シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 21P0012000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name TCKNO932自然地理学2/自然地理学2
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject TCKNO932自然地理学2
英字科目名
English Name of Subject
Physical Geography 2
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 仁科 淳司
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 月曜1時限(秋学期)
授業概要   Course Description 多くの災害をもたらす日本の自然について,気候・地形の両面から理解します。あわせて気候が変わってきたこと,気候が変わろうとしていることを学びます。かなり「理科っぽい」との印象を持つと思いますが,「正確さよりもわかりやすさを優先する」方針で講義し,授業で使用するスライドをあらかじめmanabaに載せ(ダウンロードし4スライド/1枚で印刷しておけば、授業はメモ程度で聴くことに専念できるでしょう)、各回のはじめの10分程度を使って前回の内容をパワーポイント1枚(10~15行程度)にまとめて復習します。なお、この科目は教育職員免許状のために必要とされる科目になっています。
到達目標   Class Goals 1.日本の自然の特徴を説明できる。
2.身近な自然に向き合う姿勢や防災意識を高める。
3.歴史の流れと気候変化を結びつけた考えに賛成するか否かや,人為的な環境変化にどう向き合うかを考えるきっかけを作る。以上を目標にします。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
ガイダンス,世界的視野からみた日本の気温
詳細な授業の行い方(第2回の内容も参照)参考書の補足などを行った後,「年平均気温は世界の平均」など,世界全体から見た日本の気温の特徴を指摘します。
予習内容
Preparation for Class
高校で地理未習の場合は、石渡正志・滝川洋二「発展コラム式 中学理科の教科書 第2分野」講談社ブルーバックス(本体1240円)などの該当箇所を読んでおくことを勧めます。第1回目は教科書p.77の内容を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
(以下の回にも共通)予習よりも復習に時間をかけて下さい。授業で扱った教科書の範囲をもう一度読むとともに,余力があれば,もしくは理解しにくいところは参考書の該当箇所を読むといいでしょう。 目安時間
Hours
3 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
世界的視野からみた日本の降水量と水資源
「年降水量は世界平均よりもかなり多い」「利用できる水はかなり少ない」など,世界全体から見た日本の降水量・水資源の特徴を指摘します。特に今後の授業で多く触れる「メソ対流系の降水」は強調して説明します。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.78~p.80の内容を講義します(プリントの該当箇所を含む。以下の回も同様)ので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。また、(以下の回にも共通)、授業の最後に小クイズをあらかじめ載せたスライドに出し、答えてもらうことを考えています。予習の段階で解答を考えておくこともできます。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,(以下の回にも共通)講義内容を自分の言葉でまとめ(計10~15行程度),次回の復習時に提示する「前回の復習」のパワーポイントの画面と比較してみて下さい。もちろん作成は任意です。何回か経過後,各自作成のまとめは、何らかの方法でチェックすることを考えています(方法は開講時に説明します)。 目安時間
Hours
3 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
日本の気候を特徴づける要因、温帯低気圧以外の日本の降水要因⑴
中緯度に位置することなど、日本の気候の特徴が生みだされる理由を考察します。その後、梅雨による降水を論じます。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.81~p.87の内容(プリントの該当箇所を含む。以下の回も同様)を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
温帯低気圧以外の日本の降水要因⑵
秋霖・台風、およびシベリア高気圧による降水をそれぞれ論じます。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.86~p.92の内容を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
日本の気候区分-河川流量による区分を含む-
代表的な日本の気候区分を紹介します。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.93~p.96の内容を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。第6章の研究課題の一部は授業中解説します。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。また,第6章の理解度チェックにもチャレンジして下さい。ヒントは適宜配布します。 目安時間
Hours
3 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
第三紀の自然環境の変化-プレートの動きによる寒冷化-
約6550万年前から気候が寒冷化してきたことを、プレートテクトニクスと結びつけ、土壌の形成にも触れながら論じます。
予習内容
Preparation for Class
この回はプリントの比重が高いのですが、教科書p.146~p.147の内容にも触れます。早めにmanabaを参照し、大まかな内容をつかんでおくとともに、わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
第四紀(特に最終氷期)の自然環境
最も新しい氷河時代=最終氷期(の最寒冷期)の環境を,植生の現在との違いや土壌の形成、海水準変動にも触れながら解説します。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.98~p.101の内容を講義しますので、大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
沈水・離水海岸と日本の変動地形
海面の高さの変化によってできる海岸地形を説明します。その後、気候の変化だけでは説明のつかない地形の特徴を、プレートテクトニクスに結びつけて論じます。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.101~p.103およびp.118~p.120の内容を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。第10回までに触れる具体的な地形については,時間が許せば見に行くこと(車窓からでも可)を勧めます。 目安時間
Hours
3 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
沖積平野の地形
河川の地形形成営力について説明し,扇状地や三角州などの地形を解説します。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.104~p.108の内容を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
東京の地形発達
前2回で述べた地形の組み合わせで東京の地形が形成されてきたことを述べます。
予習内容
Preparation for Class
この回はプリントの比重が高いのですが、教科書p.122~p.123の内容にも触れます。早めにmanabaを参照し、大まかな内容をつかんでおくとともに、わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
後氷期の気候
最終氷期終了後の気候の変化を述べます。縄文時代の気候が温暖だったことなどを指摘します。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.104~p.105およびp.108~p.109の内容を講義しますので,大まかな内容をつかみ,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
歴史時代の気候
日本史・世界史の教科書で述べられている範囲でも気候が変わってきたこと-江戸時代=小氷期と呼ばれる寒冷期であることなど-を述べます。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.109~p.115の内容を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。高校日本史・世界史の教科書が手元にあれば読んでおくのもいいでしょう。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
観測時代の気候
気象観測データが得られる時代の気候変化を論じ,人為的な気候変化が唱えられるようになった背景を述べます。ノーベル賞を受賞した真鍋さんの業績にも触れます。また、第12回までに予定よりも早く授業が進行した場合、地球温暖化を講義することもあり得ます(教科書はp.128~p.129の内容)ので、希望する学生は申し出てください。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.115~p.117の内容を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。また、第7章の理解度チェックにもチャレンジしてください。ヒントは適宜配布します。 目安時間
Hours
3 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
ヒートアイランド現象
地球温暖化以上の速さで大都市の気温が上昇していることを指摘し、ヒートアイランド現象の定義と原因を述べます。
予習内容
Preparation for Class
教科書p.130~p.132とp.136の内容を講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。 目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で扱った教科書の範囲をもう一度読み,講義内容のまとめを作成してみて下さい。 目安時間
Hours
3 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
まとめと総括
スライド各1枚にまとめた授業の復習スライド、理解度チェックの解答例などをmanabaに早めに載せます。第12回までで時間に余裕があれば、地球温暖化の予測の講義をオンデマンドで聴講します。
予習内容
Preparation for Class
地球温暖化の講義を行う場合は、教科書p.128~p.130の内容も講義しますので,大まかな内容をつかんでおくとともに,わかりにくいところをピックアップしておいて下さい。行わない場合は特に予習はいりません。 目安時間
Hours
0 時間
復習内容
Review of Class
自分で作成した授業のまとめや理解度チェックの解答と比較し、理解を深めてください。授地球温暖化の講義を行った場合、授業で扱った教科書の範囲をもう一度読んでおきましょう。 目安時間
Hours
4 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
1.新聞の科学面などで気象災害・地震など授業内容に関する記事にも注目しておいて下さい。また,実際に台風の襲来や地震があった場合,解説をよく聴いておくことを勧めます。
2.地名に弱い人は地図帳を手元に置くとよいでしょう。
3.質問は授業の前後の時間を使うか,最初の時間に配布する回数券方式のメッセージカード,もしくはoutlook(jnishina247@outlook.jp)も使って下さい。個人的に答えるほか,全員に説明し直す必要がある場合は次回復習時に解説します。教員採用試験の過去問など授業に直接関係ないものも歓迎します。
4.パワーポイントの画面をスマホなどで撮影するのは特別の許可のない限り禁止します。
教科書   Texts 仁科淳司「やさしい気候学 第4版」古今書院,2,600円(本体)を教科書として使用します。旧版は使用しないこと。第6~8章を教科書として使用します。購入の上必ず持参のこと。他にプリントを7~8枚程度配布します。図表への書き込み用に3色程度ボールペン・マーカーを用意するとよいでしょう。
参考書   Reference Books ①森 朗「異常気象はなぜ増えたのか」祥伝社新書(本体780円)、②山崎晴雄・久保純子「日本列島100万年史」講談社ブルーバックス(本体1000円)、③安成哲三「モンスーンの世界」中公新書(本体1150円)、④⑤⑥貝塚爽平「富士山の自然史」「東京の自然史」ともに講談社学術文庫(本体840円・1050円)、「日本の地形」岩波新書(本体800円)、⑦田家 康「異常気象が変えた人類の歴史」日経プレミアシリーズ(本体850円)などが購入可能なものです。図書館所収のものなどを含め,他は開講時に紹介します。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
試験の解答例は採点終了後manabaのコンテンツに載せますので、総復習として下さい。教科書の理解度チェックを提出(もちろん任意)した学生にはコメントを付けて授業時に返却します。
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への参加度が約20~25%,試験が約80~75%の予定です(試験のできによって比率は変えます)。参加度には授業終了時の小クイズや理解度チェックの解答などの提出を含める予定です。
関連URL   Related URL
備考   Notes 欠席があらかじめわかっている場合はメッセージカードやoutlook、manabaなどで連絡してください。休講になった場合は、パワーポイントのスライドに音声を載せた大容量ファイルを作成し、manabaのコンテンツに載せますので、これを聴講して下さい。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月12日 14時32分19秒