授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード Course Code |
2CH2014001
|
授業開講年度 Year of Class |
2024年度
|
授業形態 Course Mode |
演習(対面授業)
|
授業名称 Class Name |
音響表現論演習A
|
テーマ Theme |
|
科目名 Name of Subject |
音響表現論演習A
|
英字科目名 English Name of Subject |
Workshop for Sound Expression A
|
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
|
知識・理解
|
芸術・表現活動、文化・社会の基礎的教養
|
〇
|
知識・理解
|
芸術に関する個別専門領域の体系的知識
|
〇
|
汎用的技能
|
問題解決を提案する分析力・構想力・表現力
|
|
態度・志向性
|
社会志向、知的好奇心、柔軟な感性
|
◎
|
統合的な学習経験と創造的思考力
|
専攻領域で新たに問題提起する力
|
|
統合的な学習経験と創造的思考力
|
専攻領域で新たに問題解決を提案する力
|
|
科目単位数 Credit |
1
|
履修期 Term |
秋学期
|
教員氏名 Name of Teacher |
鈴木 治行
|
開講キャンパス Campus |
横浜
|
曜時 Day and Period |
水曜3時限(秋学期)
|
授業概要 Course Description |
20世紀から現代までの様々な音楽の先端的、実験的な動向を紹介し、それがどのような芸術的、社会的背景に裏付けされてるかを考察します。音楽は音楽であるだけで価値があり、特にとんがっていなくてはならない理由はないが、この授業においては、ただ優れているだけでなく、新しい時代の価値観を切り開いてきた音楽を中心にスポットを当てます。音楽の未知の可能性を見てみたい、という人向けの授業といえるでしょう。履修にあたっては、音楽の専門知識や楽器経験、楽譜を読める能力はいりません。
|
到達目標 Class Goals |
20世紀の音楽に何が起こってきたのか、その概略、大まかな音楽地図を理解する。また、ときに音楽以外の隣接芸術ジャンルにも触れ、ジャンルを超えた共通する知や感性の枠組の存在を知る。
|
授業言語 Language |
日本語
|
アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング非対応
|
授業計画 Daily Class Schedule
|
【第1回】
|
授業内容 Content/Topic
|
ガイダンス。次回以降の理解をスムーズにするため、20世紀の音楽を準備した19世紀までの西洋音楽の前提を押さえておく。
|
予習内容 Preparation for Class
|
全くなじみのない人は、18〜19世紀のクラシック音楽を前もってある程度耳になじませておくことが好ましい。推薦作曲家として、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、ワーグナーなど。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第2回】
|
授業内容 Content/Topic
|
調性の拡張〜20世紀前半までの動向(後期ロマン派、ドビュッシー、新古典主義、原始主義)
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下の作曲家の中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。リヒャルト・シュトラウス、マーラー、ドビュッシー、ラヴェル、サティ、プーランク、ミヨー、ストラヴィンスキー、バルトーク、ヴァレーズ
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第3回】
|
授業内容 Content/Topic
|
無調からセリエリズムへ(新ウイーン楽派、戦後のセリエリズムの時代とその応用)
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下の作曲家の中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン、ブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノ、バラケ、ベリオ、松平頼則
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第4回】
|
授業内容 Content/Topic
|
響きの拡張〜新しい音組織の追求の試みをたどる。微分音、クラスター、特殊奏法、創作楽器。
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下の作曲家の中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。ヴィシネグラツキー、アイヴズ、カウエル、ペンデレツキ、リゲティ、クセナキス、ラッヘンマン、シャリーノ、ケージ、パーチ、ムンマ
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第5回】
|
授業内容 Content/Topic
|
エレクトロニクスの発見〜新しい音素材の一つとしての電子音、具体音
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下の作曲家の電子音楽を前もって聞いておくのが好ましい。シュトックハウゼン、シェフェール、アンリ、フェラーリ、クセナキス、パルメジアーニ、ザネジ、テニー、オリヴェロス、チュードア
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第6回】
|
授業内容 Content/Topic
|
アメリカ実験音楽〜非ヨーロッパ的発想から生まれた音楽(偶然性、ニューヨーク・スクール、ミニマリズム)
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下の作曲家の中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。アイヴズ、カウエル、ケージ、フェルドマン、ウォルフ、パーチ、ナンカロウ、テニー、ルシエ、トム・ジョンソン、ライヒ、グラス、ライリー
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第7回】
|
授業内容 Content/Topic
|
行為への志向〜「音」からの逸脱(フルクサス、メレディス・モンク、カーゲル、シュネーベル、フェラーリ、グロボカール)
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下の運動、作曲家について調べておくのが好ましい。フルクサス、メレディス・モンク、カーゲル、シュネーベル、フェラーリ、アペルギス、グロボカール
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第8回】
|
授業内容 Content/Topic
|
フリージャズ〜フリー以前のモダンジャズを概説した後、そこからの逸脱としてのフリージャズへ導入
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下のミュージシャン、グループの中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。セシル・テイラー、コルトレーン、オーネット・コールマン、アイラー、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第9回】
|
授業内容 Content/Topic
|
ロック〜プログレッシブ・ロックの先鋭的な領域、かつて言われた「アート・ロック」、エレキ音への耽溺する体験
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下のミュージシャン、グループの中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。キング・クリムゾン、フランク・ザッパ、ヘンリー・カウ、フレッド・フリス、ジミ・ヘンドリックス、グレン・ブランカ
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第10回】
|
授業内容 Content/Topic
|
ロックとジャズの融合〜元々は別のルーツだった双方の音楽が互いに接近して生まれた音楽
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下のミュージシャン、グループの中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。マイルス・デイヴィス、チック・コリア、ウェザー・リポート、オーネット・コールマン、スティーヴ・コールマン、ソフト・マシーン
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第11回】
|
授業内容 Content/Topic
|
テクノ・ポップとテクノ〜現代音楽系の電子音楽とは違うもう一つの電子音楽
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下のミュージシャン、グループの中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。クラフトワーク、タンジェリン・ドリーム、YMO、ジェフ・ミルズ、リッチー・ホウティン
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第12回】
|
授業内容 Content/Topic
|
サンプリング〜ターンテーブルからエレクトロニカへ〜前回の電子音楽の続き。
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下のミュージシャン、グループの中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。ジョン・オズワルド、クリスチャン・マークレー、大友良英、eRikM、オウテカ、メゴ・レーベル、池田亮司、レイ・ハラカミ
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第13回】
|
授業内容 Content/Topic
|
デレク・ベイリー以後の即興〜フリー・インプロヴィゼーション
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下のミュージシャン、グループの中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。デレク・ベイリー、エヴァン・パーカー、フィル・ミントン、AMM、クリス・カトラー、今井和雄、斎藤徹、黒田京子
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第14回】
|
授業内容 Content/Topic
|
一つの響きに耳をすます〜従来の音楽構造の改革、聴くことによって発見する音楽→音響派へ
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下のミュージシャン、グループの中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。ジャチント・シェルシ、filament、吉田アミ、ヴァンデルヴァイザー楽派、杉本拓
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
【第15回】
|
授業内容 Content/Topic
|
ノイズ・ミュージック〜素材がノイズであるだけでなく、ノイズの中に体ごと包み込まれる体験がそのまま音楽体験となる音楽。この回のみオンデマンド授業で実施する。
|
予習内容 Preparation for Class
|
以下のミュージシャン、グループの中から何人か前もって聞いておくのが好ましい。マウリツィオ・ビアンキ、ホワイトハウス、ハフラー・トリオ、MEV、メルツバウ、非常階段、インキャパシタンツ、マゾンナ
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
復習内容 Review of Class
|
授業で聞いた作曲家のその他の作品を自分でも探して聞いてみる(youtubeなどを活用するとよい)。
|
目安時間 Hours
|
2 時間
|
授業に関する注意事項 Remarks for Class |
出席を取って以後の参加(遅刻)は、通常の出席の半分の扱いとする。
|
教科書 Texts |
指定教科書は特になし。
|
参考書 Reference Books |
授業のガイドとして、以下の書籍を推薦します。義務ではないがどこかで入手し、読んでおくとより理解が深まるでしょう(絶版書も含む)。「現代音楽をどう聴くか」(秋山邦晴、晶文社)、「現代音楽のパサージュ」(松平頼暁、青土社)、「マイナー音楽のために」(大里俊晴、月曜社)、「アヴァン・ミュージック・ガイド」(作品社)
|
課題フィードバック方法区分 Assignment Feedback Method |
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
|
課題フィードバック方法内容 Assignment Feedback Method Content |
|
成績評価の基準 Evaluation Criteria |
最後に、試験ではなくレポートを実施し、現代の音楽の先端の部分について、大まかな状況が理解できているかどうかを見ます。成績はこのレポートと平常点、出席によってつけられます。レポート70%、授業への参加度30%。
|
関連URL Related URL |
|
備考 Notes |
|
添付ファイルの注意事項 Notice |
|
更新日時 Date of Update |
2024年03月19日 15時00分51秒
|