シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21G0806000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name MGIND203多文化共生各論3
テーマ   Theme 多文化共生社会におけるコミュニケーションと<やさしい日本語>
科目名   Name of Subject MGIND203多文化共生各論3
英字科目名
English Name of Subject
Advanced Study of Multiculturalism 3
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 矢部 まゆみ
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 火曜3時限(春学期)
授業概要   Course Description *履修登録をする前に、 「授業概要」だけでなく、下記「授業に関する注意事項」ならびに「備考」欄を必ず読んで確認してください。
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■授業概要■

 日本で暮らす在住外国人に情報を伝えたいとき、多言語で翻訳・通訳するほかに、コミュニケーションのツールのひとつとして<やさしい日本語>の役割が注目されています。<やさしい日本語>とは、日本語を母語としない人にもわかりやすいように、難しいことばを言い換えるなど、相手に配慮した日本語のことです。本授業では、在住外国人を取り巻く状況や、<やさしい日本語>の理念を理解し、多様な背景を持つ人々とのコミュニケーションに活用できるようになることを目指します。

 まず、テキスト、記事、動画などの資料をもとに、日本に暮らす外国人(日本語を母語としない人)の立場に立って、コミュニケーションの課題を捉えます。やさしい日本語への言い換え練習、書き換え練習も実際にやってみます。留学生や外国につながる人たちとの交流の場に参加し、自分がやさしい日本語を使ってコミュニケーションをした経験を振り返る課題にも取り組みます。また、やさしい日本語を活用して、どのような情報提供や活動が必要・有効かを考え、チラシやパンフレット等の作成も試みます。

 毎回、グループでのディスカッションを多く取り入れます。

 日本語を母語とする学生だけでなく、日本語学習者としての経験を持つ学生(留学生や、外国とつながりのある学生など)も、歓迎します。
到達目標   Class Goals (1)在住外国人を取り巻く状況、コミュニケーションの現状・課題、多文化共生社会におけるコミュニケーションのツールとしての<やさしい日本語>の歴史や理念について説明できる。
(2)母語として無意識に使用してきたことばを非母語話者学習者の目で客観的に捉えることができる。
(3)自分の言語使用を内省し、相手の理解を確かめながらことばを調整して使用し、相互理解を成り立たせていける(すなわち、<やさしい日本語>を使って多様な背景をもつ人々とコミュニケーションできる)。
(4)多様な人々の状況、経験、思いに想像力を働かせ、共に課題を解決していくためのコミュニケーションのあり方を自分なりに考え、行動することができる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
授業概要説明、
在住外国人の状況と言語使用の概観
予習内容
Preparation for Class
シラバスに目を通し、授業の目的や概要について把握しておく。テーマに関連する情報を可能な範囲で収集しておく。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、授業でのディスカッションを振り返り、理解したこと考察したことを整理する
・授業での指示に基づき、身の回りの「やさしい日本語による情報」を探し、収集したり、「やさしい日本語が使われている場面」を観察する
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
外国語として見た日本語(1)
予習内容
Preparation for Class
授業での指示に基づき、身の回りで「やさしい日本語が使われている場面」を探し、観察し、報告する準備をしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。
・指示された課題に取り組む
目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
外国語として見た日本語(2)
予習内容
Preparation for Class
・日本語を母語としない人にとって、日本語のどのような点が困難に感じるのかについて情報収集をしてまとめておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。指示された課題に取り組む。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
やさしい日本語の書き方・話し方(1)
予習内容
Preparation for Class
日常生活の中の会話や文章の中のことばを、やさしい日本語で表現するとどのようになるか考えておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。
・相手の状況に合わせて、どのようにやさしい日本語を調整する必要があるかを考えておく
・コミュニケーション実践の課題に取り組む。
目安時間
Hours
4 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
やさしい日本語の書き方・話し方(2)
予習内容
Preparation for Class
・「やさしい日本語による情報」を探し、収集して、授業に持参する(パンフレット、チラシなどの実物が望ましい。ウェブサイトからの情報しか得られなかった場合は必ずプリントアウトする)。どこで入手したか、どのような情報かを説明できるように準備しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。指示された課題に取り組む。
・コミュニケーション実践の課題に取り組む。
目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
多文化共生コミュニケーション能力について
予習内容
Preparation for Class
・新聞、ニュース、雑誌等のメディアから、「多文化共生社会におけるコミュニケーション」に関係があると思われる情報を意識して収集する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・「やさしい日本語でのコミュニケーション実践」の体験からの気づきや考察について、レポートを作成する(詳細は授業で指示する) 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
コミュニケーション実践から考える
予習内容
Preparation for Class
・「やさしい日本語でのコミュニケーション実践」の体験からの気づきや考察としてレポートに記述した内容を、グループディスカッションにおいて話し、共有する準備をしておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。指示された課題に取り組む。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
やさしい日本語を活用したプロジェクト企画案検討(1)
予習内容
Preparation for Class
・在住外国人のニーズを捉えて、やさしい日本語を使って交流したり情報提供したりするプロジェクトの企画案を各自で考えておく。授業で他のクラスメートに説明できるように準備しておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業でのディスカッションを踏まえ、プロジェクト企画案を練る 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
やさしい日本語を活用したプロジェクト企画案検討(2)
予習内容
Preparation for Class
・プロジェクト企画のための資料を収集・整理したり、作成したりして、話し合いに備える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
プロジェクトで使用するチラシなどをやさしい日本語でどのように作成するか構想を練っておく 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
やさしい日本語によるプロジェクト企画(3)
予習内容
Preparation for Class
・プロジェクト企画のための資料を収集・整理したり、作成したりして、話し合いに備える。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・グループでの話し合いをもとに、発表資料を作成、提出する。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
発表とディスカッション(1)
予習内容
Preparation for Class
発表準備 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
他のグループの発表について、コメントを書きこむ 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
発表とディスカッション(2)
予習内容
Preparation for Class
発表準備 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
他のグループの発表について、コメントを書きこむ 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
発表とディスカッション(3)
予習内容
Preparation for Class
発表準備 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
他のグループの発表について、コメントを書きこむ. 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
発表の振り返りとまとめ: 多文化共生社会において必要とされるコミュニケーションについて考える
予習内容
Preparation for Class
・これまでの授業の資料および、返却されたリアクションシートを再読し、理解と考察を深める 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
・授業で示した資料等を再読し、理解と考察を深める。指示された課題に取り組む。
・試験準備
目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
総括
予習内容
Preparation for Class
これまでの授業内容を復習する。 目安時間
Hours
5 時間
復習内容
Review of Class
提出課題の自己点検、振り返り 目安時間
Hours
1 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
最大定員 40名

・【重要】この授業を履修希望する場合は、必ず初回授業に出てください
(詳細については下の「備考」の記載内容も必ず確認してください)。


・本授業はディスカッションを多く取り入れます。授業には出席することが大前提となります。その上で、ディスカッションや課題提出などを通じた積極的な授業参加が求められます。履修者は、以下の5原則を守ってください。
(1) 毎回必ず出席する
(2) 毎回必ず発言する
(3) 毎回必ず課題を提出する
(4) 毎日必ずmanabaを確認する
(5) 毎日必ずMGメール(Outlook)を確認する

・授業の外で、日本語を母語としない人と「やさしい日本語」を使ってコミュニケーションをする実践にも取り組みます。明治学院大学内での留学生等を対象とした日本語の授業や、地域の多文化交流イベントなども紹介しますが、自分自身でも、どのような場があるかアンテナを張って見つけて実践する努力が求められます。


・日本語を母語とする学生だけでなく、多様な言語文化背景を持つ学生も歓迎します。
教科書   Texts 授業中にハンドアウトを配布する (Manabaにて資料の参照先を示す)
参考書   Reference Books 出入国在留管理庁/文化庁(2020)『在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン』
愛知県(2013)『やさしい日本語の手引き』https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/288127.pdf
公益財団法人 横浜市国際交流協会(2021)『みなさんに知ってもらいたい言葉_やさしい日本語_第4版 』https://www.yokeweb.com/yasashiinihongo/

庵功雄[編著]志賀玲子・志村ゆかり・宮部真由美・岡典栄[著](2020)『やさしい日本語-表現辞典』(丸善出版)岩波書店
庵功雄(2016)『やさしい日本語-多文化共生社会へ』岩波書店
庵功雄・イ ヨンスク・森篤嗣 編(2013)『「やさしい日本語」は何を目指すか-多文化共生社会を実現するために』ココ出版
高嶋幸太(2018)『日本語で外国人と話す技術』くろしお出版
蛇蔵&海野凪子著(2012)『日本人の知らない日本語3』メディアファクトリー

有田佳代子ほか編著(2018)『多文化社会で多様性を考えるワークブック』研究社,
松尾慎 [編著]・山田泉 ・ 加藤丈太郎・ 田中宝紀・飛田勘文 [著](2018) 『多文化共生 人が変わる、社会を変える』凡人社
みなみななみ、外国につながる子どもたちの物語編集委員会編(2009)『クラスメイトは外国人―多文化共生20の物語』明石書店

吉開章(2021)『入門 やさしい日本語 外国人と日本語で話そう』アスク出版
藤田玲子・加藤好崇(2018)『やさしい日本語とやさしい英語でおもてなし』研究社
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
・授業への積極的な参加・貢献 30%、
・授業期間中の小テストおよび課題の達成度(リアクションペーパー、レポート、発表含む)50%、
・期末課題20%
をもとに総合的に評価します
関連URL   Related URL 出入国在留管理庁/文化庁(2020)『在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン』
公益財団法人 横浜市国際交流協会(2021)『みなさんに知ってもらいたい言葉_やさしい日本語_第4版 』https://www.yokeweb.com/yasashiinihongo/
愛知県(2013)『やさしい日本語の手引き』https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/288127.pdf

「やさしい日本語でコミュニケーションー外国人にわかりやすく情報を伝えるには」制作:かながわ国際交流財団
http://www.kifjp.org/wp/wp-content/uploads/2018/02/yasashiinihongo180208.pdf
やさしい日本語ツーリズム研究会 https://yasashii-nihongo-tourism.jp/
やさしい日本語(西日本新聞)
https://www.nishinippon.co.jp/serialization/easy_japanese/?order=desc
「やさしい日本語」科研グループ ホームページ http://www4414uj.sakura.ne.jp/Yasanichi/index.html

NEWS WEB EASY やさしい日本語で書いたニュース https://www3.nhk.or.jp/news/easy/
備考   Notes 最大定員 40名

【重要】この授業を履修希望する場合は、必ず初回授業に出てください。

*初回授業時までに履修登録をしたにもかかわらず初回授業を欠席した学生は、たとえWeb履修申請画面の上では履修登録がなされていても、履修を認めません。速やかに履修を削除してください。削除が行われない場合は、初回授業終了後、履修登録の削除を教務課に依頼します。

*初回授業後にキャンセル待ちからの繰り上げ等で履修登録をした学生については、別途対応をします。初回授業時以降に履修登録をした学生は、登録後、速やかに担当教員まで電子メールをください
担当教員メールアドレス:mym★ed.meijigakuin.ac.jp (★の部分に@マークを半角で入れてください)。
面談の上、履修を認めることがあります。面談ができない場合、また面談の結果履修が認められなかった場合は、速やかに履修削除を行ってください。削除が行われない場合は、履修登録の削除を教務課に依頼します。

同時配信無し。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月15日 23時09分21秒