シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2CH1018000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name LAMUS103音楽概論/音楽概論P
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject LAMUS103音楽概論
英字科目名
English Name of Subject
Introduction to Music
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 芸術・表現活動、文化・社会の基礎的教養
知識・理解 芸術に関する個別専門領域の体系的知識
汎用的技能 問題解決を提案する分析力・構想力・表現力
態度・志向性 社会志向、知的好奇心、柔軟な感性
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題提起する力
統合的な学習経験と創造的思考力 専攻領域で新たに問題解決を提案する力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 丸山 瑶子
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 金曜3時限(春学期)
授業概要   Course Description 本講義の大きなテーマは、「創造・演奏・受容から音楽を考える」です。これは音楽(作品・作曲)と演奏との双方向的な関係や、音楽が作曲家以外に「受容」される時の意味を考える、という意味です。
いわゆる「クラシック音楽」というと、現代ではとかく芸術として「鑑賞する」というイメージが強く、往往にしてそこには「非日常」的なニュアンスが含まれる傾向が強いように思われます。しかしそうした音楽への接し方や専門職としての「音楽家」「作曲家」の概念は、長い音楽の歴史の中では比較的若いものです。むしろ音楽は、人間の日常的生活と密接に結びついており、音楽活動は宗教、社会、経済などと相互に関連しながら営まれて来ました。本科目は講義形式をとり、西洋音楽史における音楽と芸術内外の様々な問題との関連を学びます。
到達目標   Class Goals 講義では、音楽にまつわる様々なトピックを取り上げます。具体的な作品例を扱いながら、毎回異なる視点から音楽の持つ美学的、社会的、政治的側面の理解を目指します。過去の歴史に見られる音楽と人間生活の関わりを学ぶことにより、単なる鑑賞対象として音楽に向き合うという姿勢を見直し、現代に生きる私たちの音楽との関わり方も考えます。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
イントロダクション
予習内容
Preparation for Class
音楽に関わる事柄を、「作曲」以外で考えてきてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業中に学んだ音楽関連事項について、身の回りや歴史上の事柄と関連させ、音楽が人間生活のどこに現れるか確認してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
音楽の受容(?)の場:演奏会
予習内容
Preparation for Class
現在、音楽を演奏する場所・機会、過去に音楽を演奏する場所・機会、そして演奏者と聞き手は誰か、それぞれ考えてきてください。演奏会とは、純粋に音楽が受容される「だけ」の場でしょうか。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で得た知識を確認してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
キリスト教と音楽(1)
予習内容
Preparation for Class
宗教的な場面で音楽がどういった意味を持つか、具体的事例を探しながら考えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容を踏まえ、自分が授業前に考えた事例について、もう一度意味を考えてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
キリスト教と音楽(2)
予習内容
Preparation for Class
第1回の授業を踏まえ、宗教に対して音楽が持つ力、音楽に対して宗教が持つ力を考えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
2回の講義を踏まえて、西洋芸術音楽における宗教と音楽の関わりを確認してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
音楽の記譜
予習内容
Preparation for Class
楽譜からどんな情報が得られるのか、考えてきてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で様々な楽譜の種類を学びます。そこから、演奏と楽譜の関係、音楽が作品として成立するとはどういうことか、考えてみてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
編曲
予習内容
Preparation for Class
編曲された音楽をオリジナルと聞き比べてきてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容を踏まえ、第5回の講義内容と絡めて、音楽を作品ととらえるときの条件があるとすればどんなことか、考えてみてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
「作曲」と「作品」
予習内容
Preparation for Class
音楽・演劇・文芸と、絵画・彫刻・建築・工芸の違いを考えてきてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義で紹介した作品を、録音で構いませんので「二つ以上」の演奏を聴き比べて、音楽の一回性や作品について考えましょう。 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
音楽と戦争・政治
予習内容
Preparation for Class
ヨーゼフ・ハイドン作曲《戦時のミサ》、ベートーヴェン作曲《ウェリントンの勝利、またはヴィトリアの戦い》、チャイコフスキー序曲《1812年》を聞いてきてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内で紹介した作品を再度聞き、音楽の政治的力、意味を考えてください。 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
音楽とナショナリズム
予習内容
Preparation for Class
ドヴォルジャーク ピアノ三重奏曲《ドゥムキー》、スメタナ《我が祖国》を聞いてきてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義で紹介した曲を参考に、自分でナショナリズムの表れだと思う曲を探して聞いてみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
楽器と創作
予習内容
Preparation for Class
楽器が創作に与える影響を考えてくること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
楽器の機構が創作に与える影響の長所と短所を確認しましょう。 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
音楽と演劇(1)
予習内容
Preparation for Class
演劇に用いられる音楽や、音楽劇にどのようなものがあるか、実例を探してみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容を踏まえ、演劇に用いられるさまざまな音楽のあり方を比較してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
音楽と演劇(2)
予習内容
Preparation for Class
前回の講義を踏まえ、授業中に指定した作品の概要を把握してきてください。詳細は講義中に指示します。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で鑑賞した作品の中で、音楽が劇の進行にどのように役立てられていたか考察してください。 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
ミュージカル(1)
予習内容
Preparation for Class
《レ・ミゼラブル》を指示の通り視聴してくること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業内容を踏まえて紹介した曲を聞き直してみること。 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
ミュージカル(2)
予習内容
Preparation for Class
前回の内容を確認しながら、《レ・ミゼラブル》の作中に複数回出てくる旋律の意味を考えてくること。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
他のミュージカル作品にも、授業で学んだこととの共通点があるか考えてみましょう。 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
総括
特別学習回です。授業全体の総括やフィードバック、質問への回答などを予定しています。
予習内容
Preparation for Class
第14回までの講義内容を踏まえ、自分が最も興味を持った分野について、具体的に掘り下げて考えたいと思う事柄を考えてください。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業全体の内容が理解できているか、もう一度全てのトピックについて確認してください。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
本講義は音楽の演奏実践を行う講義ではありません。
授業内の作品鑑賞は、授業内容の理解に不可欠ですので、居眠りや授業に無関係の作業は厳禁です。作品や各トピックについて「考えながら」能動的に鑑賞してください。
毎回、具体的な作品例を紹介します。授業中に聞けるのは作品のほんの一部です。必ず授業の後に、作品を自分で聞いてください。
板書やパワーポイントのスマートフォンなどによる撮影は控えてください。
またオンラインで教材を配信した場合(動画、PDF等文書画像資料、楽譜など)それらを受講生以外に転送したり、利用させることは厳禁です。中には教員が作成者などから特別に許可を得て利用しているものなども含まれます。もし受講生が以上の禁止事項を行えば、著作権法にふれることになります。絶対に行わないこと。
教科書   Texts 特に指定しませんが、参考書に目を通すと良いと思います。
参考書   Reference Books 講義中に適宜指示しますが、読みやすい和書に以下のものがあります。
久保田慶一編著『音楽史を学ぶ 古代ギリシャから現代まで』東京:教育芸術社、2017年
ウルリヒ・ミヒャエルス『西洋音楽事典』角倉一朗監修。東京:白水社、1989年。
三宅幸夫『歴史のなかの音楽』東京:平凡社、1988年。
村田千尋『西洋音楽史再入門 : 4つの視点で読み解く音楽と社会』東京:春秋社、2016年。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業への参加度 30%、定期試験 70%。

授業への積極的な参加を評価します。
従って欠席が合わせて5回(=全体の1/3)になった時点で、受講意思がないものとみなし、成績評価の対象外になります。
関連URL   Related URL
備考   Notes 授業内容・順番は受講生の人数、理解度、関心などによって変更・前後する可能性があります。

楽譜が読めなければ本講義の理解は極めて難しくなります。しかし授業中に楽典の墓礎事項を逐一説明する時間的余裕はありません。したがって受講者には読譜能力·墓本的な楽典の知識を求めます。必要に応じ自習し、習得すること。
質問は歓迎します。わからないことがあればそのままにせず、遠慮なく質問にいらしてください。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年01月27日 12時46分51秒