シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21G0805000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name MGIND204多文化共生各論4
テーマ   Theme 多文化社会と日本語教育
科目名   Name of Subject MGIND204多文化共生各論4
英字科目名
English Name of Subject
Advanced Study of Multiculturalism 4
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 矢部 まゆみ
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 火曜3時限(秋学期)
授業概要   Course Description *履修登録をする前に、 「授業概要」だけでなく、下記「授業に関する注意事項」ならびに「備考」欄を必ず読んで確認してください。
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■授業概要■

テーマ:多文化社会と日本語教育

 本授業では、外国語/第二言語として日本語を学んだり使用したりするということはどのようなことかを捉え、社会的な背景を踏まえながら、日本語教育の目的や役割、日本語教育の多様な展開、それに応じた実践の在り方を理解する視点を身に付けます。留学生など日本語学習経験者に話をきいたり交流したりする活動にも取り組みながら考察を深めます。

 日本語学習者、および日本語教育の現場は、国内・海外含め極めて多様です。外国人/日本語非母語話者が「日本語を学ぶ」場は、大学、学校等の教育機関はもちろんですが、それだけではなく、職場や地域社会等で、日本人と出会い日本語でコミュニケーションを行ったり、生活の中で様々な日本語に触れたりする中でも学習・習得が進んでいきます。「日本語教育」の視点や手法は、教育機関で職業的な「日本語教師」として日本語を教える場合だけでなく、グローバル化・多文化化が進む社会の中で、職業の分野にかかわらず、職場の同僚・顧客・関係者、友人、近隣の住人として、外国人と接し、コミュニケーションをしたり、日本語の使用・学習を手助けしていく場合にも役に立ちます。海外に留学した際などにも、日本語を教えることを通して周囲と交流を深めたり、自身の学びを広げたりしていける可能性もあります。授業を通して、自分の言語使用を内省し、相手の理解を確かめながらことばを調整して使用し、相互理解を成り立たせていく力を身につけ、多文化共生社会で必要とされる「コミュニケーション能力」の向上につなげます。 

 日本語を母語とする学生だけでなく、日本語を外国語/第二言語として学んだ経験のある学生、多様な言語文化背景を持つ学生、留学生などの受講も歓迎します。
到達目標   Class Goals (1)日本語教育の多様性を理解する。
(2)多文化化が進む社会の中で、日本語教育のニーズや学習者の動向について、社会の出来事と関連づけて捉える視点を身につけ、日本語教育の社会的役割を具体的に考えることができる。
(3)母語として無意識に使用してきたことばを非母語話者学習者の目で客観的に捉えたり、自身の外国語学習の経験を内省したりしながら、広い意味での日本語教育に関する活動(コミュニケーション支援、対話交流活動、対話を通して協働して課題を解決する活動など含む)に関わることができる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
授業概要説明
「日本語を学ぶ」「日本語を教える」ということについて(学習者の多様性/外国語としての日本語)
予習内容
Preparation for Class
シラバスに目を通し、授業の目的や概要について把握しておく。テーマに関連する情報を可能な範囲で収集しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。
・「日本語教育 発見・学びのファイル」を作成する。新聞やニュース、雑誌等のメディアから、日本語教育に関係があると思われる情報(政治や経済など国際社会の状況や、英語等他の言語教育、社会の多文化化、異文化交流など、広く捉えてよい)を意識して収集し、自分の考えや疑問点を所定の用紙にまとめて、学期を通してファイルしていけるようにする。これをもとに、第2回以降の授業内で皆と情報交換をする。
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
日本語教育の多様性:海外の現場
予習内容
Preparation for Class
国際交流基金のウェブサイト等を参考に、自分の興味のある国・地域について、その国・地域の日本語教育の状況に関する基礎データ(教育機関や教師、学習者の数や種類、特徴など)を調べる。授業内でグループワークで共有するために、所定の書式に記入しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、参考文献等にもあたり、理解と考察を深める。指示された課題に取り組む。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
日本語教育の多様性:日本国内の現場
予習内容
Preparation for Class
文化庁のウェブサイトで、国内の日本語教育について、さまざまなデータを調べ、概要をつかむ。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
明治学院大学の留学生等を対象とした日本語授業のサポート・ボランティア募集情報などを調べる。学内・学外で、どのような場所でどのような日本語教育が行われているか、具体例を探し、授業で取り上げた内容と結び付けて考察する 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
留学生に話を聞こう ~日本語学習の目的や経験について~
予習内容
Preparation for Class
留学生に日本語学習の経験について話をきくにあたり、関連情報を調べ、質問したいことを考えておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業内で話をきいた内容を整理して記述する
・可能であれば留学生対象の日本語の授業のサポートに、ボランティアで参加する
目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
海外ルーツの子どもたちと日本語教育
予習内容
Preparation for Class
・指示された資料を読んでおく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。関連情報の収集を行い、ファイルする。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
日本語の教科書・教材をみてみよう(1)
予習内容
Preparation for Class
・図書館や書店などで、日本語教科書を何冊か見ておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・指示された課題に取り組む 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
日本語の教科書・教材をみてみよう(2)
予習内容
Preparation for Class
・指定された資料に目を通し、事前課題に取り組む 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・指示された課題に取り組む
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。関連情報の収集を行い、ファイルする。
目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
活動案と教材を作ってみよう(1)
予習内容
Preparation for Class
・具体的な日本語学習者を想定して、その人の学習を支援するための活動や教材を考える 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・講義やグループワークでの情報共有・ディスカッションをふまえ、想定した具体的な日本語学習者に対する教材作成を進める 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
活動案と教材を作ってみよう(2)
予習内容
Preparation for Class
・具体的な日本語学習者を想定して、その人の学習を支援するための活動や教材を考える 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・講義やグループワークでの情報共有・ディスカッションをふまえ、想定した具体的な日本語学習者に対する教材作成を進める 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
活動案と教材を作ってみよう(3)
予習内容
Preparation for Class
・具体的な日本語学習者を想定して、その人の学習を支援するための活動や教材を考える 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・発表準備 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
活動案と教材の発表
予習内容
Preparation for Class
・発表準備 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・発表のふりかえり 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
ケース・スタディ(1)
予習内容
Preparation for Class
・日本語の学習支援の場について情報を収集する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。関連情報の収集を行い、ファイルする。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
ケース・スタディ(2)
予習内容
Preparation for Class
・指定された資料を読み、事前課題に取り組む 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・期末課題準備 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
ふりかえり、ディスカッション
予習内容
Preparation for Class
・指定された資料を読み、事前課題に取り組む 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・期末課題作成準備 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
総括および課題作成
予習内容
Preparation for Class
・これまでの授業内容を復習する
・課題を作成し、提出する
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・自己点検 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
・この授業を履修希望する場合は、必ず初回授業に出てください。

・本授業はディスカッションを多く取り入れます。対面での活動を重視します。積極的な参加が期待されます。

・授業は教室での「対面」方式で実施します。対面で授業が実施される回には「同時配信の併用(ハイブリッド方式)」は行いません。教室での「対面」授業での参加がない場合は「欠席」の扱いとなります。

・コロナウィルス感染状況等により、回によっては授業を遠隔で実施する場合があります。その場合は、全員がオンラインで出席する形になります。オンラインでの、ディスカッションにおいては、スムーズなコミュニケーションのために、zoomでのビデオONを原則とします。困難な事情がある場合は担当教員に相談すること

・授業の録画、キャプチャー撮影は禁止します。必要な事情がある場合は、担当教員に相談すること。


・日本語を母語とする学生だけでなく、日本語を外国語/第二言語として学んだ経験のある学生、多様な言語文化背景を持つ学生の受講も歓迎します。
教科書   Texts 森篤嗣編著,太田陽子 [ほか] 著(2019)『超基礎・日本語教育』くろしお出版
深澤のぞみ・本田弘之(2019)『日本語を教えるための 教材研究』くろしお出版
その他、manabaにて資料の参照先を示します
参考書   Reference Books 今井新悟 [著](2018)『いちばんやさしい日本語教育入門 』アスク出版
太田陽子編著(2021)『超基礎・日本語学』くろしお出版
齋藤ひろみ編著(2022)『外国人の子どもへの学習支援』金子書房
水谷修[監修]石井恵理子・野山広[編](2009)『日本語教育の過去・現在・未来―第1巻社会』凡人社
遠藤織枝[編](2011)『日本語教育を学ぶ[第二版]その歴史から現場まで』三修社
荒川洋平著(2016)『日本語教育のスタートライン : 本気で日本語教師を目指す人のための入門書』スリーエーネットワーク,
荒川洋平(2004)『もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』スリーエーネットワーク
荒川洋平(2007)『続・もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』スリーエーネットワーク

田中宝紀(2021)『海外ルーツの子ども支援 : 言葉・文化・制度を超えて共生へ』青弓社
みなみななみ、外国につながる子どもたちの物語編集委員会編(2009)『クラスメイトは外国人―多文化共生20の物語』明石書店

独立行政法人国際交流基金(2013)『Marugoto: Japanese language and culture Starter A1 Coursebook for communicative language activities / まるごと 日本のことばと文化 入門 A1 かつどう (JF Standard coursebook / JF日本語教育スタンダード準拠コースブック)』三修社
坂野永理,・池田庸子・大野裕・品川恭子・渡嘉敷恭子 [著] (2011)『初級日本語げんき : an integrated course in elementary Japanese I』第2版,The Japan Times
スリーエーネットワーク[編著」(2012)『みんなの日本語 初級I  第2版』スリーエーネットワーク
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
・授業参加度30%、授業期間中の小テストと課題(リアクションペーパー、小レポート、発表含む)50%、期末レポート20% を合わせて総合的に評価する
関連URL   Related URL
備考   Notes 定員 30名

【重要】この授業を履修希望する場合は、必ず初回授業に出てください。

*初回授業時までに履修登録をしたにもかかわらず初回授業を欠席した学生は、たとえWeb履修申請画面の上では履修登録がなされていても、履修を認めません。速やかに履修を削除してください。削除が行われない場合は、初回授業終了後、履修登録の削除を教務課に依頼します。

*初回授業後にキャンセル待ちからの繰り上げ等で履修登録をした学生については、別途対応をします。初回授業時以降に履修登録をした学生は、登録後、速やかに担当教員まで電子メールをください
担当教員メールアドレス:mym★ed.meijigakuin.ac.jp (★の部分に@マークを半角で入れてください)。
面談の上、履修を認めることがあります。面談ができない場合、また面談の結果履修が認められなかった場合は、速やかに履修削除を行ってください。削除が行われない場合は、履修登録の削除を教務課に依頼します。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月15日 23時34分36秒