シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21G2303000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name MGVOL111グローバル社会と市民活動入門1
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject MGVOL111グローバル社会と市民活動入門1
英字科目名
English Name of Subject
Introduction to Global Society & Civil Activities 1
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 日置 一太
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 水曜4時限(春学期)
授業概要   Course Description 現役のテレビプロデューサーによる授業。政治、経済、文化、あらゆる局面から、私たちを取り巻くグローバル社会の実像をドキュメンタリー映像を視聴しながら理解していく。同時にその構造の中でいかに一市民として社会的意味のある生き方を模索するのか、その考え方の方法論を身につけていく。
到達目標   Class Goals 世界で起きている紛争、貧困、差別がいかなる背景を持つものなのかを自らが具体的に述べることができる。日々のニュースの背景を理解する力を身につける。総合的には、1年の授業を通じて自らが地球市民としての生き方にオリジナルの課題設定を行うことができる。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
春学期の授業の流れ全体のイントロダクション。グローバル世界を理解する上で重要な概念の一つである「新自由主義」について国家破綻したアルゼンチンを取材したドキュメンタリーを視聴し、考えていく。
予習内容
Preparation for Class
2001年アルゼンチンは、なぜ国家破綻に追い込まれたのか、当時のニュース記事を探し概括する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
新自由主義の影響は現在の日本でも色濃くある。アルゼンチンで起きたこと、その中での市民の暮らしの変貌を自らの周囲に置き換えて
その意味を理解する
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
世界の収奪の構造を理解するためアフリカの資源問題を取り上げる。視聴するのは携帯電話の製造に不可欠なレアメタルをめぐるコンゴ民主共和国の紛争を暑かったドキュメンタリー
予習内容
Preparation for Class
ダイヤモンド、銅、コバルトなどの鉱物資源をめぐりアフリカで何が起きてきたのか過去のニュースから自分が興味をもている出来事を一つ探す。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で理解した資源紛争の構造を予習において予習の段階で見つけた事件の背景を改めて理解する 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
世界的な命の格差を理解するため、アフリカ スーダンで世界的な人道危機といわれたダルフール紛争を取材したドキュメンタリーを視聴し、アフリカにおける紛争がなぜ放置されるのか、そのグローバルな構造を理解する。補助線としてルワンダの虐殺(1994年)にも言及する
予習内容
Preparation for Class
ダルフール紛争について、過去のニュース記事を調べ、概要を掴んでおく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
一般的には遠い国々として普段あまり意識しづらいアフリカが私たちの暮らしとどう繋がっているのか我が事として捉え直す 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
いまだに出口の見えないウクライナ紛争の背景を理解する。視聴するドキュメンタリーはウクライナ キーウの独立広場を舞台にした若者たちを追ったもの。欧米、ウクライナ、ロシアというマルチなアングルからの見方も提示する。
予習内容
Preparation for Class
現在のウクライ紛争についてのニュースを振り返り、時系列的な理解をしておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で理解したウクライナ紛争の構造がアメリカ大統領選挙以降の世界の中でどう変わるのか、自分の力で想起する 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
グローバル世界を理解する上で欠かせないロシアとは如何なるものか、プーチンの成り立ちと狙いを描いたドキュメンタリーを視聴する。
西側世界から見えにくロシアの論理を理解していく。
予習内容
Preparation for Class
過去のニュース、書籍を通じて自分なりのプーチン像を描いておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ロシアの理解を一定深めた上で、改めてアメリカ、EU圏との関係を考えていく。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
イスラエルによるガザへの侵攻が大きな被害をもたらしている中、改めてイスラエルとパレスティナの関係を描いたドキュメンタリーを視聴し、相互理解の糸口について考えていく。
予習内容
Preparation for Class
2023年10月のハマスによる急襲以降の出来事を振り返っておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
日本政府が、パレスティナ問題にどんな姿勢をとっているのかを調べ、その課題を整理する。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
中東のイスラム世界に光を当てる。視聴するのはアフガニスタンの若者たちを描いたドキュメンタリー。教育を受ける権利などが制限される中で、どう自らの生き方を切り開くのか若者たちの声に耳を傾け、イスラム世界への理解を促進する
予習内容
Preparation for Class
1979年のソビエトによるアフガン侵攻とそれ以降、タリバン政権へ至るの流れを概括しおく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
教育を受ける権利、参政権など大きく制約されるアフガニスタンの人権状況に対して日本からどんなアプローチが可能か考える 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
イスラムへの理解を助けるために、アメリカとイスラムとの相互、市民による手紙の交換を描いたゴキュメンタリーを視聴し、異文化へのアプローチの仕方を学ぶ
予習内容
Preparation for Class
サイードの「イスラム報道 ニュースはいかに作られるか」を一読し、いかに西側諸国のイスラムイメージが作られたものであるかを概括しておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で提示されたテーマを自分の日々の生活に置き換えて異文化へのアプローチをいかにすべきかを意識する 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
世界の貧困問題に光を当てる。視聴するのはバングラディシュのTシャツ工場の過酷な労働を取材したドキュメンタリー、経済的な収奪の構造がいかに作られているのか、その渦の中に自らをいることを理解する
予習内容
Preparation for Class
アジアの発展途上国の貧困の背景の一つである経済的な先進国への従属関係について、身近な商品の中から具体例を発見しておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
自らが発見した身の回りの「発展途上国との関係」について、自分の立場で可能なフェアな関係作りについて考える 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
世界の先進国で進む「若者の格差」の構造を理解する。視聴するのはアメリカで急増する「ホームレス大学生」を扱ったドキュメンタリー。一つの国中で如何なる背景で若年層の格差が作り出されていくのかを考える
予習内容
Preparation for Class
自分の身の回りにどんな格差があるのか、日頃は見えにくものを発見して問題意識を持ち授業に臨む 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
格差を是正するために「公」が如何なる役割を果たすべきなのか、自らが発見したテーマに即して考える 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
香港を舞台にして起きた「雨傘運動」=市民による自由を求める運動を描いたドキュメンタリーを視聴し、国家と市民の関係、市民の権利を求める運動について理解を深める
予習内容
Preparation for Class
1989年の中国・天安門事件以降の言論規制や市民の自由の規制について押さえておく。その流れの中で2014年香港を舞台に起きた民主主義を求める「雨傘運動」について概要を調べておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
中国における自由と求める市民活動について、弁護士グループの本土でどんな動きあるのか、現在の動きを調べ現状を理解する 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
台湾を舞台に起きた「ひまわり運動」=若者による直接民主主的な動き についてスポットをあって、それに密着したドキュメンタリーを視聴する。昨今の国際情勢の中でも注目される中台関係について理解をふかめとともに、議会政治が民意を汲み取れない中での市民的な社会政治参加のプロセスについて考える。
予習内容
Preparation for Class
過去のニュースの中で「ひまわり運動」について調べておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
香港の「雨傘運動」台湾の「ひまわり運動」日本の[シールズSEALDs=自由と民主主義のための学生の緊急行動」などがこの時代に同時に
発生したが、今、そうした動きに通じるものがあるのか、調べてみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
アジアの中でも超競争社会と言われる韓国の若者の現状に光を当てる。視聴するのは韓国で若者たちに人気であった「絶望ラジオ」という
ラジオ番組に密着したドキュメンタリー。社会の中でいかに居場所を見つけるのか、そのために何かが必要かを考える。
予習内容
Preparation for Class
韓国の競争社会についてニュース、書籍などを通じて押さえておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
単線的な一つの価値観に縛られた社会の中でいかにオールタニティブを確保するのか、そのために「市民的連帯」「公的きかん」に何ができるのかを考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
行きづらい社会の中で「市民がどう自分たちの手で居場所を作るのか」世界にもユニークな取り組みを進める韓国のソンミサンマウル=ソンミ山村という共同体を取材したドキュメンタリーを視聴し、市民の手による地域共同体の可能性について考える。
予習内容
Preparation for Class
日本のメディアでも伝えらる韓国で最も住みやすい街と言われるソンミサンマウルについて調べてみる 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
世界的に市民が作る地域共同体が新自由主義に対して有効であると言われているが、その理由について考察する 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回 まとめ資料を提示する
予習内容
Preparation for Class
春学期の授業を振り返る 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
グローバル世界に対する自らの理解が深まった点についてまとめ自分の立ち位置を確認する。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
予習においては、その回に取り上げるテーマについて疑問を発見し、問題意識を持って授業に臨むこと。なお授業はドキュメンタリー視聴を行うため写真撮影・録画・録音は禁止。
教科書   Texts 特に無し
参考書   Reference Books 「イスラム報道」サイード著(みすず書房)アフリカ NHK取材班(新潮新書)ブックガイド「平和を考える」(明治学院大学国際平和研究所編)人道援助とジレンマ ブローマン著(産業図書) 社会的共通資本 宇沢弘文著(岩波しょてん) 
※いずれも購入の必要はありません
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業の参加度50パーセント 学期末レボート50パーセント
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月23日 22時13分11秒