると思います。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
常に頭に置くべきは彼の道徳思想がどのように構築されていったか、そしてそれが彼の正義に関する理論とどのように関わっているのかです。週2時間程度の時間を掛けて、それについて触れられている部分の講義のノートを読み返し整理してみてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
古代ギリシャとはどんな時代か(2)
歴史の続きですが、ここではさらにプラトンの師匠であるソクラテスにも光を当てて語ることになります。
予習内容
Preparation for Class
この時間ではまだ歴史的ないしは伝記的知識(ソクラテスについて)を語ることになるので、引き続いてソクラテスやプラトンについて書かれた新書などを読むことを勧めます。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
前回と今回の部分の講義のノートを読み返してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
プラトンの生涯:
彼の伝記です、一見したところ学究肌で政治とは無縁に見えるプラトンですが実はその生涯は政治に翻弄された起伏の激しいものでした。この時間のテーマがプラトンの政治思想と道徳思想であることを考えると彼の生涯について知ることは極めて重要な意味をもちます。
予習内容
Preparation for Class
引き続いてプラトンの入門書を読むことを勧めます。なおプラトンの著作、専門的な研究書などについてこの辺でその一端を紹介しようと思います。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してみてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
いわゆる「プラトンのテキスト問題」を一瞥した後、彼の著作の具体的内容に入っていきます。
初期プラトンの著作(1):ソクラテスの死と関わる初期作品を扱います。
予習内容
Preparation for Class
岩波文庫などで「クリトン」や「ソクラテスの弁明」を読んでみるというのはどうでしょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してみてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
初期プラトンの著作(2):功利主義的発想からの脱却
最初はソクラテスの思想圏内にあったプラトンの思想は次第に独自のものへと変化していきます。
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば翻訳で「ゴルギアス」などを読んでみるのはどうでしょうか。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してみてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
「メノン」:想起説からイデア論へ
初期最後の作品「メノン」を取り上げます。この作品は中期作品に直結する要素が多々あり、中期の著作群の理解には欠かせないものです。
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば「メノン」を読んでみるのはどうでしょうか。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返して見てください。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
中期プラトンの著作(1):プラトン的恋愛とイデア論
いよいよイデア論が顔を出します。それと、もしかして皆さん、プラトニックラヴっていうのを誤解していませんか、という話です。
予習内容
Preparation for Class
「饗宴」が話の中心になります。面白い作品なので一度読んでみることを勧めます。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
中期プラトンの著作(2):イデア論と魂の不滅について
「パイドン」という作品を通じてイデア論の立場から再びソクラテスの死が題材となります。
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば「パイドン」を読んでみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返して見てください。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
中期プラトンの著作(3):イデア論と魂の輪廻転生
代表作である「国家」への導入として「パイドロス」について話します。
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば「パイドロス」を読んでみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
代表作「国家」における社会と正義の理論(1)
いよいよ「国家」に取り組むことになります。人はなぜ正しく生きるべきなのでしょうか
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば岩波文庫の「国家」(上下)に挑戦してみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
「国家」における社会と正義の理論(2)
続きです
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば「国家」を読んでみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
「国家」における社会と正義の理論(3)
まだ続きます。
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば「国家」を読んでみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
「国家」における社会と正義の理論(4)
完結編です。人はなぜ正しく生きるべきなのか、皆さんの中で解答は得られましたか?
このあたりで期末レポートの課題が出されると思います。
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば「国家」を読んでみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
「後期」のプラトン
「国家」以後、いわゆる後期のプラトンの哲学の概要です。
予習内容
Preparation for Class
余裕があれば「テアイテトス」や「法律」(上下)(いずれも岩波文庫にあります)に挑戦してみるのはどうでしょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義ノートを読み返してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
この日は特別学修回なので教室を使用した授業は行わず、オンデマンド型の遠隔授業となります。具体的には、私がmanabaのコンテンツ欄に学習の補助となる資料等をword形式でアップし、皆さんにはそれを利用してこれまでの授業を自主的に復習してもらうことになります。
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業内容を復習する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
改めて課題内容を総括的に振り返ってみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
この講義は対面授業ですが、みなさんには授業のノートを取るだけの受け身の学習に終始せず、そこで紹介された本を読んでみるなどして、能動的に知識を得る技術も学んでほしいと思います。図書館などを利用できない場合があっても今はネットにも優れた情報がたくさんあります。なお授業中の私語は厳に慎むこと。あと授業の動画撮影や板書の撮影などは特に禁止しませんが、ノートも取らず「動画があるから後でまとめて見ればいいや」というやり方では良い点を取れる人はいません。
教科書   Texts 特定の教科書は使用しません。
参考書   Reference Books 特に指定しません。入門書や、必読ではないけれど進んだ学習のために参考となるやや高級な文献はそのつど講義録で紹介します。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
学期末に課すレポートで評価します(100%)。評価の基準は「講義内容を消化し正しい知識を持っているか」及び「レポートの課題に対して論理的に明晰な論述が出来るか」が二大評価基準です。この両者が最低限出来ているのが「B」、一応満足できるレベルで出来ているのが「A」、感心させるレベルのが「S」という評価になります。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年01月28日 01時53分21秒