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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21G4100001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 実験・実習・実技(対面授業)
授業名称   Class Name D2821オルガン実習1
テーマ   Theme キリスト教と音楽
科目名   Name of Subject D2821オルガン実習1
英字科目名
English Name of Subject
Pipe Organ Practicum 1
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 梅干野 安未
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 火曜4時限(春学期)
授業概要   Course Description 本学のキリスト教精神を、音楽の観点から学ぶ。
チャペルとオルガンを通して西洋音楽とキリスト教の関係を学ぶ。
(この授業の特性から、授業場所は主にチャペルとなる)
到達目標   Class Goals 学外の見学者やオープンキャンパス時に、チャペルやオルガンの説明、明治学院の歴史を語ることができる。
ヨーロッパ社会・文化の根底に流れるキリスト教を理解する。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
古代ギリシャの自由7科目とその中の音楽・数学について理解する。
ピタゴラスの音程理論や音律、楽器の仕組みについて学び、音楽と数学の密接な関わりを理解する。
予習内容
Preparation for Class
古代ギリシャの自由7科目について調べる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
古代ギリシャの学者たちが考案した楽器類について調べる。
身近にある楽器あるいは音を出す物体を発音させ、音高・音質の違いを体験する。
雑音(noise)と楽音(sound)の違いを理解する。
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
オルガンの成立と構造について楽器内部を見学し調査して学ぶ。
パイプの長さや太さ、材質による音高・音質の違いを理解する。オルガンの発音の仕組みを理解する。
リード管の調律を体験する(実演あり)。
予習内容
Preparation for Class
オルガンの発明時期について調べる。
オルガンの発音原理を調べ、図に描いてみる。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業を経て理解したオルガンの発音原理と構造全体を図に描く。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
キリスト教とオルガンの関わりを歴史を通して学ぶ。
①古代〜宗教改革前1500年頃まで
予習内容
Preparation for Class
ヨーロッパ史(古代〜宗教改革前まで)の復習をしておく。
特に、フランク王国・キリスト教の修道院・ローマ教皇について理解しておく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
修道院で開発された楽譜のシステムについてまとめ、理解する。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
キリスト教とオルガンの関わりを歴史を通して学ぶ。
②宗教改革後〜現代まで
予習内容
Preparation for Class
ヨーロッパ史(宗教改革後〜現代まで)の復習をしておく。
特に、いわゆるクラシックとジャズの定義について理解しておく。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内で提示したグレゴリオ聖歌等、歴史的なキリスト教音楽に基づく構成の編曲や即興の録音を検索し、視聴する。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
キリスト教の教会暦や教会オルガニストの役割を学ぶ。
教会堂の建物やキリスト教のシンボルマーク、音楽上のキリスト教のシンボル(象徴)について学ぶ。
明治学院チャペルの建物の特徴やキリスト教のシンボルについて検証し合うグループワークを行う。
予習内容
Preparation for Class
チャペルを細部まで観察し、キリスト教のシンボルを見つけ、チャペル建設当時の社会状況、学院の状況を調査する。
チャペルの成立と歴史を調べる。
目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
チャペルやオルガンを撮影し、解説文を作成する。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
言語とバロック時代の音楽の関係について学ぶ。
オルガンの演奏技術に欠かせない「アーティキュレーション」の意義と表現効果を学ぶ。
(オルガンの演奏実演あり)
予習内容
Preparation for Class
「アーティキュレーションarticulation」の定義を調べる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
言語と音楽のアーティキュレーションについて理解したことをまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
キリスト教の歌(グレゴリオ聖歌・聖歌・讃美歌等)の成り立ちとその意義、発展について学ぶ。
予習内容
Preparation for Class
「讃美歌」の歌集(どの時代・国・どの宗派でも可)を2冊(異なる内容の歌集)入手し(購入する必要はなく図書館・学内宗教部や教員等から一定期間借りることも可)、その内容を調べ、他の楽譜との相違点など特徴を見つける。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
グレゴリオ聖歌、コラールのメロディーを含む音楽作品を探して視聴する。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
ヨハン・セバスティアン・バッハの生涯と作品について概観し学ぶ。
(オルガンの演奏実演あり)
予習内容
Preparation for Class
バッハの伝記を読み、彼の生涯について把握しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
バッハの作品の楽譜と同時代の他の音楽家の楽譜を比較し、気づいたことをまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
ヨハン・セバスティアン・バッハの生き方と当時の政治社会情勢を概観し、現在と照らし合わせて音楽家の生き方について学び、協議する。
予習内容
Preparation for Class
当時のドイツの政治社会事情を調べる。(キリスト教会が政治にどれだけの影響を持っていたか・音楽が政治に与える影響・音楽家の社会的地位などについて) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
バッハが職を点々とした各地(アルンシュタット・ヴァイマール・ケーテン・ライプツィヒ)のうち1ヶ所を選び、その街について調べたことをプレゼンテーションする。 目安時間
Hours
3 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
ヨハン・セバスティアン・バッハが演奏したオルガンについて学び、ヨーロッパの当時と現在のオルガンをめぐる音楽事情について理解する。(オルガンの演奏実演あり)
オルガン内部の構造を見学し、現代のオルガンと比較する。
バッハが生きたバロック時代の「言葉」と「音楽」の関係性について理解する。
予習内容
Preparation for Class
バッハが演奏した各地のオルガン(前回授業で場所と教会名を提示する)の当時の絵または現在の写真を入手しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
オルガンの音色の特色についてまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
バッハの音楽の伝承をたどり、人々の生活の中で音楽の位置付けがどのように変化していったのか理解する。
①ロマン派時代
(オルガンの演奏実演あり)
予習内容
Preparation for Class
ロマン派の音楽家でオルガン作品を作曲した人物名を列挙する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ロマン派時代のオルガン作品の演奏を視聴する。 目安時間
Hours
1 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
バッハの音楽の伝承をたどり、人々の生活の中で音楽の位置付けがどのように変化していったのか理解する。
②近代〜現代
(オルガンの演奏実演あり)
予習内容
Preparation for Class
19-20世紀の音楽家(G. Ligeti, O. Messiaen, L. Vierne, P. Eben, M.Duruflé)のオルガン作品の演奏を視聴しておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
予習で視聴した作品の楽譜を見ながら再度視聴し、オルガン音楽の可能性について探究する。 目安時間
Hours
1 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
日本のおける西洋音楽受容の歴史を学び、本学の成立がそこにどのように関わっていたかを理解する。
安土桃山時代・明治時代〜大正・昭和時代〜現代
(白金校舎記念館2階会議室にある足鍵盤つきリードオルガンの実演動画を視聴する。)
予習内容
Preparation for Class
リードオルガンという楽器について調べる。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
本学卒業生・教職員で音楽に携わった人物について調査する。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
授業のまとめとして、チャペルやオルガンの必要な画像・映像・音源を各自撮り、提出物となる「動画」の材料を確保する。テーマを絞り、明治学院の特徴を示せるような動画作成を目指す。
予習内容
Preparation for Class
明治学院のチャペルとオルガンの存在意義と音楽史全体についてこれまで学んだことを俯瞰し、まとめておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
動画に挿入するナレーション等、文章を考える。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
動画作成(提出物を作成)を各自で行う。これまでの授業を振り返り、作成した動画を見た人がキリスト教と音楽、明治学院を理解できるかどうか、考えながら編集作業をする。
予習内容
Preparation for Class
画像・映像・音声の各要素のクオリティをチェックしておく。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
これまで学んだ音楽やオルガンの「専門用語」をまとめ、理解する。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
予習復習をした上で授業に臨むこと。
他の学生が発表した時には必ず質問・意見・感想などのリアクションをすること。
教科書   Texts 講師が配布・配信する資料に基づき授業を進めていく。
臨時参考書について説明する。
参考書   Reference Books 「キリスト教と音楽」金澤正剛著(音楽之友社)
「パイプオルガン入門」椎名雄一郎著(春秋社)
「歴史を変えた5つの発明」ハワード・グッドール著(白水社)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業の参加度20%。小テストや感想文等と最後に提出する動画80%。
関連URL   Related URL
備考   Notes 同時配信なし
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分48秒